私達はフィリピンミンダナオ島アポ山麓の最も優良なコーヒー農家と提携して【Kapeco~太陽の珈琲農園~】2021年度オーナーシップ会員募集を開始いたしました。

最高峰アポ山 2,954m
BACOFA農協98名 (標高1,200~1,700m原生林との境界まで)

コーヒ樹の一例  


会員権を獲得された方は、アポ山麓で最優良農園(2019年フィリピン品評会優勝農園、BACOFA農協組合長Ms. Marivic C. Dubriaさん)のコーヒー樹木のオーナーシップ会員権を1本から所有でき、さらに農園から収穫された生豆を配送→焙煎してお届けします。(※オーナーシップ権は1年更新となります。)


1)実現したいこと

まず日本人に現地(ミンダナオ島アポ山のコーヒー生産地)を知ってもらうことが目標です。

知って頂くために、全てのカテゴリのリターンの支援者様には毎月現地から情報をお送り致します。実際に飲んで頂いて感想も伝えて頂ければ有り難いです。

「途上国開発に関わる」というと壮大に聞こえるかもしれません。しかし、バナナやチョコレートなど身近なものが途上国から来ています。

コーヒーをきっかけに繋がりを持ってみませんかという提案です。

2)お礼

昨年1年間のコーヒー樹のオーナーの皆様、ご支援誠にありがとうございました。昨年度は、フィリピン国コーヒー品評会においてトップ10にBACOFA農協から6名が入賞。農園のオーナーのマリビックさんは娘名義で3位に入賞。組織として品質向上していることを裏付ける結果となりました。 深く感謝申し上げます。

なお、前回は皆様からの資金は主として以下の目的に充当させて頂きました。1)リターン品の購入郵送費、2)農協への資機材の支援、3)農協への技術指導、4)諸費用(クラウドファンディング手数料、宣伝広報費等)。

なお、もう少し細かく報告致しますと、予定金額600万円のところ集まった金額は約200万円でした。そのため想定していた費用(人件費、通信費、土壌保全、農園スタッフ)をほぼ全てカットし、広報、キャンプファイヤー手数料も半減~3分の1となりました。その経験に基づいて、今回計画をしております。

① お礼 リターン品の購入配送費

マグカップ、Tシャツ、焙煎豆 、コーヒー生豆を支援金から購入し支援者様へ配送させて頂きました。当初、焙煎豆のお届けにかかる費用は想定を超過しました。

その反省を活かしてコーヒー樹オーナー様の生豆の輸出、焙煎、袋詰・配送は効率的に準備。新鮮なうちにEMSで日本に送り焙煎。良心的なパートナー様のお陰でもあり感謝申し上げます。 農家に対しては高目に購入。農家も大変感謝しています。

② 日頃からの活動の一環としての資機材の支援

品質向上はBACOFA農協のビジョン。且つビジネスの基本。クラウドファンディグを開始する以前から、品質向上のために現地で活動をしてきました。特に、収穫前の栽培より、収穫後処理において品質の向上がさせやすいことがわかりました。

   
     



      


スペシャルティー・クラスにするためには乾燥ベッドで干す必要があります。一方、地面で乾燥させれば、土の味がして不味くなりランクが落ちます。 

未熟な産業ゆえに圧倒的に資機材が不足している状況です。そのため乾燥ベッドの屋根材となるビニールを購入し農協へ提供させて頂きました。

③ お礼(3) 技術指導の教材費

農協の収益体質の強化も課題。昨年は銀行から金利5%で借り入れをしたので、農協幹部も数字に厳しくなってきました。問題意識として組合員から収穫したチェリーを買い取る際、未熟な果実の割合が多いと、買取り後に除去せねばならず、農協の作業が増える一方、歩留まりは低くなり経営を圧迫する、という課題がありました。

技術指導において改善策として協議したこと

・緑色の果実は収穫しない

緑色の果実は収穫しないように、2016年から指導。下は、以前に100円均一ショップでマニキュアを買って農家の女性に緑は収穫NG、一部緑も収穫NG、赤は収穫OKとワークショップをした時の様子です。

赤色の果実もなるべく収穫しない。濃赤、紫色を収穫するようにする。

2020年から赤色の果実収穫をやめて完熟(濃赤または紫色)果実をなるべく摘むように決めました。赤い果実もひっくり返せば裏側が緑色だったりとバラツキがあるためです。

そのために簡単な教材作成や買取の基準の策定の支援を実施し、今期も更新します。


1)途上国の貧困をなんとかしたい、という思いから。

ミンダナオ島はフィリピンの中でも開発が遅れています。首都に比べて地方は後回し。植民地支配の名残で先進国(主にアメリカ企業)が有利なように農地が貸し出され、当然受けるべき恩恵受けることができない不利な関係がありました。

2)ミンダナオについて

ミンダナオ島はフィリピン国で2番目に大きい島。国の面積30万平方キロメートルのうち、約3分の1。東西520km、南北470km、北海道より約2割大きい島です。同国の最高標高はアポ山で標高2,954m。

【利点】
・地勢:肥沃。「フィリピンの食料庫」と呼ばれる。
・気候:台風が来ない。
・地理:ミンダナオ島は日本に近く物流も円滑。
・親日:親日かつ戦前からの日系人コミュニティも存在。
・治安:基本的に安全。特にダバオ市の治安は良い。

【チャレンジングな点】
・低開発:イスラム教徒との内戦等のため島全体の発展が遅れている。
・治安:一部の山間地や島嶼部に反政府ゲリラが存在する。
    (現在は武装解除→就農など社会への統合が進展)

ビジョン1:職業を通じて社会(市場)へのアクセスし地域の関係者の能力が強化されること。

コーヒーは近年注目され始めた産業で、フィリピン国では小規模農家によって担われています。 生産物をバイヤーに売るだけ農家から、マーケットのニーズを考えて行動するようになってきました。さらに能力育成は農家だけでなく、行政やバリューチェーンに関わる広範なステークホルダーで達成していくものと考えています。

ビジョン2:生産者と消費者が繋がって好循環を生むこと。

バリューチェーンの最終アンカーが消費者です。飲み手の消費者、また自家焙煎店さんのフィードバックは大切です。海外での評価は影響が大きく、特に、日本は先進国で食にこだわる国民性もありフィードバックは重要です。

生産した人の暮らしや社会にプラスになっているか、またはマイナスになっているか等、相互の理解と関係を深めながら味わい、生産する良い循環を実現したいとこのプロジェクトでは意識しています。


3)SDGsとの関係 ~コーヒーのメリット~

 主に関わるゴール

・貧困をなくそう → 収入向上。野菜農家に対する貧困の罠である高利貸しから自立。
・ジェンダー平等を実現しよう → 女性が農協運営。生豆選別が女性の雇用機会に。
・産業と技術革新の基盤をつくろう → 未熟ながら知識、資機材、インフラが集積中。
・陸の豊かさを守ろう → コーヒー樹で山の緑が回復。土壌保全効果。

 間接的に関わるゴール

・すべての人に健康と福祉を → コーヒーの健康効果が期待される。
・質の高い教育をみんなに → 収入向上により教育への支出増。
・働きがいも経済成長も → 多くの人に繋がり、付加価値を高め、やりがい
・気候変動に具体的な対策を → たまに強風が発生するように。まず植樹から。
・平和と公正をすべての人に → 反政府兵士が除隊しコーヒー農家に就農する事例あり。
・パートナーシップで目標を達成しよう → どんなコーヒーが望まれるか。相互理解が大切。

コーヒーは様々な面で社会に貢献します。

1)初訪問時点

2016年に初めて訪問した際には、在庫が大量に売れ残っており、またコーヒーに品質ってあるの?という状況でした。

茶色の机で茶色系統の生豆を選別したので、見難かった(苦笑)


2)品質向上

村を見て先ず品質改善に取り込みました。

ロジックとしては、以下の通りです。

品質向上→価格上昇→収入向上(貧困軽減)→野菜栽培からコーヒー樹へ転換→山の土壌保全

国際市場(日本)で評価が得られれば、現地関係者にフィードバックし、経営計画や政策立案の材料に役立ててもらうようにと考えました。

ひらたく言えば世界でも口の肥えた日本の消費者に鍛えてもらおう!と考えたわけです。(既に、ご意見を寄せて頂いた方に感謝申し上げます。)


3)活動の成果

2016年 優勝 11月に同国初の品評会が開催。BACOFAのマリビックの生豆が優勝。
2018年、2位、6位
2019年、優勝、4位、6位、7位、10位
2020年 新型コロナのため開催されず。非公式記録ながら優勝はマリビックと農業省がアナウンス。
2021年、優勝、2位、3位、4位、6位、8位

高品質の生豆を生産する農協とフィリピン国内では認識されるようになってきました。

雰囲気は明るく、品質は良い組織に。

しかし、資機材は無い無いづくし。

資金の使いみちは昨年と同じです。1)リターン品の購入配送費、2)農協への資機材の支援、3)農協への技術指導、4)諸費用(クラウドファンディング手数料、宣伝広報費等) 

1)リターン品の購入配送費 

楽しんで頂きたいのでリターンの比重が大きくなります。焙煎豆は正規代理店を通じてお送りさせて頂きます。前回の例は「2.実現したいことと」参照。 

2)農協への資機材の支援  

フィリピン国内のチャンピオン農協であるため、視察者が増えてきたものの「こんな乏しい資機材しかないの?」と思われ、見てもらうのが恥ずかしいと言う組合長。購入する資機材は現段階では決めていませんが、農協のニーズも確認しつつ適宜必要な資機材を選びます。

受け皿組織としてのBACOFA農協に規律と能力が備わってきており、支援は無駄にすることなく、効果的に利用・維持管理してもらいます。その監視はKapeco Projectで行い支援者皆様にレポートします。

3)農協への技術指導、4)諸費用(クラウドファンディング手数料、宣伝広報費等)

本クラウドファンディングで集まった資金で、教材の配布や隣の村の組合員へトレーニングを行うなど技術指導への充当を考えています。諸費用の支出は最小限に止めます。


※下記はリストです(詳細は各リターンをご覧ください)

【Kapeco限定】

●   2,000円・・・純粋なご支援

●   2,500円・・・Kapeco マグカップ

●   3,500円・・・Kapeco Tシャツ

●   5,000円・・・2019年末収穫2020年出荷アラビカ種コーヒー(焙煎豆400g)

● 10,000円・・・メルマガ会員権+2019年末収穫2020年出荷アラビカ種コーヒー(焙煎豆800g)


【Kapecoオーナーシップ会員権】

■ 30,000円・・・オーナーシップ権A(スタンダード)ツリー×1本/(2022年出荷豆約1Kg:焙煎豆)/1年間オーナー会員権

■ 35,000円・・・オーナーシップ権B(ドリップバッグ)・・・ツリー×1本/(2022年出荷豆約1Kg:ドリップバッグ400g(約34個)+焙煎豆600g)/1年間オーナー会員権 


【生豆リターン】

■ 個人・事業者向け:生豆400g + オーナーシップ無し・・・3,000円

■ 個人・事業者向け:生豆1Kg + オーナーシップ無し・・・4,000円

■ 事業者向け:生豆3Kg + オーナーシップ無し・・・11,000円

■ 事業者向け:生豆10Kg + オーナーシップ無し・・・27,000円


【事業者向け:生豆リターンとオーナーシップ会員権】

■   50,000円・・・事業者向け:生豆5Kg + オーナーシップ1本+Zoom オンライン配信

■   60,000円・・・事業者向け:生豆10Kg + オーナーシップ1本+Zoom オンライン配信 

■   90,000円・・・事業者向け:生豆25Kg + オーナーシップ1本+Zoom オンライン配信 

■ 150,000円・・・事業者向け:生豆50Kg + オーナーシップ1本+Zoom オンライン配信 

オーナーシップは、Kapecoオーナーシップ権A(スタンダード)30,000円に同じ

*Zoomオンライン配信:現地から農家や太田と支援者様をつなぎます。停電や電波状況で繋げない場合は、日程を再度調整します。

現地農園と鎌倉をオンラインで繋ぎました(2021年8月、10月)

*現地ガイド:木のオーナーシップ及び事業者向けのリターンを選択された方で、ダバオ市に来られた支援者様には現地をガイド致します。(レンタカー費用別 、要事前日程調整) 

アポ山の農園はダバオ市内から片道約100kmでレンタカーを利用すれば日帰りが可能です。 観光も兼ねていかがでしょうか。マリビックらの明るさを是非確認しに来て下さい。


PMCE, Inc. (前Pistacia Mindanao Coffee Export, Inc.) 

2017年8月、フィリピン証券取引所登録(登録番号CS201729468)、同年12月、フィリピン投資委員会の審査に通り小規模投資での税制優遇措置を資格を日系企業で初めて受ける。2018年3月、貿易産業省よりコーヒー輸出者資格(345号) 取得。

2018年6月CafeRes2018(於東京ビッグサイト) に貿易産業省及主導でダバオ地方のコーヒー、カカオ、ココナツのメーカーと参加。2019年SCAJにフィリピンから初参加(青山通商株式会社と共同)。

主にコーヒー生豆やカカオ生豆 の輸出を行う。 今後はココナツ製品なども輸出予定。現地事情に精通しておりJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業にも参画。

【代表の太田勝久について】子供の時にアフリカの飢餓を見て何とかしたいと強く想う。名古屋大学農学部を卒業後、コミュニティ開発を学ぶため国立フィリピン大学大学院へ進学。NGOや民間のコンサルタント会社で途上国開発プロジェクトに従事。2017年にミンダナ島にて起業。

2014年フィリピンがコーヒー生産国でありながら輸入国、特にインスタントコーヒー原料の輸入は世界第1位という事実を知って愕然としたことからコーヒーに興味を持ち始めました。日本には優れた自家焙煎店さんが多くコーヒーの沼にはまり込むのには長い時間はかからりませんでした。また、人の縁、産業発達のタイミング、地理など要因も重なり起業。

農家は単に生産物を売るだけでなく、市場ニーズを反映して改善をするように、また、開発援助の単なる 受益者ではなく雇用や経済の柱になること、そして、その美味しいコーヒー作りを地域社会がバックアップして持続的になる仕組みを作るようにと考えている一環でのクラウドファンディグ支援のお願いです。

日本人側としても、一方的に支援するだけではなく、リターンとしてコーヒーが飲めるようになり、また農協や現地社会が前進していく様子が見れた方が楽しいでしょう。

消費と開発活動がつながる好循環を実現します。

ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

■リンク
 Facebook:https://www.facebook.com/PMCEI
 ブログ:https://pmcei.blogspot.com/
 Instagram:https://www.instagram.com/pistacia_mindanao_coffee/
 Twitter:https://twitter.com/mindanao_inc

■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名: PMCE, Inc. (PMCEI)
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:太田勝久
● 事業者の住所/所在地:フィリピン国ダバオ市
● 事業者の電話番号
「請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。」
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。


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