コーヒー絵本『Koffy Kid』について
『Koffy Kid』の魅力/著者特別インタビュー/日本語版制作の裏側

日本語版は表紙が変更となります 

今回私たちが目指すのは、ブラジル・ポルトガル語の原題『Cafe Zinho』、英題は『Koffy Kid』という絵本の邦訳出版です。コーヒー好きの方に是非読んでほしいこの絵本。簡単に概要だけご紹介させていただきます。

絵本『Koffy Kid』の魅力
主人公はコーヒーが大好きでコーヒー色の肌をした少年。あだなは「コフィー」。コーヒー好きが嵩じて、少年はある日不思議な夢を見ます・・・

コフィーの冒険は読者をコーヒー発祥の物語にいざなっていきます。コーヒーの由来には諸説ありますが、この絵本を読んで興味を持った方は、日本語でもいくつかコーヒーの歴史を扱った書籍がありますので、ぜひ調べてみてください。

また、コフィーのコーヒー色の肌は、人種のるつぼと言われるブラジルの多様性を象徴するものと言えます。様々な国からやってきた人たちがブラジルという国を構成していて、
日本からも100年以上前、多くの人びとがブラジルに移住し今も日系人として暮らしています。

この絵本の魅力は、ちょっと不思議な物語の雰囲気と、それに絶妙にマッチしたとても可愛らしいイラストだと思います。ブラジルらしい鮮やかな色使いと、温かい人物描写が本当に素敵です。

日本でブラジルの絵本が翻訳出版される機会もそう多くはないと思いますので、そういう点でもこの機会はコーヒーが結んでくれた特別な縁ではないかと思います。

湯気と煙から浮かび上がるKahouaの文字/カフアはアラビア語でコーヒーの意味

著者特別インタビュー
絵本の詳しい内容に触れられない代わりに、著者のマリスマルさん、フラビオ・ボレム教授、作画のマティアスさんの3人に、特別にインタビューにご協力いただきました。日本では小さい子どもにコーヒーを飲ませることはあまり推奨されていませんが、ブラジルではどうなの?という素朴な疑問もぶつけてみました。

著者のマリスマル・ボレムさんに聞きました。

Q. どんな思いでこの絵本を制作されたのでしょうか?制作にあたって気を使った点は?
この絵本は、私の幼少期の思い出から閃いた作品です。ですから、これを読む子どもたちやその家族に伝わりやすいシンプルな言葉や元気で幸せな感じがする文章を心がけました。

Q. 主人公のような子どもは、日本ではあまりコーヒーを飲みませんが、ブラジルではいかがですか?
ブラジルでは子どもにもコーヒーを推奨しています。私の2人の子どもも、1歳ぐらいからコーヒーを飲んでいますよ。私も小さい頃、祖母の家でたくさんコーヒーを飲みました。子どもの頃の「とても美味しい思い出」です!

著者のフラビオ・ボレム教授に聞きました。

Q. 今回3人で一緒に仕事をしたのは初めてですか? 3人で仕事をしてどうでしたか?
3人で仕事をするのは初めてでした。3人とも「子どもたちにこのコーヒーに関する美しい物語を伝えよう」という強い思いがあったので、2人との仕事はとてもうまくいったし、楽しい時間でした。

Q. この絵本とアイデアは、教授のコーヒーに対する情熱と愛から生まれたと聞きましたが、どんなことを考えながら絵本の制作をスタートさせたのでしょうか?
私は25年以上コーヒーに関わる仕事をしています。しかし、それは常に教師として、研究者としてでした。今回、この絵本を作成するという企画が出たとき、私はとても嬉しくてやる気に燃えました。私とマリスマルはお互いの経験、つまり、私の知識と、彼女の子どもに物語を伝える能力を合わせました。私はいつだって子どもたちと話したり、物語を伝えたりすることが大好きでした。今回の仕事の一番のモチベーションは、子どもたちでした。

Q. 日本の子どもたちや読者に伝えたいメッセージはありますか?
私は何度も日本を訪れたことがあり、日本と日本人を敬愛しています。日本人の友人やロースターの子どもたちとも交流したことがあります。日本で特別なコーヒーを飲める場所をたくさん訪れました。ブラジルと日本はコーヒーで結ばれた長い歴史を持っています。

作画のマティアスさんに聞きました

Q. 絵本の色彩がとても素敵ですね。色やイラストのテーマがあったら教えてください。
ありがとう!この絵本のために、元気で明るい対比色(特に屋外の場面)のパレットを選びましたが、全体の色相は一定の制限を守るようにしました。

Q. もっとブラジルの絵本を知りたいと思う読者に、おすすめの本を教えてくれますか?
もちろん!ブラジルには質の高い児童書が沢山あります。僕が小さい頃は『やんちゃなマルキーニョ』が大好きでした。他にもたくさんありますが、アナ・マリアマシャド、ジラルド、シコ・ブアルキ、エヴァ・フルナリ、ダニエル・ムンドゥルクといった作家が好きです。


日本語版制作の裏側
日本語版の制作はクラウドファンディングと並行して進めています。コーヒーに関わる用語やブラジルとの生活習慣の違いもあり、なかなか日本語訳の難しい絵本です。絵本翻訳の経験が豊富な先生に監修していただき、日本語版も素敵な絵本に仕上げていきたいと考えています。

このクラウドファンディング中〜終了後も、日本語版制作の進捗についてお伝えしていく予定です!

日本語下訳を仮置きしたもの。完成版とは異なります。

現在日本語版のタイトルと表紙カラーを検討中です。 是非コーヒーと一緒にお楽しみください。 


コーヒー豆について

今回、絵本出版のためにできるだけ多くの資金を集めようとブラジル産の特別なスペシャルティコーヒー豆をリターンに追加しました。

写真はイメージです

お届けするのは、ブラジル/エコアグリコラ農園のコーヒー豆です。元々はコーヒー栽培が行なわれていなかったエリアで新しく作られた農園で、絵本の著者のお一人であるフラビオ・ボレム博士の指導の下、最新の技術を用いてコーヒーを栽培しています。2017、2018、2019年と国際品評会『カップオブエクセレンス』で連続入賞を果たしています。今回はこのエコアグリコラ農園から糸井が買付した、ブラジルコーヒー協会推薦の「テイストオブハーベスト2020」に出品された、とても高品質なスペシャルティコーヒー豆をお届けします。30kg入6袋のみという希少なコーヒーで、他では決して飲むことができないコーヒーです。

コーヒー豆のまま、中挽き、生豆。それぞれお好きなリターンメニューをお選びください。
『Koffy Kid』クラウドファンディング特別仕様の可愛いラベル(写真はイメージです)でお届けしますので、絵本と一緒にプレゼントにも最適です。

写真左から農園主マルセロ・フレーザーさん、フラビオ・ボレム教授、IWCA JAPAN代表理事糸井、
ロベルト・フレーザーさん


リターン一覧【すべて11月初旬に発送予定】

A. 完成版絵本
完成版の絵本を誰よりも先にお届けします!

B. ブラジルの特別なスペシャルティコーヒー豆/エコアグリコラ農園
ブラジル・エコアグリコラ農園の高品質なスペシャルティコーヒー豆をお届けします。
「豆のまま/中挽き」のいずれかを選択できます。生豆のリターンメニューも設けております。

・名称: コーヒー豆
・原材料名: コーヒー(原産国:ブラジル)
・保存方法: 冷暗所
・添加物表示: なし
・アレルギー表示: 卵、乳製品、小麦、蕎麦、エビ、カニ、落花生は含んでいません

C. オリジナルグッズ マグカップ&Tシャツ
原著者の許可をいただき、クラウドファンディング用にオリジナルマグカップとキッズ用Tシャツ(120サイズ)を制作してお届けします。絵本と一緒にプレゼント用に最適です。

D.『SCAJ2021』招待券

写真はイメージです

IWCA JAPANが参加する、スペシャルティコーヒーイベント『SCAJ2021』(11/17-19・東京ビッグサイト)の招待券をお届けします。一般入場料1,500円のところ、招待券をお持ちの方は無料で入場できます。IWCA JAPANブースでは今回制作する絵本を販売するほか、さまざまなゲストをお呼びして、IWCA JAPANの活動を紹介していく予定です。支援者の皆さんにぜひ会場で直接お会いして、支援への御礼をお伝えしたいと思っています。『SCAJ2021』には私たちのブース以外にも沢山の見どころがありますので、ぜひ遊びに来てください!

※万が一、新型コロナウイルスの影響でイベントが中止となった場合、代替商品はお送りできませんので予めご了承ください。

E. サンクスメッセージ&IWCA JAPAN 活動レポート
IWCA JAPANメンバー、絵本著者たちからのサンクスメッセージをお届けします。
また、IWCA JAPANの活動を紹介するオリジナル冊子(PDF)をメールにてお送りします。

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★事業者向け★協賛メニューについて ※個人の方でも支援可能です
事業者の方向けに、絵本10冊以上をセットにしたリターンメニューをご用意しました。
絵本は店舗などで販売していただけます。ぜひ、みなさまの店舗を通じて、より多くの方々にこの絵本をお届けしたいと考えています。

5万円以上の支援をいただいた皆さまの会社/店舗名を初版の奥付にSpecial Thanksとして掲載させていただきます。ぜひ本プロジェクトへの支援をご検討いただければ幸いです。
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IWCA/IWCA JAPANについて/私たちのミッション・ビジョン

IWCAとは
IWCA(International Women's Coffee Alliance/国際女性コーヒー連盟)は、コーヒー生産に携わる女性の生産技術と地位向上、持続可能な社会生活の実現を目的として設立され、現在はニューヨークに本部を置き、コーヒー生産国を中心に世界24カ国が加盟する国際連盟です。「Woman Share/Help Woman ~女性が女性を支援する~」をキーワードに、女性たちにコーヒー生産技術や意識改革のトレーニングを実施し、リーダー人材育成を行い、生活向上を目指す活動を行なっています。


IWCA JAPANについて
私たちIWCA JAPANは、コーヒー消費国のなかではアメリカに次いで2番目に設立されたIWCA日本支部です。アジア最大のコーヒー消費国であり先進国である日本ですが、女性の社会進出という面では様々な遅れが指摘されています。IWCAは元々、伝統的なコーヒー農園における男女格差や、厳しい労働環境の改善に取り組む生産国の女性たちを支援するために設立されましたが、日本国内のコーヒー業界でも女性活躍推進のためにまだまだやるべきことが多いと考えます。

生産国でも消費国でも、雇用や社会の様々な課題に立ち向かう女性の生き様は、しなやかで力強く、多様性に満ち溢れていて、様々な国、様々なジャンルの女性たちがコーヒーを通じて一堂に集うIWCAは、問題を共有し、繋がり合い、新たな方向に向かうパワーを得られる場だと感じています。

IWCA支部オンライン会議/IWCA JAPAN朝食会の様子

私たちのミッション・ビジョン
私たちは「Seed to Cup(種から一杯のコーヒーまで)に携わるすべての女性を支持する」というミッションの下、コーヒー産業に関わる女性たちがますます活躍の場を広げ、美味しいコーヒーを追求することに生きがい、働きがいを感じられる環境を整えるために、様々な活動を行なっています。

今回はこの出版プロジェクトを通じて、より多くの方々に私たちの活動を知っていただき、私たちの仲間になっていただきたいと考えています。IWCA JAPANは、コーヒーに関わる女性たちとボーダーレスにサポートし合うことで、女性たちの地位を向上させ、皆さまに美味しいコーヒーを届ける持続可能なサプライチェーンを育て、貧困、環境汚染、雇用、過疎化など世界共通の社会問題にも取り組んでいきます。

ぜひ私たちの活動を応援してください!

IWCA JAPANの詳しい活動についてはこちら
IWCA JAPAN Facebook


発起人について
絵本との出会い/プロジェクトに込める思い

このクラウドファンディングの発起人で、IWCA JAPAN 代表理事の糸井優子(いとい・ゆうこ)と申します。 京都でスペシャルティコーヒー豆専門店『カフェタイム』を経営し、今年で36年目を迎えます。

1985年に京都吉祥院に喫茶店『カフェタイム』をオープンし、その2年後に店内で自家焙煎を始めました。「スペシャルティコーヒー」の概念がようやく普及し始めた2000年頃からは、アメリカやヨーロッパの展示会に積極的に出かけて最先端のコーヒー品質評価について学び、産地も頻繁に訪れるようになりました。国内では比較的早くこうした取り組みをしたおかげで、『カップオブエクセレンス』というコーヒーの国際審査会に審査員として呼んでいただいたり、国内の焙煎者仲間たちと共同購入で産地からの直接買い付け=ダイレクトトレードを始めたり、様々な経験をすることができました。目まぐるしく変化するコーヒー業界で色々な苦労がありましたが、コーヒーを通じて多くの生産者や仲間たちと出会えたことに本当に感謝しています。

絵本との出会い
世の中がコロナ禍に覆われる少し前、私はブラジルのコーヒー審査会や講演会で知り合った、世界的に著名なコーヒー農学者であるフラビオ・ボレム博士の研究室を訪れました。そこで、博士が妹のマリスマルさんと出版したこの『Koffy Kid』の絵本をいただきました。

幼い頃から絵本が大好きで、両親や祖母に毎晩絵本を読み聞かせてもらっていた私にとって、この絵本との出会いはまさに衝撃でした。絵も内容も本当に可愛らしく、、、おまけに私のライフワークであるコーヒーのお話です。とにかく「この絵本を日本の子どもたちにも読んでもらいたい!」という気持ちを抑えられませんでした。翻訳家でもなく、出版の経験もない私にとって具体的な方策はありませんでしたが、この絵本を日本語で出版したいという一心で、帰国して色々な方にこの絵本の話をしました。その思いに賛同してくださったのが、いつも一緒に活動しているIWCA JAPANのメンバーでした。

プロジェクトに込める思い
私の絵本好きがきっかけではありましたが、産地を定期的に訪れることで生まれたボレム教授との繋がりや、IWCA JAPANの仲間との繋がりがなければ、この絵本が日本語に翻訳され、皆さんの目に触れることもなかったかもしれません。コーヒー業界に生きてきて、人と人との繋がり以上に大切なものはないと感じます。この絵本を読んだ子どもたちが、コーヒーを好きになったり、もしかするとコーヒー業界に関わることになるかもしれません。そのきっかけの一つがこの絵本であれば、これほど嬉しいことはないと思います。そして、皆さんが私たちIWCAの活動を知り、コーヒーを通じた繋がりの輪がさらに広がっていくことを願います。


本プロジェクトで目指すこと
IWCAの活動について/資金の使い途

本プロジェクトでは主に2つのことを目的としています。
1つは、この絵本『Koffy Kid』日本語版の出版のための資金を集め、出版を実現させること。もう1つは、『IWCA JAPAN』の活動を多くの皆さまに知ってもらうことです。

支援をいただいた皆さまには別途、活動紹介冊子(PDF)をお送りさせていただきますが、以下では私たちの活動の一部を紹介します。現在は限られたメンバー、限られた資金で活動していますが、皆さまからの支援を通じて、今後もさまざまなチャレンジを行っていく予定です。

IWCAのこれまでの活動について
・コーヒー業界で活躍を目指す女性を対象としたカッピングセミナー
・関連展示会における活動紹介、IWCA認証コーヒー豆の販売、講演会、朝食会
・コーヒー生産国の女性をテーマにした映画上映会
・グローバル本部と連携した国際イベント(講演、国際女性デー、オンライン会合など)
・定期ミーティング

IWCAで今後行なっていきたい活動について
・SCAJ展示会 特別イベント
・新作映画の上映会
・コーヒー業界で活躍を目指す女性を対象とした焙煎セミナー
・コロナ禍・自然災害で被害を受けた生産国支援プロジェクト

資金の使い道【210万円の資金を集めた場合】
◯ Campfire 手数料 ※特別キャンペーン適用
 210万円の10%+税【22.2万円】
◯ 絵本制作費
 翻訳【20万円】
 編集・デザイン【15万円】
 印刷・著作権料【75万円】※初版1000部予定
◯ クラウドファンディング必要経費
 コーヒー豆【40万円】
 グッズ制作【15万円】
 リターン梱包・発送費【25万円】
◯ 残った支援金と絵本売上はIWCA JAPANの今後の活動費用に充てます(上記参照)


最後に

ぜひこの絵本を通して、コーヒーのこと、コーヒーの生産国であるブラジルのこと、そしてアラビア世界とその周辺から広がったコーヒーの歴史に興味を持っていただければ幸いです。皆さんの周りの子どもたちにもこの絵本を読み聞かせてあげてください。そして、私たちIWCA JAPANの活動を応援してください。皆さまのご支援をお待ちしております!


<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>

■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:
  一般社団法人インターナショナル・ウィメンズ・コーヒー・アライアンス日本支部
 ●代表者氏名:
  糸井 優子
 ●事業者の住所/所在地:
  〒105-8577 東京都港区新橋6丁目1−11
 ●事業者の電話番号:
  Tel: 03-3831-2698(運営協力:株式会社イベント&コンベンションハウス)
 ●送料:
  送料込み
 ●対価以外に必要な費用:
  なし
 ●その他記載事項:
  本ページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/11/04 14:22

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021/10/13 18:10

    これまで支援いただきました皆様、誠に有難うございます。改めて御礼申し上げます。さて本日は、リターン品のTシャツとマグカップのサンプルが届きましたのでご報告致します。こちらのリターンをお選びいただきました皆様、楽しみにしていてください!お子様用Tシャツ 120サイズたっぷり容量のマグカップ 高さ...

  • 2021/10/12 18:05

    おかげさまで目標額までもう一息のところまできました。最後の最後まで、この活動をあきらめず、絵本を制作し、ご支援いただきました皆様にお返ししたい気持ちです。これまでの温かいご支援、本当に有難うございます。残り数日となりましたが、皆様のコーヒー仲間、知人、ご友人、そして職場や学校の方々にも支援のご...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください