世界各地で広がる新型コロナウィルスの影響は、私たちの経済・生活に大きな変化をもたらしています。2021年GW明けの緊急事態宣言下、飲食店での酒類の販売停止を受け、神奈川県の酒蔵は甚大な被害を受けております。

コロナ禍における消費形態物流構造の変化に対して、今後さらなる対策、中・長期的な日本酒の販売戦略が必要です。そこで、未来を見据えた神奈川県内の9蔵元が立ち上がり、小容量の缶入り日本酒「ICHI-GO-CAN(一合缶)©」 プロジェクトを発足しました


なぜ貴重な日本酒は流通しないのか?

多くの蔵元には、市場に中々出回らないローカルな日本酒が存在します。

それらは、品質の維持のために生産量を確保できないため、一般流通では出回っていません。

こういったお酒は蔵の代表銘柄として古くから地元の人には愛されているものの、全国の消費者には入手するハードルが高いものになっています。

さらに、日本酒は一升瓶や4合瓶など容量が大きく、数ある日本酒からどれを選べばいいかわからない故に、”日本酒選びを失敗したくない”という気持ちから「名の知られているものを選べばいいか」と思う方も多くいます。

そのため、聞いたことがない日本酒の銘柄でも、容易に手を出せ、そんな日本酒をより知ってもらう為の仕組みづくりが必要です。


日本酒のポテンシャルを引き出す缶の未来!

「手軽に日本酒の素晴らしさを伝えたい」という思いから本プロジェクトは始まりました。

# 色々な銘柄を飲みたいが4合瓶だと2本が限界
# 冷蔵庫に日本酒入れておいて邪魔だ
# 瓶を捨てるのがめんどくさい
# 旅行先などで、日本酒を買おうと思ったが、荷物が重い
# 新鮮な日本酒を小分けに飲みたい

こんなことはないでしょうか。

ICHI-GO-CANは、180mLサイズの缶入り日本酒ブランドです。
旅先でも気軽に持ち帰りができ、銘柄を集めても、冷蔵庫の場所を取る心配もありません。また、アルミ缶の為、ごみ捨てが容易で、環境にも優しい(リサイクル可能)です。さらに、日本酒の大敵であるUVを完全にカットでき、樽のままのような新鮮な状態で消費者の皆様にお届けできます。

日本酒は小売ベースで6100億円の市場規模を持ちます。日本酒の輸出額は10年前と比較して3~4倍の200億円以上になっています。さらに、政府は、2020年に1兆円となった農林水産物・食品の輸出額を2030年に5兆円を目指す計画を作成しており、日本酒はその重点項目の1つです。我々もまた、すでに世界34か国への一斉プロモーションを行っており、日本酒を通じた日本文化の発信を行います。


神奈川県内の銘酒9本を届けたい

神奈川県は、食の大消費地である横浜があり、また東京にも隣接していることから、昔から清酒造りは盛んでした。しかし、時代の流れにより、 神奈川県内の数百あった酒蔵も、選りすぐりの13蔵が残るのみになりました。

神奈川県内には、名水百選にも選ばれた丹沢山系の水が流れており、相模川酒匂川の2本の川に沿うようにあります。”水”は、清酒造りの命とも言われ、そこに隣接するように蔵元があるため、美味しい水を利用した酒造りができます。

本プロジェクトのターゲット
# 神奈川県民(地元応援!)
# 飲み比べ・お気に入りの銘柄を見つけたい人(小容量・飲み比べ)
# クールに日本酒を楽しみたい人(オシャレ)
# お酒はそんなに強くないが、お酒が好きな人(小容量)
# 山登りや旅先で日本酒を持っていきたい人(携帯性)
# ギフトやプレゼント(オシャレ)


蔵元紹介

神奈川県の日本酒を飲んだことはありますでしょうか??
多くの酒蔵では、市場に中々出回らない”日本酒”があり、そんな酒蔵が神奈川には多くあります。
今回のプロジェクトには、神奈川県が誇る9蔵が参加しました。

缶入り日本酒を多数の酒蔵様が一堂に商品化する試みは、初めてとなります。

(*あいうえお順)

①石井醸造株式会社(神奈川県足柄上郡大井町上大井954)

代表銘柄:曽我の誉・箱根街道

代表取締役 石井 孝典

創業明治3年。神奈川県の小田原・箱根地域を中心に地元で親しまれる酒造りを行っております。伝承もち四段仕込みによるコクのある味わいのお酒を特徴にしています。 純米吟醸酒の芳醇な風味を1合缶に封じ込めることにより、ワンカップとはまた違った 味わいのお酒を是非お楽しみください。


② 泉橋酒造株式会社(神奈川県海老名市下今泉5-5-1)

代表銘柄:いづみ橋

代表取締役 橋場 友一

1857年創業。創業以来ずっと海老名市に蔵を構え、地元で「山田錦」「雄町」「楽風舞」「神力」など酒米の栽培を行っている。トレードマークは「とんぼ」。とんぼは田んぼの生き物を代表するもので、関連するすべての生物や環境などに配慮した農業・酒造りを目指すことを表している。すべてのお酒は「純米造り」、生酛仕込みにも力を入れている。 また、蔵元直営のレストラン「蔵元佳肴いづみ橋」ではいづみ橋のお酒と地元素材を生かした料理とのペアリングが楽しめる。


③井上酒造株式会社(神奈川県足柄上郡大井町上大井552)

代表銘柄:箱根山

代表取締役社長 井上 寛

寛政元年(西暦1789年)創業以来、神奈川県西部の足柄平野大井の庄で箱根からの清涼な冷気と選りすぐりの原料米、自社井戸から汲み上げた仕込み水(丹沢水系)、杜氏の技によって日本酒を造り続けております。食中酒にこだわって、お料理の引き立て役としての日本酒をテーマに醸造いたしております。またSDGsを念頭にCO2削減のため、仕込みに使う電力はすべて再エネ電力を使用いたしております。 気軽にどこでも飲める日本酒として本プロジェクトに期待しております。


④大矢孝酒造株式会社(神奈川県愛甲郡愛川町田代521)

代表銘柄:残草蓬莱

代表取締役 大矢 俊介

文政13年(1830年)創業。以来、神奈川県愛川町にて清酒を醸し続けております。製造する清酒は原材料が米、米こうじの純米酒のみ。爽やかなタイプから滋味深いタイプまで幅広い味わいで食事をしながら美味しくいただけるように設計されております。この県内飲み比べプロジェクトを通じて、神奈川県に酒蔵があること、そしてそれぞれの酒蔵が旨みのしっかりとした美味しい清酒を醸していることを多くの皆さまに知っていただきたく存じます。 


⑤有限会社金井酒造店(神奈川県秦野市堀山下182-1)

代表銘柄:白笹鼓

代表取締役社長 佐野 英之

明治元年(1868年)創業。神奈川の屋根、表丹沢の懐、秦野から歴史は始まった。四代目蔵元佐野秀郎は、従来の酒造りを一新すべく、杉山晋朔氏(東大醸造学教授)の指導のもと杜氏に越後杜氏木曽久平を起用、現金井酒造店の基礎を築き、関東一円の人々が商売繁盛や豊作を祈願した「白笹稲荷」にちなんだ銘柄で、「白笹つづみ」を生みだした。 当時開発された濃醇な味わいは、その後30年来のロングセラー原酒「笹の露」へと引き継がれる。 昭和61年、より酒造りに適した水を求め、工場を元町から現在の堀山下へ移転。 その後、麹菌にモーツァルトを聴かせた銘酒「モーツァルト」シリーズを世に送り出す。 現在、市内唯一の酒蔵は、音楽醸造蔵として、伝統を現代に生かし進取の気概で新しい酒造りに挑戦している。


⑥熊澤酒造株式会社(神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7 )

代表銘柄:天青

代表取締役 熊澤 茂吉

明治5年(1872年)創業。湘南に残る唯一の蔵元です。この地域に残る蔵元として、代々続いている日本酒造りを絶やさず進化させ、地域の方が楽しめ誇りに思える蔵元と言う文化を残していきたいと励んでいます。 今回のプロジェクトが、弊社をはじめ神奈川県各蔵のお酒を皆様に知って頂けるきっかけになれば良いなと考えております。  


⑦黄金井酒造株式会社(神奈川県厚木市七沢769)

代表銘柄:盛升(さかります) 

代表取締役 黄金井 康巳

創業1818年、神奈川県厚木市に蔵を構える造り酒屋です。

黄金井酒造の醸す清酒 盛升(さかります)は、東丹沢の伏流水の特長をいかしたすっきりとキレのある酒質が特長です。近年、吟醸酒においては、2021年全国新酒鑑評会で大吟醸が金賞、2020年IWC純米大吟醸部門にて純米大吟醸がSilver Medalなど、高評価をいただく機会が増えてきました。

この他にも、様々な食中酒としてのご提案ができるよう、濃醇な旨味の強い純米酒、すっきりとした飲み口の純米吟醸酒など幅広い酒質を取り揃えております。また、生原酒や酸味に特徴をもたせたものなど、新たな味わいへの挑戦も続けています。


⑧清水酒造株式会社(神奈川県相模原市緑区中野1322

取締役 清水圭太

代表銘柄:巖乃泉

西暦1751年創業、神奈川県相模原市緑区(旧津久井町)、厳選された酒造好適米を高精白し丹沢山系のきれいで豊富な地下水にて寒仕込みで丁寧に造られた希少なお酒です。神奈川県に地酒ありをまず神奈川にそして全国に認知していただきたいと思います。


⑨中沢酒造株式会社(神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1875)

代表取締役 鍵和田 茂

代表銘柄:松みどり

中沢酒造は、江戸時代後期の文政八年(1825)創業。神奈川県西部に位置し、丹沢山系の伏流水を使用した酒は、柔らかく優しい味わい。 酒造好適米は、長野県の美山錦を中心に5種類と地元神奈川県の若水を使用している。 一部自社田を使用し、若水の栽培も行なっている。 酒造りは、昔ながらの麹造りに始まり、槽(ふね)による上槽まで全量手造りにこだわっています。酒造りの伝統を守り、新たな風を取り入れより良いお酒を醸し続けています。 神奈川の地酒をぜひ味わってください。 



リターンのご紹介

イメージ画像です。若干の変更の可能性が御座います。

左上から右に、①②③④⑤
左下かは右に、⑥⑦⑧⑨

①純米吟醸 箱根街道 一合缶
酒米:美山錦(長野県産)、アルコール度数:15度、精米歩合:60%
箱根の山は「天下の嶮」と呼ばれ、東海道中きっての難所として知られております。日本酒「箱根街道」は石畳を踏みしめ、急勾配の坂道を駆け上がり杉並木を通り抜けて、江戸や京都に向かって歩いた先人たちの労に思いを込め、今日訪れる旅人の心を癒すお酒として命名されました。 昔ながらの手造りにこだわり、コクと旨みのある伝統の味わいをぜひご賞味下さいませ。

②純米大吟醸 いづみ橋 一合缶
酒米:山田錦(地元海老名産)、アルコール度数:16度、精米歩合50%
地元で減農薬栽培をした山田錦100%使用。50%まで自社で精米しています。やや香り高く、爽やかさのなかにしっかりと旨みのある味わい。冷酒~ひやがおすすめの温度帯です。

③純米吟醸 箱根山 一合缶
酒米:五百万石(新潟県産)、アルコール度数:15度、精米歩合:50%
バナナやメロンのようなフルーテイな上品な香りとやさしい酸味のなめらかな口当たりの純米吟醸酒です。

④残草蓬莱 純米大吟醸 一合缶
酒米:出羽燦々(山形県産)100%使用、アルコール度数:16度、精米歩合:40%
馥郁たる爽やかな吟醸香、風光明媚な自然環境を連想させる透明感のある綺麗な味わい。和食、洋食を問わず、様々なお食事をより一層に美味しくいただけます。スイスイと自然に杯が進んでいく様子はまさに食中酒。

⑤純米吟醸 白笹鼓 一合缶
酒米:山田錦(兵庫県加西群産)、アルコール度数:14度、精米歩合:55%
全国銘水百選で日本一に選ばれた秦野の水と酒米の王道、山田錦を贅沢に使った純米吟醸酒。冷でもお燗でもおいしく呑めます!

⑥純米吟醸 千峰天青 一合缶
酒米:山田錦 (兵庫県産)、アルコール度数:16度、精米歩合:50%
「天青」とは、中国の故事にある言葉からとったもの。我々もその幻と言われる「雨過天青青磁」のような、突き抜けるようなすずやかさと潤いに満ちた味わいを目指した酒造りに励んでいます。千峰天青は、穏やかな吟醸香があり山田錦特有の奥行きのある味わいと上質な甘みを感じられる、爽やかな酒質の純米吟醸です。

⑦純米吟醸 盛升 一合缶
酒米:山田錦(兵庫県産) 、アルコール度数:15%、精米歩合:50%
穏やかに香るフルーティな吟醸香とスッキリときれのよい後口が特長の純米吟醸酒。よく冷やし、5~10℃がおすすめの温度です。爽やかな香りと淡麗な味わいは、白身の魚やほたての酒蒸しなど、塩味ベースの料理との相性が良いです。

⑧巖乃泉・大吟醸純米酒(純米大吟醸 ) 一合缶
麹米、酒母米に兵庫県産山田錦40%、掛け米に長野県産美山錦50%
アルコール度数:15度以上16度未満
繊細な中にも爽やかな風味が奥深く幾重にも重なる洗練された優しい味わい

⑨松みどり 純米吟醸 美山錦 一合缶
酒米:美山錦(長野県産)、アルコール度数:15~16度、精米歩合:55%
穏やかな香りとスッキリとした味わいが特徴です。料理に寄り添い飲み飽きしないタイプのお酒。冷や~ぬる燗まで幅広く対応している。


プロジェクトで実現したいこと

神奈川県の日本酒を手軽に楽しんでいただきたいと思いで、本プロジェクトが立ち上がりました。コロナ禍で外食を控えることが多くなった昨今、宅飲みにおいて、より手軽に日本酒を飲んで頂きたいです。

また、これまで、日本酒缶が浸透しなかった理由として、酒蔵側の設備投資が要因でした。一方で、国内最大手の缶メーカー 東洋製罐様が、缶充填の設備「詰太郎」の提供を開始し、その状況は大きく変わり始めています。今回においては、東洋製罐様の全面的にご協力いただきます。


スケジュール

2021年6月9日(水)12:00-7月13日(火)23:59 :クラウドファンディング期間
2021年9月:配送予定


主催者紹介:ICHI-GO-CAN© とは

神奈川県に本社を置く、株式会社Agnaviが運営してます。
「一合缶を通じてクラフトSAKEを世界に広める」ことをミッションに掲げるベンチャー企業です。地方の歴史ある酒蔵が営利事業として存続安定できるようにするためのゲームチェンジャーとなり、消費者がさまざまな一合缶クラフトSAKEをワンストップで入手できる商流を構築することを目指しています。

昨年度は、全国56蔵元を対象にしたクラウドファンディング「日本酒プロジェクト2020」の企画・運営を行うなど、短期的なサポートをしてきました。直近、2021年4月より、神奈川県運営のベンチャー企業 の成長促進プログラム「SHINみなとみらい」に採択されました。日本酒の缶ブランド「ICHI-GO-CAN© 」を通じて、新しい飲み方を広めるなど、日本酒を多くの方々に提供して参ります。 


ICHI-GO-CAN(運営:株式会社Agnavi)の活動実績・掲載実績

#コラボ缶:「人気マンガ”もやしもん©石川雅之/講談社”」と弊社PB商品「農学原酒」のコラボ
#ECサイト:世界初の日本酒缶専門販売サイト「ICHI-GO-CAN」の開設
#セミナー:酒蔵向け日本酒缶セミナー(主催:東レ、協賛:東洋製罐・Agnavi、後援:日本マイクロソフト)
#環境配慮ラベル使用の一合缶:PR Times/ラベル新聞 一面
#その他:日経電子版日経BP、神奈川新聞、米穀新聞2面、 FMラジオAudeeなど

 

プロジェクトリーダー
株式会社Agnavi 創業者&CEO
玄 成秀

1992年生(28歳)。博士(農芸化学)。東京農業大学 客員研究員。函館ラ・サール高校 卒。東京農大 応生。東京農大院 農化 (首席) 。米国コーネル大学(留学)。㈱アグリペイ 創業者&CEO(2020年1月法人譲渡)。大学在学中に、主催・運営したクラウドファンディングで累計4000万円以上を調達。

主な活動:
・二十歳からの日本酒2020 登壇(主催:日本酒造組合中央会)
・日本酒プロジェクト2020 起案&責任者
・湘南ビジネスコンテスト 準優勝(主催:湘南新産業創出コンソーシアム・湘南産業振興財団 )
・AG/SUM2019(主催:日経新聞社) 協賛、同SDGs-Ideathon 起案&責任者


後援




*本プロジェクトは、神奈川県の運営するCFのブランド「かなエール」 の審査を通過しました。

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