はじめに

はじめまして。シンガーソングライターのしらいみちよです。

1995年よりコンサートの収益で阪神・淡路大震災の被災地に亡くなられた方の数の桜(約6500本)を植える活動を続けていた私は、2011年3月11日に起きた東日本大震災という未曾有の災害を目の当たりにし、あまりのショックに歌うことができなくなりました。そんな時に阪神・淡路大震災を必死に乗り越えてきた子供達が「しらいさん。歌って!」と私の背中を押したのです。そして『クレッシェンド』という曲を作り神戸の子供達と心を込めて歌いました。「♫勇気は君のポケットの中♪」ほんの少しでも前を向くきっかけになればと祈りながらのレコーディングでした。

自主制作CD「クレッシェンド」を引っさげて避難所を回り続ける中、各避難所で被災された方々から同じ言葉をお聞きしました。「なぜ私が生き残ってしまったのか?なぜ助けてあげられなかったのか?悲しいというより悔しいのです」と。

あまりにも辛い現実に胸が締め付けられ言葉をなくしました。『海さえなければ』と海を恨む気持ちになったこともありました。そんな時です。気仙沼で鎮魂の桜を一緒に植えてくださった地元の長老が私にこうおっしゃいました。

『海は悪ぐねえ。海は悪ぐねえんだ!俺らはずっとこの海で生きてきた。これからもこの海で生きていく。海は悪ぐねえんだよ。でもな。しらいさん。この海には俺らの仲間がたくさん眠っているから海に歌を歌っておくれ』

私はハッとしました。歌手として本当にやらなければならないことを置き去りにしていたことに気づかされたのです。

それ以来。私は東北に行くたび海に行き歌を歌いました。津波に流されたまま帰ってこないご主人を待っている奥様にも出会いました。ご主人が演歌が好きだったとお聞きし、演歌も作りました(大谷の海に泣く千鳥)。また、こんな悲しみの中にあっても人情を忘れない東北の人々の温かさも知りました。そんな全ての出会いから生まれた音楽を一枚のCDアルバムににしたいと強く強く思っています。

コロナ禍で収入のない今、その想いを形にするにはたくさんの方々にお力をお借りするしかないと思いクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。どうかお力をお貸しくださいますようよろしくお願い申し上げます。

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日本損害保険代理業協会イメージ動画挿入曲「こころの花」

丸文通商(株)CM出演

このプロジェクトで実現したいこと

自作の曲「クレッシェンド」「こころの花」「勿忘の鐘」「藤里の君」「よねさとの風」など(現在作曲中も含む)と共に被災された方から募集した詩に曲をつけ8曲前後のアルバムを作ります。1枚2000円を予定しており、企画制作、販売元は私が所属する有限会社アバンコーポレーションです。完成したアルバムを広く宣伝して販売し、収益が上がったら東日本大震災で亡くなられた方々の鎮魂の桜を植樹する費用に充てさせていただきます。植樹に関しては被災地の復興状況に合わせて植樹先を決定していくためすぐに実行することは難しいと思われます。すでに気仙沼市や、山元町、陸前高田市などに約300本の植樹をしましたが塩害(津波をかぶっているため)により植えられる場所がなかなか見つからないのが現状です。それでも亡くなられた方の数の桜を植えて行く決意は変わりません。何年かかっても植え続けていきたいと思います。

トップページより「勿忘の鐘」のデモ音源をお聞きいただけます


プロジェクトをやろうと思った理由

大切な人を失った悲しみは10年経ったからといって消え去るものではなく、逆に深くなるものでもあります。東日本大震災の記憶を風化させないよう、このアルバムを通して被災された方々からお聞きしたメッセージや災害時の教訓などを発信してゆきたいと思います。音楽でなければ伝わらないこともたくさんあると思うからです。そのためには資金が必要です。

これまで、復興支援コンサートを開き、その収益で被災地支援を行ってまいりましたがコロナウィルスの影響によりコンサートは全く行えなくなり収入が無くなりました。制作を諦めかけた時期もありましたが「ここで負けたら女がすたる!」と自分を奮い立たせ、クラウドファンディングで全国の方々のお力をお借りし制作しようと心に決めました。またご協力くださった方々の想いもアルバムに乗せることで、より温かな作品になると感じました。


これまでの活動

2012年4月気仙沼市大谷海岸駅近くの丘の上に鎮魂の桜を植樹。数十名の方が津波に飲み込まれてしまった場所です

30年前に起きた雲仙・普賢岳の噴火による自然災害は自然が大好きな私にとってとても大きな衝撃でした。「自然を畏れ敬う」ことを実感した出来事でした。そして亡くなられた方々への鎮魂歌「レクイエム」を作り雲仙を訪ねコンサートを開きました。その後阪神・淡路大震災が起き、いてもたってもいられず避難所を回る中、あまりの惨状に言葉をなくしました。そして亡くなられた方の数の桜を植えようと決心したのです。全国でコンサートを開き収益で桜の苗木を購入し毎年コツコツと植樹し続け、震災から10年目の春分の日に目標の6500本目の桜を神戸市灘区に植樹することができました。(25都道府県100市町村に植樹)

もう二度と災害で尊い命を失うことがないよう祈る中「東日本大震災」が起きてしまいました。約20000人の尊い命を失い未だ約3000人が不明のままです。「自分に何ができるのだろう?」と思案する中『そうだ花火をあげよう!』と決心しました。阪神・淡路大震災の時に出会った花火師の斉木智さん(マルゴー株式会社)の多大なるご協力により、気仙沼市大谷海岸で毎年鎮魂と希望の祈りを込めて全国の仲間たちと花火を打ち上げています(大谷海岸花火祭り)空高く舞い上がる花火が未だ不明のままの方々の故郷へ帰る「道しるべ」になればと願ってやみません。

2011年11月より阪神・淡路大震災同様、東日本大震災で亡くなられた方々の鎮魂のため桜を植樹しています。津波をかぶっていることと、未だ復興工事中であることにより植樹場所を探しながら少しずつ植えています。目標は20000本です。

2017年の花火です。全国の方々のご協力により打ち上げています。

資金の使い道について

*生まれた曲を形にするための費用として作詞作曲、編曲、ミュージシャン、レコーディングエンジニア、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニア、各スタジオ代等に使わせていただきます。(密にならない録音方法を構築します)またCDアルバムを形にするための費用としてジャケットデザイン料、ジャケット印刷費、CDプレス費に使わせていただきます。

*ミュージシャンはピアノ大徳俊幸、ベース坂井紅介、ギター小畑和彦、パーカッション岡部洋一、三味線浅野祥、チェロ笠原あやのなど日本のトップミュージシャンが参加してくださいます。

*エンジニアには飯尾芳史氏(坂本龍一、矢野顕子、竹内まりや、松田聖子など多数のミュージシャンのエンジニアを担当)が参加してくださいます。

*クラウドファンディング手数料、CD・オリジナルカード発送料も含まれます。


リターンについて

ご協力くださった方々には出来上がったCDアルバムを支援金に応じてお送りいたします。またオリジナルカードや直筆のお手紙を添えさせていただきます。金額によりお礼のメッセージ動画やアルバムの中の1曲をご協力くださった方に直接ライブ動画にしてお送りさせていただきます。


実施スケジュール

2021年1月:現在進行中の曲を仕上げアレンジを完成させる。完成した曲から随時レコーディングできるものを行ってゆく。2月20日までにレコーディングおよびミキシング終了。またジャケットデザインも並行して行い2月20日までに印刷屋さんに入稿。完成した音楽データをプレス工場に納め、3月11日CDアルバム完成を目標とします。かなりタイトですが以上を目標として頑張ります。コロナ禍で作業が思うように進まない可能性があり、多少の遅れを生じる場合があります。


最後に

音楽は無限の愛、無限のパワーです。コロナウィルスにより生の歌をお届けすることがままならなくなった今、CDアルバムの中に愛を詰め込み作品をお届けしたい。たくさんの人々の想いと繋がっていることを感じていただきたいと思います。この文章をお読みいただいている皆様も日常を奪われ大変なご苦労をされていらっしゃることと思いますがどうかお力添えいただけますようよろしくお願い申し上げます。最後までお読みくださり本当にありがとうございました。        しらいみちよ


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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