あなたの思い出ある建物を、アート作品にして残しませんか?

アートプロジェクト【欠片の肖像画 - Piece of the building】に参加して頂ける方を募集しています
現代美術アーティストが 、解体される建物の一部を素材に建物の記憶を残す作品を制作します



【建物の一部分をキャンバスに、その建物のある風景を描きます】 

祖父母が子供の頃から住んでいた家、再開発で取り壊されるビル、、、
多くの人の思い出が染みついた建物が取り壊されるのを見る度に、
アーティストとして何ができるか考えてきました。

建物の写真だけでは残らない感触や空気をまとった、もっと記憶や思い出を引き連れた存在として、
建物の一部を残す【欠片の肖像画】という作品に辿り着きました。

2015年に取り壊された旧渋谷区庁舎が【欠片の肖像画】最初の作品です



【作品のポイント】


〈シミと汚れの欠片〉
汚れの絵画シリーズより「汽水林」作品のベースとなる建物の欠片を探すことから作品制作を始めます。壁や床の一部などの経年劣化したシミや汚れは、それだけで多くの物語や情景を運んでいます。年月によって塗り重ねられたシミや汚れが、絵の具で描いたように感傷的な風景を引き連れていると考える、私の写真作品シリーズ「汚れの絵画」が今作品の一つの出発点となっています。


まずは依頼者の思い出や建物のお話を伺いながら、記憶を引き連れた建物の欠片を見つけます。

建物の欠片の例<年月のレイヤーに織り込まれる肖像画>
主役となる〈消えゆく建物の肖像〉を見つけ出した〈建物の欠片=汚れの風景〉の中に描きます。
絵の中で汚れを一つのレイヤーと捉え、織り込むように描いていきます。
汚れと共にその建物の年月を風景画として閉じ込めます。

建物内壁の石膏ボードについたシミ汚れをよけるように描いています



【作者紹介】


都築崇広 Tsuzuki Takahiro

現代美術アーティストとして活動している都築と申します。
「素材の持つポテンシャルをいかに引き出すか」
日常の中、何気ない発見をスタート地点に、立体から絵画まで作品を発表してきました。

【欠片の肖像画】というプロジェクトは、再開発でどんどんと変わっていく街並みに対する微かな抵抗と考えています。元来ケチで貧乏性の私は、物を捨てるのが嫌いというか苦手というか、ただただ解体され撤去される建物たちをどうにか残しておきたいと思ってしまう性質です。しかし不思議なことにいざ新しい建物が建ってしまえばそれはそれとして受け入れることのできる都合の良さも持ち合わせています。

さて、解体される建物を持つ方の気持ちはいかばかりか、もっと複雑で折り合いのつかないものがあるのではないでしょうか。過去と未来、簡単には相容れない二つの気持ちを繋げることが今回のプロジェクトの目的でもあります。

今回、コロナ禍を受けて人と会う機会も減り活動範囲が縮小している中で、制作活動の継続とプロジェクト範囲の拡大を目指してクラウドファンディングを始めることにしました。 


<略歴・受賞暦>
都築崇広
1988埼玉県生まれ、2020年現在東京都在住
早稲田大学(2010卒)
阿佐ヶ谷美術専門学校(2014卒・2017~現在非常勤講師)

KONIKAMINOLTA エコ&アートアワード2013グランプリ
新潟オフィス・アート・ストリート2014最優秀賞
トーキョーワンダーウォール2016トーキョーワンダーウォール賞

<ホームページ>
tsuzukitakahiro.tumblr.com



【経緯 :今作品に至る経緯をお話させてください 】


2014年より本格的に現代美術アーティストとして活動しており、2016年には東京都主催の公募展・トーキョーワンダーウォール2016においてトーキョーワンダーウォール賞を受賞するなど評価をいただいております。

トーキョーワンダーウォール賞受賞作品。作品名「構造用下地材の風」
建材であるOSB合板の特徴的な板目の中に、木々の絵を織り込んだ作品です。

Ⅰ---汚れの絵画シリーズ
そうした中で2016年にスタートしたシリーズが、街中の汚れを取材し、汚れを風景画に見立てた「汚れの絵画」シリーズです。壁や床など、年月を経て積み重なったシミ・埃・キズなどの汚れを通じて、家の記憶や街の歴史に触れられるのではないかとの思いで日本各地で制作と展示を続けて来ました。

汚れの絵画シリーズ
その他の詳細はこちらから→ yogore-kaiga.tumblr.com
2018年には台湾でも制作展示を行いました。
Ⅱ---シブヤのタマゴ
2015年に参加した渋谷区庁舎解体直前アートフェスティバル「シブヤのタマゴ」では、建て替えの決まった渋谷区庁舎の廃材を利用した作品制作を行いました。ここでも長い年月による経年劣化を経た内装や外装、什器などから多くのインスピレーションを受けました。それと同時に、建物が解体される過程を体験する中であまりに多くの廃棄物が発生することに衝撃を受けました。大きな建物はあっという間にゴミになり、どこかに持ち去られてしまいました。


Ⅲ---建物の記憶・思い出を残す手段としてアーティストとしての提案
渋谷では、シブヤのタマゴの他に渋谷桜丘でも「汚れの絵画」の取材・制作・展示を2017年に行いました。その後、渋谷駅周辺は大規模再開発が進み、「汚れの絵画」の取材地も含めて見知った建物が次々と取り壊されていきました。

あっという間に更地となった場所を目の当たりにした私は、年季の入ったビルや味のある酒場の感触がぼんやりとした記憶の向こうに失せつつあることに何とも言えないやるせなさを感じていました。再開発や建て替えが悪いこととは言わないけれど、過去の記憶や思い出ごと真っ白に塗り替えられてしまう前に、何か形を残したい。【欠片の肖像画】は、そんな思いで始めたプロジェクトです。


「建て壊し」に限らず、リノベーションやリフォームに伴う部分撤去など、変わりゆく場所の記憶をとどめる作品提案です。お気軽にご相談いただければ幸いです。
また、お知り合いへのご紹介なども大歓迎です。どうか応援よろしくお願いします。



【制作過程と制作例】


<制作工程・・・取材開始から納品まで1ヶ月程度>
①<キャンバスとなる基材の選定>=風景を運んでいる「汚れ」の探索と選定。
 取り壊し前後に現地にお伺いし、ご相談しながら選定を行います。
②<肖像画の下絵制作>
 選定した汚れとの絡み方の検討をしながら基材となる建物の欠片に合わせた完成図をご提案します。トレーシングペーパーによる下絵制作。
③<下塗り・本制作>
 見つけた欠片の素材によって、手法を多少変更する可能性がありますが、基本的にはアクリル絵具による描画となります。下絵を元に、汚れの風景を残しつつ汚れと建物が一つになる風景を作ります。
④<額装・展示方法の検討>
 額装の有無や壁掛け、立て掛けなどの展示方法のご相談をします。ご希望に応じて、完成した作品の展示設置方法まで含めて関わらせていただきます。



建物の欠片の例・・・
木材や石膏などの板材、家具や什器の一部、壁紙など。もしくは外壁、瓦、敷石など屋内外問わず年月を経た素材から選定します。

建物の肖像について・・・
建物の外観全体像を基本構図として考えていますが、建物の一部や内観などご希望に応じて構成します。




【リターンについて】


上記作品【欠片の肖像画】 の制作がリターンとなります。
制作を希望される方は、まずは【制作リサーチ】をご検討ください。取材と建物の欠片を探す中で、完成図やサイズをご提案させて頂きます。

ご希望の作品サイズが決まっている方は、【小 30 c㎡~】【中 50 c㎡~】 【大 1 ㎡~】 からお選びください。

※見つける建物の欠片によっては大きいサイズがご提案できない可能性があります。その際は差額の返金も含めてご相談させてください。

※額装は含まれていません。(別途5000円~ご希望に応じてアクリルフレーム等素材に合う額装を提案します。 

※建物の所在地に関して・・・お伺いする建物の場所に関しては基本的に東京都内を想定しております。
それ以外の場所の場合、追加で交通費と必要であれば宿泊費の実費を請求させていただく場合があります。事前にご相談をお願いします。



最後までご覧頂きありがとうございます!!
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
お一人でも手を挙げて頂ける方がいれば、プロジェクトはスタートします。
ぜひあなたの建物の記憶を残すお手伝いをさせてください!

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