◆ はじめに

初めまして、株式会社Pivot代表の一柳泰造です。
本プロジェクトに関心を持っていただき、誠にありがとうございます。

私たちは現在、福岡県北九州市門司区の廃校(旧門司特別支援学校)を北九州市から直接借り受け、一般・産業廃棄物収集運搬業の資格を生かした不用品処理やハウスクリーニングなど、街の便利屋さんとして地域の方々のお困り事やお悩み事を日々解決しております。
https://kitakyu-pivot.jp/

2019年2月に㈱SEOを立ち上げて就労継続支援B型事業所「ささえあい」を開設し、障がいや病気を持った方の生活の安定と自立を支援するという信念の元に行動しております。ささえあいでは協力企業や地域の方々からお仕事をいただき、リサイクルや清掃作業など様々な仕事を行っております。
https://www.sasaeai-k.com/


◆ 解決したい社会課題
障がいや病気を持った方々の生活の安定と自立支援のためにB型事業所の工賃を底上げしたい!

2014年に㈱Pivotを開業し一般廃棄物収集運搬業許可を取得して、ゴミ屋敷や孤独死現場の特殊清掃や片付けを多数請け負いましたが、その当事者には障がいを持った方が多いということに気がつきました。それをきっかけに障がい者に興味を持ち始め、B型事業所利用者が貰っている工賃(給料)が全国平均214円/h(当時)という事実を知り「こんなに安いの!?」と驚愕し、同じ人間なのにそれはおかしいと強く感じました。


B型事業所は利用者と雇用契約を結ばず、労働基準法も適用されません。ゆえに工賃が最低賃金に届かなくてもよく、工賃向上そのものに意欲がない事業所が多いのが現状です。B型事業所がよく請け負うとされる単純作業や軽作業は1回あたり何銭という低報酬労働というところも問題です。


Pivotの従業員の身内や親戚にも障がいをお持ちの方がおり、周りの話を聞けば聞くほど自分にできることはないか、現状を変えたいと思う気持ちが日々強くなっていきました。そして障がい者の生活の安定には工賃の底上げと自立支援が必要との考えに至り、同じ思いを持った仲間と2019年に就労継続支援B型事業所「ささえあい」を開設しました。
ささえあいでは協力企業への作業応援、信頼を勝ち取った企業や施設から仕事をいただいてその作業に見合った工賃を受け取っており、福岡県の平均工賃が約160円/hと言われている中で平均540円/h(2022年3月現在)の工賃を達成しております。工賃が高いことがモチベーションとなったり、施設外での作業や外部企業への応援で外に出て労働することにより精神的にも明るくなったことで、ささえあいでは利用者が着々と増加しており、定着率も高く推移しております。

◆ このプロジェクトで実現したいこと
老朽化した廃校の設備を改修し、B型事業所利用者さんに快適な仕事場と工賃UPと維持のための仕事量を提供したい!

現在、ささえあいの施設内就労では家電製品の分解、郵送物の梱包や発送を主としており、施設外就労ではビルの清掃や草刈りなどの軽作業を主としております。工賃底上げに成功したささえあいではありますが、 利用者の増加やモチベーションアップ、スキルアップの結果、こなせる仕事量がアップしており確保しなければならない仕事量が大きくなってきました。


高工賃を維持する為に仕事の量をどうやって増やそうかと考えたところ、仕事の範囲と種類を増やすことで解決できるのではとの考えに至りました。
Pivotや協力企業では不用品の回収も行っておりますが、家電製品以外の回収品はほとんどがゴミとして処分されてしまいます。処分されるものの中にはまだまだきれいで使用できる家具、陶器、服飾品、小物などその他にもたくさんあり、きれいに清掃すればリサイクル品として色々な環境で活用できるのではないかと考えました。回収品を分別、清掃し、リサイクル品として販売、レンタル、配送、管理など色々な仕事が生まれ、仕事の量と種類を確保することができます。
しかし、仕事の量、範囲、種類を増やす為には、多大な回収品の保管場所や分別や清掃する為の作業場所必要となってきます。


そこで廃校を有効に利用することができれば全て解決できると考えました。
協力企業が回収した不用品を廃校に集め、まずは分別。家電製品、家具、食器、小物など再利用可能なものは清掃して保管。壊れた電化製品は分解して金属などの資源を取り出す。保管場所と作業場所が確保できることで色々な作業ができ、色々な展開を考え実行することが可能になりました。
仕事の量、範囲、種類の確保、さらに作業場所や保管場所の確保ができたので、廃校を使ったリサイクルの輪を回すことができ、ゴミも減るという環境にも優しい仕組みができます。
具体的には、需要のある家電製品などはインターネットで販売したり、レンタル品として貸し出すことができますし、使用できない電化製品は分解して金属などの資源を取り出して売却します。日本では需要はないが海外では需要があるものは輸出します。廃校には教室というスペースがあるのでジャンルごとに振り分けして格安での中古品販売も検討中です。冷蔵庫、洗濯機、家具、食器、小物などの生活に関するものを各教室に分けて展示し、障がい者の方や地元の方々に格安で提供できればと思っております。
また、現在も文具や生活用品などを市民センターや子ども食堂を通じて寄付しておりますが、保管場所ができたことで寄付できるものも増えてきますので、ボランティア活動にもさらに力を入きたいと思っております。


廃校を使用するにあたってお世話になっている地域の方々への還元として、災害発生時の避難所としての活用、お祭りや色々なイベントを開催できる地域コミュニティの拠点など、思い出のある学校をその地域に根差した場所としても活用していきたい考えております。今後、学校規模適正化の推進によって学校の統廃合がさらに進み、これから各地で出てくるであろう廃校の活用方法として「障がい者を守る環境に優しい仕組み」を確立していきたいと思っております。障がい者や弱者のためにもっと大きな仕組みにし、自分たちのものだけではなく「北九州市モデル」として広く発信していきますので、ご協力をお願い申し上げます。

2021年9月から廃校を北九州市から賃借しておりますが使用されていない期間が数年あったため設備の老朽化が進んでおります。雨漏りや水道管の劣化、電気系統の不具合など多々問題が出ております。ささえあいサテライト事業所をスタートさせ、廃校で障がいや病気を持った方々が年間通して気持ちよく働けて過ごせる場所へと改修したいです。増え続けているささえあいの利用者さんの仕事場所と色々な仕事を提供するための設備投資に使用させていただきます。

作業後の休み時間にはグラウンドでみんな楽しみにしている野球をやったりしています。


◆ 応援メッセージ

北九州市議会議員 奥村直樹様

障がい者の皆様の生活の安定と自立を支援されている、一柳社長の活動を全面的に応援いたします!
今回取り組まれるプロジェクトのテーマ「障がい者によるSDGs」は現在の我が国にとって重要な問題提起です。
SDGsは「目標とターゲットがすべての国、すべての人々、及びすべての部分で満たされるよう、誰一人取り残さない」ことを目指しており、この「誰一人」の中にはもちろん障がい者の皆様も含んでいます。

今回のプロジェクトは障がい者の皆様の自立を後押しし、より豊かな人生を実現していくために必要で斬新なアイデアが詰まっています。
これらのアイデアはこれまで一柳社長始め、共に事業を進めてこられた皆様が現場で得た知見をもとにして、障がい者の皆様と一緒になって活動をされているからこそです。そのメソッドをもとに、既にB型事業所の平均工賃を大幅に向上させる実績も上げています。

そして、このプロジェクトは長年利用されていなかった廃校を活用するとのことで、ここにもSDGsの観点が詰まっています。
廃校賃貸に関する行政対応については私もサポートさせていただきましたが、廃校利活用の経験がない行政を動かすために大変な苦労しながらも粘り強く対応する姿を間近で見ながら、一柳社長の志を再確認しました。
しかしながら、事業を成功させるために必要となる広大な学校用地を維持管理するためには多くの費用が必要となります。
このサイトでご縁いただいた多くの皆様におかれましては、プロジェクトの趣旨をご理解の上、ご支持ご支援いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

ご賛同いただいた多くの皆様と共に、私も微力ながら尽力させていただくことをお誓いし、今回のプロジェクト「廃校を使って環境にもやさしい『障がい者によるSDGs』の仕組みを創り上げたい!」の成功を心より祈念しております。


介護・医療特化型 出版広告企画 エフ・ティ・オー 代表 藤澤克彦様

私自身、「障害のある方に、お仕事が本当に出来るの?出来ないんじゃない?」と勝手に決めつけていた。
ある日、私の事業で出版している情報誌(フリーペーパー)の設置場所への郵送作業(袋詰めから発送まで)の作業をさせてほしいと、地域の就労支援事業者からの依頼を受ける事がありました。先に申し上げた通り、「無理でしょ」内心思いましたが、無下にお断りするのもどうかと、、「一度事業所を見学させていただけませんか?」と、その上でお断りしようと思っておりました。しかし、実際現場に行ってみると、、、。「えっと、どなたが利用者さんで、どなたがスタッフさんですか?」と尋ねるくらい、弊社が依頼を受けた「郵送作業」より難しそうなお仕事を見事にしっかりとこなしていらっしゃり、とても驚き、そして、私自身の勝手な決めつけに深く反省し、早速、お仕事をお願いする事になりました。

前置きが長くなり、スミマセン。
実際にお仕事をお願いして強く思う事は、「最初から障がいの有無だけで判断せず、もっと色んな可能性を見てもらいたい、感じて頂きたい」ということです。実際にお会いしたハンディキャップを持った利用者さん中には、社会復帰に向けて一所懸命に頑張られている方も沢山いらっしゃいます。障がい者だからと、出来ないことばかりではない、できることに目を向けてほしい、可能性は無限大なのだと。

この度のプロジェクトで、一柳社長さんから、「廃校利用のひとつとして、廃校という大きな器だからこそ出来る、多くの多種多様な企業様や、同業者が参加して頂ける企画を計画していきたい。そうする事で、障がい者と企業がお互いに情報を発信し、そして理解を深めていくことで、心のバリアフリーが広がり、距離が縮まっていくのではないか、その積み重ねで障がい者はもちろん企業も自立(存在意義)に向けた選択肢が増えるのではないかと考えているんです。」とお話しを伺いました。色んな良い化学反応が起きそうですね!私にも応援させて下さい!!!


◆ 資金の使い道

設備工事費:約210万円
リターン他諸経費:約60万円
手数料:約30万円 (9%+税)

◆ 実施スケジュール

2022年9月 リターン発送開始

2022年10月~12月 屋上の防水加工(雨漏り対策)

2022年10月~12月 水道関連の修繕(水道管・高架水槽など)


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


◆ リターンのご紹介
ご支援をいただいた皆さまには、下記のリターンをご用意しております。

■ 3,000円  お礼のメール
■ 5,000円  お礼のメール+ささえあい米1kg
■ 8,000円  お礼のメール+門司猿喰あまざけ
■ 10,000円   お礼のメール+学校見学券
■ 10,000円   お礼のメール+ささえあい米5kg
■ 10,000円   お礼のメール+猪肉500g(冷凍)
■ 10,000円   お礼のメール+鹿肉500g(冷凍)
■ 10,000円   お礼のメール+リサイクル品20%割引券
■ 10,000円   お礼のメール+リサイクル品半額券
■ 15,000円   お礼のメール+BBQ参加券
■ 15,000円   お礼のメール+ささえあい米10kg
■ 15,000円   お礼のメール+猪肉500g(冷凍)+鹿肉500g(冷凍)
■ 20,000円   お礼のメール+イベント参加券
■ 30,000円   お礼のメール+学校で社長と生トークランチ券
■ 100,000円 お礼のメール+年間スポンサー券
■ 200,000円 お礼のメール+社長が御礼に会いに行きます券
■ 400,000円 お礼のメール+講演会開催権
■ 500,000円 お礼のメール+校長になれる券

※すべてのリターンに希望者には報告メールをお送りいたします。


最後に

廃校を借りて活動を始めて以来、色々な方々が学校を訪問してくれて協力や助力をしていただいており、役所の方や議員の方々、地域の会社の社長さんや活動を知って率先して手伝ってくれる地元の方々に支えられ、楽しく活動をさせていただいております。
現在は自分のB型事業所の工賃だけで精一杯ですが、協力をしていただいてる多くの方々の力をお借りして、まずは北九州全体の平均工賃底上げを目指して仕組みを整え、拡げていきたいと考えておりますので、なにとぞ皆様の力強い応援をよろしくお願い申し上げます。


チーム/団体/自己紹介・活動実績など

2~3か月に一度、定期的に集まった文具や生活用品、家電製品などの再利用できるものを市民センターや子ども食堂等へ持参して直接配布したり寄付をし、必要としている子どもたちやご家族に無償でお渡ししております。


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