▼会社を辞めて、漬物男子になりました

3年前、自宅で簡単に漬物を作ることができるPicklestoneを考案し、2017年、2019年、2020年と3度に渡り、クラウドファンディングを実施してきました。

クラウドファンディングを通じて、多くの人たちに漬物を楽しむきっかけを作ることができたPicklestoneは、おかげさまで現在までに累計で世界20カ国で販売、2000人以上の支援者にお届けすることができました。

僕は12月まで広告代理店でデザイナーをしておりましたが、このコロナの影響で仕事を取り巻く環境が大きく変化し、自宅でPCの前で待っているだけでは何も起きない、自ら仕事を創り出すことに全力を傾けたいと思うようになりました。

ただただ自分が使いたくて作ったPicklestoneは、自分では手の届かなかった場所や、一生会うことのなかった人たちとの扉としてさまざまな経験をさせてくれました。(時にはひどい目にも遭いましたが・・・)副業ではなく、本腰を入れ自分の事業としてしっかり責任を持ちたい、そう考えるようになり、独立し「漬物男子」として活動していくことに決めました。

独立後、最初のクラウドファンディングをどうぞみなさま、応援いただけたら嬉しいです。

▼Picklestoneとは?

Picklestoneは、日本の伝統食品である「漬物」を簡単に作ることができるガラスポットです。使い方は、カットした野菜を入れ、塩を振り、付属の重石を乗せて待つだけ。

それだけで、普段のアンバランスな食生活に、発酵食品を手軽に取り入れることができます。自宅で漬物を作るってちょっと難しそうと思われるかもしれませんが、このPicklestoneならたった1日。驚くほど簡単に作ることができるんです。

▼Picklestoneはスペースを取らず、自然と暮らしに溶け込むプロダクト

Picklestoneの最大の魅力は、お漬物に新しい居場所を発見したことです。いまの生活環境では、大きな樽を置く場所も、一日中ひんやりとした日陰もマンションではなかなか探すのが難しい。ならば、形を変えて冷蔵庫のポケットにペットボトルと一緒に並ぶような形に変えてしまうことにしました。野菜を入れて、塩と昆布を加えて、あとは上から漬物石を乗せるだけ。スマートな形状にすることで狭いキッチンでも場所を取らずに一人分でも漬物を作ることができるようになりました。

このアイデアが世界的にも評価され、グッドデザイン賞や、アジア最大のデザイン賞のDesign for ASIAアワードも受賞しました。

漬物を作るには、まず塩分の浸透力で野菜から水分を排出し、雑菌が繁殖しにくい環境を作り ます。 野菜の繊維に塩分が入り込むことで保存力が向上し、塩分に負けない乳酸菌が増え、酸味が出てきたらお漬物の完成です。

▼TSUKEMONOの塩加減がわからない!?

しかし、いままで販売してきた中で、「まったく料理をしたことがない」「TSUKEMONOの塩加減がわからない」など、予想もしなかった国内外からのご意見がちらほら。それなら、もっともっと多くの人たちに隔たりなくキッチンに立ちたくなるプロダクトにしよう!と考えるようになりました。

そこで考えたのが、どんな野菜でも一発で味が決まる「おつけもの専用醤油」です。これで調味の必要なく、ただ漬けておくだけ!

野菜の美味しさを最大限に引き出すために、グルタミン酸の植物性の旨味にこだわり、椎茸出汁をメインに配合しています。味の監修は、椎茸に人生をかけた男・株式会社椎茸祭の竹村賢人さん。

絶大な信頼をおける彼に美味しいといってもらえた「おつけもの専用醤油」。自信作です。

▼ライフスタイルに合わせて3タイプ

冷蔵庫のサイズも、食生活もいろいろ。ライフスタイルに合わせて選べる、3つのラインナップをご用意しました。

【Picklestone220は、牛乳パックサイズ】

大きな乱切り野菜が相手でも、短時間できっちり結果にコミットする220は、一番頼れるしっかり者。ボリッボリッと、キュウリのにんにく醤油漬けを、餃子と一緒に白飯で食べて欲しいんです。たぶん僕の知る限り、最も美味しい組み合わせ。

【Picklestone115は、ドレッシングサイズ】

小松菜なんかを細かく切って、あっさり仕上げで食べてほしい。女性の手にぴったりで、スマートなデザインがテーブル華やかにしてくれる美人の115。

【Picklestone150は、ちょっと大きい缶詰サイズ】

115より面積が大きくて、背は小さいけれどしっかり浸かります。ちょうど食べ切れるミドルサイズで、しかも漬物が圧倒的に取り出しやすい。末っ子で目立たないけど一番気がきく子。うちでは福神漬けを漬けてます。

△220、150、115は「匁」で重さを表記した数字。それぞれ石の重さは約825g、560g、430g。

▼Picklestoneは、材質にもこだわって重石は2タイプ

■大阪城築城や、東京1964の聖火台、そして道後温泉の天皇陛下専用の温泉にも使われている日本が誇る香川県産最高級の「庵治石」バージョン。※写真左

■もうひつとは、日本の石巻市で⻑い 歴史を持つ井内石(いないいし)バージョン※写真右。石巻は、2011年に東日本大震災により、壊滅状態に陥ったエリア。工場も、生まれ育った家も、地域ごとすべてを失った石巻の石職人たちと共に作り上げました。

大地震から9年経ったいま、石職人たちの仕事は国からの復興事業がメインとなり、その事業もコロナの影響で、数年以内に終了してしまいます。復興のための公共事業が終われば、職人の高齢化や、安い輸入石材の増加で神社や墓 石制作の仕事も減少、 石巻の職人たちのこれからの生活はなにも保証されていません。今回販売するPicklestone井内石は、売り上げの一部を被災地に寄付する予定です。


当然ながら、石はどの産地のものでも漬物の味は変わりません。

ただ、磨き上げたそれぞれの石職人たちの思いに共感してくださる方に受け取っていただきたい、そう願っています。

▼レシピについて

同封されるリーフレットに、「最初に作りたい塩を使った漬物レシピ12種類」と、またPickestone「おつけもの専用醤油」で作った漬物で、さまざまな料理のアクセントに使っていただける「醤油漬アレンジレシピ20」の冊子を同封します。

またコロナ前に、日本各地を旅しながら地元の野菜を見つけてお漬物をつくるレシピムービーを制作しましたのでどうぞ合わせてご覧ください。


【リターンのお届けについて】

支援者の皆様への「Picklestone」各サイズのお届けは2020年3月末頃を予定しております。春野菜の美味しくなる頃、みなさんと一緒にお漬物を楽しめるようお届けしたいと思います。ただし生産状況の都合により遅延の可能性もございますので何卒ご了承ください。

【最後に・・・】

このクラウドファンディング実施にあたり、Picklestone井内石の開発のきっかけとなったBuzz camp主宰の塩谷舞さん、そしてPR施策や動画制作に尽力してくれた白井さん、岡崎さん。いつも翻訳に協力してくれる清水鈴さん、上市けいすけくん。石巻の職人の亀山さん。香川県の石職人の中山さんと商工会議所の平田さん、椎茸祭の竹村くん、中圓尾くん・・・たくさんの方々の支えによって、リリースすることができました。そしてなにより、会社を辞めて漬物石を売ることを応援してくれる妻と息子。本当にありがとう。

家で過ごすことが多くなってしまったこの世界ですが、漬物という小さなエンターテイメントをお届けできればと思います。

<使用している画像はすべて許諾済です>

<All-or-Nothing方式の場合>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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