はじめに

皆さんこんにちは!国際NGO ViVIDに興味をお持ちいただき、ありがとうございます。

ジェンダー事業を担当している佐々木と福田です。私たちは貧困問題及び貧困問題に起因する諸社会問題を「農業×教育×ジェンダー」で課題解決する団体です。

国際NGO ViVIDとは、「あらゆる人々を巻き込んだ地域コミュニティ開発でアフリカをより色鮮やかに!」をビジョンに掲げ、ガーナ共和国セイチェレ村をターゲットに、脆弱な立場の人々を含めた全てのコミュニティ住民の生活の質の向上を目指して、事業を展開しています。

当団体では、2021年5月より、農業×教育×ジェンダーの3分野からのアプローチによりぞれぞれの住民のより色鮮やかな生活の実現を目指す「村おこし」事業を開始しました。今回のクラウドファンディングでは「村おこし」事業の活動資金のうち、教育分野で必要な資金を集めさせていただきます。

今回ジェンダー事業で挑戦するのは、適切な性教育を行い、早期結婚・若年妊娠で未来を諦めてしまう女性を減らすことです!

【私たちが支援しているセイチェレ村とは?】

私たちが支援するコミュニティ「セイチェレ村」は、西アフリカ ガーナ共和国のアシャンティ州に位置します。人口は5,000人程で、人口の殆どが自給自足の農業で生計を立てています。セイチェレ村は人口に占める子供の割合が非常に高く(村の42.8%*の人口が0歳〜15歳未満)がおり、町中が活気に満ち溢れています。

セイチェレの様子は当団体のViVID公式Instagramをご覧ください!

[セイチェレ紹介動画はこちら!]


【どんな社会課題をセイチェレ村は抱えているの?】
セイチェレでは、十分な教育を受けられない結果、農業に従事する子どもやアルコールや薬物に手を染め、夜中に出歩く子どもがいるという問題を抱えています。

そして、適切な教育を受けられず、若年妊娠し、学校を退学しなければならず、結果的には非正規雇用や日雇い労働の選択肢しかなく、貧困に陥ってしまうという悪循環が見られます。

セイチェレ村で元気に過ごす学生たち


このプロジェクトで実現したいこと、それは未来ある女生徒のドロップアウトを防ぐこと
セイチェレでは、家族を養えず子どもが早期結婚に追い込まれたり、親の目の届かないところで望まない若年妊娠に追い込まれたりといった理由で、女生徒が学校をドロップアウト(中途退学)してしまうケースが少なくありません。

学校をドロップアウトした女生徒は、その後の就業機会も少なく、貧困のループから抜け出せない状況があります。また、貧困で女性が必要な生理用品が満足に買えない状況であることも、問題となっています。そこで、これらの課題を解決するために、二つのことを達成します。


事業1:自分たちで生理用布ナプキンを作成!〜お洒落な布ナプキンで学校にいけない女子生徒を救う~

 十分なお金が無く生理用ナプキンを定期的に購入することができない女子生徒の中には、生理の期間、学校に行かずに家にとどまらざるを得ない生徒がいます。つまり、そのような生徒達は1年の4分の1の期間、授業を受ける機会を逃してしまうこととなり、卒業がより困難な状況に陥ってしまいます。


本事業では、セイチェレ村のテイラー(仕立て屋)さんとの協働により、生理用布ナプキンをセイチェレ村の全女性に配布するとともに、コミュニティ内の女性・女子生徒はもちろん、彼女達の父・兄弟・夫・パートナー・友人や仲間である男性・男子生徒達にも布ナプキンの製作方法をレクチャーします。レクチャーを受け自分達自身でナプキンを作れるようになれば、使い捨ての生理用ナプキンを購入する必要がなくなり、女子生徒達とその家族の経済的負担が軽減されます。さらに、学校を休む必要もなくなります。

また、ViVIDがバイヤーとなる又はバイヤーとの架け橋となり、仕立て屋組合と協働関係のもとMade in Sekyereの布ナプキンをガーナ国内で販売し、テイラーの方々の収入の安定化にも貢献していきます。ViVIDでは昨年より、新型コロナウイルス感染予防対策のため、セイチェレ村の仕立て屋の方々と協働でマスクの製作・普及事業を行っており、事業を通して培ってきた信頼関係とチームワークを今回の生理用布ナプキン事業でも活かします!


仕立て屋と現地視察を行うViVIDメンバー


事業2: 正しい性教育を届け、自らの体を自分で守れるように!

10代女性の望まない妊娠は、セイチェレ村コミュニティ内における深刻な問題のひとつです。

まだ自分自身が子供であるにも関わらず10代のうちに母親になることで、時間的にも経済的にも自身の教育に割く余裕は更になくなり、基礎教育さえ修了することが出来ない女の子達が大勢います。

そうして十分な教育を受けられない女の子達にとって、経済的安定をもたらすような職を手にすることは難しく、自身の子供にも質の高い教育を受けさせることが出来ません。質の高い教育を受けることの出来ない子供達は、親と同じように若くして子供を持つ可能性が高く、貧困の負のサイクルが続いていきます。

ViVIDでは、そうした貧困の負のサイクルを断ち切るために、一人でも多くの女子生徒が男子生徒と同じように学校に通い続けられるよう、そしてセイチェレ村の住民達が性別に関わらずお互いを理解し合い、心身ともに健康で幸せに生活を送れるよう、セイチェレ診療所の助産師や看護師、セイチェレにある全学校の先生と連携を組み、包括的な性教育の講習を行います。




資金の使い道

今回、ジェンダー事業費として、約15万円を目標としています。

このクラウドファンディング事業は、「All-in方式」で実施します。目標金額に満たない場合も事業を縮小し、実行します
 ※GoodMorning/ソーシャルグッドカテゴリの手数料は9%(税別)


具体的な資金の使い道は?

①生理用布ナプキン製作費用:40万円
ー 布ナプキン素材3種類、現地仕立て屋さん製作謝礼、針と糸


②生理用布ナプキン製作講習会実施費用:15万円
ー 現地仕立て屋さん講師謝礼、テキスト印刷費用


③性教育授業・講習会実施費用:15万円
ー 講習会用小道具、授業・講習会講師謝礼、テキスト印刷費用

皆様に頂いたご支援金は、上記①〜③の一部としてプロジェクト遂行のためご活用させていただきます。今回、ジェンダー事業費として15万円を目標としています。
当クラウドファンディング事業は「All-in方式」で実施しており、目標金額に満たない場合も事業を縮小し、実行致します。
 ※GoodMorning/ソーシャルグッドカテゴリの手数料は9%(税別)


セイチェレ住民からの応援メッセージ

「こんにちは!私の名前はアド・エマヌエルです。趣味は映画を見ることと音楽を聞くことです。Revelation Children’s House (セイチェレにある孤児院)で育った経験は、人生において大事なことを沢山教えてくれました。私は子供達が大好きで、どうすれば子供達みんなに平等にチャンスが巡ってくるかについて模索しています。子供達、特に孤児院で育つ子供達にはいつもハッピーであって欲しいと願っています。現在私は教師として働いています。今のところフルタイムではないのですが、今後明るい未来が待っていると信じています。実は、子供の時は会計士になりたかったんですが(笑)でも今は教える事が大好きですし、教師であることを誇りに思っています。私がViVIDに興味を持ったのは、カツミ代表からViVIDの活動について話を聞いたのがきっかけでした。ViVIDの目的や活動方針、思想に共感し、大切なセイチェレの人々を助ける活動に協力しようと思いました。設立間もない団体にも関わらず、ここまで活動してくれていることに敬意を表します。だから、この活動が成功するように私も精一杯協力しているのです。ViVIDはチームとして一人ひとりが一生懸命働いています。日本の皆さん、本当にありがとうございます!!」



国際NGO ViVIDについて

当団体は、2020年2月に3人の日本人によって設立された「あらゆる人々を巻き込んだ地域コミュニティ開発でアフリカをより色鮮やかに!」をビジョンに掲げる団体です。現在は、代表の蔵田が2011年より支援を続けてきたガーナ共和国セイチェレ村をターゲットに活動をしています。

我々が行う地域コミュニティ開発では、住民たちと対話を重ね、コミュニティの社会課題を定性的・定量的に調査し、住民のよりよい生活を実現できるようあらゆる分野からの複合的アプローチで事業を行っています。事業を行う上では、「日本人だけで事業を進めるのではなく、住民自信にも主体性を発揮してもらい事業を進めてもらうこと」、「すべての住民を対象にし誰も取り残さない開発を行うこと」を大切に活動しています。




現在国際NGO ViVIDは、計30名のメンバーで活動しています。メンバーの個性や経験を最大限活かすために、主体性を重視した運営方針をとっています。メンバーは、欧州、東南アジア、アフリカ、日本で生活するメンバーで構成されています。また、学士・修士・博士過程に所属する学生から社会人まで、幅広い年齢層のメンバーで活動しています。農業、医療・福祉、教育、ジェンダー、環境、IT、国際開発の専門をバックグラウンドに持つメンバーが、地域コミュニティが抱える社会課題をコミュニティ毎に多角的に分析し、開発アプローチを日々研究しています。

今回、クラウドファンディングに挑戦する「村おこし」事業の <こだわり> は、「多分野で事業を行うことで、相乗効果的に各分野の課題解決を目指す」ところにあります。「社会課題は複雑に絡み合っている」という認識のもと、各々分野の事業成果が他事業の支援対象へ影響を及ぼしながら、「誰一人取り残すことなく」、セイチェレ村の発展の一助となることを目指します。 我々ViVID、団体メンバーの総力を結集して、全力でこの「村おこし」事業に挑んでいきたいと考えております!皆様の温かいご支援のお気持ちをお待ちしております!


国際NGO ViVID一同

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