▼はじめに

皆さん、はじめまして!  株式会社コワードローブ代表の前田哲平と申します。

今年1月にコワードローブを設立し、「誰もが自由に服を選び、ファッションを楽しめる世の中を作る」ことをビジョンに活動しています。 


私は昨年まで20年間、ファーストリテイリング(ユニクロ)に勤務しておりました。

ユニクロでは、店舗運営・商品計画・経営計画・EC運営や、昨年発売されてSNS・Webニュース・TVなどでも大きな反響を呼んだ「子供用ボディスーツ」の商品化など、様々な経験をさせていただきました。


また、ユニクロでの仕事と並行して、この3年間で800人を超える当事者の方々にヒアリングをさせていただき、障害や病気を抱える人々の服やファッションに関する悩みをたくさん聞いてきました。


そして、多くの悩みを聞く中で、「障害や病気を抱える人々の服の悩み解決に全力で取り組みたい」と強く思うようになり、今年1月に独立起業しました。


起業して、ここまで3ヶ月。

今回、障害や病気を抱える人々の多くが悩んでいる「服選びにおける選択肢の少なさ」を抜本的に解決するために、「既製服を着やすくするお直し」を誰もが気軽に利用できるサービス、『キヤスク』を作ることを決めました。


『キヤスク』は、「 "既製服を着やすくするお直し" を依頼したい人」と「 "既製服を着やすくするお直し" を提供したい人」をマッチングし、両者が安心してスムーズに取引できるオンライン上のプラットフォームです。


障害や病気を抱える人だけでなく、怪我をしている人、入院している人、介護が必要な人、子供から大人まで。


『キヤスク』を通じて、着られる服を我慢して着る人をゼロにし、誰もが「着たい服」を着られる世の中を実現したいと思っています。


今回、『キヤスク』のWebサイト開発と具体的なお直しメニュー作りに、皆さんと一緒に取り組みたいと考え、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。


たとえ今は健康でも、いつか一人で服を着られない身体になってしまう可能性を誰もが持っています。

そういう意味で『キヤスク』は、一部の人のためのサービスではなく、あらゆる人のためのサービスです。


「既製服を着やすくするお直し」を必要としている全ての人のために、そして未来で必要となる全ての人のために、皆さんと一緒に本当に良いサービスを作りたいと思います。

ぜひ、応援よろしくお願い致します!



▼プロジェクトの背景

ここから、今回のプロジェクトの背景について、7つのお話をさせていただきたいと思います。


少し長くなりますが、私の想いに目を通していただけると幸いです。



1. 起業までの経緯

はじめに。

私が起業に至るまでの経緯をお話しさせてください。


私は現在45才になりますが、42才だった2018年の春まで、障害や病気を抱える人々の生きづらさや悩みについて、深く考えたことがありませんでした。

そんな中で、2018年の春に聴覚障害者の会社同僚から、「(自分の周りに居る)身体障害者の多くが、服について様々な悩みを抱えている」という話を聞きました。


アパレル企業に勤めていながらこのような状況を全く知らなかった私は、この課題をもっときちんと知りたいと思い、そこから身体障害者はもちろんのこと、多種多様な障害や病気を抱える方々に、服に関する悩みや工夫を聞いてまわることを、プライベートな活動として始めました。



最初のヒアリングは、バリアフリー情報を発信している団体に飛び込みで懇願し、車椅子ユーザーが集まる飲み会に一緒に参加させてもらいながら、その場でどんどん話を聞くスタイルで実施しました。


その後も、車椅子ユーザーとお店で一緒に商品を見ながら話を聞いたり、座談会を開催したり、SNSで気になった人にDMを送って質問させてもらったり、SNSを使った大規模アンケートを実施したりと、色々な方法でヒアリングを重ねました。



気がつけば2018年から昨年までの3年間で、800人を超える障害や病気を抱える方々にヒアリングを実施していました。


そしてヒアリングを重ねていく中で、「障害や病気を抱える人々の服の悩みを、自分が根本的に解決したい」という思いが、自分の中にだんだん芽生えるようになりました。



考え抜いた結果、昨年末にユニクロを退職しました。


正直、会社員という安定した生活を捨てることへの不安からしばらくは迷いましたが、最終的に「挑戦しなかったら、後々必ず後悔する。それだけは絶対にしたくない」「挑戦する以上はライフワークとして取り組みたい」という思いと、「特定のブランドの枠の中ではなく中立的な立場の方が、自分が理想とするアプローチで活動できるはずだ」という考えに行き着き、好きな会社だったユニクロを退職して独立起業する道を選びました。


ユニクロ在職中には、SNSや肢体不自由児を持つ親御さんなどから大きな反響をいただいた「子供用ボディスーツ」の商品化など、数々の貴重な経験をさせていただきました。

最後まで暖かく送り出してくれたユニクロには、大変感謝しています。



2. 解決したい社会課題

次に。

私が、今回のプロジェクトで解決したい社会課題についてお話しさせてください。


これまで私がたくさんの障害や病気を抱える方々にヒアリングをしてきた中で、断トツに多かった悩みが 「服選びにおいて、一般的な人と比べて圧倒的に選択肢が少ないこと」です。

注:個人差が大きいため、あくまでイメージです


今回のプロジェクトでは、この課題を根本的に解決したいと考えています。


そもそも、服選びの際に障害や病気を抱える人々の選択肢が非常に少ないのは、「着られる服の中からしか選べない」ことが原因です。


世の中にある全ての服が選択肢になる一般的な人と違い、障害や病気を抱える人々は入り口段階に存在している 「着られる服かどうか」の制約によって、その先にある 「デザインや色の好み」 の選択肢が特に極端に限られてしまいます。

それによってオシャレを諦めてしまう人も少なくありません。


また、ここでは障害や病気を抱える人々に焦点を当てて説明をしていますが、このような状況は、怪我をしている人、入院している人、介護が必要な人など、多くの人にも当てはまるはずです。


私は起業して以来、

「着られるかどうか」の制約を取っ払い、誰もが世の中にある全ての服の中から自由に服を選べるようにしたい。それを実現できる方法は一体何なのか。

そのことを、ずっと考えてきました。


3. 課題解決の方法

そして。

情報収集の過程で一組の親子に出会い、その親子の話から遂に課題解決の方法にたどり着くことができました。


このミキさん・ユナさん親子の話の概要は、次の通りです。

※この話の詳細は、記事としてコチラに掲載しておりますので、興味がある方は読んでいただけると幸いです。


「着たくない着られる服」を我慢して着るのではなく、「着たいと思う服」を着やすくお直しをして着る。 


このミキさん・ユナさん親子の話によって、


(1)「既製服を着やすくするお直し」こそが、「着られる服かどうか」の制約を取っ払うための最適な方法である、という気づき。


(2)「既製服を着やすくするお直し」を、誰もが利用しやすいかたちにして広めることによって、誰もが世の中にある全ての服の中から自由に服を選べるようになる、という気づき。


この2つの重要な気づきに到達することができました。


ミキさん・ユナさん親子には本当に感謝しています。



4. 「既製服を着やすくするお直し」の具体例

ここで。

「既製服を着やすくするお直し」の事例と、それを実際に体験した人の声について、お話しさせてください。


まず、 「既製服を着やすくするお直し」 とは、以下のようなお直しです。


(1)トップスの前開き


(2)トップスの袖開き


(3)ボタン留めをマジックテープ留めに変更


(4)ボトムスの前開き


(5)ボトムスの両サイド開き


これらは一例ですが、他にも 「トップスの脇開き」 「ジッパー留めをマジックテープ留めに変更」 「ボトムスのウエストを総ゴムに変更」 など、様々なニーズがあると思います。


今回のプロジェクトを通じて皆さんの声を聞きながら、『キヤスク』で提供するお直しメニューを作っていきます。



続いて、「既製服を着やすくするお直し」を実際に体験した人の声を共有します。


まずこちらは、YUNA+さんからお借りした一部のお客様の声ですが、

「服選びを諦めなくてよくなった」
「服を着る時に感じていたストレスが無くなった」
「自分で脱ぎ着できるようになった」

というような声が、YUNA+さんのもとにたくさん届いています。


またこちらは、私がお願いをしてお試しでYUNA+さんに注文してもらった車椅子ユーザーの知人女性からの声ですが、

「好きな服をお直しするという新しい選択肢に出会えた」
「自分の身体や生活に合ったお直しに、とても感動した」
「これから障害が重くなる可能性もあるが、お直しによって気に入っている服を長く着続けられる」

と大変喜んでもらうことができました。


『キヤスク』を通じて、このような 「着たい服を着られる喜び」を世の中にもっと広げていきたいと思います。


もちろん、 「着たい服を着られる喜び」を世の中に広げていくためには、「 "既製服を着やすくするお直し" を提供したい人」として、多くの人に『キヤスク』に参加してもらうことがとても重要です。


そのためにも、特に次のような方々に安心して参加してもらえるような場所に、『キヤスク』を仕立てていきます。


このような方々に「お直し提供者」として100人、200人と参加してもらうことで、「既製服を着やすくするお直し」を多くの人にお届けできる体制を作っていきます。



5. 「街のお直し屋さんしかない現状」における課題

次に。


今、「既製服を着やすくするお直し」を依頼する場合、基本的にはスーパーや商店街の中にある「お直し屋さん」に依頼する方法が一般的です。というよりも、それ以外の方法は無いように思います。

※家族や知人に依頼する方法は、一般的に広げられる方法ではないためここでは対象外にしています


このような現状において、次の4つの課題があると私は考えています。


これらの課題を、『キヤスク』を通じて解決していきたいと考えています。


6. 「キヤスク」のメリット

冒頭でもお話ししましたが、今回のプロジェクトを通じて作る『キヤスク』は、「 "既製服を着やすくするお直し" を依頼したい人」と「 "既製服を着やすくするお直し" を提供したい人」をマッチングし、両者が安心してスムーズに取引できるオンライン上のプラットフォームです。


『キヤスク』によって生まれるたくさんのメリットを通じて、現状の課題を解消していきます。


障害や病気を抱える人、怪我をしている人、入院している人、介護が必要な人、子供から大人まで。


『キヤスク』を通じて、着られる服を我慢して着る人をゼロにし、誰もが「着たい服」を着られる世の中を実現していきます。



7. 今回クラウドファンディングに挑戦する理由

最後に。

『キヤスク』を作るための資金を、自己資金や金融機関からの調達ではなく、クラウドファンディングによって得ることを選んだ理由について、お話させてください。


その理由を一言でいうと、皆さんに必要なものを作るから、です。


障害を抱える人、病気を抱える人、怪我をしている人、入院している人、介護が必要な人。

今は健康だけど、これから年をとっていく人。子供から大人まで。


今そして未来の社会に絶対に必要なものを、独りよがりではなく皆さんと一緒に作りたいと思い、クラウドファンディングを選びました。


誰もが「着たい服」を着られる世の中を、皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。

ぜひ、応援よろしくお願い致します!

ここまで、読んでいただきありがとうございました!



▼応援メッセージ


▼いただいた資金の使い道


▼実施スケジュール

※上記スケジュールは、2021年4月30日時点のものとなります。
※スケジュールに変更が発生した場合は、速やかにアナウンスいたします。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


▼リターン(全7種類)の紹介


ご支援、よろしくお願い致します!

  • 2022/03/03 17:08

    ご支援いただいた276名の皆さまへ2022年3月1日、キヤスクを無事OPENすることができました!■Webサイトhttps://kiyasuku.com/■プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000078538.html・皆さま...

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    皆さま、ご無沙汰しております!6月11日のクラウドファンディング終了からしばらく間が空いてしまいましたが、引き続きこのプロジェクトページにおいて、キヤスクのサービス開始に向けた進捗状況を随時報告させていただきたいと考えております。今回は募集終了後第1回目の活動報告として、6月から7月にかけて実...

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