はじめに・ご挨拶

福岡県飯塚市で活動している「飯塚子どものためのドラマスクール」です。

第24期発表公演直後の子どもたちとスタッフ

1996年、福岡県と福岡県の子ども劇場の共同事業で「子どもの芸術・創造表現活動育成事業」が企画され、全国で初めて「参加者である子どもたち自身の言葉から歌やストーリーを作る」創造表現活動からのミュージカル舞台公演が実施されました。日本で数少ないドラマ教育の専門家を東京から講師として招き、子どもの言葉からの作曲をクニ河内さんが担当し、約1年半の活動を経て、1997年夏に福岡市(参加した子ども100名)と飯塚市(50名)で発表公演が行われたのです。

第1期発表公演「子どものじかん」

第2期発表公演「子どものじかんⅡ」

この活動が現在の「飯塚子どものためのドラマスクール」につながっています。福岡県内および全国各地の文化施設で同様の目的を掲げた事業が始まりましたが、第1期から現在(第24期)まで継続しているのは、飯塚のみです。

第3期発表公演の様子

このプロジェクトで実現したいこと

コロナ禍の中飯塚子どものためのドラマスクール活動と新たなメンバーのための体験講座

第25期子どものためのドラマスクール発表公演開催を実現したい!

第10期発表公演「Re-START!」10周年記念として大ホールで公演しました

プロジェクトをやろうと思った理由

地域のホールの自主事業として始まったドラマスクールですが、12年ほど前から参加者及び卒業生の保護者を中心とするメンバーによる自主運営に変わり、子どもの創造表現活動を継続しています。

飯塚市の教育委員会との共催事業ということで、会場使用料の補助はいただいているものの、その他の経費については、主に参加者からの参加費と寄付などでまかなっている状況です。

第13期発表公演「BURST!」

ところが、今回の新型コロナウイルスによる感染症の影響を受け、子どもたちにとって大切な居場所であるドラマスクールが、危機に瀕しています。

感染拡大防止の対策のため例年よりも大幅に客席を減らさざるを得ず、2020年3月に実施した第24期の発表公演は予定していた収入が得られませんでした。

さらに小中学校が休校となり、体験講座や参加者募集の広報ができなかったために、新しい参加者が集まらず、このままでは今後の活動の継続も危ぶまれます。また25期に必要な参加費収入が見込めないため、財政的にも厳しい状況となっています。

第18期発表公演「SHOUT!」

今年は25周年の記念の年でもあり、ドラマスクールをさらに広くみなさんに知っていただきたい想いと、これまでのドラマスクールの歴史を振り返っていただきたい気持ちから、今回クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げることになりました。


これまでの活動

ドラマスクールとは「ドラマ イン エデュケーション」という、欧米では学校教育に取り入れられている方法をもとにした活動です。

講師は子どもの「いま」を逃さず働きかける

「もし○○だったら…?」という想像の世界で、自分と違う人やものになってみたり、現実にはありえないような体験をしてみたりするという「演劇的な活動」に取り組みます。

この「演劇的な活動」を「エクササイズ」と呼んでいるのですが、エクササイズを通して自分の気持ちを表現したり、他の人の意見を聞いて議論したり、協力して自分たちのアイディアを実現したり、という経験を積んでいきます。自分の心で感じて 仲間と一緒に考える本気で「自分以外の何か」になってみる

飯塚の「子どものためのドラマスクール」の参加者は小学校1年生から18歳まで。毎年5月から3月まで約一年をかけて活動し、後半は一つの物語を一緒に作りながら活動し、発表公演を実施していろいろな方に観てもらっています。台本はなく、活動の中でテーマを考え、設定を考え、気持ちを考えていきます。観ている人にわかる表現をするということで、自分の本気の感情と向き合っていくことが必要になります。

ありのままの自分を感じ 向き合う

決して急がず、徹底的にそばに寄り添って子どもたちを見守ってくれる講師やスタッフがいて、同じ時間を共有する仲間たちがいて、子どもたちは時に悩みながらも自分で考え、答えを見つけようとして成長してゆくのです。

主役は子ども   大人は徹底的に伴奏するいま ここで 目の前の子どもに寄り添う名実ともに寄り添う( ´∀` )

ここ数年の活動の中で、子どもたちは失敗することを恐れ、常に「正解」であることを求められているように感じます。また、日常生活で自分の本当の気持ちを言えない子もいます。そんな子どもたちにとって、「失敗しても大丈夫。失敗を楽しもう!」「正解は一つではない」と掲げて活動しているドラマスクールは、「本気で生きる練習の場」であり、「考え、悩み、想像する力を養う場」でもあり、ありのままの自分でいられる大切な場所になっています。

仲間を信じて 何かを見つけるともに考え  悩み  紡ぎ出す

資金の使い道

・「第25期子どものためのドラマスクール」の活動および発表公演の資金

・体験講座実施のための経費

感じるって  面白い!まずは  体験講座で体験してみよう!

リターンについて

①500円…おうちでパブリックビューイング(1公演分)

②1,000円…お礼のメッセージ(VTR)

③1,000円…ドラマスクールのCD

④2,000円…本『ドラマという名の冒険』

⑤3,000円…オリジナルTシャツ

⑥3,000円…練習見学

⑦3,000円…対談会オンライン視聴(1回分)

⑧3,000円…第25期発表公演のDVD

⑨3,000円…写真集

⑩3,000円…ぷろほの講座お試し受講(1コマ)

⑪5,000円…佳代さんのドラマ保育入門(3~4時間)

⑫100,000円…かよちゃんワークショップ(交通費等別途必要)

※CD、DVDについて…著作権、原盤権等の権利は「飯塚子どものためのドラマスクール」が保有します。一般家庭での視聴に用途を限定してお届けします。このCD、DVD及びパッケージに関して著作権者に無断で、複製、改変、放送、有線放送、インターネット等による公衆送信、公の上映、レンタル等はできません。

本気が始まる 夏合宿

実施スケジュール

2021年12月~2021年1月 クラウドファンディング募集

2021年3月28日(日)第25期「飯塚子どものためのドラマスクール」 発表公演

感じて 考えたら やってみる   失敗していいから

最後に

日本ではまだ馴染の浅い「ドラマ・イン・エデュケーション」ですが、欧米では一般的に学校教育でも取り入れられている手法です。様々な設定でお話を作り、「もし自分がその立場だったら?」「もし自分がその人(もしくは、動物や物)だったら?」と想像することで、日常生活では出会うことのない色々な立場を経験します。そして、自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちを受け取り、コミュニケーションをしていく…そのため「人生の練習」とも呼ばれます。

自分じゃない誰かになると 勝手にカラダが動き出す

知らなかった自分が湧き出してくる!

 第24期発表公演のタイトルは「HAPPY!?」でした。子どもたちが作り出した架空の国で、様々な困難に出会いますが、見事に考え方、とらえ方を変化させながら、困難をHAPPYに変化させました。このコロナ禍において、子どもたちから、大人の姿勢を問われているようにも思えます。

第24期発表公演のステージ
発想が連鎖して膨らんで どんどん面白くなっていく
発表公演直前は 熱く話す輪がたくさんできる

 これからの社会は、クリエイティブに世の中を切り開く発想力を持った人が必要とされていきます。けれども、子どもたちが発想する力や表現する力を出し合える、子ども同士のつながりの場はコロナ禍において激減しています。

第18期発表公演より

 どうか、子どもたちが想像の翼を思い切り広げられる、この場所を存続させてください。

 あなたの力を必要としている子どもたちがここにはいます。どうぞよろしくお願いいたします。

第24期発表公演より

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/03/31 23:02

    飯塚子どものためのドラマスクールクラウドファンディング担当小松です。この度は、プロジェクトをご支援いただきまして誠にありがとうございました。昨日『第25期子どものためのドラマスクール発表公演「STAY→〜一歩前へ!〜」』開催できました!!!!皆さまからのご支援のおかげです。本当に、本当に、本当...

  • 2021/03/23 22:52

    西日本新聞2021.3.23朝刊に、25期に参加中の篠崎咲楽さんの記事が掲載されました。卒業式を迎えた心情を詠んだ俳句が最優秀賞とのこと。俳句の事だけでなくドラマスクールについても語ってくれています。とても嬉しかったので皆さまにもお知らせさせて頂きました。

  • 2021/02/08 21:19

    クラウドファンディングにご支援、ご協力頂きました。ありがとうございました。25期発表公演を開催することが出来ます。タイトルは「STAY→ ~一歩前へ!~」コロナ対策もあり、今回は10年ぶりのオムニバス形式でお届けします。タイトルからオムニバスのテーマ、物語の舞台設定も子どもたち自ら考え、演じな...

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