はじめまして

私は30歳を機に脱サラをし、舞台の世界に飛び込みました。そのかたわら、当時、食べて行くために家業でもあった銀座のカラオケスナックで母と二人、夜遅くまで働いていました。

昼間は舞台の作品世界、夜は酒呑み相手の現実世界、この二つの世界で私は多種多様な人とたくさん出会いました。

私は元々、人に喜んで貰ったり、楽しんで貰うことが大好きだったので舞台の現場でも夜のカラオケスナックでも楽しんで働けておりました。


ただ・・・10年ぐらい前からでしょうか。

朝の電車の中、昼の街中、夜の歓楽街、平日も休日も、いつでも、どこでも、張り詰めたストレスを開放出来ない人々が増えてきたなと感じ始めました。その人々の数とヒリヒリの度合いは年を追うごとに増していき、このままでは日常から笑顔が消えてしまうのではないかという不安から本気で未来が恐くなりました。

『愛情や思いやりの心が無いと笑顔で陽気には暮らせないんだよ』戦争を経験した祖母からそう言い聞かされて育ってきた私は、ここまでの人生経験で、それは正しいと実感しておりましたので、こんなにヒリヒリした世の中になってしまった原因の一つは、目まぐるしく変化する日常に対応すべく、愛情や思いやりの優先順位をみんな下げて生活しているのだと考えました。

今は、少々のことでも失敗が許されない世の中になってしまいました。もちろん失敗しないことは、良い事なのですが、みんな失敗を恐れるがあまり、自分の身を守ることで精一杯、人のことなんて二の次になってしまったのではないかと寂しい気持ちになってしまいます。


嬉しい時には喜び、楽しい時には笑い、苦しい時でも笑いながら苦しいですと言えるような愛に溢れた暮らしが送れたら本当に素敵だなと思います。

祖母が生前「悪い事をすればいつか全部自分に返ってくるんだから、良いことだけをしなさい」と言っていたのをよく覚えています。人の失敗を笑えば、自分の失敗も笑われる。人の失敗を助ければ自分の失敗も助けてもえる。どんな行為もいつかは全て自分に返ってくるのだと、祖母は良く言っていました。本当にその通りだと思います。電車で席を譲ったり、すれ違う人に道を譲ったり、落とし物を拾ってあげたり、何気ない思いやりと親切は、いつか自分が困った時に返ってきてくるかもしれません。

誰かの為に一生懸命、尽くし、その行いに喜び感謝された時のなんとも言えぬ達成感。人に心の底からありがとうと言われる生き方。こういったことは全て祖母が私に伝えた教えです。今、世の中がどんなに便利な時代に変わっても、人情が変わることは決してありません。


私は、ほんの少しの思いやりや愛情の心を持つだけで、どれだけ自分や家族、更には他人をんなに幸せにする事が出来るのかを感じて貰いたい。祖母から受け継いだ確かな《真心》を日本独自の伝統表現で『愛情や思いやりの心を伝えて行きたい!』そんな切なる思いでいっぱいです。一人一人のちょっとした親切で世界は大きく変わる、私はそう願ってやみません。この作品を見て、何かを感じて貰えたらという思いで、この作品を作り上げるんだと心に決めております。

・作品内容

①タイトル【三粒の大豆】

主人公である赤鬼の娘は父親と二人暮らし。ある日、娘は病気の父の願いを叶えるためにお使いに出ます。その後、言葉を話す不思議な三粒の大豆と出会い、娘の真実から出る優しい行いで見事に父親の病気が治ってしまいます。何事も一生懸命に取り組めば必ず望んだ結果に繋がるという心温まるお話

②タイトル【おっちょこちいの長兵衛】

主人公の長兵衛は心が優しいおちょこちょいの漁師さん。ある嵐の晩、流されそうになっている漁師仲間の船を守りに岸辺へ向かいます。何とか船を守る事が出来たのですが最後の最後、いつものおっちょこちょいで大波に飲まれ帰らぬ人となってしまいます。その後、村人達が長兵衛を想う少し切なくて優しいお話

③タイトル【ぽったり、ぽったり】

普段は喧嘩ばかりしている息子と母親。ある雨の日に、母親は息子に傘を持って行くが、途中、雷に打たれて天国へ行ってしまう。喧嘩ばかりしていても、喧嘩する相手が居なくなってしまい、息子は辛くて仕方ありません。その時、神様が・・・。掛け替えのない家族はどんな事があっても大切にしたいというお話

・主な資金の使い道

【製作予算】

1動画20万円として、掛ける3本60万円の資金調達を目標

《主な製作費用内訳》

・ペープサートのキャラクター製作

・背景紙芝居の製作

・木枠舞台の製作費用

・動画撮影機材のレンタル費用

・動画編集費用

・出演者の出演料

・小道具調達費用

・クラウドファンディング手数料(17%)


実施スケジュール

募集期間が終了するまでに三部作全ての脚本を完本させます(三話分)。

募集期間終了後、一本目の動画を配信するまでの日数は最短最速でおよそ1ヶ月後。
理由としては、紙芝居とペープサートの準備と製作、動画撮影のための動きやお芝居の念入りなリハーサル、撮影、編集等、全てが順調にいって最短1ヶ月程かかります。2話目の配信は募集期間終了からおよそ2ヶ月後、3話目は募集期間終了からおよそ3ヶ月後の配信といったイメージです。


作者プロフィール   【中西広和(ナカニシヒロカズ)】


2000年 ナイロン100℃準劇団員

2002年 ナイロン100℃正劇団員(活動名を「中西天外」と改名)

2007年 温泉きのこ劇団員(活動名が本名に戻る)

2015年 おなかポンポンショー入団加入

2017年 演劇ユニット「ドリル饅頭」旗揚げ

2019年 新型コロナウイルスの猛威によりドリル饅頭単体での活動は自粛

2022年 ドリル饅頭活動再開

●主に舞台を中心とした劇団活動、外部出演を行い現在に至る


最後に

もし、この三部作動画を見て、物語や表現メソッドに少しでも興味を持つ人が出て、温故知新から生まれる新たな伝統文化が、独自に進化し、色んな人に支えられ「日本で生まれた『身近な』文化」として、忘れ去られることなく存続して行ってくれれば良いなと思っております。

  • 2022/08/31 23:59

    今晩は。ドリル饅頭の中西広和です。恐らくこれが今回、最後の活動報告となります。初めて挑戦させて頂いたクラウドファンディングでしたが、じつに実りの多い、大変、勉強になる機会でございました!!「意外とやることも多いから忙しいですよ」と、始まる前に関係者から言われていたのですが、やってみると、なるほ...

  • 2022/08/30 17:15

    今晩は。ドリル饅頭の中西広和です。ううう〜・・・いよいよ、あと二日ですか。思いの外、一ヶ月が早かったですね。明日でプロジェクトが終わってしまうのがとても寂しいですね。ほぼ休まず走り続けて参りましたので、残り二日となったところで、若干、息が上がって来ましたが、まだまだ、やります!!!本日のトップ...

  • 2022/08/29 17:32

    今晩は。ドリル饅頭の中西広和です。いよいよ残すところ、あと3日となりました。ここに来て私自身、流石に奇跡を信じる待つ心持ちが崩れそうな感じもありますが、あまり気にしすぎないように致します。気にしてしまうと、歩が止まり、前に進めなくなりそうなので、とにかく結果を強く求めずまだまだ製作に注力し、心...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください