ごあいさつ
はじめまして。
わたしたち“Amamiしま作捌繰(あまみしまさばくり)”は鹿児島県奄美大島の笠利地区で代々、 大島紬の製造・染色を行ってきた植田家の会社です。
作捌繰(さばくり)とは奄美大島の言葉で「企画する/計画する」という意味です。
「島」を「作捌繰」する新しい企画やコンセプトを発信することを目指し、会社名にしました。
現在、Amamiしま作捌繰では2つのブランドを展開しています。
染師 植田正輝による100%ハンドメイド「正輝」、実娘、植田美由紀が手掛ける小物を中心とした 「amaito」。
今回は、全く新しい切り口で”価値を創造する”をテーマに新たなブランド「Qoe La Moon(キョラ ムーン)」を立ち上げました。
“Qoe La Moon”は「美しい月」をイメージした「音」から着想した造語です。「美しい月の光に癒される」イメージと、 奄美の島言葉「きょむらん(美しい人)」とを重ね合わせています。
「大人の闘う日常着」というコンセプト
都市を生き抜く大人のための日常着を開発。私たちの挑戦。
「大きなプレゼンが終わって疲れた・・・南の島でパワーチャージしたい・・・」
「人間関係に疲れた・・・日常を忘れて南の島で癒されたい・・・」
仕事に、人間関係に、生きづらさを感じた時、「南の島でのんびり過ごしたい・・・」ストレスの多い都市生活を送る人の誰もがそんな思いに駆られたことがあるはず。しかし実際は、忙しい日常からはなかなか抜け出せない・・・。
そんな日常を戦う都市型生活者が「着ることで」大自然のパワーをチャージできる服、しかも日常着としてカジュアルに着こなせる。そんな一着が作れたら・・・そんな想いから生まれたのが、都市を生き抜く「大人の闘う日常着」というコンセプトです。
奇跡のコラボが実現
洗練されたイタリアのカジュアルブランド「ジャンネット」と「奄美の伝統染め」奇跡の融合
奄美の伝統染めといえば「大島紬」が有名ですが、「大島紬は高級で手が届きにくい」というイメージが定着しています。
しかしカジュアルにすることで多くの人に奄美の染色の良さを知ってもらえるのではないか。
ただ、その価値を理解してもらうには、単なるカジュアルではなく、生地や縫製にもこだわりたい。
そこでいきついた企画が「ファッション先進国であるイタリアでデザインから縫製までされた服を奄美の伝統染めで染める」というものでした。
大自然の力が凝縮された伝統染めの美しさと洗練されたイタリアンカジュアルの融合こそ、都市を生き抜く「大人の闘う日常着」というコンセプトにふさわしいと考えました。
そして、この挑戦に快く応じてくれたのは風光明媚なアドリア海に面するプーリア州、アンドリアのブランド、ジャンネットです。
こうしてイタリア×奄美大島のコラボによる「大人の闘う日常着」開発プロジェクトがスタートしました。
GIANNETTO(ジャンネット)とは
ジャンネットはイタリアンサルトの技術をベースに、厳選した素材やハンドメイドの工程を駆使して作られるシャツブランドです。
ジャンネットは南イタリアブランドですが、同オーナーはクラシコイタリア”のスタイルのみに捕らわれずに、イタリア屈指の高級海岸リゾート”ポルトフィーノ”をイメージしてブランドを構築してきました。美しさとゆとりを併せ持つ身体に沿うフィッティングは、”ポルトフィーノ”の美しい自然の景観や、リラックスした心地良い雰囲気からインスピレーションを受けています。エレガントでラグジュアリーなテイストを、モダンな日常着として提案し続けているのです。
ジャンネットのシャツは、イタリアのエッセンスを思い出させる美しいディティールやデザインが特徴です。燦々と照らす太陽や潮風が上手く表現されています。
■ブスト・キューソ(袖を後付けにする立体感のある仕立て)前身頃と後見頃を縫い合わせた後に袖付けをすることで袖の付け根部分を立体的に仕上げることができます。また縫い付けの際には人間工学に基づき、やや前振り気味に袖を縫い合わせています。
■ザンパテ・グリアート(鳥の足と呼ばれるボタンの縫い付け方法)ひとつのボタン穴に向かって糸を掛ける方法でボタンを固定しボタンを一方向へ傾きやすくしています。これにより片手でもボタンを付け外ししやすい作りにしています。このボタンを固定する糸掛けの形が鳥の足型を連想させる形状の為、鳥足(ザンパテ・グリアート)と呼ばれています。
失われた秘伝の自然染色を再現した染師
奄美の自然素材での伝統の染めを復活させたい。
奄美の自然素材での伝統の染めを復活させたい。それが私の宿願でした。
薩摩時代の古文書「南島雑話」の短い記述をたよりに試行錯誤して、ようやく自分なりに納得できる伝統の色を再現することができました。
しかし、なぜ、この島に暮らした人々は伝統の染色にこれらの素材を選び衣服としたのか?
「衣は医なり」自然の染色素材には全ては体に優しい
南島雑話以前より、伝統的に染料に使われる素材を調べてみると、自然の素材には病気やケガの予防や治療に役立つと言い伝えがあります。天然素材を100%ったハンドメイドにより体に優しい「衣」を提供します。(注)自然染料による効果の感じ方については個人差があります。
私たちの祖先は、「大地に根差した衣服を身に纏い、自らの身を守ってきた」のです。「神々の島」奄美大島に引き継がれた染めや、その衣服は、大きな自然の生態系の中から薬効と共に導き出されたものだったのです。
伝統の染色技法 泥染めの効果
敏感肌の方には石油系の繊維や染料の衣服を着ると、痒みや赤みが出てしまうことがありますが、実際に同様の染色技法で作られた製品を着ていただいた方からは、
「肌触りが良く、柔らかで軽く、着心地が良いので嬉しいです。皮膚にも良く、いつも夜になると皮膚が痒くなるのですが、痒みが出ないのでありがたいです」と感想をいただきました。
(注)自然染料による効果の感じ方については個人差があります。
このプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトではファッションデザインの最先端であるイタリアGiannetto社から①ジャケット、②ワンピース、③シャツを無染色の状態で輸入し、奄美大島の伝統技法で、匠である植田正輝が1点1点丁寧に染め上げます。
海外からの輸入には一定の発注量が必要になることから、一人でも多くの賛同を頂きプロジェクトを成功させたいと考えています。
私たちの地域のご紹介
鹿児島県奄美地方は、亜熱帯海洋性気候の中に立地しています。豊富な雨の恵みが、染色に必要な木々の成長を促し、緑豊かな大自然を育んでいます。森は深く、海はどこまでもエメラルドグリーンに広がる、一度奄美に足を運ぶと、リピーターとなる方が多いのも特徴です。
プロジェクトを立ち上げた背景
奄美大島の大島紬(おおしまつむぎ)は大変有名な伝統工芸ですが、高価であり、和装を中心としているため、都会でファッショナブルに着用する事が難しい。
しかし、伝統の色を都会で着てほしいという思いで「奄美 × イタリア」という企画を一つのトレンドにしたいという思いでプロジェクトの実施を決めました。
これまでの活動
奄美大島で生まれ育った植田正輝は、代々染色を家業とする植田家の当主として染色だけでなく、前工程の「紬(つむぎ)「織(おり)」「仕立て」を一貫して習得した、当代の名匠です。
また、江戸時代に発行された「南島雑話」の研究と再現に長い年月をかけて取り組んできました。植物だけでなく、動物系の染料の研究など染色の道を極めるべく現在も進化に余念がありません。
現在、、奄美大島でも和装(わそう)を着る機会は冠婚葬祭の限られたシチュエーションでしかなく、奄美大島以外の日本国内では大島紬の染を目にする機会は滅多になくなってしまいました。
そこで、皮革製品、化学繊維、Tシャツや小物の染色にチャレンジする傍ら、洗練されたデザインと高品質な製品への染色を模索していました。
資金の使い道・実施スケジュール
集めた資金は、イタリアからの製品の輸入、染材料(天然材料)の調達、工房の機材刷新、後継染師の育成にかかる費用に使われます。
2022年5月 クラウドファンディング終了
6月 製品の作成開始
SNSを通じた作成風景の発信
2022年8月~ リターン発送 ※自然素材・少量生産の為準備が整い次第発送してまいります
2022年12月~ 設備・工房の改良
リターンのご紹介
ジャケットは4種類のカラー、5サイズから完全ハンドメイドで制作致します。
ワンピースは3種類のカラー、5サイズから完全ハンドメイドで制作致します。
シャツは3種類のカラー、5サイズから完全ハンドメイドで制作致します。
最後に
伝統を次世代に引き継ぎ、新しい可能性にチャレンジすることをAmamiしま作捌繰では目指しています。イタリアだけでなく、国内ブランド、他の海外ブランドの製品の染色にも積極的にチャレンジし、奄美の色を日本から世界に発信していきます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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