プロジェクトの目的
 今回、訓練施設を新たに建設するために、千葉県勝浦市にある「勝浦ぞうの楽園」の敷地を提供して頂きました。「勝浦ぞうの楽園」は「市原ぞうの国」のぞうさん達のためのリラクゼーション施設です。今後必ず発生すると予測されている大災害に備えて、民間初の災害救助犬、消防関係者、防災に携わる方々が常に訓練を行う事ができる訓練施設を作るためのクラウドファンディングを立ち上げました
是非、皆様のご協力をお願い致します。
 「NPO法人 災害救助犬ネットワーク」とは?
 災害救助犬の育成や救助隊との連携訓練を行うボランティア団体です。『助かる命を助ける』を合言葉に、実際の災害を想定しながら毎月、連携訓練を行っています。災害救助犬の育成や訓練に係る費用や災害地への移動や装備等はすべて自費で賄っています。

災害救助犬とは?

 地震や災害などで瓦礫の中に埋もれたり見えない人、ピクニックや山歩きなどで行方不明になった不特定な人たちを、犬の優れた嗅覚を使って探し出す犬のことを救助犬(レスキュードッグ)と云います。

訓練を受けた救助犬は、様々な環境での定期的な訓練を受ける事で災害時に能力を発揮できます。

犬が単独で探すことはなく、信頼関係を築いた人の指示の下効率的に作業をすることができます。

もっと救助犬について知りたい方は、こちら↓

http://www.drd-network.or.jp/aboutdog/index.html

なぜ新たな訓練施設が必要なのか?

 各地域の消防学校や大きな消防署には、災害を想定した訓練設備は存在します。今後も発生するであろう大規模災害に備えて、少しでもお役に立てるのではないかと考え、私たちは、千葉房総技能センターの訓練施設の一部を、災害対応訓練エリアとして開放致しました(令和2年10月)。

千葉房総技能センター

 しかし、それらの訓練設備は実際の災害を想定した施設にはなっていません。優秀な災害救助犬は簡単に状況を把握し記憶してしまうため、レベル向上にはあまり繋がりません。また、消防隊員も慣れた場所での訓練で緊張感を持続するのが難しいと思います。従って、訓練の都度、災害状況下に近い設定で、毎回違うシチュエーションで訓練を続ける事が必要になります。消防学校や署内敷地にある訓練施設では訓練毎の設定変更は非常に難しいです。千葉房総技能センターでの訓練でも、消防の方々から、様々な状況設定を作って欲しいとのリクエストを頂いております。

千葉房総技能センターでの訓練

 災害救助犬育成の先進国であるスイスのチューリッヒには、自然環境下の広大な場所に、世界最大の訓練施設があります。私たちもこれにならい、勝浦という自然豊かな土地に注目しました。勝浦には市原ぞうの国が所有する「勝浦ぞうの楽園」 があり、訓練施設を建設するには理想的な環境が備わっています。

勝浦ぞうの楽園 ゾウ舎前にて

 私たちはここにスイス訓練施設に少しでも近づけるように、実際の災害現場に近い状況で訓練をし続けられる施設を建設したいと考えています。私共は土木が専門なので、要望に応じた課題を造成、作成する事が出来、毎回違う内容での訓練が可能です。

スイスにあるチューリッヒの災害救助犬訓練施設

 現在毎月、災害救助犬、千葉県内のレスキュー隊員有志、UAV(ドローン)チーム、建設機械チームが合同で連携訓練を行っています。訓練は主に、災害救助犬とUAVチームが要救助者を発見し、レスキュー隊チーム、建設機械チームが一刻も早い要救助者の救助活動を行うという連携訓練を積み重ねています。 いざという時に備えて、防災訓練以外で定期的に連携訓練を行っているのは国内では私たちだけかもしれません。               

  現在の通常訓練施設について

 消防学校、消防署に併設されている訓練エリアを使って訓練を行う事は出来ますが、制約も多く、また同じ形態での訓練しか出来ない為、新たに災害救助犬を育てるにも、また若手の消防隊員の育成を考える際にも、訓練時は実際の現場に近い状況での対応力を得る事が難しい状況です。

消防学校等の標準的な訓練施設

  連携訓練の重要性について

 犬と人間それぞれの能力、動きを理解し合えるのは連携訓練を繰り返すしかなく、どのように指示を出せば良いか、どのように動けば良いのか、どうすればそれぞれの能力を引き出せるか、出来る事、出来ない事をお互いに理解する事でしか実際の災害現場で最大限の力を発揮出来ないと参加者全員が考えています。

連携訓練後の犬とのコミュニケーション

このプロジェクトで実現したいこと

 民間が運営する「災害救助犬、災害訓練専門の訓練施設」を開設します。訓練施設では災害救助犬、消防、警察、自衛隊、医療チーム、関連企業、団体など、地域や所属は問わず、災害救助訓練でご利用頂く予定です。それぞれの参加者の方々が訓練したいシチュエーションに応えられるように、重機、式資材を利用して最適な訓練状況を作り上げ、そこで訓練をした事が実際の災害現場で役立てられるように支援活動を継続して行っていきます。

                      







プロジェクトを通して実現したい変化

 官民が一体となって取り組む事で、今後も益々増えるであろう大規模な自然災害や地震に皆が対応出来る連携体制、協力体制が構築できるようになる確信しています。今回作らせて頂く施設を手始めに全国に同じような施設を設立して、それぞれの地域で官民連携のきっかけ作りになる事を願っています。

マスコット犬「レオン」

応援メッセージ

市原ぞうの国のぞうさん達のリラクゼーション施設「勝浦ぞうの楽園 」内に災害対応訓練場を設立する活動を行う、千葉房総技能センターのプロジェクトを応援しています。

 日本における訓練施設の改善すべき課題は、各種災害を想定したレイアウトに訓練場を容易に変更できないこと、そして各関係機関及び民間企業が連携して、日頃から各種災害を想定した訓練を実施する訓練場が無いことです。

千葉房総技能センターでは重機の技能講習を行っていることから、各種災害を想定した訓練場を重機によって容易に作成することができます。

消防、警察、自衛隊、災害救助犬、民間企業等、人命救助に関わる全ての関係機関が各種災害対応を行える訓練場の実現を千葉房総技能センターさんは目指しています。

自然災害が発生した際には、倒木や瓦礫を撤去する重機、現場の状況把握、活動隊の安全管理等を行うドローンによる民間企業の協力が必要です。そのためには、普段からの連携訓練及び救助資機材等の実証実験が必須となります。

この訓練場が完成した暁には、日本で例のない大規模な各種災害に対応した訓練場になると思います。

千葉県では、2019年(令和元年)に台風15号・19号及び台風21号接近に伴う記録的な大雨により甚大な被害が生じる災害が発生しました。2021年(令和3年)には静岡県熱海市で発生した土砂災害によって多くの尊い人命が奪われました。関東でも近いうちに巨大地震が起こると言われています。

このような災害に備えて完成した訓練場で連携訓練を重ねることにより、各種災害が発生した際には、各関係機関が迅速に連携して人命救助活動及びライフラインの早期復旧活動ができると信じています。

災害はいつ起こるか分かりません。この活動をきっかけとして、災害に強い千葉県、そして災害に強い日本が構築されることを期待しプロジェクトの達成を願っています。

  習志野市消防本部 消防司令 安藤敏昭


実施スケジュール

11月中旬頃 開設に向けた準備開始(機械、資材搬入等)
11月下旬頃 造成開始
翌年1上旬頃  リターン発送
1月中旬頃 災害救助訓練パーク『勝浦』(仮称)オープン


目標金額と資金の使い道

設備費:約315.5万(造成費、材料費等)
人件費:約100万(造成に携わるオペレーター費)
リターン:約35万(ステッカー費、発送費、封筒等)
手数料:49.5万

リターン

ご支援を頂いた方には、写真付きのお礼メール、今回のプロジェクトのオリジナルステッカー、最大の支援者でもある、『市原ぞうの国』のペア招待券(非売品)等、ご支援金額に応じて発送させていただく予定です。

プロジェクトオリジナルステッカー

最後に

 いつ自分の身に降りかかるかも分からない災害は、地球規模での気候変動の影響もあって他人事では済まされなくなってきています。災害の形も多岐にわたってきており、災害救助に携わる関係者の方々は色々な災害を想定した訓練を繰り返し行う事でしか、実災害時に能力を最大限発揮する事は出来ません。また、官民それぞれが協力して災害に立ち向かう事が出来る方法は、日頃から連携訓練を行いお互いを理解した上でそれぞれの信頼関係を構築するしかありません。この施設は色々な災害のシチュエーションを訓練出来る場でもありますが、一番は官民関係なく災害に立ち向かう関係者が絆を構築する場でもあります。その為の施設を作り上げるご支援を宜しくお願い致します。 

 皆さんからのご支援が目標に届かなくても、時間はかかりますが今までの取組も含め少しずつでも前に向かって進める予定です。このようなプロジェクトがある、あったという事を少しでも記憶に留めて頂き、いつか全国各地に同じような施設が誕生してそれぞれの地域で災害救助関係者の方々が訓練を続ける事が出来るようになって皆さんの支援の輪が広まれば、日本の災害救助の何かが変わる、一人でも多く『助かる命を助ける』活動に繋がるだろうと信じて引き続きプロジェクトは続けていきます。災害救助関係に携わっている方々は、人知れず毎日黙々と訓練を続けています。その姿を間近で見る機会に恵まれ、それらの方々に少しでもお役に立つ事がないか、何か出来ないかという思いから当プロジェクトを始めました。本来は行政が行う事なのでは、とお考えになる方々も沢山いらっしゃると思いますが、まずこのプロジェクトから全国に発信して活動していく事、活動の実績を作り上げていく事が行政に速やかに届く方法だと信じています。少しでも皆さんにご支援、ご共感を頂ければ幸いです。

災害救助犬ネットワークの主な活動実績など

1991年  全国の職業訓練士らがスイス国際救助犬に視察に行き、国内での救助犬育成に着手

     日本初の救助犬が誕生し富山に救助犬活動組織を設立(全国災害救助犬協会)

1995年 阪神淡路大震災へ出動

1999年 台湾大地震へ出動

2003年 熊本水俣大水害へ出動

2004年 中越地震へ出動(現場活動できず)

2004年 三重県宮川村土砂災害へ出動

2007年 中越沖地震へ出動

2007年 全組織メンバー有志 44名で国内各地の災害に即応できる体制作りめざし

     現NPO 法人災害救助犬ネットワークを設立  ※内閣府認証2008  年2月

2007年 群馬県桐生市と出動協定締結

2008年 岩手内陸地震へ出動

2010年 広島県庄原市土石流災害へ出動

2010年 岐阜県ひるがの高原少女行方不明へ出動

2010年 三重県、岩手県と出動協定締結

2011年 東日本大震災へ出動(延べ19日、68頭、102名)           j・

     釜石市/ 大槌町/ 宮古市/ 相馬市郡山市/ 石巻市/ 気仙沼市/ 陸前高田市/ いわき市

2011年 京都府と出動協定締結

2012年 青森県と出動協定締結

2013年 滋賀県マキノ町小学生行方不明に出動

2014年 広島県土砂災害へ出動(11団体の統括本部)

2015年 宮城県と出動協定締結

2016年 福島県と出動協定締結

2016年 熊本地震へ出動(南阿蘇町にて9団体の統括本部)

2017年 群馬県と出動協定締結(単独)

2018年 西日本豪雨災害出動呉市(4団体連携)

2018年  群馬県モデル検証のためスイスレドッグと連携訓練

2019年  スイス政府公認救助犬団体レドッグと連携協定締結

2020年 サーチ&レスキュー専用訓練施設工事着手

2021年 消防S &R 部門新設(現役消防士らで構成)

※活動実績の内容に関しましては、災害救助犬ネットワーク資料より抜粋。
※詳細はHP、活動報告等でご確認、または直接お問合せ下さい。(連絡先は下記)

NPO法人
災害救助犬ネットワーク
東京都杉並区宮前4-2-6
TEL:03-3331-9188


■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:一般社団法人千葉房総技能センター
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:水野 勝仁
● 事業者の住所/所在地:〒290-0524 千葉県市原市平蔵1399番地1
● 事業者の電話番号:Tel:0436-98-6193
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

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