ページに足を運んで頂きありがとうございます!近大国際ボランティア団体APOLLO代表の近畿大学3年の中川敬太です!僕たちはミャンマーのピィンニャーミェ僧院学校に図書館を作るプロジェクトをしています!皆さんの力を借りてよりよい図書館を作りたいと考えクラウドファンディングを始めさせて頂きました!

●近大国際ボランティア団体APOLLOとは?

近大国際ボランティア団体APOLLOとは、2016年7月29日に設立した、近畿大学を中心とし、様々な大学で構成されている学生団体です。

“世界、社会に求められる学生になる”を団体理念、“学生自らが考え、ムーブメントを起こし、それに携わるすべての人々の未来がワクワクする活動を行う”を活動理念とし、ミャンマーの子どもたちが色々なことに興味関心、夢を持ち自律するきっかけを作るため図書館の設立を行なっています!

 

 

●問題の深刻性

まず、深刻性を説明するうえで知っておいてもらいたいことがあります。それはミャンマーには学校が2種類あるということです。1つ目の学校は国が管理している公立学校。こちらは日本の公立学校に近い学校です。2つ目はお坊さんが管理している僧院学校です。僧院学校ではお金がなくて公立学校に通えない子や親がいない子など、家庭に何かしら問題を抱えた子供たちをお坊さんが無償で受け入れている学校です。私たちが主に支援しているピンニャーシェイ学校は、この僧院学校に当たります。
僧院学校はほとんどが寄付で成り立っています。というのも、ミャンマーは人口の90%が仏教徒であると言われていて、お坊さんに寄付をする文化が根付いています。そのため、多くの米や野菜、肉類が寄付され、この食べ物で子供たちは生活しています。
次にこの学校の特徴として、子供たちはみんな仏教徒です。なぜ、全員が仏教徒かというとお坊さんが管理しているというのもありますが、一番は托鉢によって食料を寄付してもらえるからです。托鉢とは仏僧修行の一つで信者のもとを訪れ寄付をしてもらうというものです。信者からの直接の寄付では足りない分の食料はこの托鉢によって補っています。

これだけを聞くと僧院学校の子供たちの生活が大変ではありますが、子供たちが学校に通い勉強できている点に関してはあまり問題がないように聞こえます。
では、何が問題なのか?
まず一つ目の問題は民族と言語です。ミャンマーにはなんと135の民族があると言われています。さらに民族によっては話されている言語が公用語のビルマ語ではではありません。しかし公立学校、僧院学校ともに授業で使われている言語はビルマ語だけです。そのため、ビルマ語を話せない民族の子供たちには勉強をする上でまずビルマ語を習わないといけないためとても大きな負担になります。この言語の壁によって授業についていけず学校をやめる子供たちもたくさんいます。

そして2つ目に挙げるのは地域性です。このピンニャーシェイ学校の周りは貧しい商業地域にあたります。この地域では働き手が少なく、人々も売り上げで生活しないといけないため親が子供を働かせています。そのため、子供たちの中には計算ができるようになったら親に学校を辞めさせられる子や家の手伝いをしないといけないため学校にあまり来られない子がたくさんいます。また、子供たちもこのことを受け入れてしまっているので、先生側がやめるのを止めにいてもほとんど残ることはないそうです。


●解決できない理由
 日本の学校では文部科学省によって学校に教科書の配布が行われています。それはミャンマーでも同じで、文部科学省の援助を受けています。しかし、この援助を受けることができるのは公立学校のみです。そして、僧院学校は文科省ではなく福祉省にあたります。
では、なぜ僧院学校は文科省の援助を受けられないのでしょうか?
 先ほど説明したようにミャンマーの人口の90%が仏教で、残りの10%にキリスト教やヒンドゥー教、イスラム教などの宗教に当たります。そしてこの中で仏教とイスラム教が長い間、対立関係にあります。僧院学校は仏教の学校であるため、僧院学校を支援した時にイスラム教の人々との対立の悪化を懸念されて文部科学省が援助をおこなっていません。そのため、勉強するための教科書や必要物資が不足し、国からの教育支援がないためなかなか、教育状況も改善されません。

●どうやったら解決できる
 この学校周辺の環境や宗教的問題を私たちでは変えることはできません。
その中で私たちができることは子供たちが学校を楽しいと、未来に対してワクワクするようなきっかけを作ることです。
この地域の子供たちは親の意志によって学校をやめていることが多いです。もし子供たちが学校に行きたいという意志が強ければ、すぐ学校をやめるという選択にはならないと思います。

●図書館でないといけない理由


その理由は2つあります。
まず1つ目がワクワクの原動力になるからです。
ワクワクする、これは人を挑戦に駆り立て、成長させるための根本だと思います。そしてワクワクするためにはまずは自分が何を好きなのか「知る機会」を増やすことが必要だと考えています。


これは今年の春実際に訪れた小学校で折り紙を折って紙飛行機を作った時に感じた話です。
前回の渡航で紙飛行機をミャンマーの小学生たちと一緒におりました。そこで僕が見たのは紙飛行機そのものを欲する姿ではなくその折り方を欲する姿でした。この時、子どもたちの好奇心の旺盛さや知ること、知ることに対して貪欲であることに気付きました。

それに加えて先生たちが「本がない」「図書館がない」
「知ることを増やすきっかけづくりをし、多くを知ることで自分の〜をしたい!〜になりたい!というワクワクに出会えるのではないか」と思いつきました。

2つ目は、本が継続する力があるかつ主体的に取り組めるものだからです。
学生がボランティアするにおいて大切なことは継続することだと思います。イベントと違い本はモノです。図書館、つまり本がある限り僕たちがいなくても、雨の日でも風の日でも子どもたちがワクワクするきっかけを与え続けることができるはずです。

そして本を読むという行為はその人自身、今回で言えば子ども自身が行うものです。いくらワクワクするものでも、いくら意味のあるものでも子供達自身が動き、感じることが大切です。その意味では本というのもはうってつけだと思います。

以上が僕たちが図書館を作りたい理由です。


●解決後の未来

本というものはその1冊で様々な考えを伝えることができます。本を通じて、文字をたくさん読み、たくさんの世界を知り、たくさんの風景を見て、自分の興味があることを見つけ、自分の将来にワクワクしてほしいです。そのワクワクこそが夢への原動力であり、夢を持った子どもたちが次の世代に同じことを伝えてワクワクすることが伝染したら…これほどいい循環はないのではないでしょうか。

 

APOLLO初のプロジェクトを成功させるため、ミャンマーの子どもたちにたくさんの本を届けるため、皆さんの力を貸してください!よろしくお願いします!

 

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