▼このプロジェクトで実現したいこと
阿蘇復興への支援
各イベント会場において、「食で語る阿蘇」として観光PRを積極的に行い、風評被害の払拭と観光入込客増加への足がかりを作る。
市街地開催と、阿蘇地元での開催をミックスすることで、市街地開催では県内外消費者や観光客に今一度阿蘇の魅力を物産と共に伝え、阿蘇地元開催では地元の景観や祭事、風情といった魅力と併せて地元域内で流通する逸品を同時発信することができる。
支援の形は物的支援や資金面での支援をすることの他、地元事業者がイベント開催を通じて元気に復旧・復興を遂げる姿を見せて再び魅力を発信し、消費者を吸引して観光入込客増、域内消費額の増加へつなげるといった地元経済への波及効果を生みだすことも重要な復興支援であると考えている。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
平成28年4月14日・16日に発生した震災の影響で阿蘇地域への交通アクセスが制限されていることに加え(斜面崩落が発生した国道57号線や、阿蘇大橋の崩落により分断された国道325号線ほか)、阿蘇門前町のシンボルともいえる阿蘇神社が今なお再建中であること等が、阿蘇地域の観光・事業者の販売力に影響を及ぼしている。
また、阿蘇地域には、夏場に比して冬場の来訪者数が落ち込むという課題が以前よりあった。震災以降迂回路として設定されている山越えルートは、渋滞が発生しやすいことと併せて路面凍結の恐れが高く、冬場の観光者をさらに遠ざける要因となる。
商店街や周辺地域の店舗や事業者の多くは早くから営業を再開し、復興特別メニューを設けるなどして復興に向けた取り組みをスタートさせているが、来訪者数の低減の影響もあり、取り組みが十分に阿蘇地域外へ伝わっていないという現状がある。
◆課題
■外的要因による課題
復興に向けた事業の実施やイベントの取組みは震災後早くから多数開催されていたにも関わらず、交通網の影響や、阿蘇神社をはじめとした観光名所が復旧中であることなどの要因が重なり、地域外の消費者が阿蘇地域へ足を運ぶまでに至らなかった。地震自体を不安に感じる訪日外国人も発生している。
観光庁が統計した阿蘇市の客室稼働率のデータによると、平成28年3月に57.4%だった稼働率は、震災発生月の4月には半分以下の27.3%に下落、シーズン月である8月になっても45.1%にまでしか上昇していない。前年同月の85.9%であったことを考えると前年比50%近くの減少率である。
しかしながら、月間観光客数を見ると、震災前後で35万人から10万人まで落ち込んだが、現在25万人にまで回復しており、徐々に客足が戻っていることが明らかになっている。
この増加傾向に弾みをつけ、更なる観光者数の向上につながる事業を展開していく必要がある。
阿蘇の取組みをいかに地域外へも広く情報発信し、徐々に客足が戻りつつある阿蘇へ来訪者数を呼び戻していくかが課題である。
■消費者視点における課題
阿蘇地域を訪れる観光客の視点における課題は、阿蘇のお土産品や名産品が一極集中化してしまっているという現状である。
例えば、阿蘇山や阿蘇神社、阿蘇ファームランドといった主要観光地で販売されている観光客向けのお土産品は、その販売拠点に販路を開拓できている一部の事業者の商品で占められており、いわば定番化している状態と言える。一定のお土産需要に応えることのできる品揃えであり、一定の顧客満足は得ているものの、上記以外の観光地やお土産品以外にも、地場産の食材や独自加工を施す事業者が商品開発し熊本市内の百貨店や高単価の惣菜コーナーで販売している成功事例や、人気商品にもかかわらず域内消費に留まっているというケースもあり、いわば成功モデルであっても観光客ニーズとはミスマッチの販路となっていることもある。つまり観光客からすれば現地を訪れても目にすることのない逸品が潜在している状態といえ、そのような逸品をいかに観光地・観光資源と紐づけて認知させお土産品としての発掘ニーズにマッチさせて販売促進するか、阿蘇に来なくても逸品をお取り寄せしたり、贈答・進物に利用していただくかといったリピート利用につながるような情報発信をするかが課題である。
◆解決策
阿蘇でしか味わえない「食」の美味しさと魅力を伝える場として展示販売会を開催し、「食」を通じて地域外から地域内への来訪者数を増加へ転ずる。
①食の特産品やオリジナル商品の展示販売を通じ、阿蘇の元気な現状・復興に向けた取組みを地域外へ向けて情報発信。阿蘇地域へ思いを寄せてはいるものの実際に足を運ぶに至らない消費者へ向けて、交通の便が良い熊本市内中心部でのイベント開催を通して阿蘇の元気な現状・復興に向けた取り組みを知ってもらうとともに阿蘇地域へ足を運んでいただくきっかけづくりとして位置づけ、地域内への来訪者数の向上につながるPRを行う。「わざわざ足を運んででももう一度食べたい阿蘇の味」を印象づけること、これが展示販売会を行う最大の目的であり、現状の課題に対する有力な解決策の一つである。集客力の高いイベントへの出展や好立地の会場で開催することで、より効果的により多くの消費者に阿蘇の食、ひいては阿蘇地域へ関心を持っていただく。
②夏場は阿蘇地域において、それ以外の時期は効率的な集客が見込める熊本市の中心市街地においてイベントを開催することで、シーズンに適した売上の向上を図る。
▼資金の使い道
商店街の賑わいを取り戻すプロジェクトに使用します!
▼リターンについて
大きなリターンは出来ませんが、趣旨に賛同して頂ける皆様へ感謝いたします。
▼最後に
国道57号線が分断され阿蘇への観光客は大幅に減少しており、商店街も疲弊しております。
新しいトンネルが完成し交通網が新しくできるまでに、この状況があと数年続く見込みとなっております。
何卒阿蘇神社がありますこの商店街を無くさないためにもご協力をお願いします!
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