はじめに・ご挨拶

当プロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます。株式会社週刊つりニュースの船津紘秋と申します。弊社では、創刊57年の釣り専門紙『週刊つりニュース』やウェブマガジン『TSURINEWS』など、釣りに関わるメディアを発行・運営しています。

東京・新宿区にある弊社本社ビル1階には、私の祖父であり弊社創業者の船津重人が設立した「釣り文化資料館」があり、開館当初から今に至るまで、無料で一般公開しています(※現在は館内設備の整備のため臨時休業中)。

(釣り文化資料館)

主な展示物は、和竿や魚籠(びく)といった昔の釣り道具や書籍などで、祖父が自ら収集したものと、全国の釣り人の皆さんからご寄贈いただいたものを保存・展示しています。

四方を海に囲まれ、大小多くの河川が流れる日本には、世界に類のない「釣り文化」が継承されてきました。一方で、釣具専門の公立博物館は今も昔もありません(公益財団法人日本釣振興会が「釣り文化資料室」という施設を運営しています)。祖父・重人はこうした状況を憂慮し、「文化」としての貴重な釣具を保存していくため、1988年に資料館を開設しました。

今回は、資料館前のスペースを活用し、「魚に特化した本屋」を開業するプロジェクトです。

(SAKANA BOOKSのロゴ)

魚食文化やそれに紐づく地域の伝統文化の衰退、水産資源の減少、生物多様性の喪失など、いま「魚」をはじめとした水生生物が置かれている状況は重要な局面を迎えていると思います。釣りの対象としてはもちろん、食べる・飼う・観る・描くなど「魚」には多様な魅力があり、われわれの生活に密接に関わっています。

今こそ釣り人も一般消費者も、もっと「魚」や「魚がいる環境」に興味・関心をもつべきではないか。そして、興味・関心を拡げるための「場」が必要なのではないかと考えます。

本プロジェクトに共感いただける場合はぜひご支援をお願いいたします。


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オフィスの一角で、資料館の入り口
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弊社本社ビルの所在地は、東京・新宿区愛住町。閑静な住宅街で、都心でありながら落ち着いた雰囲気の場所です。周辺には複数のお寺もあります。最寄駅は都営新宿線「曙橋駅」もしくは丸ノ内線「四谷三丁目駅」で、いずれも徒歩5分ほどです。

(ガラス張りが特徴の本社ビル)

本社ビル1階の「釣り文化資料館」を一般に公開しており、その入り口の空きスペースに魚に特化した本屋「SAKANA BOOKS(サカナブックス)」をオープンします。

スペースとしては約4坪で、書籍は1000冊程度を用意できる予定です。また、魚以外の水生動物についての書籍も取り揃え、雑貨や水産加工品の販売も行います。

(このスペースに本棚を設置/手前に映るのはかつて東京湾の「アオギス釣り」に使用された木製の脚立)

(本棚設置イメージ)


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釣り人にとっての「サカナ」
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とても当たり前のことですが、魚がいなければ釣りはできません。釣りの文化を継承するためには、魚にかかわる文化や環境、資源を守る必要があります。

例えば、水産庁は資源管理の一環で、釣り(遊漁)における採捕(釣ること)についての規制を検討しています。実際に昨年6月からは、クロマグロに関する釣りについて、一部規制が始まりました。そのほかの魚種についても、今後「資源管理」の観点で規制が強化される可能性があります。

一方で、特に内水面(川や湖など)においては、一部の釣り人や釣りにかかわるステークホルダーの慣習などが、地域の生物多様性に悪影響を与えているとの指摘もあります。

釣り文化を継承していくためには「持続可能な釣り」との考えが必要であり、釣り人自身が自然や環境、魚の生態などにもっと詳しくあるべきだと考えます。

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「サカナ」は今、重要な局面
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地域における魚食文化も危機的な状況に置かれます。弊社拠点の一つがある北九州市小倉には、イワシやサバをぬか床に炊き込んだ郷土料理「ぬか炊き」があります。

(北九州小倉の郷土料理「鯖のぬか炊き」の定食)

江戸時代から保存食として食されてきましたが、ぬか床のある家庭は減少し、専門店なども減る一方です。ぬか炊きに限らず、消失の危機にある「魚」を用いた郷土料理や伝統料理は全国に多数あります。SAKANA BOOKSは、こうした魚食文化を継承していくための活動にも取り組む予定です。

(本棚の図面/図鑑から新書まで取り揃えます)

昨年判明した「熊本県産アサリ」偽装問題も、毎年「土用の丑の日」に大量のウナギがスーパーに並ぶことも、国産のアサリやウナギが現在どういった状況にあるのかを知っていれば、見方も変わるのではないかと考えます。

あくまで一例ではありますが、魚をはじめとした水生生物が置かれている環境・状況とは裏腹に、興味がある人とそうでない人の情報の分断が進んでしまっています。SAKANA BOOKSは、こうした情報格差を少しでも埋めるための場所でありたいと考えます。


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全国の水族館を応援する
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ようやく経済活動が再開されつつあり、直近のゴールデンウィークは3年ぶりの行動制限なしで全国の観光地にも一定の回復が見られたようです。一方で、コロナ禍の影響はまだ完全には解消されません。

「SAKANA BOOKS」では、全国の水族館を応援するため、店内に各水族館や関連施設のパンフレットやチラシなど販促物を展示・配布します。

今回、突然のお声がけにもかかわらず、多くの水族館に快く賛同していただき、すでに70箇所近くのパンフレット等が集まっています。販促物の配布だけでなく、今後さまざまな企画やイベントで各地の水族館を応援していきたいと思います。


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「サカナ」の魅力は無限大
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コロナ禍で初めて釣りに出かけた家族や、新たに魚を飼い始めた人も多いようです。テレビ番組の企画などでは「外来種(国内外来種)」や「未利用魚」といった言葉が使用されることも多くなりました。

まずは魚に関する興味・関心の裾野をさらに拡げていくことが大切だと思います。そして、こうした傾向を継続し発展させていくためにも、魚に関する多様な情報が集まり、また魚に関する新たな気付きを与える「場」が必要だと思います。

魚は、知る・食べる・飼う・観る・釣る・描く・創るなど多様な楽しみ方があります。

「魚について知りたい」「魚をおいしく食べたい」「魚を飼ってみたい」「魚の綺麗な写真が見たい」などさまざまな要望に応えられる場所として「SAKANA BOOKS」を立ち上げます。魚への興味を持ってもらい、ひいては自然・環境や生物多様性、魚食文化・釣り文化などへの関心が拡がっていくような場所を目指したいと思います。

ご支援のほどよろしくお願いいたします。


実施スケジュール

・5月30日 「SAKANA BOOKS」プレオープン

・7月上旬 「SAKANA BOOKS」グランドオープン予定

※上記スケジュールは変更する可能性があります。


店舗情報

 ●住所:東京都新宿区愛住町18-7(株式会社週刊つりニュース本社ビル1階)
 ●営業時間:12時〜17時30分(予定)
 ●定休日:木曜日・金曜日(予定)


<支援金について>

ご支援いただいた支援金は、本屋スペースの内装・什器費やリターンの経費として大切に使わせていただきます。なお、リターンの経費等は概算となります。

(目標金額に対する内訳)

■内装・什器費 約50%

■各種リターン経費 約40%

■CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:10%


<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>

■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:株式会社週刊つりニュース
 ●代表者:船津紘秋
 ●事業者の住所/所在地:〒160-0005 東京都新宿区愛住町18-7
 ●事業者の電話番号:Tel: 03-3355-6401
 ●送料:送料込み
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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