☆子猫との出逢い~病気がわかるまで☆
ある動物愛護団体主催の里親探し会に相談に来られた方のお話。
野良猫の子が母猫やきょうだいから離れてしょっちゅううちに顔を出すようになったが、ガリガリに痩せて元気がないので助けたい。でも家に入れると先住猫がどうしても嫌がるのでうちでは飼えない、どうすればいいでしょうか、とのこと。
こういった相談を受けた場合、その団体では、保護する手順についてのアドバイスをし、里親を探すにあたって譲渡会を利用していただくことも可能であることを説明しています。
ですがその日は、一時的に時間に余裕ができる私が居合わせたため、その場にいた数人で話した末に、まずは私が預かることになりました。(通常は、アドバイスをするのみで預かることにはなりません。毎回預かるところまで引き受けていてはきりがないからです。)
うちに来るまでに相談者さんが病院に連れていき、ノミ・ダニの駆除と虫下しの注射をしてもらいました。呼吸が苦しそうで、遊んでもすぐに疲れてしまい、食事もほんの少しずつしか食べられないことを伝えると、風邪でしょうとのことで、抗生剤を1週間分処方されたので投与していたそうです。
ところが、うちに来て2日後に別の病院を受診すると、呼吸が苦しいのは横隔膜ヘルニアという難しい病気のせいであることがわかったのです。
☆病気について☆
横隔膜ヘルニアとは、肺の下にある横隔膜という筋肉に穴があいていて(事故または先天的な欠損による)、胃より下にある臓器が上部に飛び出ている状態のことをいうそうです。この猫の場合は重症で、本来の位置を外れた臓器が散らばり、肺や心臓の周りに巻き付いているとのこと。肺が圧迫されているので呼吸が速くて苦しく、胃が圧迫されているので食べ物が一度にたくさんは入らないのだそうです。
治すには、手術しかないとのこと。横隔膜を再形成して、臓器をすべて本来の位置に戻す、大手術です。リスクが高く、致死率は10%~20%。
小さな体に大きな負担をかけることになりますが、長いこと放っておくと、散らばったままの状態で臓器同士の癒着が起こり、本来の位置に戻すために引きはがすのが大変になるのだそうです。だから、もし手術をするなら早いほうがいい、と。
手術しなかった場合、この病気の猫は短命だそうです。死因はさまざまだが、急死となることも少なくないそう。
今の苦しそうな状態を、何年後かの最期まで一生続けさせる気にはなれないので、2017年8月11日(金)に手術を受けることに決めました。
☆命名☆
海に飛び込みたくなるような暑い日に来たので、海(カイ)くん、と呼ぶことにしました。
☆資金の使い道☆
手術と入院で、10万~15万円かかるそうなので、それに充てます。プロジェクトが終了する時点ではとっくに退院して支払いも済んでいるので(もしかしたら里親さんが決まって幸せになっているかも(*^^*))、集まった金額で補填する考えです。
もしたくさんご支援いただけてお金が余ることになったら、この子の里親が決まるまでにかかる医療費や食費にあてさせていただこうと思います。
それでも余ることになったら、他の保護犬猫の譲渡活動に回させていただきたいと思います。
☆リターンについて☆
海(カイ)くんの、術後の様子について、メールにてご報告させていただきます。
他所でも募金活動をしているため、その金額についてもあわせてご報告します。
元気に遊びまわる姿をお見せできるようになりたいです!
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