はじめまして。コルポナ共同代表の綿貫竜史です。大学院の博士課程でバングラデシュの地域研究をしながら、縁あって出会った仲間たちとともにバングラデシュでの活動もしています。

皆さんはバングラデシュという国を知っていますか? 国旗が日本と似ている国、貧しい国、洪水がよく起きる国、服をたくさん作っている国。人によって様々な印象があるかと思います。

私は2014年にこの国と出会い、次第にこの国が持つ人々の不思議な魅力に惹かれ、時に知的好奇心をくすぐられながら、これまで研究と現場での活動を続けてきました。そして、2020年3月にバングラデシュで出会った仲間たちとともにコルポナ(ベンガル語で「想像」)という団体を立ち上げました。

私たちはこれまで、バングラデシュで困難な立場にある人たちの支援活動を実施してきました。これからは、国際協力の現場で磨き上げてきた経験と想いを日本社会にも届けていきたいと思っています。その理由とこのプロジェクトが果たす役割を少しお伝えさせてください。

■このコンテンツを届けたい人たち
・国際協力で必要な考え方、スキルを学びたい
・コルポナの講座を次世代を担う若者に届けたい
・本音を引き出す質問力を身につけたい
・制約を楽しむ方法を知りたい
・考える力を身につけたい

以上のどれかに当てはまる方は、ぜひここから先を読んでみてください!

■国際協力の現場で磨き上げた3つの「力」

私たちコルポナは、各メンバーがバングラデシュでの長期活動経験を持つ異色のチームです。それぞれがバングラデシュのフィールドで国際協力活動に挑戦し、時に失敗しながら試行錯誤を繰り返してきました。本で読んだことがほとんど通用しない国際協力の現場のなかで、私たちは何度も思考をめぐらし、あらゆる制約を乗り越えようと工夫のアイデアを見出しながら、実践を繰り返してきました。

発展途上国の現場をリアルに経験してきたからこそ伝えられる『思考力・工夫力・実践力』のアイデアは、国際協力の現場ではもちろんのこと、人生を豊かにする重要なエッセンスになると信じています。


■「先進国」日本が「途上国」バングラデシュから学べること

実際にバングラデシュで活動を始めるまで、国際協力とは「先進国」の人たちが「途上国」に繰り出て貧しい人たちの手助けをすることだとずっと思ってきました。確かに私たちが現地の人たちに役立っている瞬間はあるかもしれません。しかし実際は、私たちが途上国の人たちから学ぶことばかりでした。

・多様な価値観と向き合い続ける想像力 
・バングラデシュでの失敗が教えてくれたこと
・言葉の壁を越えたコミュニケーションの真髄
・文化と社会が教えてくれた「豊かさ」の本質

バングラデシュという国が教えてくれた学びを一人でも多くの人たちに届けていくこと。それこそが国際協力の醍醐味だと思います。


思考力・工夫力・実践力を磨くため、以下のようなコンテンツを考えています。



❶『工夫のアイデアと罠』

この講座では、国際協力について学ぶことへの好奇心を引き出すことを目指します。「協力とはなにか?」というシンプルで重要な問いについて参加者の皆さんと簡単なワークをしながら、考えることの面白さ、奥深さを体験していただきます。

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❷『制約、工夫、そして多様性』

人は制約に直面したときに工夫をします。その工夫は相手に寄り添う営みそのものです。その工夫は多様な生活や価値観を理解することにも繋がります。バングラデシュのスラムで活動をしていた時、制約に直面している人たちとたくさん出会いました。

貧しくてお金がない、言語が通じない、身体多様性によって言葉を発することができない・目が見えない、社会規範による外出の制限。こうした制約に直面した人たちとコミュニケーションをとるときに大切だと感じたのは、相手に寄り添いながら一緒に工夫の方法を探すことでした。

ZOOMを活用したこの講座では、ミュート・画面オフ・チャット機能の制限、質問の制約を課しながら、工夫のアイデアを皆さんと一緒に模索します。制約に直面すると人はどんなアクションを取るのでしょうか。そのアイデアはあなたの頭の中にあります。

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❸『なぜと聞かないコミュニケーション』

この講座では、問題の本質を聞き出す力を養うことを目指しながら、「なぜと聞かないコミュニケーション」の方法を学びます。バングラデシュでの活動を通して痛感したことは、現地の人へインタビューをしても「何が問題なのか」まったく分からなかったことでした。この理由は簡単で、現地の人ですらなぜこの問題が生じているのか分からないからです。

この講座で学ぶことができるメタファシリテーションという技法は、教育を受けていない人たちでも答えられるような事実質問を通じて、本人でも気づかなかった「問題」や「なぜ」を導く技法です。国際協力の現場だけでなく、この力はあらゆる場所で活かすことができます。

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❹『結論から、全体から、単純に考える』

この講座では、ものごとを論理的に考える方法を学びます。研究者として磨き上げてきた思考のアイデアと、それを国際協力の現場で実際にどのように活かせるのかをお伝えしていきます。例えば、この講座の一部でご紹介する「ものをたとえる力」や「要約する力」の型を身につけると、これまでよりも多くのものごとに共感できるようになり、共感をしてもらえるようにもなります。国際協力の現場で体験したことをたくさんの人たちに共感してもらうためには、こうしたちょっとした思考の工夫が実は重要です。

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❺『思考を組み立てる』

この講座は『結論から、全体から、単純に考える』の応用編です。これまでは「思考の方法」を学んできましたが、ここでは「思考の組み立て方」を学んでいきます。実際に、プロジェクトチャーターという型を使用しながら、ある目標を達成するためにどのような手順で計画を立てていく必要があるのかをお伝えしていきます。なにか計画を立てるとき、実は多くの人たちが罠にはまっています。

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❻『言語の学び方を学ぶ』

私たちコルポナメンバーは、全員ベンガル語を話します。程度の差はあれど、現地の言葉を使って長期間バングラデシュに滞在し、活動を続けてきた経験があります。今まで聞いたこともなかった言語を習得することは簡単ではありません。私たちはベンガル語を習得するために数えきれない工夫と実践を経験してきています。この講座では言語そのものではなく、私たちが言語をどのようにして学んだのかをお伝えしていきます。

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❼『言葉の壁を超える』

言葉の壁を超えるために重要なことが2つあります。一つは「言葉を通して相手を見つめること」、もう一つは「相手を通して言葉、そして自分を見つめること」です。言語そのものを習得できても、現地の人たちと誠実に向き合えるとは限りません。現地の言葉を通して見えてくる「相手」と「自分」を相互に理解すること。これこそが『言葉の壁を超える』という営みの真髄だと考えています。

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❽『バングラデシュ渡航に向けた最高の準備運動をしよう!』

コルポナが提供する講座を受けていくと、みなさんの中にある想いが芽生えてきます。

バングラデシュに行ってみたい!

そんな皆さんがバングラデシュで最高の旅を満喫できるよう、私たちが知りうる限りの最高の準備運動をご提供させて頂きます。


■国際協力で必要な考え方とスキル学びたい方!

大学で学ぶような国際協力の理論やキャリア形成についての話も重要だと思いますが、私たちが提供するのは「国際協力の現場で私たちが自身の目で見てきたリアルとそこから得た学び」です。

海外で今後活動してみたいなという方、すでに大学で国際協力活動を実施している学生の皆さん、SDGsに関心のある皆さまを対象に、国際協力の現場で得た私たちの学びをお伝えいたします。

■国際協力の講座を次世代を担う若者へ届けたい方!

・国際協力に関するイベントやセミナー、研修を実施している方々
・総合学習の授業で国際協力に関する授業をしてほしいという学校の先生方

上記の方々を対象とした出前セミナーや出前授業も今後実施していく予定です。次世代を担う若い方々とこれからたくさん繋がっていけることを楽しみにしています!

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■たとえばこんな方にオススメです!
『誰かの助けになりたいのに、その人が本音を打ち明けてくれない』

お子さんが急に学校へ行かなくなってしまったと悩んでいた親御さんとお会いした時の話です。どんな風にお子さんに声をかけているか尋ねてみると、回答はこうでした。

なぜ学校に行きたくないの?なにが問題?なにかあったらいつでも言ってね。

問題に直面している当事者は多くの場合、自分がどんな問題に直面しているのか、なぜこうなってしまっているのか分かりません。ここで重要なのは、当事者でも容易に答えられる事実質問を積み重ねながら、本人でも気づかなかった「問題」や「なぜ」を導くことです。 

相手の本音を導き、相手自身にその問題を気付いてもらうために、どんな質問を繰り広げていくかが実はすごく重要なのです。 この質問する力、誰でも身に着けることができます。


『頭では分かるのに、言葉で伝えられない』

頭では分かっているのに上手く言葉で伝えられず、一人で問題を抱え込んでしまってモヤモヤしてしまうことはありますか? 私はよくあります。

国際協力の現場でも実は同じような場面に直面します。目の前に問題を抱えている人たちが、頭の中では状況が分かっているのに、いざ言葉にしてみると上手く伝えられないのです。

どんなに現場で深刻な問題が生じていても、それを説明することができなければ支援を募ることはできません。つまり、直面した問題を解決し、乗り越えることはできません。ここで重要となるのが、ものごとを抽象化する力と具体化する力です。

自分が直面している問題やモヤモヤした感情、これらを要約したとえながら誰かに伝えることができれば、長い間悩んでいた問題もあっという間に解決するかもしれません。そしてこの力、トレーニングすればだれでも身に着けることができます。

目標金額としている85万円は、教育コンテンツを国内社会に広く伝播させていく活動のために活用させていただきます。具体的な内訳は以下となります。

①教材・コンテンツの製作費:15万円
クリエイティブデザイナーの方々と連携し、バングラデシュでの活動経験を教育コンテンツ化するための資金として活用させて頂きます。デザインの力で知的好奇心を掻き立て、より魅力的でインパクトのある教材を作成していきます。一つのコンテンツの作成にデザイン費込みで約2万円が必要になります。8つのコンテンツ案を実現するために合わせて約15万円の資金が必要です。


②出前授業・講演会交通費・宿泊費:55万円(2021年度分)
対面で授業を行う場合、コルポナメンバーが現地に出向いて講演や講座を開催致します。その際経済的な制約を極力排除するため、出張や訪問に必要な実費を支援頂けますと幸いです。

③広報費、オンライン講座開催に伴う通信費等:5万円
各種SNSやインターネット、営業等、各所で広報活動を行うための費用として活用させていただきます。また、オンライン講座開催に伴う通信費にも活用させて頂きます。

④その他費用(手数料及び雑費)=10万円
クラウドファンディングに関わる手数料、印刷物等の必要な業務に関わる費用に活用させて頂きます。

国際協力教育活動によって得た収益は、バングラデシュでのNGO活動に活用させて頂きます。皆さんのご協力、お知り合いの皆様へのお声がけ、よろしくお願いいたします!

リターンについて

このプロジェクトを応援頂いた方へのリターンには、【コルポナが主催するイベントの参加クーポン】、【バングラデシュのオーガニック商品】、【コルポナオンライン飲み会参加チケット】、【コルポナの活動を日頃から応援してくださる方々の商品】など、現在考えられるできる限りのものをご用意させて頂きました。

私たちコルポナが提供できるリターンはもちろんのこと、日頃から私たちの活動を応援してくださる方々の活動を「ぜひこの機会に私たちからも応援させて頂きたい!」という気持ちを込めて、幅広くリターンをご用意させて頂いております。

ぜひ、このページからお好きなものを選んでいただいて、わたしたちの取り組みを応援よろしくお願いします。すべてのリターンに、わたしたちからのお礼の言葉をお届けします。

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スケジュールについて

スケジュールについては、下記のように進捗いたします。本プロジェクトが終了し、資金が私達の手元に届き次第、迅速にご連絡・準備・発送手配等をさせていただきます。

2021年2月:コンテンツ立案&デザイン制作開始
2021年3月:クラウドファンディングスタート
2021年4月:クラウドファンディング終了
2021年5月:全国での講演活動開始
2021年6月:グローバルユース国連大使育成事業での講演活動
2021年7月:リターン発送開始・イベントの開催

私たちのコンテンツを少しでも早く皆さんに届けられるよう、活動に邁進していきます。

①コルポナラジオ
コルポナラジオは、バングラデシュで活躍する日本人や研究者などをゲストにお迎えして毎回多様なトピックについてお話を伺うラジオ型オンラインイベントです。2020年には10回以上の配信を重ね、研究者からバングラデシュの日本人プロサッカー選手まで、多様なゲストをお招きしてきました。回を重ねるごとにコルポナメンバーの司会力、対話力が磨かれていき、講演会や教育活動に必要な力をつける絶好の機会となりました。


②国際協力オンラインサマーキャンプ
国際協力に関心のある大学生や高校生が、途上国で長期活動経験・滞在経験を有するコルポナメンバーとともに、大学では学べない活動のリアルやプロジェクトプランニングの方法について学んでいくオンラインイベントです。単発の講演会やイベントだけでなく、複数のプログラムをパッケージ化して国際協力に関わる研修やイベントなどを実施しています。


③特別講演会:バングラデシュ渡航に向けた最高の準備運動をしよう!!
コルポナでは、依頼者のニーズに合わせて講演会を実施することもあります。2020年には同志社大学の国際ボランティア団体ボンドゥ孤児院さんに対して、「バングラデシュ渡航に向けた最高の準備運動をしよう」というテーマで、国際協力に対する心構えやバングラデシュをどのような視点で見ると面白いか、どのような準備をすると満足のいく渡航が実現できるかなど、よりリアルな情報をお届けしました。

最後までお読み頂きありがとうございます。

私は小学生、中学生、高校生の頃、国際協力について深く学ぶ機会がほとんどありませんでした。現在でも、国際協力を深く学ぶためには海外に実際に行くか、大学で講義を受けるかなど機会は限られていると思います。

国際協力という営みは、実は非常に奥深いもので、それを経験した人によってもその色彩は豊かに変化します。そして、そこで得る学びは、豊かな人間力を養うための重要なエッセンスになると信じています。だからこそ、一人でも多くの人たちにこの学びと想いを届けたいと心から思います。


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