【ごあいさつ】

天売島のフィールドで 自然写真家の寺沢孝毅(てらさわ たかき)です。
 北海道天売島(てうりとう)に40年住み続けながら、島で繁殖する8種類100万羽の海鳥や人の営み、さらに極地や熱帯など地球各所の海の環境を撮り続けています。
 このプロジェクトをご覧になる方は、ケイマフリという海鳥の姿を見て、天売島という島の存在を知り、それらにきっと興味を持っていただけるでしょう。それだけでプロジェクトは成功です。
 さらに海に思いを馳せていただいて、私が少し先に見据えた『OCEAN BIRD プロジェクト』にも可能な範囲でお付き合いいただければ、それ以上の喜びはありません。

 寺沢孝毅 Official site terra-images.jp
 YouTube TERRA images Channel

【『天売島』発、『地球』行き。このプロジェクトはその最終章への挑戦です】

ケイマフリのペア ペアの愛情が深く、スタイリッシュで運動能力に優れ、海のカナリアと呼ばれるほどの美声を持つ海鳥がいます。世界でも北海道周辺にだけ生息するケイマフリです。黒・赤・白の組み合わせで、これほど美しい鳥を創造できる芸術家がいるでしょうか。その国内最大の繁殖地が天売島なのです。天売島は北海道の日本海側北部に浮かぶ周囲12キロメートルの島で、約250人が住む漁業と観光の島です。
 寺沢は、心酔するケイマフリの魅力を伝えようと、写真集を何冊も出版し、写真展や講演会を全国で開き、ケイマフリグッズを多数開発し、とうとう純米酒ケイマフリまでつくりました。その甲斐あってバードウォッチャーのあいだでは人気が高まり、一般の人にも少しは知られるようになりました。巣内カメラが捉えたケイマフリのペアの様子
 ケイマフリの巣は断崖絶壁の岩の隙間にあり、調査が困難なために繁殖生態の解明は進みませんでした。寺沢は特別な許可を得て巣内に小型カメラを仕掛け、世界で初めて産卵から子育ての記録に成功し、保護のための貴重なデータを得ることができました。2019年からはじめた調査は2021年の最終年を迎え、3年間の繁殖記録をまとめて2022年に『ケイマフリ図鑑』(仮題)を出版する計画です。研究者が活用できるだけでなく、一般の人も興味を持てる内容にしなければ意味がないと思っています。

 近年、天売島へ帯になってゴミが漂流してくるなど、海の環境がとても心配です。微細な生物から地球最大の哺乳類クジラまで育む海。そんな海洋生物の素晴らしさだけでなく、危うさも伝えなければと強く思うようになりました。目の前に現れる現象は、年々深刻度を増しているように見えます。 


 寺沢が続けてきた海の取材は、コロナ禍に阻まれているニュージーランド亜南極が終われば大きな山場を越えます。その後には、海鳥が伝える海洋環境パネル展『OCEAN BIRD』を全国巡回させたいと、パネル製作を少しずつはじめています。
 2021年10月9〜24日に、JIKE STUDIO(横浜市青葉区寺家)で写真展開催が決まっており、『OCEAN BIRD』海洋環境プレ展の意義を込めたいと意気込んでいます。ぜひ皆様にもご来場いただき、天売島を含む地球の海をご覧いただき、海の環境の多様さと危うさを感じていただきたいたいと願っています。
JIKE STUDIOで開催された『EARTH SONG 地球の絶景と守りたい生命』寺沢孝毅写真展 2020.10

【コロナ禍がプロジェクトのきっかけだった】

 コロナ禍にあって、緊急事態宣言発出が2年連続で海鳥観光のピークシーズンに重なり、ケイマフリの魅力を広めるためにつくったお酒がまったく売れない状況に陥りました。このお酒を有効に活用してケイマフリのこと、天売島のこと、海の環境のこと、そして近い未来に実現させたいプロジェクトのことを知ってもらう方法を考えました。このプロジェクトはこうして立ち上がりました。
 同じコロナ禍にある皆様に、純米酒ケイマフリを飲んでいただきながら、天売島や海鳥の本を広げていただき、海に想いを馳せることで少しでもリラックスしていただければ幸いです。

【寺沢 孝毅(てらさわ たかき)プロフィール】

自然写真家。1960年北海道生まれ。22歳のとき移住した天売島に住み続け、絶滅危惧種のウミガラスやケイマフリの調査・保護を続ける。天売島を「小さな地球」との視点で撮影してきたほか、極地から熱帯までの海洋環境や海鳥をテーマに取材し、地球の素顔を伝える活動に取り組む。近著に『BIRD ISLAND TEURI』『EARTH SONG 地球の絶景と守りたい生命』『火山と生きる海鳥 千島列島探検記』(TERRA images)がある。この7月発行の『ギアナ高地 謎の山テプイ』(福音館書店)など児童書の著書多数。映像作品として、NHK「ワイルドライフ」天売島編など多数。

詳しくはこちら…

【資金の使い道】

 当プロジェクトで得られた資金は、下記に使わせていただきます。

・ケイマフリ繁殖調査記録『ケイマフリ図鑑』(仮題)の制作費(デザイン料・印刷製本費・他)

・『Ocean Bird』パネル展用 写真パネル製作費

・CAMPFIRE手数料

【リターンについて】

 リターンは、以下のようにしたいと思います。表示価格は消費税・送料を含みます。お酒と書籍は別梱包の発送となります。どうかよろしくお願い致します。

純米酒ケイマフリ2本と、寺沢孝毅の著書または天売島の味との組み合わせでお選びいただきます。あべ弘士氏の分も含め、本はサイン入りでお送りします。下の画像と説明をご確認ください。

、1をご購入の方に、JIKE STUDIO(横浜市青葉区寺家)で開催の写真展『OCEAN BIRD』(仮題)のご案内状を同梱致します。開催可能な場合にはギャラリートークなどのご招待券をお届けします。

、1をご購入の方に、北海道天売島の観光パンフレットや冊子類を同梱します。けっこう充実していますよ。

、1をご購入の方に、ケイマフリ繁殖調査の記録『ケイマフリ図鑑』(仮題) 3割引購入券を同梱します。

 -------- リターン品リスト -------------------------------------------------------

純米酒ケイマフリ 720ml
ケイマフリの名を冠した日本酒を受けてくれたのは旭川の老舗酒蔵、高砂酒造だった。国士無双など名の通ったお酒を排出する酒蔵だ。ラベルの絵は、進んで手を上げてくれたケイマフリファンの絵本作家・あべ弘士氏が担当してくれた。この絵が入るだけで酒の味が変わるほどいい絵を描いてくれた。
北海道産「吟風」100%使用の純米酒。キレのある辛口で、料理の味の邪魔をしないさらりとした舌触り。
製造者:高砂酒造株式会社(旭川市)
種類販売免許:留調第202号 平成30年4月24日

寺沢孝毅写真集『BIRD ISLAND TEURI』(TERRA images)
天売島の写真集の決定版。移ろう季節の情景とケイマフリをはじめとする海鳥、アザラシ、原生花園などを収録。色彩と躍動に満ちた癒しの1冊。


寺沢孝毅写真集『EARTH SONG 地球の絶景と守りたい生命』(TERRA images)
南米ベネズエラのギアナ高地、ボルネオ島のオランウータン、アラスカ州の孤島のパフィンやシロフクロウ、ノルウェー北極圏のホッキョクグマなどを収録。各所に迫る環境危機も報告。

寺沢孝毅写真集『火山と生きる海鳥 千島列島探検記』(TERRA images)
人がほぼ訪れない千島列島ウシシル島でシラヒゲウミスズメの求愛を記録する目的の旅で、偶然にも100年ぶりのライコケ島大噴火に遭遇。海鳥やトドの繁殖地が被災する様子など奇跡の記録が収められている。


寺沢孝毅 文・あべ弘士 絵 絵本『うみどりの島』(偕成社)
ケイマフリ大好きの絵本作家・あべ弘士氏が何度も天売島に通い、寺沢孝毅と意気投合してできた絵本。あべ氏の独特なタッチの動物画は、写真とはまったくの別世界を醸し出す。無数の命と命がつながる天売島の価値や尊さを伝える、子どもと一緒に読みたい絵本。



「黄金ウニ」(むしうに 100g)
天売島産キタムラサキウニを、ウニ自体に含まれる塩分のみで味付けした蒸しウニの缶詰。そのままわさび醤油につけて食べても絶品だし、パスタに和えたりすると一気に味が変わって高級品へと早変わりする。
製造者:北るもい漁業協同組合

缶詰を開けると、中には蒸しウニがぎっしり詰まっている。口に入れると香ばしい甘味が広がり、ウニ好きにはたまらない味だ。生では食べられないという人も、このウニなら大丈夫だ。
(左写真のラベルは旧バージョンです)


【『OCEAN BIRDプロジェクト』実施スケジュール】

2021年8月 ケイマフリ繁殖生態調査終了
    9月 ケイマフリ繁殖調査記録『ケイマフリ図鑑』(仮題)の制作開始
    10月   JIKE STUDIO(横浜市青葉区寺家)『OCEAN BIRD』写真展(9〜24日)

2022年7月 『天売島海鳥塾』 開催
    11月 『ケイマフリ図鑑』完成
    12月 ニュージーランド亜南極取材出発

2023年1月 ニュージーランド亜南極取材から帰国
     7月 第1回『OCEAN BIRD』海洋環境パネル展 開催

※ 上記スケジュールは、新型コロナや国際情勢などの影響で変更になることがあります。

【『天売島海鳥塾』でお会いしましょう】

 ご支援いただいた方もそうでない方も、JIKE STUDIO(横浜市青葉区寺家)での『OCEAN BIRD』写真展でお会いできるのを楽しみにしています。わずかな時間であっても交流ができればと思っています。
 ぜひ、天売島にも来ていただきたいです。2022年の夏に『天売島海鳥塾』を開催する予定で準備を進めています。子どもと大人が一緒に海鳥を観察し、海の環境を学び、とびっきりの海の幸を味わう、そんな自然体験を考えています。行きたいが遠くて・・・と思うかもしれませが、そんなことはないのです。例えば羽田空港を早朝出発して、夕方には天売島に到着することも可能です。『天売島海鳥塾2022』に参加を検討してみませんか?
 そうした企画などを、皆さんと再びこの“CAMPFIRE”で共有できればとっも考えています。そして、これからも一緒に海について楽しく考えていければと思います。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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