はじめに
初めまして、こんにちは!パナマ共和国在住の田中小百合と申します。
日本は大阪出身、気が強くて負けず嫌いな蠍座の女です。
性格は、基本的には楽観的で好奇心旺盛。
食べたことの無い物を食べたり、行ったことのない場所に行ったり、新しいことに挑戦したりするのが好きです。
小さい頃から英語を習っていたことをきっかけに、外国語や異文化体験が好きで、高校時代そして大学時代にアメリカへと留学しました。日本で大学を卒業してから、1年間アメリカで働くチャンスを手に入れ、ラテン人の多い米国フロリダ州で働いていたことをきっかけに、明るくてとてもポジティブなラテン人や音楽やダンスなどのラテン文化の虜になりました。
日本に帰国後も、実際にラテンに浸って生活してみたい!と思いが膨れ上がり、スペイン語もろくに話せなかった私ですが現地の旅行会社に拾ってもらい、現地添乗員としてボリビアやペルー、ベネズエラやキューバなどを転々としてきました。日本人と中南米の人々とは本当に真逆の性格や考え方を持っていたりするので間に立つことの難しさを感じたり、日本のような快適さや便利さがなくて生活する上でストレスを感じたり、親がいない元で妊娠、出産、産後の生活を送ったり、日本にいては経験できなかったであろうたくさんのことを経験し感じながらあっと言う間に6年が経過しました。
2020年前半はコロナの様子を見ながらキューバにておとなしく毎日を過ごしていましたが、その期間が長引くにつれ、与えられた生活をぐーたら過ごすだけでは駄目だと思い、新しいことにチャレンジすべく、パナマに戻ってきました。2021年、中南米生活7年目、現在パナマで産まれた2歳の子供と一緒に毎日新たな挑戦に向け、試行錯誤しながら暮らしています。
解決したい社会課題
中南米には、日本と同じ様に伝統や文化を大切にしている先住民たちがたくさんいます。今回はパナマの先住民であるクナ族の友人から相談があったことをきっかけに、新型コロナウィルスで影響を受けている彼らを少しでも援助したく、このプロジェクトを立ち上げました。
現状
パナマには7種族の先住民が存在します。民族のほとんどの人々が、自治区となっているジャングルやカリブ海に浮く島々で伝統文化や血統を守りながら生活しています。
パナマの全体の人口は日本の約30分の1。土地の面積は北海道より少し小さい程。面積も小さければ人口も少ない国ですが、コロナウィルスの感染者数、死亡者数共、日本とほとんど変わりません。
2020年3月に初めて国境を封鎖して以降、男女別、身分証明書番号に従った外出制限が10月12日まで続きました。それ以降、国境封鎖は解除され、外出制度の規制も緩まったものの、12月には第二波到来で改めて厳しい外出制限措置が定められました。
シティ内ではこういった状況が続いている中、今迄観光業を主要な産業としていた多くの先住民族コミュニティも大打撃を受け、収入源を失っています。また、ウィルスに感染した親が亡くなり、行き先を失った子供や、片親で収入源を見つけるのが難しい家族も多くいます。
今回相談のあったクナ族の友人が住むサンブラス諸島は、観光業が主要産業の一つ。島は3月にロックダウンされて以降、一度も解除されておらず、パナマ人であっても民族でない限り、島に出入りすることが許されていません。つまり、一切の観光業を行うことができず、また、観光客向けに販売していた民芸品の販売先もなくなってしまいました。
このプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトでは、クナ族が暮らす島の一つ、コルビスキー島に住む人々を少しでも支援する為に、企画しました。
具体的には、コロナで収入を失った人々の経済的支援です。
民族の伝統芸として、「モラ」と呼ばれる手芸があります。現代のクナ族の女性は、腰回りにモラが刺繍されたブラウスを身にまとっています。もちろん、一つ一つ女性たちの手作りで、服を着用していなかった頃に身体にペイントをしていたデザインを刺繍のモチーフにしています。昔はその腰回りの刺繍のことをモラと呼んでいましたが、現在はその刺繍を取り入れた様々な作品が存在します。
今回のプロジェクトでは、彼女たちの作品をフェアな料金で買取り、皆様へお届けします。
また、プロダクトはただ単に伝統的な模様や今まで観光客向けに販売されている商品ではなく、それらを残しつつも現代の流行りや普段でも利用しやすいように少しアレンジした、オリジナルデザイン及びグッズをクナ族と一緒に開発します。
せっかく作った美しい民芸品も、使ってもらえる人がいなければ、色あせてしまうだけです。日本の皆様には、文化紹介も兼ねて、愛情のこもった手作りの民芸品をお送りいたします。
パナマとサンブラス諸島について
パナマは中米、コロンビアとコスタリカの間に位置する細長い国です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、パナマ運河やタックスヘブンで有名で、「パナマ文書」といえば「あ〜」、と思う方もいるかもしれません。南は太平洋、北は大西洋と、海に挟まれた国です。
パナマ市内は、高層ビルが建ち並びとても発達しているように見えますが、車で少し走ると中には貧富の差が目立つ場所がちらほら。貧富の差がどんどんと開いてきている国の一つです。
サンブラス諸島は、パナマの北側、カリブ海に浮かぶ365の諸島です。49のコミュニティが存在し、合計4万人程のクナ族と呼ばれる先住民が暮らしています。
主要産業は観光業、民芸品販売、そして漁業など。数々の有名なリゾートに匹敵する美しいカリブのビーチを持ちながら、リゾートとはかけ離れ、皆、素朴な毎日を送っています。
非常に伝統を重んじる民族で、女性は伝統衣装を身にまとって生活しています。
のんびりした幸せな毎日を送っているように見えて、先住民、そして島暮らしならではの問題を抱えています。
協力者紹介
サンブラス諸島のコルビスキー島に住むクナ族の学校の校長先生及びそのご家族に率先して協力頂きます。
サンブラス諸島のあるクナ族のある小学校の校長先生兼サンブラス諸島のツアーオペレータです。
自身の家族や親戚をCovid-19で失い、それでもたくましく立ち上がり、親を亡くした生徒や子供たちをお世話しています。今回は彼を始め、彼のご家族に協力頂きます。
校長先生の奥様と娘さん。彼女たちに率先してもらい、コミュニティ内で民芸品を作成して頂きます。
応援団長として、私の息子にも協力頂きます。
私が諦めずに粘り続けることができるのは、彼のおかげ。
プロジェクト実施中にも彼にたくさん癒やされて頑張りたいと思います。
資金の使い道
・リターン民芸品の制作にかかる資材費用(パナマシティ内で調達)
・リターンの民芸品作成費用
・リターンのツアー催行費用
・サンブラス諸島/パナマシティの移動交通費(車両及びボート)
・配送料(パナマから日本へ、そして日本国内の送料)
・GoodMorning(CAMPFIREの「ソーシャルグッド」カテゴリ)の手数料
実施スケジュール
●4月下旬 資金調達完了
●5月上旬 作品デザイン企画及び制作素材調達
●5月中旬 作品制作開始
●7月以降 リターン発送
●ツアーの場合は11月より催行(但し、ロックダウンが解除されない場合は延期)
<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
クナ族の女性が手作りする民芸品をお送り致します。
また、回復した現地を見て頂けるよう、ツアーのご案内のオプションもご用意致しました。
●クナ族の伝統文化であるモラを利用した手作り民芸品
伝統を重んじながら、皆様に気に入って頂けるようなモダンなデザインを開発致します。
①モラの刺繍入りTシャツ(子ども用)
②モラの刺繍入りTシャツ(大人用)
③モラの刺繍入り生地(中)
④モラの刺繍入りクッションカバー
⑤モラの刺繍入りTシャツ(子ども用2枚セット)
⑥モラの刺繍入り生地(大)
⑦モラの刺繍入りTシャツ(子ども用1枚と大人用1枚のセット)
⑧モラの刺繍入りTシャツ(大人用2枚セット)
●パナマシティ発着サンブラス諸島への終日混載ツアー 日本語ガイド同行
実際にクナ族が暮らすサンブラス諸島で自然溢れる島々の生活を見たり、美しいカリブ海のビーチでリラックスしながらお楽しみください。昼食には、現地で取れるフレッシュな魚介料理をお召し上がりください!
①1名様ご参加
②2名様ご参加
最後に
サンブラス諸島はとっても美しく、パナマの観光地で最も人気のあるスポットの一つでもあります。現在そのサンブラスに立ち入りできず、落ち込んでいるのはとても悲しい事です。
今は新型コロナウィルスで辛く、しんどい思いをしている人々が世界中に溢れかえっています。観光業で生活を立てていた私も厳しい状況が続いていますが、様々な方から様々な形でサポート頂き、希望を失うことなく、これからも頑張ろうという思いで毎日頑張っています。
創り上げてきたものが無駄になってしまった人、頑張ろうとしているのに資金力がなく一歩踏み出すことができない人。状況は様々ですが、同じような境遇の人と支え合ったり、誰かが見守ってくれている、きっと努力は報われると、前向きにこれからも努力を続けていけるような支えができたら辛い時期でも乗り越えられると信じています。今回のプロジェクトは物資的支援のみならず、そういった精神的にも支えとなるはずです。
こちらのプロジェクを見て頂いた皆様に少しでも共感頂き、協力しようと思ってくださる方がいれば救いです。
また、遠くからの応援だけでなく、世の中が回復した際には、是非サンブラス諸島にお越しください!素晴らしい場所ですので!
皆様の温かいご支援とご協力に感謝致します。
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