はじめに・ご挨拶

 私が生まれ育ち、今も暮らしている宮崎県門川町は門川漁港を有し「魚のまち門川(かどがわ)」と呼ばれています。門川漁港は、かつて宮崎県内で有数の漁獲量を誇り、日本全国にもその名を轟かせていました。全盛期の門川漁港は魚の流通量も桁違いで、私の実家も門川町で唯一の魚屋を経営し成功を収めていました。そんな魚のまちで生まれ育ち、幼い頃から魚文化に触れ、加工や配達も日々喜んでお手伝いをするような幼少時代を過ごし、現在に至るまで60年間魚の仕入れと販売を生業にし続けています。

 魚を扱う才覚を周囲から認められ、26年前に家業の魚屋を兄に譲り独立してマルケイ水産を立ち上げたことを契機に、宮崎県の県庁所在地である宮崎市内に乗り込み鮮魚販売の店舗を構えました。自宅のある門川町から往復200kmを毎日美味しい魚を届けるために一日も休まずにトラックで走り抜いてきました。その努力が実り、一般のお客を始め飲食店や魚屋でマルケイ水産で取り扱う魚は新鮮で美味しいと評判となり、門川から運んできた魚を店頭に並べる間もなくお客さんが奪いあうように買っていく商売をさせていただいてきました。お客さんの笑顔を見ると不思議と苦労を苦労として感じませんでした。

 その後、新鮮な魚を直接食べていただきたいという想いから門川町の隣町の日向市でマルケイ食堂の経営を始めました。
 しかし、新型コロナ禍での外出自粛などの影響をうけ、魚を卸していた飲食店などが不振に陥ったり、購買客や来客が減少したことで、マルケイ水産とマルケイ食堂の経営が窮地に陥り、苦渋の決断でしたが昨年2020年にこの二つの店舗を閉店せざるを得なくなりました。

 しかし、私はここで諦める男ではありません!


このプロジェクトをやろうと思った理由

 生まれ育った地元門川町で、4年前に閉鎖していた門川漁協が保有する元うみすずめ(レストラン兼販売所)を格安で借りることができました。この施設は、漁港の目の前で魚の直売所と食堂が隣り合わせという願ったり叶ったりの立地、環境、設備を有しており、72歳になった今、この施設を舞台にしてこれまでに培ってきた魚の専門性をフル活用してゼロから再出発することを決意しました。

 新型コロナ禍の影響で急激に悪化した元店舗の事業赤字を補填するため奮闘しながらも、門川漁港に2020年12月に地魚直売所を開店、2021年5月には海鮮食堂をオープンしました。
 なんとかオープンに漕ぎ着けたものの、現在の門川漁港はかつての賑わい失っており、この地で商売をすることの難しさを痛感しました。それでも、時間をかけていけばこれまでの評判と信頼をもとに絶対に事業を軌道に乗せることができる。しかし、閉鎖した二つの店舗の赤字を補填したために資金に余裕がなくなり現在のお店を回していくための運転資金がまったくありません。


このプロジェクトで実現したいこと

 このプロジェクトを通じてまずは自身の事業基盤を急速に立て直したい。そうすればマルケイ水産、マルケイ食堂が門川の地に戻ってきたことを聞きつけたお客さんが来てくれる。これだけでは終わりません。この道60年魚のプロフェッショナルとして生きてきたこの黒木和雄が地元門川に帰ってきたからには、かつて魚で賑わっていた「魚のまち門川」をなんとしても復活させ元気にしたい!そして、たくさんの方に門川漁港を知ってもらい実際に足を運んでもらって、自ら選んだ旬の新鮮で活きのいい地魚を食べてもらいたいのです。そうしていくなかで、魚の流通量を増やし衰退した市場を活性化させ、漁師をはじめとする漁業関係者のみんなを元気にしていきたいのです。

 さらに、私にはその先の夢があります!

 門川漁港には目の前に町のシンボル的存在の乙島(おとじま)という無人島があったり、歴史ある門川だんじり祭など世界に向けて発信できるような魅力があります。こうした魚以外の町の魅力を活かした新しい観光事業なども、漁業関係者と一体になって創り、盛り上げていきたいのです。


私たちの商品・お店のこだわり

 まず第一に、お店の目の前にある門川漁港でその日に水揚げされた魚をその日に提供できるのとです。
 そして第二に、魚の目利き60年の専門性を生かして旬で美味しい魚を選び抜いていることです。
 また、この地ならではのこだわりですが、第三に、地の魚を仕入れていることです。このことについては漁港が目の前にあるから当たり前と思うかもしれませんが、漁港によっては日本全国の漁場で獲れた魚が流通しているため、必ずしも地の魚だけが競りに出される訳ではありません。
 私は、より新鮮でこの地ならではの旬の魚を選び抜いてみなさんにお届けするように努めています。


資金の使い道

資金:300万円
・古くなった設備の補修・メンテナンス:150万円
・仕入れの拡充:100万円
・食堂の運営強化(調理・スタッフの強化、開店時間の延長):50万円


スケジュール

・令和3年9月30日 :クラウドファンディング終了
・令和3年10月 :食堂夜間営業準備(人材募集、育成)
・令和3年11月  :仕入れ量増加、食堂夜間営業開始
・令和3年11月  :設備(冷蔵庫、冷凍庫、シンク・加工スペース・加工機器改修)
・令和3年11,12月、令和4年1月   :リターン発送


最後に

 私が商売で大切にしていることは魚を通じて愛情を届けることです。魚を仕入れる時も、加工する時も、お客さんにお渡しする時も、常に「愛情」を最重視しています。なぜなら、子供の時から魚のまち門川が、栄える時も衰退する時もずっと見続けてきた中で私が見出してきたことは、魚そのものを流通させることだけではなく、魚を獲ること、加工すること、流通させることを通じて人々が幸せになり、心の豊かさを実現させることを教えてもらったからです。
 私は72歳ですが、今でも毎日朝早く起きて一日中魚と共に幸せな時間を過ごしています。小学校、中学校の9年間でマラソン大会では常に学年一番になり、商売を始めてからは門川町で商売を再開させるまでの26年間魚を届けるために一日も休まずに毎日往復200kmの道のりをトラックで走り続けてきました。今でも気力体力ともに若いものには負けないバイタリティがあります。

 「夢はまだこれから!」

 「はじまったばかり!」

 「まだまだ魚の力を通じて門川町を元気にする気力とパワーがあります!」

 どうかみなさんのお力をください。必ず、魚の力で門川の町を港を元気にしていきます。


このプロジェクトへの応援メッセージ

門川漁業協同組合
代表理事 組合長 黒木 巧
 このプロジェクトに対して、是非ご理解とご協力を心からお願い致します。
 当門川漁港は、かつて宮崎県下でも有数の漁港であり、昭和の終わりまでは、主幹漁業である巻網船団によるイワシの豊漁で大変賑わっていました。
 しかし、平成になってからマイワシの不漁が続き、漁獲高、水揚げ高ともに減少していきました。巻網船団も廃業に追い込まれ、漁協組合員も減っていき、港は衰退の一途を辿りました。
 私たちは、先人が残してくれたこの漁港を存続させていくために、このような状況に負けじと日々努力を重ねています。
 そういった中で、マルケイ水産黒木社長の「浜を元気にしたい!」という強い思いで立ち上げたこのプロジェクトに心を惹かれ、漁協としてできる限りの応援をしたいと思っております。
 このプロジェクトの成功の先に、新しい時代の浜の賑わいが目に浮かびます。是非、皆様のお力をお貸しください。


<店舗の情報>

マルケイ食堂(海鮮食事の提供)
 〒889-0611 宮崎県東臼杵郡門川町大字門川尾末8807-60
 11:00〜14:00
 https://marukshokudo.business.site/

マルケイ水産(鮮魚の販売)
 〒889-0611 宮崎県東臼杵郡門川町大字門川尾末8807-60
 9:00〜18:00


<特定商取引法に関する記載>

 ●販売事業者名:マルケイ水産
 ●事業者の住所/所在地:〒889-0611 宮崎県東臼杵郡門川町大字門川尾末8807-60
 ●事業者の電話番号:0982-63-8510
 ●送料:送料込み
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/09/10 18:21

    マルケイ水産の取り組みが門川町観光協会に取材されました!いつも応援していただきありがとうございます。マルケイ水産では、クラウドファンディングでのご支援をお願いしていますが、リアル店舗でも色々な取り組みをしています!そんな取り組みの一つで、より多くのお客様にきていただけるように、お誕生日のかたは...

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