ご挨拶

皆様こんにちは。
銀座キャンドルの店主、岩本忠と申します。
今回のコロナウイルス感染拡大によりご来店のお客様が減っていた所に、度重なる「緊急事態宣言延長」更には「まん延防止等重点措置」により酒類の提供も出来なくなった事で更に集客が減り、売上が激減致しました。つきましては、銀座キャンドルの経営を立て直すため、お力添えを頂きたく、このプロジェクトを立ち上げました。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


銀座キャンドルの状況

まず当店の状況からお伝え致します。

2014年まで銀座で店舗を構えておりましたが、ビルの老朽化及びビルオーナーの代替わりにより立ち退きを余儀なくされました。以降、暫くは店舗営業はせずに参りましたが、FBなどSNSを通じて常連の皆様より「是非もう一度、伝説のチキンバスケットを食べさせて下さい」と数多くのご要望を頂き、2019年10月27日より、麻布十番のBarを間借りする形で営業を再開致しました。

当店の看板商品は「チキンバスケット」ですので、10月末という開店のタイミングも良く、クリスマス商戦に向けて 集客 / 売上 は順調に推移し、更にはありがたい事に2020年1月には年末を上回る売上を記録しました。
この時『銀座キャンドルを復活させる事が出来る』と確信出来たのですが、正にそのタイミングに新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が国内で確認され、あっという間に集客/売上は激減していきました。

その後、2020年は 4月、5月の臨時休業を経て6月より営業再開を致しましたが、売上は70%程減少致しました。このままでは資金ショートを起こしてしまうという事で、Uberなど、デリバリーにも取り組みましたが、いずれのデリバリーでも手数料が30%以上と高額な事もあり、利益率は店頭売上の半分程度となりますので、思ったほどの利益は出せずにおりました。
その後も何とか資金繰りをしつつ12月を迎え、ケータリングやクリスマスチキンの販売、更に銀座キャンドルとしては初めての取組として「おせち料理」をご用意し、12月に限っては何とか昨対80%程度まで持ち直す事が出来ました。
しかし、それはあくまでも年末需要であり、全体の底上げには繋がりません。せめてコロナが収束すればと思いましたが、度重なる緊急事態宣言延長、更には、まん延防止等重点措置により酒類の提供も不可能な状態となり『フライドチキンとビール』を楽しまれるご常連様も足が遠のく事となりました。
結果、2月には家賃程度しか売上がありませんでした
もう後がない所まで来てしまったと思い、何とか手はないかと試行錯誤し3月に下準備、4月よりチキンバスケットのオンライン販売を開始、FBで銀座キャンドルをフォローして下さっている方々にお知らせ致しました所、ご購入下さる方が沢山、更には「美味しかったから家族に送ります」と非常に多くの方がリピート下さる様になりました。
現時点、このFBでフォロー下さっている方にオンライン販売をする事で何とか繋いでいる状態です。

一方、銀座で営業していた頃に通って下さっていた方々でも、まだ銀座キャンドルの再開や通販の情報が届いていない方も沢山おられると思います。現に銀座時代に通っていたという方々から「たまたまネットで知った」「雑誌で見た」「友人に聞いた」というお電話を頂く事も少なくありません。

つまり、銀座キャンドルの潜在顧客の皆様に知って頂ければ『チキンバスケットのオンライン販売』を中心に、現在ご好評頂いている『一口チキンバスケット』をお届け出来る上、その売上で銀座キャンドルの歴史を紡いでいけるのではないだろうか?と考えております。

銀座キャンドルは「文豪著名人に愛された洋食店」であり「チキンバスケット発祥の店」です。
私と致しましては、どうにかしてキャンドルの灯りを灯し続けたいと思っています。
そして「これまでの71年間が、途絶えてしまうのは寂しい」
という思いのもと、銀座キャンドルを存続させる為、この度のクラウドファンディングに挑戦する事と致しました。


銀座キャンドルとは

1950年 銀座5丁目、すずらん通りとみゆき通りの角に『銀座キャンドル』は開店致しました。

銀座キャンドルの創業者 岩本正直は米軍基地のダイナーで『籠にフライドチキンを盛りつけた料理』を目にします。それは『チキンバスケット』という料理で、正直は「これを日本で供したい!」と料理人を集め、パン粉を用いて日本人向けにアレンジしたフライドチキンを開発、これを籠に盛りつけました。
ここに、日本で最初の『チキンバスケット』が誕生致しました。
正直の妻、雛子は舞台女優だった事もあり、雛子の好きだった映画「哀愁」の中で ヴィヴィアン・リーとロバート・テイラーが踊るダンスホール「Candle Light Club」から店名を「Candle」とし、アメリカンテイストの店舗を開店しました。
赤いビニールレザーと籐の椅子、赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスが掛けられたテーブルは、当時としては珍しい内装だったそうで最先端のモダンな店として、あっという間に有名店となり三島由紀夫や川端康成、渥美清、越路吹雪など、文豪著名人が集う様になりました。

そして、その方々の描いた色とりどりのサインは額縁に入れて店内に飾られておりました。勿論、そのサインは現在も数百枚保管されております。



お店のこだわり

1950年の創業時から幾度となく改良して参りましたフライドチキンでして、鶏肉の産地も鳥取県、岩手県、鹿児島県など、その時入手可能な若鶏の一番美味しい物を選択致しております。
また、素材そのものである「鶏肉」の美味しさを感じて頂く為、余計な調味料は使わず塩胡椒での調味を致しております。鮮度や品質は醤油やスパイスに漬け込むチキンでは誤魔化す事が出来ますが、塩胡椒でシンプルに仕上げる為、当店のチキンバスケットに於いては鮮度や保存法が肝となります。



クラウドファンディングの目的

今回のクラウドファンディングでは

1. 既存SNS以外へのアプローチにより新規顧客開拓をする事
2. 冷凍食品の工場を見つけ、多くのお客様に『銀座キャンドルのチキンバスケット』をお届けする事
3. 本プロジェクトをきっかけにスーパーなどへ販路拡大を図る事

を目的としております。
その結果として、銀座キャンドルの存続を図るというプロジェクトです。

現在のコロナウイルスの状況を見る限り、いつ収束するのかも見えず、これからの時代、店頭での調理/販売だけでは歴史を紡いでいく事は困難だと考えております故、今回のクラウドファンディングが正念場と考えており、何としても銀座キャンドルの歴史を存続したいとの強い思いから、今回のご支援のお願いとなりました。



リターンのご紹介

1. 銀座キャンドルのチキンバスケット(約300g/1袋)
2. 1950~60年代のMENU(非売品)


1について
今回お作り致しますのはワンピース25gのチキンバスケットです。サイズの目安としては、だいたいナゲットと同じ位の一口サイズとなります。
今回、加熱調理済みのチキンバスケットを急速冷凍してお届け致しますので、トースターやオーブンで加熱して頂くのですが、このサイズが最も美味しくお召し上がり頂けます!
※ 加熱調理済みのチキンを急速冷凍し発送致しますので、お召し上がりの際はトースター若しくはオーブンで10分〜15分加熱して頂きます。既に通販では販売致しておりますが、常連様は勿論、非常にご好評頂いておりますので、当店の拘りをきっとご理解頂けると思います。

2について
今回のクラウドファンディング用に特別な非売品のアイテムをご用意致しました。
私の手元に1950年〜60年代に実際に店舗で使用しておりました『メニューブック』が数冊だけ、綺麗な状態で保管されております。

こちらを復刻版として制作致します!!



ご支援の資金の使い道は、返礼品の発送料・手数料を差し引き、
残りの全額を銀座キャンドル存続のための運転資金に充てさせていただきます。

銀座キャンドルは「歴史と伝統」を守りながら、他の老舗洋食店と同じく、日本の『洋食文化の一つの象徴」でもありたいと思っております。

そして、今後も「あの美味しいチキンを食べたい」と願う皆様のご要望に可能な限り応えていきたいと思っております。


プロジェクトで実現したいこと

今回のプロジェクトを通じて多くの方に『銀座キャンドル』を知って頂くのは勿論ですが、これをきっかけに日本の食文化しして見落とされている『日本の洋食』『文豪著名人に愛された昭和の味』を知って頂きたいと思っております。
そして銀座キャンドルの通販などを通じて販路を拡大し、どこかの企業や地方自治体とコラボレーションし地域活性にも協力出来ればと考えております。

最後に

最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
これからも常連の皆様はもちろん、多くの方から愛される『銀座キャンドル』を目指し存続させていきたいと思います。初めてのクラウドファンディングという事もあり、どの様な結果になるかは分かりませんが、何卒応援の程、よろしくお願い申し上げます。

店主 岩本 忠


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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