はじめに

大都市圏では、LGBTQの方々が勇気を出してパートナーシップ制度や同性婚訴訟など、積極的な活動を展開しています。ですが、特に地方都市などにおいては、いまだに社会の理解と受容が進まず、自身の性的指向や性自認(SOGI)に日々悩み、苦しんでいる人も、実は沢山います。

「ここにはいない」と思い込んでいる人に対して、「ここにいます」と言うのはとても勇気がいることです。つまり、本当は身近に存在しているにもかかわらず、声をあげられないことで、いないことにさせられてしまっているのが現状なのです。

当事者の方々に、「独りぼっちじゃないんだよ」、「あなたはあなたのままでいいんだよ」、というメッセージを伝えられたら…

そして、すべての方々に、理解を深めていただくことで、LGBTQ当事者の方々が生きやすい社会を作ることができたら…そんな思いからこの活動を行っています。


解決したい社会課題

・LGBTQ、SOGI(性的指向と性自認)などの性の多様性を受け容れる社会の実現
・同性パートナーシップ制度の導入
・様々な無理解から起こるLGBTQなどの方々への差別や偏見の解消
・SOGIハラスメント、アウティング等、重大な人権の侵害に対する啓発と抑止
・保育、教育、福祉現場での性の多様性を含めた教育
・LGBTQの児童、生徒、学生への支援

このプロジェクトで実現したいこと

・当事者及びその家族とアライの方々が集えるサロンの運営
冊子、リーフレットの刊行、それを用いた啓発、告知活動


応援メッセージ(五十音順)

「北陸は暮らしやすいとよく宣伝されます。
しかし一面では、家族や学校・職場の人が同性愛であったり、性別を変えることについて、批判的な意見が多い地域であるという全国調査データもあります。
この冊子には、そうした中でも前を見て生きてきた当事者の思いと願いが描かれています。
さまざまな人々誰もが共に暮らしやすい地域にするためのヒントもこめられています。ぜひ多くの方に、できたら親しい人とも一緒に、読んでいただきたいと思います。」
【 金沢大学人文学類・准教授 岩本健良様 】



「東京とサンフランシスコで生活した後に、4年間過ごした石川県。私が驚いたのはLGBTQ+や『そういう人』たちは『都会』にいるけれど、『ここにはいない』と発言する人の多さでした。それより前は日本の『都会』においてさえも、『そういう人』たちは『外国』にいて『ここにはいない』と言ってはばからない人が沢山いました。『そういう人』と名指された人たちは、『ここにはいない』といつまで言われ続けるのでしょうか。この冊子は『ここにはいない』と思い込んで行動し、身近な人とのつながりを絶っている人や、自分と同じような悩みや喜びを味わっている人は『ここにはいない』と思わされ、孤独を感じている人に向けて、『ここにいるよ』と呼びかけます。北陸がより魅力的になり、みんなが帰ってきたい、住みたいと思える町になることを願って、このプロジェクトを応援します。
【 奈良女子大学研究院人文科学系・准教授 三部倫子様 】



「地方の小さな町では、今も『ここにはLGBTQの人々なんかいない』『だから対応の必要もない』という人がいます。しかし、大好きなふるさとで自分らしく生きることを望む人々に、『いない人』扱いは大きな絶望感をもたらします。誰もが『ここにいる』といえて、困りごとを適切に相談できる、そんな『だれも置き去りにしない町』を本気で目指す取り組みが北陸で始まったことに、心から応援します。一緒に頑張りましょう!」
【 富山大学人文学部・准教授/LGBT法連合会・共同代表 林夏生様 】



「あなたがここにいる。その存在は、ほかの誰ともとりかえることができません。
北陸発で北陸初、『にじいろの手紙』が、すてきなかたちで生まれますよう、せいいっぱい応援しています。」
【 「紅茶の時間」 水野スウ様 】






私自身は元々「ここにはいない」と思い込んでいる一人でした。
でもある2人のカップルに出会って、私の気持ちは変化しました。
私の出会った2人は、本当に素敵な同性カップルで、お互いに「ありのままのあなたがいい」と認め合い、「ありのままの自分」を大切に生きています。そのお2人を見るたびに、この世に生を受けた赤ちゃんが、皆幸せに生きてほしいと願う助産師の気持ちに通じている気がします。
どのような性自認・性的指向があっても、皆が自分を偽ることなく、自分らしく生きられる社会の実現の一歩を踏み出すことを願ってやみません。
ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。

【 (一社)石川県助産師会 会長 吉田みち代様 】


資金の使い道

①冊子編集と、それに係る諸経費、通信費
②印刷費および印刷物の納品・管理費
③リターンの送付及び諸通信経費
④サロン運営に係る諸経費
⑤クラウドファンディング手数料



実施スケジュール

5月下旬 冊子原稿校了・ポストカード製作開始
6月下旬 冊子等完成予定・以降順次リターン発送

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


リターン

・冊子「北陸から”あなたに”届けたい にじいろの手紙 『ここにいるよ』 マンガ編・ことば編』
(冊子は両表紙仕様、60ページ前後)

【奈良女子大学研究院人文科学系 准教授 三部倫子様 監修】


両表紙となっている冊子は、片方が「マンガ編」、もう片方が「ことば編」となっています。

「マンガ編」
白山市在住の当事者である作者による、自身の体験に基づいたマンガが2編掲載されています。

「ことば編」
白山市在住の当事者の方々の詩を集めました。どれも、皆さんの率直な言葉や実体験が基となった言葉の数々です。

(※デザインはイメージです。印刷等の関係上若干の差異が出る場合があります。)


・冊子に掲載されている詩の入ったオリジナルポストカード
(お届けするポストカードは、こちらで選ばせていただきます。ご了承ください。)

(※デザインはイメージです。実際の仕上がりとは差異が生じる場合があります。)
(※種類は一例です。ほかにもいろいろな種類を製作予定です。)


最後に

この冊子が、一人でも多くのLGBTQをはじめとする当事者の方々に、独りぼっちじゃないと気付いてもらえるきっかけとなることを、そして一人でも多くの方々に、当事者の言葉が届き、理解を深め、共に歩める社会を築くきっかけとなることを、心から願っています。


チーム/団体/自己紹介・活動実績など

『にじ♡はぐ石川』は2018年、石川県助産師会の有志で立ち上げたLGBT(セクシャル・マイノリティ)の方への支援グループです。学校での思春期講座を中心に、多様な性についてお伝えし、悩む子どもたちや保護者・先生方からの相談に応じています。また、2020年より石川県白山市及び近郊の当事者と家族の会『ひだまりの会』のサポートをしています。

『ひだまりの会』は、参加者同士のプライバシー保護の観点から、匿名性に配慮した上で活動しています。当事者が「見えにくい」地方都市で、LGBTQ当事者及びその家族とアライが共に力を合わせ、啓発や支援を行っています。


※掲載されている文章・詩・応援メッセージ、画像につきましては、すべて肖像権者及び著作権者の同意を得て掲載しております。また、これらの掲載物を当団体並びに各権者に無断で転載・利用することは一切許諾致しません。


にじ♡はぐ石川 代表 植田幸代
ひだまりの会  代表 奥村兼之助

  • 2021/07/12 21:26

    本日7月12日(月)、山田憲昭 白山市長と白山市教育長、白山市立図書館に『にじ♡はぐ石川~ひだまりの会~』が作成した『ここにいるよ~北陸から(あなたに)届けたい にじいろの手紙 ことば編・マンガ編~』を寄贈いたしました。その際、市長自ら、白山市の『パートナーシップ宣誓制度』の導入について、「今...

  • 2021/07/02 13:20

    本日をもちまして、『ここにいるよ~北陸から(あなたに)届けたい にじいろの手紙 ことば編・マンガ編~』のリターン品の発送手続きをすべて完了いたしました!近日中には、リターン品がお手元に届く予定です。細心の注意を払って、発送作業を行いましたが、万が一、注文冊数と届いた冊数(ポストカード、お礼状の...

  • 2021/06/15 07:07

    皆様、おはようございます。とうとう,クラウドファンディング最終日の朝を迎えました。この日まで、僕たちの夢にご支援をいただき、ご協力いただき、エールを送ってくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。そして、皆様のおかげを持ちまして、クラウドファンディングの目標金額を達成することができました。本...

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