はじめに・ご挨拶

はじめまして。私は国際ソロプチミスト大津 今期会長の原田みどりと申します。

この度は当プロジェクトにご興味・閲覧いただき誠にありがとうございます。

私たち、国際ソロプチミスト大津は、1972年2月26日に日本で14番目のクラブとして認証されました。2022年にクラブ開設50周年を迎えさせていただくこととなりました。50年もの長い間、この大津で奉仕活動を続けてこられましたのは、これまで多くの方々からご理解、ご支援を頂いたおかげと感謝しています。ありがとうございます。

国際ソロプチミストは、今から100年前、1921年10月、アメリカ合衆国、カリフォルニア州オークランドで生まれた女性による世界的な奉仕組織です。世界には、アメリカ連盟、ヨーロッパ連盟、英国とアイルランド連盟、南西太平洋連盟、アフリカ連盟 の5連盟があります。121の国と地域に、約72000人の会員を有し、女性や女児たちが、教育や訓練の機会を平等に与えられれば、もっとそれぞれの力を発揮してより良い人生、社会を作り出すことが出来ると信じ支援しています。


ですが、2020年春より、新型コロナウイルスの世界的流行・パンデミックの時代を過ごすことになり、普段通りの活動が難しく、自分たちの力ではどうにもならない、もどかしい気持ちを持ちながら自粛の時間を過ごすことになりました。


しかし、この静かな時こそ、国際ソロプチミストの100年の歴史とクラブの50年間の歴史を振り返り考える好機と感じ、コロナ後の社会に備えるために私たちに出来ることを模索。


そこで『ヤングケアラー』問題の事の重大さに直面する事となりました。


このプロジェクトで実現したいこと

『ヤングケアラー』という言葉は、最近ニュースなどで目にすることが多くなりました。今から約30年前、1980年代末にイギリスで社会問題として提起され始めました。

家庭内で家事から家族内の介護の必要な人の世話など、本来は大人が行うべき仕事を担っている子供たちのことです。彼ら自身、家の手伝いをしているレベルの認識しか持っていないことが特徴です。

健康、教育、幸福度に大きな影響を受けていることは明らかで、支援が必要な存在であることが明らかになりました。

ヤングケアラーの先進国イギリスや福祉の行き届いた北欧の国々では、多くの市民に支援が必要な事態であるという認識を広め、政府、地方自治体などは実態調査に基づく支援のための施策を打ち立て社会制度を整えています。

残念ながら 日本は、最近になってようやく実態調査に着手する動きが出始めてきたところで、先進国の中では最も遅れている国です。
厚生労働省の定義によると、法令上の定義はありませんが、「一般に本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」とされています。

2021年に発生したこのような痛ましい事件が二度と発生しないよう、他府県に先駆けてどこよりも斬新で先進的なヤングケアラー対策を講じてもらいたいと願ってやみません。



プロジェクトを立ち上げた背景

●まさか自分たちの馴染みある地で・・・。

ヤングケアラーという言葉がまだまだ浸透していない現状。

残念なことに、滋賀県のしかも大津市で、2021年8月。17歳の少年が小学1年生の妹を殺害するという痛ましい事件が発生してしまいました。さらにこの事件には想像を絶するような家庭環境の問題なども浮き彫りとなり、日本中を震撼させるほどの衝撃を与えてしまいました。


私たちはこの事件を知り、子供を持つ親として、母親として、女性として何とも言えない悔しさを感じました。

これは、私たちの力でできる奉仕の枠を超えていると思い、多くの方にこの現状を知ってもらいたい、そして、県や行政に何とか働きかけて、より良い対策を講じてもらいたい。市民サイドとしての一石を投じるものです。




これまでの活動

国際ソロプチミストアメリカに所属するクラブとして、家族の生活を支えながら、自分と家族のためにより良い仕事に就き周りの人々を幸せにしたいと、キャリアアップを目指している女性たちを応援するプログラム「夢を生きる賞」を通して、多くの女性たちを応援してきました。

今までに、母子家庭で子どもを育てながら、自らのキャリアアップのために専門学校に通う女性、また通信教育で資格を取得した女性たち、また学生でありながら、家族の不慮の事故から家計を担うことになった大学生は無事に大学を卒業し、立派な医師となり社会に貢献している女性がいます。

また、クラブの独自の活動として1975年から、母子家庭の高校生に3年間奨学金を給付する奨学金制度を開始。1992年には『国際ソロプ゚チミスト大津 奨学金基金』を設立し、今までに50名を超える高校生を支援して参りました。

2017年には、夢に向かって何をすべきか考える‟気づきの場”としてのシンポジュームを、以前の奨学金給付生で現在は立派な社会人となっている卒業生たち、現在の奨学金給付生たち、またその他の大学生など年齢・仕事・環境それぞれに異なった方々が一堂に会して話す機会も設けました。

長年『骨髄バンク応援チャリティーコンサート』を開催されている滋賀県立玉川高校吹奏楽部をSクラブとして認証し、2014年から応援しています。

こうした活動の資金調達として、毎年チャリティーバザーを毎開催しています。


資金の使い道・実施スケジュール

今回のクラウドファンディングで集まった資金は主に「ヤングケアラー」問題を広く知っていただく為の下記内容に今後使わせていただきたいと考えております。

(資金の使い道について)
動画制作費:約20万円
広報活動費:約10万円
CAMPFIRE手数料:約5万円

(実施スケジュールについて)
2022年3月20日 クラウドファンディング終了
2022年3月21日 リターン品発送(※メールのご案内を最優先します。)

※当プロジェクトは2022年3月、クラブの50周年記念事業として完了する予定です。


リターンのご紹介

今回のプロジェクト実施のため、未生流笹岡 お家元 笹岡隆甫氏にご協力を頂きました。

国際ソロプチミスト大津認証50周年記念として、オンライン文化講演会を実施し、その講演会を支援者限定にて公開させて頂きます。ご支援いただいた方には講演会の動画視聴権利を返礼品とさせていただきます。

テーマ『知性で愛でる日本の美』未生流笹岡 お家元 笹岡隆甫氏
動画コンテンツサイトによる限定公開(約1時間)


最後に

教育こそ国家の礎である。

若者たちから教育の機会を奪うようことの無い社会にしたい。私たちの応援が一人でも多くの若者に届きますようにと願っています。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/03/01 00:00

    高等学校の3年間支援してきた、SI大津奨学金給付生で、今年3月に滋賀県立高等学校を卒業される国際ソロプチミスト大津 奨学金給付生に、高校卒業の御祝い金を贈呈します。『今後も健やか過ごされますように、そして、これからの明るい未来をお祈りします。』また、今年、4月に滋賀県立高等学校に入学される方で...

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