はじめに

 環境を考え行動している団体や法人は数多くあり、今後ラタスクラブも一緒に繋がって同じ目標に向かえれば良いと思っています。ラタスクラブの設立に至る経緯を聞いてください。
 一般社団法人ラタスクラブは、南極に3度行って南極に魅了された代表の中川が南極の素晴らしさや自然の雄大さを子ども達など地域の人たちに伝えたいと言う気持ちをずっと心に温めていました。どうすれば良いかがわからずモヤモヤしていたところ南極でもマイクロプラスチックが見つかったという記事を目にしたことから行動が始まりました。
マイクロプラスチックについて調べているにつれて大変なことが地球上で起こっていることを知ったことがラタスクラブを設立するきっかけとなり、資金もなくスポンサーがいるわけでもなく困って相談したお二方が背中を押してくれました。
 一人目は民間の帆船で一緒に乗り組んでいた方です。
 「環境を考え行動している団体や法人は数多くあるけど、選ばれないと行けない場所である南極の自然の素晴らしさと海の危機を伝えて環境問題を伝えられる団体活動を出来るのは中川さんだけ!」と・・
 そして二人目の方40年以上前に料理道を仕込んでくれた方で、「事業を興すには確かに資本はいるけど、資本はお金だけではないよ!むしろ人との繋がりが一番であり、うまく繋がることができればお金は後からついてくるよ!」と・・
我々の子どもや孫など、後に続くこれからの地球人の為にも今やらないと!と考え無謀かもしれないと思いましたがラタスクラブの設立を決意をしました。
 マイクロプラスチックが原因での海洋生物への被害の現状、海洋生物だけの問題ではなく我ら地球人にも被害が及んできている現状を伝え、いま我々地球人が何が出来るか、何をするべきかを南極という自然の雄大さ、そこに生きる生物達の事を伝え比較しながら共に考えて行動しようと!
 一年間の準備期間中にいろいろな方達と出会い繋がることが出来ました。そのおかげで、ラタスクラブのプロモーションビデオを作成することもでき、応援してくれる方々にも注目して頂きラタスクラブを紹介してもらう機会を得ることが出来ました。
 この繋がりを今後も忘れることなく大切にしながら、一般社団法人ラタスクラブは「我ら地球人!共に海のことを考えよう!」のスローガンどおり海の豊かさを守る活動を行うクラブとなっていきたいと思います。
 どうかみなさまのお力をお貸し下さい。

解決したい社会課題

 この地球上に溢れているプラスチックゴミ、その反面プラスチックなしでの生活が難しい現状を理解し、上手くプラスチックを使い適切に処分出来ていない現実、その結果、地球がどのような被害にあっているか、それをどうしなければならないかを参加者と一緒に考えて行動に移して行く活動を行っていきたいと思います。

 川岸及び海岸には、日用品等のごみが多く、その中でもプラスチック製品が多く漂着しています。
このようなプラスチックごみの多くは適切に廃棄・処理されているのですが、一部管理できていないごみが陸域、川岸や海岸に散乱しています。
 また、川岸と海岸には同じ種類のごみが存在しており、川岸のごみは風や大雨の後の出水時に下流に流され、海まで到達し、その一部は海岸に漂着していることがわかります。
ごみの7割以上は陸域から発生したごみが川を流れてきたものと言われています。
                             (環境省:海洋ごみ学習用教材から)

 海岸に漂着したプラスチックごみは、紫外線等によって劣化し、波等によって小さなプラスチック片となります。
 長期間使用した洗濯バサミを取り上げると手で簡単に粉々になるように、劣化したプラスチック製品は簡単に小さなプラスチック片となり、5mm以下の小さなプラスチック片は「マイクロプラスチック」と呼ばれ、海岸付近で小さくなったプラスチック片は海洋中に漂流し、海流に乗って拡散していきます。
 人が住んでいない南極の海でもマイクロプラスチックが漂流していることが発見されました。
また、鳥や魚等の海洋生物がマイクロプラスチックを誤食していることが世界各地で報告されており、東京湾では、カタクチイワシ64尾のうち49尾の胃の中からマイクロプラスチックが発見されました。
プラスチックは小さくなってもその性質は変わらず自然界では分解されないこと、また、プラスチックは有害化学物質を吸着しやすい性質があることから、マイクロプラスチックの誤食に伴う海洋生物への影響が懸念されています。
 プラスチックは小さくなると回収ができなくなるため、川や海へ流出しないようにプラスチックごみを回収すること、流出してしまったごみをマイクロプラスチックになる前に回収することが重要である事を知り、行動できる地球人を増やしていきたいと思います。
                        (環境省:海洋ごみ学習用教材から)

このプロジェクトで実現したいこと

ー具体的な活動の内容ー
1 環境ドキュメンタリー映画の上映会及び講演会を実施
  地球規模で起こっているプラスチック被害の現状を映像を通して知ってもらいプラスチック環境問題を共に考える動機付けとしたい。

2 自治体と協働で海岸清掃活動の実施
  実際にプラスチックによる海岸の汚染状況を確認してもらうと共にそこにあるゴミがどこから漂着した物か、どういう経緯でその海岸に流れ着いたかを考えてもらうきっかけとし、それを防ぐ方法などを参加者みんなで考えてもらいたいと思います。  

3 清掃活動で集めたプラスチックを利用したワークショップ開催
  海岸で採取したプラスチックを利用して、壁飾りやキーホルダー、アクセサリー等を作成している団体があることを知ってもらい、ワークショップを実施することにより、ゴミのプラスチックも使い方を工夫することにより廃棄せずに新しい使い方が出来ることを意識し、リサイクルする事を考えるようになってもらいたいと考えています。


 上記の1~3を一連の活動として又はそれぞれを一つの活動として小学生からお年寄りの幅広い人を対象に参加者を募りマイクロプラスチック、海岸ゴミに対する学習を実施、自身で海岸清掃を通じて海岸の被害状況を目で見て実感して、その海岸に漂着しているプラスチックもゴミとして廃棄処理するだけではなく新しい使い方があることを意識した生活を実現する活動を行っていきたいのです。

ーその他の活動の内容ー
  「集い処ラタスクラブ」を石川県金沢市内にオープン、常設の展示場兼集会所的な子ども達をはじめ誰でもが自由に立ち寄ってもらえる場所の提供を行い、南極や環境についての話しを聞いてもらい、海岸清掃で集めたプラスチックを使ってのワークショップを自由におこないながら環境問題に対する意識の向上に繋がる場にしていきたいと思います。



応援メッセージ

竹林 明(たけばやし はじめ)
国立大学法人 
和歌山大学 観光学部副学部長 教授

プロジェクトを応援します
周知のように、現在世界的に海洋汚染、海洋ゴミが世界的に問題となっています。

私自身、ヨットや授業(海洋体験実習・マリンツーリズム実習)で沿岸部を中心に海に出ていますが、大阪湾や紀伊半島沿岸部など僅かな海域でさえレジ袋、ペットボトル、ロープ類が浮遊しております。これには海洋投棄されたものだけでなく、台風や大雨によって河川に投棄されたものが流出しものも多数含まれています。また海上だけでなく海岸には多数のごみが打ち上げられています。なかでもプラスティックゴミ等は自然分解されることなく超極小粒子として目に見えない汚染を引き起こしていることは皆さんもご存じのことと思います。

言い古された言葉ですが、ごみは廃棄すればゴミですが活用すれば資源です。プラスティック等は本来再活用できる貴重な資源です。プラスティック等のもつ利便性を活かすには、ゴミとして流出させない仕組みと利用者の意識と行動が重要になるといえます。

最近では、こうした問題に取り組む組織が日本にも増えてきました。ラタスクラブもそのうちの一つですが、他の組織と一味違う点は、主宰者の中川さんが南極航海を通じて得た知見と地球規模での視野から環境を語れることです。南極で環境汚染を目の当たりにされたからこそ語ることのできる、リアリティのある状況・課題が皆さんにお届けされると確信しています。さらに、海洋環境啓発並びに環境保全、さらに海洋ゴミの再活用に資する具体的活動を提供されることで、海洋環境を自分のこととしてとらえる貴重な機会が提供されるでしょう。

南極と日本さらに地域をつなげて考え、行動する貴重な機会を提供しようとする活動は社会的・経済的に大変意義深いものです。海洋環境問題は国境を超える地球規模の話ですが、私たちが自分の足元からコツコツと対処していく必要がある問題であり、ラタスクラブの活動はまさに時宜を得た活動といえます。

私は世界規模の視座を持ちつつ、足元から環境を考え行動するラタスクラブの活動を応援します。


北方 喜旺丈(きたかた ひろたけ)
株式会社 北方音楽事務所 作曲家・ピアニスト
UTAUMI実行委員会 委員長

「地元の海がもっとキレイだったら、みんなに愛される海になるのになぁ。ねえ北方さん、《音楽のチカラ》で、海がキレイになりませんかね?」

 地元・石川県内灘町在住の網野さんが、ずっと持ち続けていた想いでした。ゴミを公共の場に捨ててしまう原因は「心」「意識」にあります。誰でも参加できる 「歌」「踊り」「アート」などを通して、心が今よりも美しくなれば、環境を美しくしようとする人が今よりも増えていきます。私たちが行っているUTAUMI とは、「歌で海を美しくしよう!」「みんなで手をつないで海に向かって歌おう!」「音楽に合わせて楽しくゴミ拾いをしよう!」という、音楽やアートと環境保護を組み合わせたイベントです。

この度、南極観測船や大学の練習船で南極への航海を経験されたラタスクラブ代表の中川さんが、南極を切り口にマイクロプラスティックを中心とした地球の環境問題を考える一般社団法人ラタスクラブを設立されました。このラタスクラブの活動の一つに海岸清掃があります。中川さんと懇談したところ、私たちの想い・UTAUMIのコンセプトとも共鳴する点が多々あることがわかりました。海洋ゴミ問題は我々地球人にとって、待ったなしの喫緊の課題であり、私たちも一般社団法人ラタスクラブを応援しながら共に活動していきたいと思います。皆さまにおかれましても温かいご支援を賜ります様、よろしくお願い申し上げます。

横田 砂選(よこた さえり) 
声優・フリーアナウンサー・リポーター

「私はラタスクラブさんを応援します!
 皆さんは「南極」というと何を想像しますか? 真っ白な雪と氷の世界? ペンギンやアザラシ?オーロラかもしれませんね。
 南極は地球上で唯一どこの国にも属さない大陸です。大陸全体が氷で覆われているために、その氷の下には何億年も前の岩や100万年前の空気が残されていると言われています。
 ロマンがありますよね〜 南極で過去を調べることで誰も見たことのない地球の生い立ちがわかり、それが未来を予測することに繋がるんです。

 地球温暖化が進んでいます。科学技術の発展によって私たちの周りには便利な道具がたくさん作られました。でもその中には地球にとってはありがたくないものも多く、地球の自然環境を脅かすものも存在するのです。

 ラタスクラブさんは地球環境の中でも特に海洋環境に着目。世界の海を職場としてきた元海上自衛官には海の悲鳴、海洋生物の嘆きがはっきり聞こえているんですね。
 南極で見た手付かずの地球の姿を通して、侵されつつある海洋環境を活動のテーマとした環境団体がラタスクラブです。
 大人も子供もそれぞれの視点で考え、一緒に楽しく活動できる、それがラタスクラブです。船出したばかりの団体ですが、これからの航海が楽しみです。

皆様のご支援をよろしくお願いいたします。



資金の使い道

設備費:展示パネル作成、展示用設備の設置、作業テーブル、展示ブース用テント等       約35万円
備品費:看板、映画用暗幕、スクリーン、プロジェクター、音響機器            約45万円
消耗品:ワークショップ用材料、コロナ対策用、海岸清掃用、展示ブース用各消耗品、
イベント用グッズの作成、南極・環境DVD購入                      約25万円
広報費:パンフレット印刷、ポストカード印刷、案内状印刷、のぼり等作成        約25万円
人件費:「集い処」 スタッフ、イベント時の臨時スタッフ                 約30万円
リターン品製作費:                                 約20万円
手数料:                                      約20万円

活動スケジュール

5月  「集い処ラタスクラブ」オープン
6月 金沢市との協働事業に着手を調整
7月 石川県教育委員会:昭和基地での環境保全に関する講演会
8月 石川県生涯学習センター:親子南極講演会
8月 帆船みらいへ共同企画:環境プログラムクルージング(調整中)


リターン
 私が南極で撮影した写真や観測隊の方から頂いた数々の写真をポストカードにしてお礼状や数枚セットとして送らせていただきます。(写真の種類は選べません)
 その他、ご支援の金額に応じて、ラタスクラブのグッズや海岸プラスチックを使ったアート、アクセサリーをリターンさせていただきます。(内容は選べません)
  令和3年9月から順次リターン発送

 
最後に

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
いまやプラスチックの問題は海洋環境だけではなく周り巡って地球全体の問題となっています。
ただ、これだけプラスチックが生活に浸透している現代、急にプラスチックを無くするわけにいきません。
上手くプラスチックを使って、きちんと処理する事を守りながら、この先安全な地球を取り戻したい!
安全に暮らせる環境を創っていく!そのためにどうすれば良いかを共に考え行動する活動を続けて行く!それが我々地球人が未来の地球人のために行うべき責任だと考えています!
非営利型法人としての活動のため、収益を多く望むことが出来ません。
どうか皆様のご支援と応援を賜ることが出来ますよう宜しくお願いいたします。


チーム/団体/自己紹介・活動実績など

ーどんな人がプロジェクトに取り組むのかー
 洋食のコックとして修行をした中川が船が好きで海上自衛隊に入隊、定年を前に南極行動に2回参加、定年後乗船した帆船で環境プログラムや体験プログラムの素晴らしさを実感し乗組員のスキルに脱帽、南極観測隊として夏隊、越冬隊として参加した大勢の隊員と親交を深めると共に東京海洋大学の練習船「海鷹丸」乗船中に3度目の南極海へ航海し、船乗りとしての体験や経験を基に南極観測及び環境問題に適した講演が実施できる体制を整えプログラムを営んでいきます。

ー今までの報道実績などー
北國新聞
北陸中日新聞
テレビ金沢
石川テレビ
ラジオ金沢
月刊KAZI 等で紹介されました。

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