はじめに・ご挨拶

この度、地元岡山県・倉敷市にて、「Ura」というデニム製品のブランドを立ち上げました。岡山県のメーカーで服飾デザイナーとして約30年間、主にバッグのデザインと製作を手掛けてきたメンバーを中心に、高度な技術を持つ現地の生地メーカーや縫製工場と提携してエイジレスなデニム製品を製作しています。

「デニムの聖地」と呼ばれる、歴史あるデニムの伝統産地・岡山県倉敷市で生産されるジーンズは、国内外の有名ブランドが認めるほどのクオリティーを誇ります。一方で、高品質なジーンズが世界へ向けて生産されていくその過程ではどうしても廃材が発生してしまうという課題が存在しています。そうした廃材を資源として有効活用し、可能な限り処分される量を減らすことで「新しい物を生み出すこと」と「今ある物を組み替えること」の二つのバランスをとりながら新たなデニムの可能性を切り拓いていきたい、そんな思いで今回のプロジェクトを開始しました。


Uraがこのプロジェクトで実現したいこと

「Ura」という名称は、岡山県吉備地方に伝わる伝説上の鬼で、造船技術や製鉄技術をもって地域の繁栄に貢献した「温羅(うら)」に由来しています。


この活動によって地場産業の歴史とポテンシャルを捉え直すと同時に、持続可能な社会・経済の構築に貢献することが私たちの使命です。

Uraがこのプロジェクトで実現したいことは2つあります。
1.岡山をアパレル業界から評価されるデニム産地としてだけではなく、地元からも愛される場所へ。
2.アパレル業界における環境破壊や労働問題へ取り組みながら自分たちのブランドを立ち上げる。


1.岡山をアパレル業界から評価されるデニム産地としてだけではなく、地元からも愛される場所へ。

先にも述べたように、岡山=世界有数のデニム産地という印象を持っている人は沢山います。岡山県内では「デニムの聖地」という言葉も広く認知されており、特に倉敷市児島にあるジーンズストリートは世界各地からデニム好きが訪れる観光名所になりました。しかし2020年以降新型コロナウイルスの影響を受けて人々の足は遠のいてしまっています。あんなに賑わっていた場所は今やほとんど人通りがありません。「デニムの聖地」という言葉が広がっていく一方で、県民はデニム自体に馴染みがあるというわけではないのが岡山県の現状です。

地域産業の歴史とポテンシャルを捉え直し、デニムと向き合うきっかけを作りたい。岡山を産地としての存在感だけではなく、どう凄いのかを県民が理解することで、より愛される場所にすることを私たちは目指しています。

2.アパレル業界における環境破壊や労働問題へ取り組みながら自分たちのブランドを立ち上げる。

アパレル業界で働く中で、大量生産大量廃棄のビジネスモデル、労働力の搾取といった社会課題を目の当たりにしてきました。

(出典:環境省HP)


国内における供給数は増加する一方で、衣服一枚あたりの価格は年々安くなり、市場規模は下がっています。傾向として大量生産・大量消費が拡大しているとも言え、衣服のライフサイクルの短期化による大量廃棄への流れが懸念されています。毎日廃棄される大量の衣服を処理するためにも、環境負荷が生じており、現状を変えていく必要があります。

(出典:環境省HP)

また日本の小売市場で売られている衣料品の98%は海外からの輸入です。海外における生産段階は、数多くの工場や企業によって分業されているため、地球環境への負荷や労働環境の実態や全容の把握が困難な状態となっています。


(出典:環境省HP)

この他にも、世界では年間約500万トンの残布が廃棄されているとしてアパレル業界全体で問題視されており、デニム産業も例外ではありません。

世界的なデニムの一大産地である岡山県とりわけ倉敷市の工場でも、ジーンズを生産する際に、裁断の度に半端なサイズの生地やキズを含んだ生地が発生しており、その量は決して少なくありません。決まった型通りに裁断する必要があるためこのような生地がうまれることは仕方のないことですが、問題はこれらの生地のほとんどが焼却・埋め立て処分されているということです。本来利用可能なものが廃棄されることで環境や労働にも多大な負荷がかかっているのです。

廃棄されるデニム生地。

このようなアパレル業界における社会課題を少しでも改善していくため、自分たちのブランドを立ち上げたいという元々の想いに加えて、受注生産、トレーサビリティにこだわることで地球環境や労働現場に配慮した永く愛されるブランドを立ち上げたいと考えるようになりました。

ジーンズのベルトループは長く縫製したものをカットして使用しています。

そこで私たちはジーンズのベルトループから着想を得て、地球に優しい製品の製作を開始しました。私たちの製品に使われている紐状のデニムは、倉敷のジーンズ工場で生産の過程でうまれた残布をベルトループの形状へ縫製したものです。この形状だと生地を直線に裁断するため端材が出にくく、発生する廃棄物はほぼゼロです。丈夫で経年にも耐えうる紐状のデニムは、三つ折りにして縫製されているため強度があり長期使用にも耐えることができます。

※キズを含む生地も利用して製作しますが、商品にキズ部分は使用しません。キズの箇所を除いた生地を使って製作いたします。

提携する工場等の情報

ジーンズ製作の過程でうまれたデニム残布でベルトループの縫製を依頼している工場の一部をご紹介します。

倉敷市児島にある株式会社M.M.Dさんは被服縫製事業・OEM事業を中心に事業を展開しています。延反から型入れ・裁断・縫製・仕上げ・検針までの一連の縫製作業を行っており、国内外の有名ブランド・アパレルメーカーの商品を製作されています。

工場内では職人たちの手によって一点一点丁寧に縫製作業が行われています。


ジーンズを縫製しているところです。

 

バッグに使用するベルトループ。デニムの生地、糸の色等によって様々な形状に縫製できます。

工場で縫製したベルトループをアトリエにて編み上げ、バッグを製作しています。



リターンのご紹介

とても丈夫で使い込むほどに味が出ます。ぜひ、何年も愛用してください。

1.ツイストトートバッグ
ねじれたハンドルがポイントの気軽に持てる手さげバッグです。
内側にマグホックと、オープンフラットポケットが一つ付いています。


  

写真の製品はサンプルですので実際の製品とは仕様が異なる場合がございます。


■サイズ
本体:縦18cm(①) × 横22cm(②) × マチ10cm
持ち手の長さ:14cm(③)

■カラー
インディゴデニム(インディゴステッチ、オレンジステッチ)、ブラックデニムの三種類からお選びいただけます。
※写真のバッグはインディゴデニム(インディゴステッチ)生地を使用しています。

 

2.ノットハンドルバッグ
パッド入りのハンドルが特徴的なバッグです。
マチをたっぷりとってあるので、長財布も楽々入ります。


写真の製品はサンプルですので実際の製品とは仕様が異なる場合がございます。


■サイズ

本体:縦13cm(①) × 横25cm(②) × マチ10cm

持ち手の幅:5cm(③)

■カラー
インディゴデニム(インディゴステッチ、オレンジステッチ)、ブラックデニムの三種類からお選びいただけます。
※写真のバッグはインディゴデニム(オレンジステッチ)生地を使用しています。

 

3.ミニショルダーバッグ
コンパクトサイズのミニショルダー。
飽きのこないデザインで使い勝手◎です。

    写真の製品はサンプルですので実際の製品とは仕様が異なる場合がございます。


■サイズ
本体:縦13cm(①) × 横22cm(②) × マチ3.5cm
持ち手の長さ:45cm

■カラー
インディゴデニム(インディゴステッチ、オレンジステッチ)、ブラックデニムの三種類からお選びいただけます。
※写真のバッグはインディゴデニム(インディゴステッチ)生地を使用しています。



4.スクエアペンケース
大きめサイズのペンケースはブラシケースにも最適です。


写真の製品はサンプルですので実際の製品とは仕様が異なる場合がございます。


■サイズ

本体:縦5cm× 横20cm(①)  × マチ5cm(②)

■カラー
インディゴデニム(インディゴステッチ、オレンジステッチ)、ブラックデニムの三種類からお選びいただけます。
※写真のペンケースはインディゴデニム(オレンジステッチ)生地を使用しています。


5.コースター

写真の製品はサンプルですので実際の製品とは仕様が異なる場合がございます。

■サイズ

本体:縦11cm(①)× 横11cm(②) 

■カラー
インディゴデニム(インディゴステッチ、オレンジステッチ)、ブラックデニムの三種類からお選びいただけます。
※写真のコースターはブラックデニム生地を使用しています。


生地は以下の三種類からお選びいただけます。
 

また、全ての商品の裏地にはユーズドの着物(絹、ポリエステル等)を使用しています。

Instagramにてリターン品の写真を多数掲載しておりますのでよろしければそちらでもご確認ください。
Ura Instagram ID:ura_press


ご使用上のお願い

・色移り、色落ち、変色防止のため洗い加工済みですが、使用時の摩擦等により該当の現象が生じることがありますのでご注意ください。

・汚れた場合は水またはぬるま湯に浸した布を固く絞りふき取ってください。洗濯は型崩れの原因となりますのでお避け下さい。


資金の使い道

・PR費用
 より多くの人に取り組みや製品について知っていただくためのPR活動を行いたいと考えています。

・展示会費用
 私たちの活動や商品に共感いただける小売店さまに対して、展示会を開き商品をアピールする場を
 設けたいと考えています。

・事業活動費用
 次回のコレクションの展開を行っていく為の制作活動資金を集めたいと考えています。

・クラウドファンディング手数料及びリターンの用意

 

実施スケジュール

・2022年1月中旬:プロジェクト公開

・2022年2月下旬:プロジェクト公開終了

・2022年2月下旬:生産開始(受注生産)

・2022年4月下旬:支援者様に配送開始

・2022年5月中旬:支援者様に配送完了予定

 

最後に


ご支援していただいた皆さまには、時代を超えて人生に寄り添ってくれるデニム製品を自信を持ってお届けします。

またこのプロジェクトが皆さまにとって、アパレル業界で今起きていることや今後の課題について興味を持っていただけるきっかけになれば幸いです。

今後の取り組みとしましては、デニムに加えて畳縁や帆布等、岡山ならではの素材を生かしたものづくりをしていきたいと考えておりますので、ご支援の程どうぞよろしくお願いいたします。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/02/23 13:30

    この度は「デニムの聖地 倉敷発!技術と残布を活かした製品で社会問題を解決したい」プロジェクトをご支援いただき、誠にありがとうございました!皆さまからいただいた支援は地域貢献のための事業継続や新事業の立ち上げ費用、PR費用に充てさせていただきます。今後も岡山の名産であるデニムに加えて、畳縁、帆布...

  • 2022/02/22 13:40

    みなさまこんにちは♪本日ついにプロジェクト最終日となりました!これまでご支援いただいた皆様、ありがとうございます!皆様の期待に応えるべく、リターン品の製作を開始しています(^ ^)

  • 2022/02/15 15:06

    こんにちは♪本日二回目の投稿となりますが皆さまにご報告です(^ ^)なんとCAMPFIRE公式Twitterにて本プロジェクトをおすすめプロジェクトとしてツイートしていただいておりました!Twitterアカウントを持っている方いらっしゃいましたら、この機会にシェアしていただけますと嬉しいです♪...

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