*リターン説明の訂正(9月7日)
 10000円コース、20000円コースで、説明文を訂正します。
 プリ11月号ではなく、正しくはプリ11号(100ページ程度、2022年3月発刊)です。
 混乱を招き申し訳ありませんでした。

東京都北区十条の東京朝鮮中高級学校に学校沿革室をつくります。
”いままで”が”いま・これから”につながるところ。
イベントがなくても新しい出会いや交流につながるスペースを目指します。


はじめに


校門の前で(筆者)


ご覧いただきありがとうございます。本校で教員をしているパク・リョンホ(朴龍浩 / 박룡호)と申します。

3年間の高校生活と23年間の教員生活で十条には人生のおよそ半分、お世話になっています。

再開発の影響で駅周辺に昔の面影は無くなりましたが、商店街や町の雰囲気は変わらずにあって欲しいと思っています。

この度縁あって学校に沿革室を作る企画に統括責任者として携わることになりました。

この企画を盛り上げ多くの方に見ていただきたくクラウドファンディングに取り組むことにしました。

SNSは苦手ですが日本語で頑張って書くので最後まで読んでくれると嬉しいです。

열심히 쓰겠습니다. 끝까지 읽어주십시오. 



今回のいきさつ ~ そもそもなぜ学校に沿革室を作ることになったのか?


本校は今年創立75周年の節目の年になります。現在、中高合わせておよそ400人が学んでいます。

節目の年には記念行事やイベントで祝うのが習わしとなっており、今年は記念公演、グラウンドの整備と学校沿革室づくりを3本柱とすることとなりました。

社会科の教員として、私は学校の沿革整理を受け持っています。


本校の沿革整理は節目ごとに行われ沿革史や写真集などの形で発刊されてきました。

細部の不明瞭な部分などを聞き取りしながら補完されていらしたのが、シン・ギルン前校長(愼吉雄 / 신길웅선생님)でした。


シン・ギルン前校長(月刊イオ2020年8月号より転載)


今から20年以上前からライフワークのように取り組み、集めたエピソードや資料を機会あるごとに発表していらっしゃいました。

集めた資料を「書き下ろし沿革史」の形でまとめて、連合同窓会の会報「プリ」に掲載して連載が始まりました(第4号の2016年春より連載開始、年一回発刊で現在2021年3月の第10号まで連載)。

その書き下ろし沿革史を「プリ」でご覧になったある方より、紙面で終わらず資料をデジタル化して見れるようにすればどうかとのご提案をいただきました。


連合同窓会の会報「プリ」


デジタルアーカイブをどう作るのか。どのように活用するのか。どこに作るのかなど…初期の段階で資料のデジタル化はPCにデータを保存し閲覧するようなイメージしか持ち合わせていませんでした。

イメージをすり合わせる過程でパネルや実物も展示した空間を作る方向で話がまとまり、狭いが教室を改修するプランで進めました。

こうして学校の沿革を整理展示するスペースを今秋創立75周年を目指してつくることに大筋で合意し4月に準備委員会が立ち上がり予算300万円でスタートしました。

準備委員会を立ち上げたものの展示室など作ったことない素人の私が取り組むにはあまりにも大きな仕事でした。

どこから何をすればいいやら見当もつかない中、一人ずつ仲間を募りました。卒業生もしくは朝鮮学校にゆかりのある専門職の方を手分けして探しては、趣旨を説明して協力を仰ぎました。


打ち合わせ(5/19)



プロジェクトの体制がおおよそ固まり打ち合わせを重ねるたびに議論が深まり、長く残すスペースならしっかりしたものをつくろう! 一回見たら終わらずにまた訪れたくなるようなところにしよう!など、前向きな意見が増えてきました。

会議の度にプランはアップデートされていきました。

学生や卒業生、保護者など本校関係者だけでなく、学校を訪ねる方々や地域の方にも訪ねてもらうスペースになればとの思いも共有されていきました。


打ち合わせ(5/20)


メンバーには手弁当でお手伝いしてもらっていますが、良いものを目指すとなると当初予算では収まらなくなってきました。

学校運営の厳しい中、予算増額などはとても言いだせず、毎年学生のためにイベントを開催して頂いている連合同窓会にもこれ以上甘えられません。

妥協して予算内で納めるか、どうにか工面して最善を目指すか…

他の朝鮮学校でのクラウドファンディング(CF)の取り組みなども知っており、サイトチェックはしていましたが、手続きや手数料などを口実に躊躇していました。


                        


しかしアドバイスを聞きCFについて学ぶ過程で、ただの資金集めではなくソーシャルグッドな取り組みとして課題解決への一助になるのだと知りました。

朝鮮学校を取り巻く環境の改善に少しでも役立つのであれば、手間はかかっても準備する意義があるんじゃないか。このような経緯から私たちはGoodMorning社のお力添えを得て今回の企画を広く周知し協力を呼び掛けることにしました!



学びと交流の機会を絶やさないように

本校では文化祭や公開授業を地域に開かれた恒例イベントとして開催し多くの方に来校して頂いています。

百聞は一見にしかず。お互い顔を合わせて触れ合うのが交流や理解の近道だと考えてきました。


売店のようす(過去の文化祭より)


今まで一緒にステージで歌を歌ったり、美術展をしたり、キムチを作ったり、真面目なシンポジウムをしたりと様々な交流が続いていました。

朝鮮半島との間で情勢が緊張した時も、こんな時だからと学校公開行事を大事にして協力いただける皆さまと地道な交流を続けてまいりました。

その過程で多くの日本の方々と知り合い学生にとっても大切な学びの機会となっていました。

それが、コロナでいっぺんになくなってしまいました。

秋には日本の先生方との授業交流も行われていましたが、それも出来ずにいます。


メインステージ前のようす(過去の文化祭より)


今回実現したいことはずばり、沿革室を日常型交流のスペースに活用することです。


朝鮮学校は在日朝鮮人一世がはじめ、二世が守り発展させ、今はその背中を見て育った世代が、”子どもたちの未来のために”をキャッチフレーズにバトンを受け継ぎ運営しています。

海を越え祖国からの支援や励ましは朝鮮学校の大きな支えでした。朝鮮学校はそれなくして成り立っていなかったと思います。今、コロナで修学旅行に行けないのが本当に残念です。

無償化問題をきっかけとして出会った日本の方々との交流は私たちをとても勇気づけるものでした。

自分のこととして自然体で受け止め、共に取り組んでくださる皆さんとの交流から学ぶことが多く学生も励まされてきました。


展示コーナーのようす(過去の文化祭より)


今年の文化祭チラシ


コロナでイベントが制限される中ですが、感染予防策を講じながらできる交流を続けていきたい。

今回の周年行事とこの沿革室をきっかけとして出会いと交流が広がるものとなればとても素晴らしいことだと思います。

今まで学校を支え寄り添っていただいた全ての方への感謝を込めて、新しい出会いや学び、交流へと広がればと夢見ています。


※コロナが落ち着くまでの間、運営及びご参観は人数を制限しての招待制とさせていただきます。学校の日常生活に支障のない範囲でどのように活用するのか、支援団体の方々とも話し合って進めていきたいと考えています。



沿革室の完成イメージ


沿革室は大きく沿革展示エリアと現在みらいエリアに区分けし、どなたでも無理なく参観できるようデザイン性を重視しました。

沿革エリアでは本校の歩みを年表と写真、展示物を通して今まで学校を支えてきた先代への感謝と敬意、当時の学生生活を表します。

現在みらいエリアには現在の本校の取り組みと学ぶ学生の姿を通してエールと希望を込めます。

学校の歩みを通して今とこれからに思いを馳せる場所になればと願っています。


完成イメージ


完成イメージ


完成イメージ


完成イメージ


完成イメージ


また、沿革室前にウェイティングゾーンを設けて交流スペースとして活用するアイデアなども考えています。



プロジェクトチームの紹介


今企画は学校創立75周年を記念した本校と連合同窓会の共同企画です。第2期連合同窓会の任期満了を控え、節目の年に何か残そうと全面的にバックアップされた企画となりました。


実行委員会(6/19)

実行委員会には卒業生やゆかりのある有志が集まり、大変な時期だが、だからこそ良いものを作ろうと日々奮闘しています。

展示コンテンツやグラフィック、ブランディング、施工などいくつかのチームが力を合わせています。

写真に納まっていない方もいらっしゃいます。



また7月末時点で、6名の方より貴重な資料の寄贈をいただきました。

最初の寄贈は昨年の10月29日、チラシを見た保護者の方が写真と資料を持ち込んでくださいました。

管理部長として学校を支えてこられたアボジの遺品には、1950年代から学生寄宿舎の舎監と教員をされた模様の写真や1960年代の教員当時の写真の他、旧校舎解体と現校舎建設工事の写真、学校創立35周年記念公演の映像も残っていました。


最初の寄贈者のアボジ(左から二人目、故キム・ギュホン氏、金圭弘/김규홍)※1997年頃撮影


とてもありがたく励まされたのを覚えています。同時に今回の企画を必ず成功させたいと決意を新たにした瞬間でした。企画を知った方々から賛同と激励をいただきながら今日までまいりましたが、これからが本番です。 


ここで、クラウドファンディング会計担当のヒスギさんより一言ご挨拶いただきます。


ヒスギさんイメージ


会計担当のチョウ・ヒスギです。私も20年前の学生でした。今回会計担当になったのは数学教師だという事です(笑)。子どもたちの未来やこれからの地域のためにもなれば嬉しいです。応援よろしくお願いします。


他のメンバーのコメントは活動報告で随時アップ予定です。



資金の使い道(概算)


〇工事費用(照明、壁面、ファサード工事費)とデジタル機材購入費 3,400,000円

〇リターン作成費及び事務手数料 600,000円



実施スケジュール


8月16日 工事開始。

9月中旬 展示内容とデザイン設計確定。 

10月下旬 完工。

11月1週目 ランニング期間。

11月2週目 プレオープン期間。(関係者内覧及びご招待者様内覧) 

11月21日 沿革室オープン。(創立記念学校行事)

12月初旬 リターン発送開始。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



リターンの紹介


 案内用のリーフレットや特製クリアファイルなどを基本にご用意いたします。

 遠方の方を含め多くの方々に内覧いただけるよう、zoomウェビナーを活用した視聴を準備します。

 また、人数制限をしてプレオープンへのご招待プランや学生の社会見学プランもご用意しました。

 他にも今回の企画を特集掲載する、連合同窓会の会報「プリ」をセットでお送りいたします。



最後に


今回の企画は本校の歩みを記録し遺すとともに、学びや交流につながるスペースとして沿革室を活用する試みです。

ただでさえ朝鮮学校を取り巻く環境が厳しい時にコロナで経済も先行き不透明な中、本当にできるのか自問自答してきました。

気持ちばかりが先走りまだまだ足りないことだらけですが、最後までやり切る思いです。

やり切った先に新しい風景が見えると思います。

先代への敬意や新しい出会いへの希望を込めた企画がソーシャルグッドな取り組みとしてGoodMorning社さまに背中を押されながらスタートします。皆さまの力でゴールへと導いてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

私たちも与えられた機会に全力で取り組んでまいりますのでよろしくお願いします。

끝까지 읽어주셔서 고맙습니다. 할바에야 똑똑히 하겠습니다. 협력을 부탁드립니다! 



FAQ


Q:招待制について教えてください。
A:関係者や無償化連絡会をはじめとして日頃からご支援、お付き合い頂いている皆さまを優先的にご招待させていただきます。運営や感染状況が落ち着きましたら、地域の方々にも開いていきたいと考えています。


Q:沿革室の閲覧は有料ですか?
A:無料です。


Q:閲覧時間はどの程度ですか?
A:30~40分を目安としています。人数や混雑状況によって短縮する場合がありますが、これから検討してまいります。


Q:一般公開日はいつになりますか?
A:現在の感染拡大状況が落ち着くまで一般公開は控えます。


その他、ご質問などはメールにてご連絡ください。学校業務がありますので、返信に2,3日のお時間をいただきます。ご了承ください。



<特定商取引法に関する記載>


 ● 販売事業者名: 東京朝鮮中高級学校 沿革室実行委員会
 ● 事業者の住所/所在地:〒114-0033 東京都北区十条台2-6-32
 ● 事業者の電話番号:Tel: 03-3908-0111
 ● 送料:日本国内は送料無料(離島地域は別途請求)
 ● zoomウェビナーを利用した視聴の推奨動作環境:/ macOS X と macOS 10.9 以降、Windows 10 / Windows 8 または 8.1 / Windows 7(Windows 10 デバイスは、Windows 10 Home、Pro または Enterprise を搭載している必要があります。 S モードはサポートされていません。)

  • 2022/05/12 17:38

    リーフレットとクリアファイル完成しました!大変ご無沙汰しております。遅れていました最後のリターン品、リーフレットとクリアファイルがついに完成しました!当該リターン品のコースをお申込みの皆さま、5月下旬発送の予定で準備しています。3月末の完成・発送を予定しておりましたが大変遅くなり申し訳ありませ...

  • 2022/01/07 14:22

    本日の毎日新聞(東京版)に掲載されました。https://mainichi.jp/articles/20220107/ddl/k13/100/009000c

  • 2022/01/01 07:00

    新年明けましておめでとうございます。おかげさまでオープンして約ひと月、感染防止策を講じる中でもおよそ300名以上の方々にご覧いただくことができました。生徒たちの驚きや歓声が素直に嬉しかったです。今年は交流の機会を増やし運用を軌道に乗せていきたいと考えています。より良きスペースに育つよう引き続き...

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