1.はじめに・ご挨拶
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
犬も猫も鳥もハムスターも、動物が大好きなわたしのもとに、怪我をした野良猫のプーアルとその姉妹猫のチチがやってきました。
2.このプロジェクトで実現したいこと
お外で暮らしている時にどんなことが起きたかは分かりませんが、外尿道を損傷して完全に閉塞してしまったプーアルの命を救うため「恥骨前尿道造ろう術」という手術を行いました。
今日の地点で、退院・抜糸まで終わり経過良くすごしていますが、これが長く維持できるかどうかはまだ油断はできません。願うのはこの治療の予後がよく、元気に1歳を迎え、2歳を迎え、3歳をと歳を重ねていってくれること。そのために必要な医療やプーアルに合わせた生活の改善を積極的に進めて行きたいです。
3.プロジェクトをやろうと思った理由
長い長い話になりますが、目を通していただければ幸いです。
今年の夏、2匹のキジトラ姉妹が近所に住むようになりました。
小さくてかわいい姉妹、一匹はよく人前に出てきて座り込んでいる姿を見せてくれるようになりました。わたしはその2匹を見ながら「子猫だから保護したらきっと里親さんも見つかるし、外の暮らしより家の中の暮らしのほうがずっといい」と思い、里親を探す決意をして保護してみたら、妹のプーアルはいろいろな問題を抱えていました。
- ・ 白血病が陽性
- ・ 陰部の上に深い外傷がある(治りかけている)
- ・ 食欲がない
白血病があるので姉妹は自宅で別々のケージで過ごしています。そして保護から7日後、プーアルは食事をとらなくなってしまいました。急いで病院へ連れて行くと
- ・細菌性の膀胱炎
- ・急性の腎不全
- ・おしっこがかろうじて漏れ出ている
という状態に。
家に来た日からプーアルは座っている場所でおしっこをする子でした。
トイレに慣れないのか怯えて座り込んでいるせいと思っていたけど、膀胱炎で自力排尿ができずパンパンに膨らんだ膀胱が限界になって漏れ出ている状況だったようなのです。
抗生物質、強制給餌、日帰り入院などで腎不全が回復して食欲が出てきて安心したのもつかの間、家に来て18日目には完全におしっこがとまってしまい、なぜかカテーテルを通すこともできず、膀胱に針を刺して1日1回おしっこを強制的に抜かないと生きられない状況になってしまいました。
じゃぁなぜプーアルはカテーテルを通せないのか。
結石でもない、膀胱炎の炎症なら通せるはずなのです。
レントゲン下の造影剤検査をしても尿道の奥に造影剤が流れ込んでいかないため、かかりつけの獣医師からは「陰部の怪我を負った時に外尿道を損傷しているのでは?」と話がありました。
プーアルの外傷とは陰部の上に500円玉くらいの逆さまにY字の傷になっていて、保護当時にはかさぶたまで治っていたから”酷い傷だったと思うけど治りかけているから大丈夫でしょう”と診断を受けたものです。(あまり気に留めてなかったため写真を残し損ねました)
そこからたった18日で排泄ができなくなるほどに悪化していくなんて、誰も予想していませんでした。
外で暮らして、わたしが保護するまでのほんの少し前、この子に一体何があったというのでしょう?プーアルは怖がりだけど人前に出てくるから、わたしからご飯をもらことができました。
でも、人前に出るということは悪い人にいたずらされたのかもしれないし、どこかから落ちて怪我をしたのかもしれないし、他の動物(イタチなど)に襲われたのかもしれないし、あと1週間保護が早ければこの子は怪我をせずに保護できたんじゃないかという後悔は今でも拭えません。
獣医師からは「ここまでを寿命とするか、個人病院でもできる膀胱カテーテル手術(膀胱造ろう術)を受けるか、これ以上の費用がかかってもいいから高度な医療を受けられる病院に行きますか?」と聞かれました。
プーアルは、5ヶ月になるのに体重は1kgほどしかなくガリガリです。でも腎臓は元気で、食欲もあって、生きる意思はしっかりとあるのを感じます。
この子の命をわたしの判断で終わらせたくない。まだ子猫のプーアルにQOLの高い医療を受けさせたい。そしてプーアルは、大阪の動物高度二次診療「ネオベッツVRセンター」に紹介してもらうこととなりました。
ネオベッツVRセンターの見立ては、
「外で過ごしている時に陰部上に何らかの酷い怪我を負い、その怪我で尿道を損傷して治っていく過程で癒着して完全に外尿道が閉塞してしまったと考えるのが一番可能性が高い。この閉塞でカテーテルを通すこともできず、膀胱から子宮にも尿が逆流しているため尿道を別の場所に移転する手術をする必要がある」
ということでした。
しかもメス猫には尿道の結石などは起こりにくく、ほとんどがオス猫への手術で日本でも非常に少ない症例の手術になるのだそうです。
プーアルの場合は左足のリンパに腫れがあるため、右側の恥骨の上辺りの腹部に新しいおしっこの出口を作ります。上手く行けば自然排尿ができて、長期維持も可能にります。
見積は入院治療込で45~50万円。
それで助かるなら…と思いましたが、そう簡単な話ではありません。
- ・恥骨前尿道造ろう術のあと合併症(狭窄)が起きて尿道が詰まる可能性がある
- ・合併症を回避しても成長して体が大きくなると、尿道が引っ張られて狭くなり排尿ができない可能性がある
- ・膀胱がだいぶ伸びているため、自然排尿ではなく垂れ流しになる可能性もある
- ・白血病キャリアなので、そもそもが長生きできる猫とは限らない
1と2が起きた場合は、「膀胱造ろう術」という「膀胱に直接管を通して垂れ流す」手術の適応になりますが、この手術の予後はあまりよくなく、基本的にはシニアの猫ちゃんの一時的な延命措置のために行うものだと説明がありました。
このシステムもダメになったときは「安楽死」を考えてくださいと。。。
皮膚のたるみなどで尿道が引っ張られた程度のものであれば、皮膚のたるみを除去する手術ができるそうですが、それはそれでまた手術なのです。一体この小さな体に何度手術をしろと言うのか…。
しかし迷っている暇はありません。
この子の命を救うためには手術を急がなくてはならなく、2020年11月1日に手術を行いました。
11月7日には退院して、自宅と通院で尿道の管理が始まっています。そして「もしも」の時には、先に述べたとおり再手術が必要です。
わたしの願いは「この子の顔に生きる意思がある限り、積極的な治療を受けさせること」です。
でも、すでにわたしの持ち出し費用は72万円(姉妹猫のための購入物含む)。ずっとずっと資金が続くわけではありません。もし1歳までに合併症が起きてしまって最終手段の膀胱造ろう術を受けなくてはならないとなった時、持ち出す資金もありません。
また、この姉妹を生んだ母猫もまだ外をウロウロしていて、TNR(避妊してリリース)しなくては来年の春にも不幸な猫が増えて行くことも分かっています。
これもわたしがなんとか完遂したいと思っていますが、今はプーアルのことで手一杯です。
そこでプーアルのこの度の難しい手術「恥骨前尿道造ろう術」の費用を、皆様にご支援していただけないかと思いプロジェクトを立ち上げるに至りました。
4.これまでの活動(メス猫にはほぼ症例のない「恥骨前尿道造ろう術」 )
これまでにかかった費用と、「もしも」が起きた場合にかかるであろう見込み費用です。
▼これまでにかかった費用
(膀胱炎・急性腎不全・膀胱排尿の治療費)10月15日~10月31日 61,729円
(CT検査治療費)10月28日 112,000円
(恥骨前尿道造ろう術)11月1日~11月7日 450,640円
(抜糸) 11月17日 1,0800円
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[合計]635,169円
▼これからかかる見込み費用
(かかりつけで毎月の経過診察)約2,500円前後 年12回
(半年ごとの血液検査)約5,000円前後 年2回
(予後不良だった場合の手段)膀胱造ろう術 推定200,000円~
▼資金の使い道
クラウドファンディング目標金額 400,000円
キャンプファイア手数料 -74,800円
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[合計]325,200円
手術費用 635,169円 のうち325,200円は支援金で充てさせていただき、残りの309,969円が自己資金です。
5.プロジェクトの展望・ビジョン
11月1日に手術を終えたプーアルは、移設した尿道にカテーテルを繋いで入院し、11月7日に退院しました。
手術から翌日にはご飯が来るとエリザベスカーラーをしたまま飛びついて食べるほどの食欲を見せ、11月5日にはカテーテルを外して尿道からおしっこを排泄もできました。でもまだ合併症の心配、入院前に分かった真菌の感染らしき脱毛の治療などが残っています。
病院から送られてきた動画のスクリーンショットです。顔つきが元気そうになってきました。
心配している皮膚の脱毛。腕や両足の関節部分にもあります。
6.リターンについて
ご支援頂いたすべての方に、メールと写真でお礼と経過報告をお送りします。
また途中経過などはパトロン機能を使用して、ご支援頂いた方限定公開で投稿します。
気持ちばかりのお礼とはなりますが、10,000円以上ご支援を頂いた方にはプーアルのポストカード、25,000円以上のご支援を頂いた方にはプーアルの写真入りの感謝状を2021年6月ごろに郵送でお届けしたいと思っております。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
7.実施スケジュール
このプロジェクトは11月1日に行った「恥骨前尿道造ろう術」から始まり、プーアルが1歳を迎えるであろう2021年6月までの経過報告を終了日としています。ご支援いただいた資金は、この度の手術費用の支払い及び今後の通院費用に充てさせていただきます。
現在のところ元気に過ごしており心配はないと思っていますが、万が一、プロジェクト実施中にプーアルが亡くなってしまった場合のご支援金については、既に実施した手術費用の支払いに充てさせていただくためご返金できかねますのでご了承ください。
また、もしも目標金額を超えるご支援を頂いた場合は、
・母猫及びその他の未避妊の猫(3匹ほど)のTNR活動
・プーアルの毎月の通院費
として大切に使わせていただき、すべて限定公開で報告いたします。
↑退院後、我が家でごはん。体重は1.4kgになりました。
食事のときだけカーラーを外し、あとは尿道が馴染むまで3ヶ月程度はカーラー生活です。
8.最後に
noteにはこれまでの保護経緯、治療データなどをもっと詳細に掲載しております。お時間が許しましたらそちらも目を通していただければ幸いです。
[note]生後4ヶ月のキジトラ猫を姉妹を拾った
[note]キジトラの保護猫、動物の高度二次診療へ行く
長くなりましたが、最後まで目を通していただきありがとうございます。術後、皮膚の脱毛は続いていますが、食欲もあり、ご飯の時間にはおねだりをするほど元気になって、手術を受けてよかったと心から思える日が続いてくれています。
まだまだ手放しに安心はできませんが、これからも元気に暮らしていけるよう小さなプーアルの命に、皆様に温かいご支援を賜りたくよろしくお願いいたします。
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