■はじめに・ご挨拶

今回のプロジェクト組織TOHOs(とーほーず)の代表の柳瀬弘光です。私は福岡県東峰村小石原で生まれ育ち「やなファーム」という農園で代々百姓をしています。また、里山保全の会「東峰フラワーズ」の代表をしており、森づくりの活動を行っています。

東峰村は長い長い歴史の中で伝統文化を守り続け令和の時代まで受け継がれ続けています。村には数多くの資源がありその資源を最大限に活かした持続性のある仕組みがこれからは必要であると思います。その一つが地域通貨であり、東峰村独自のヴィレッジ通貨を使って地産地消を促進し、真に自立したサスティナブルな村づくりを進めて参りたいと考えています。是非東峰村の応援を宜しくお願い致します。

柳瀬弘光


私はTOHOsの副代表をしている高橋弘展と申します。東峰村村議会議員(現在3期目)も務めさせて頂いており、過疎化著しいながらも伝統文化と豊な自然があるこの東峰村を「次世代のあるべき一つの中間山村の形」へ受け継いでいいけるべく日々活動をしております。

大学進学を機に大阪から九州に入り、その後、東峰村に移住してきて10年、その間にも人口減少・高齢化が進み、これまで村民の生活を支えてきた商店や事業所の廃業を目の当たりにしてきました。

グローバルな世の中になった今、安価に手に入る商品・サービスが溢れかえり、この小さな村でも例外ではありません。しかし、この過疎が進むこの村で今必要とされているのは、規模が小さくてもきめ細やかで目が行き届くサービスや商品の提供を可能とすること。地域通貨は、そんな課題を解決すべく村内事業者や村民に希望をもたらし、東峰村を応援していただく皆さまとを結ぶ力になると考えています。「次世代のあるべき中山間地域の形」を皆さまとともに創っていくべく、応援をよろしくお願いいたします。

高橋弘展


////////サスティナブルな地域経済////////

本プロジェクトは、日本にも数多い過疎化著しい中間山村である自分達が生まれ育って生活している福岡県東峰村に、独自の地域通貨を導入し、サスティナブルで真に自立した地域経済を実現する事を目的としています。

2017年7月に発生した「九州北部豪雨災害」の以前から、我が村は多くの有り難いご支援を受けて来ました。

豪雨災害からの復興は未だ半ばですが、「復興」と同時に、我々仲間の議論の中で、「復興のその先」をしっかりと見据えなければいけないのではないか?と言う議論も巻き上がった来ました。

豪雨災害を経て、村の中核であった小売店も閉店となり、東峰村には買い物スーパーすらほぼ存在しないと言う現状にあります。

翻って、経済、殊に地域経済と言う事を振り返った時、我が地域には「付加価値」を「生産」「供給」する力が非常に弱体化している事に気がつかされました。

一方で、村には「日用使い」から「用の美」を追求した小石原焼、安土桃山〜江戸前期の黒田藩長政公を起源とし、現在も誉高き茶器としても愛されている「高取焼」と言う伝統産業、文化、豊かな自然が溢れかえってもいます。

特に「自然」に関しては、今回の豪雨災害の「始発」とも言うべき上流域のサスティナブルな責任というものも同時に痛感致しました。

里山再生などの山の保全活動も持続可能な形でサスティナブルな地域経済の一要素として行なって行ければ、現在の活動もよりダイナミックに展開出来ると考えております。

この「地域経済の自立」と言う志にご理解、ご賛同を頂けき、一緒に次世代の新しい地方地域の形を村外の方々とも一緒に築き上げて行ければと、この度、地域通貨「とほっぴヴィレッジマネー」販売という形でご参加を募集させて頂きました。

今回のプロジェクトは、経済産業省の令和2年度補正予算「JAPANブランド育成支援等事業(特別枠)」として、久留米大学名誉教授の駄田井正先生が中心となっている「筑後川流域創生プロジェクト」との連携となっており、将来の向けた地方地域経済の自立を促すための方策の実証実験の要素も持ち合わせています。

久留米大学名誉教授 駄田井正 先生

2017年7月「九州北部豪雨」から3年経過した東峰村。復旧・復興にはたくさんの外部からの支援をいただいてきましたが、今後、地域が自律していく ためには地域経済の新しい仕組みを考えなければなりません。

そこで、東峰地域通貨「とほっぴビレッジマネー/単位:village(ビレッジ)」を試験運用し、地域内を通貨が循環することで「新たな村の付加価値」を生み出す取り組みを行います。

また、地域通貨を運用を継続していく中で、運用益を里山の保 全や伝統・文化の保存等の村の持続可能な活動にも役立てたいと考えております。

■私たちの地域のご紹介

東峰村は福岡県最東部、大分県日田にも接した人口2000人弱の中間山村です。背後には霊峰の英彦山(ひこさん)は拝し、一級河川の遠賀川と筑後川の水源地にも位置する村です。

3年前の2017年7月5日には、九州北部を襲った記録的な集中豪雨「九州北部豪雨」で広域に渡って甚大な被害をを受けました。

今も村内には多くのその被害の爪痕が点在しております。

元々は、現在も地名として残っている小石原村と宝珠山村が、2005年のいわゆる「平成の大合併」で合併して東峰村となり、2012年には「日本で最も美しい村連合」に加盟し現在に至ります。

福岡県で一番標高の高い東峰村小石原地区は、暖かいイメージの九州の中でも特に雪が多く、多いときは一晩で30cm前後積もることもあります。

山間深い場所柄、古くからその地形に合わせた棚田が多く点在しており、宝珠山地区の竹棚田では6月の「かがり灯」や収穫を終えた時期の棚田にライトアップが施され、「棚田にキャンプを張る」と言う面白い経験も期間限定ながら行っております。

「福岡県東峰村」と言えば、多くの方々が直ぐにイメージするのが、伝統工芸「小石原焼、高取焼」かとも思います。

今回のプロジェクトでも、「陶芸体験」など東峰村ならではの返礼も企画されています。

そんな東峰村ですが、今プロジェクトを通じて来村した際に是非とも訪れて欲しいもう一つのスポットが「行者杉」です。

東峰村の直ぐ背後には霊峰の英彦山が聳え立ち、今も山伏の修行が行われています。そんな行者が植えて来たのが「行者杉」で、歴史の呼吸を自然の中で感じる瞬間を経験できます。


■プロジェクトを立ち上げた背景

「通貨・モノ・サービス」の地産地消を通じ地域内の付加価値生産供給能力を強化し、地域経済が自立していく事こそが、我々の様な過疎化の進む中間山村、地方の進むべき次世代に誇るスマートヴィレッジモデル地域となる』と、地元の里山再生活動の仲間をはじめ、今回この地域通貨の加盟店になって一緒にこのプロジェクトに参加してくれる村内の商店や伝統工芸産業、中小零細企業、観光関連産業の仲間の中で議論して来ました。

そんな中、昨年、東峰村において開催された「筑後川フェスティバル」のご縁から、久留米大学、駄田井正名誉教授から今回のプロジェクト参加の打診をいただき、参加を決意しました。駄田井正名誉教授は、長年、筑後川流域沿岸での活動を推進してきた第一人者でもあり、福岡県久留米市での地域通貨の考案者でもあられます。

東峰村にとって、「通貨・モノ・サービス」の地産地消を通じ地域内の付加価値生産供給能力を強化し、地域経済の自立と新事業を育成していく事は急務と言えます。

東峰村版地域通貨(通称:とほっぴヴィレッジマネー)が、その端緒を開く事を信じて、このプロジェクトにかけてみようと思いました。


⬇︎具体的な長期ビジョンについてはこちら⬇︎

「東峰村スマートヴィレッジ構想」


■これまでの活動

我々にとって、2017年7月に発生した九州北部豪雨災害は今回に至る大きなきっかけとなりました。

それまでも、「山は海へと繋がり、いつまでもこの美しい故郷を守りたい」想いで里山再生活動を行って参りました。

そんな中に発生した先の豪雨災害。脆弱になって居た山は村内のあちらこちらで崩れ、保水能力が著しく減退したその山からは多量の水が流れ込みあっという間に河川はなすすべも無い程の凶暴な姿となり、各地で甚大な被害が出ました。

被害の全貌を把握するだけでも、多くの時間を費やす事となり、村内唯一の鉄道であった日田彦山線も無惨にも壊滅的に破壊され、今もその傷はそのままの状態です。


そんな中、早くも復興を目指し、多くの方々のご支援を頂き、更には、「戦後復興」を祈って再開されたとされる博多の祭り「博多どんたく」の方々にご縁も頂き、復興祈願として「東峰村どんたく」も行われ、我々も実行実行委員として参加させて主催させて頂きました。

更には、アフガニスタンで大灌漑事業を成し遂げられていた「中村哲先生」にも、お亡くなりになる直前、多忙の帰国に中、我々が思い切って先生に打診ををし、なんと、東峰村にまでお越し頂き、村内の「爪痕」の視察と貴重な講演をしていただきました。

つい先日の2020年12月5日にも、「故中村哲氏を想う」と題して、講演当日の映像上映会も主催させて頂き、改めて「山、川、水、海」と言う「日本の里山と人間と自然との生き方」に関して深い想い、考えを共有させて頂きました。

■資金の使い道

今回集めさせて頂いた支援金は、

①ご支援頂いた金額に応じた「地域通貨ヴィレッジマネーとほっぴ(郵送)」

②東峰村ならではの特産品、ヴィラ、キャンプでのご宿泊、各種ワークショップなどの体験

③プロジェクト終了の2021年6月末までの運営事務局(東峰村「つづみの里」農産物販売所)費用

以上の原資として使わせて頂きたいと考えております。

この「地域通貨ヴィレッジマネーとほっぴ」は、熊本、福岡を拠点に活動するアーティスト「BONさん」の御協力を得てデザインされました。


BONさんは、熊本、福岡を拠点に、ジャンルを選ばず、さまざまな媒体のデザインを制作中。熊本に住み絵を描いていくことで生きていく事自体を表現とし、日本において絵描きというまだ仕事として漠然とした職業の確立、熊本のART界の起爆剤を目指す気鋭のアーティスト。

http://bon-artstudio.jimdo.com/

今回の紙幣デザインは、東峰村に纏わる題材を詳細に詰め込む形で「地域通貨」を「アート作作品」にまで昇華させたいと言う思いを具現化して頂きました。

この地域通貨は、2021年6月末日まで、村内を中心としたプロジェクトに参加している各種店舗で法定通貨日本円と同額としてご使用頂けます。

ご利用頂ける加盟店の詳細情報はこちらの東峰村地域通貨「プロジェクトポータルサイト」よりご確認下さい。

http://tohos2020.net

■実施スケジュール

・クラウドファンディング募集(~2/15)

・ファンド募集締切(2/15)

・地域通貨郵送対応(2/16~2月末)

・各参加加盟店の体制整備(12/5~12末)

・ポータルサイト公開(12月中)

・村内における地域通貨の一般販売(つづみの里にて4月末まで) 

・実証実験開始(1/1~6/30)

・実証実験総括(6/30〜)


■リターンのご紹介

リターンに関しては、

①ご支援頂いた金額に応じた「地域通貨ヴィレッジマネーとほっぴ(郵送)」。

地域通貨「ヴィレッジマネーとほっぴ」は、当プロジェクトの参加加盟店にて法定通貨と同様にご使用頂けます。

②ご支援頂いた金額に応じた東峰村ならではの特産品、東峰村キャンプ場、バンガロー、古民家ヴィラ等の宿泊権、各種ワークショップ(陶芸、木工)などの体験をご用意しております。


ご利用可能な店舗一覧は、当プロジェクトのポータルサイトにて詳細をご覧下さい。

http://tohos2020.net

本プロジェクトはAll-in方式で実施させて頂きます。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


■最後に

村には数多くの資源がありその資源を最大限に活かした持続性のある仕組みがこれからは必要であると思います。

今回、東峰村独自のヴィレッジ通貨を使って地産地消を促進し、真に自立したサスティナブルな村づくりを進めて参りたいと考えています。

「次世代のあるべき中山間地域の形」を皆さまとともに創っていくべく、是非東峰村の応援を宜しくお願い致します。

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