初めまして!大分・佐伯市に「働く」「商う」「休む」「暮らす」を同時に試せる場所、
シェアハウスみどり荘をつくっている風通しの人平井佐季と申します!

どんな人か知りたい方は▶︎instagram @sakiiiness


このプロジェクトを見てくださって、ありがとうございます。私は3年半前に大分県佐伯市に移住し、始めの3年は佐伯市の地域おこし協力隊として活動してきました。元は福岡県博多区中洲生まれで、育ちも福岡市です。ザ・博多の商人家系ではありますが、ビジネススキルも、マネージメント能力もない30代です。でも、引き寄せられるように移住したこの佐伯で出逢った「みどり荘」でやりたくなってしまったことがあるのです。

現在、大分・佐伯市に「シェアハウス×コワーキング×シェアキッチン」というごちゃまぜ施設「みどり荘」を作っています。「働く」「商う」「休む」「暮らす」を同時に試せる場所として、2022年春にオープンして、この1年で80人を超える人たちにボランティアとして手伝ってもらいながら築約60年の建物をリノベーションしてきました。


今はシェアハウスの住人と「みどり荘」に住みながらリノベーションを進めています。他に今の「みどり荘」では、映画上映会を行ったり、講座に使ってもらったり、地域おこし協力隊が集まる場所になっていたり、コワーキングスペースでリモートワークをする人がいたりします。

基礎的なリノベーションは、個人で調達した資金やみんなの協力で行いましたが、実は大きく古い建物の「みどり荘」はまだ完成しておらず、実際にそれぞれの役割を発揮して運用するための設備をまだまだ整える必要がありプロジェクトを立ち上げました。

そして私自身のことをもう少しお伝えすると、私は今まで、「風通し」をテーマに生きてきました。その土地に風を通す、誰かの人生に風を通す、私自身に風を通す、そして今回のように建物にも風を通す。
“風通しの人”とは風を持ってくる人、何かと誰か、誰かと誰か、場所と誰かなど、間に風を通して、つなげて、豊かにしていく役目もずっとしていきたい。「みどり荘」ではそういった私の人生で感じている「豊かさとは」を表現する場所でもあります。



「みどり荘」は、コワーキングスペース、シェアハウスであり、シェアキッチンもあって、裏山には畑にできるスペースもあります。収穫した野菜をみんなで食べることもできるし、シェアキッチンで提供することもできる。そしてみどり荘周辺の地域猫をみどり荘で引き取ることになったので、猫がいる暮らしもできます。


佐伯に暮らすひとも、ちょっと訪れたひとも、ハマって通うひとも、真面目だったりふざけたりしながら過ごす。「生き方」と「すごし方」が混ざり合って、「ただいま」と「おかえり」が響き合う。

みんなで朝ごはん食べた後のいってらっしゃい風景

なぜ、そんな混ぜこぜをよしとするのか。

誰かのできないとか、誰かのできるを共有して、ここにいていいんだよって、あなたはあなたでいていいんだって思わせてくれる場所があって欲しい。がんばれた1日にも、逃げ出した日も、ごきげんに過ごした日にも、私は私でいていい。ずっと劣等感の塊な私だから思ってること。

暮らしながら、働きながら、休みながら、過ごす場所。切り離せないそれらを、ぐるっとまとめて共有しあえる場所を作りたいのです。


■例えば…こんなひとときを提供したい

具体的にシーンをイメージしてみましょう。

▶︎週末ふらりと遊びにきた福岡に住む人に…「自然と人に触れ、休み、再生する時間」を
みどり荘の裏にある竹林でたけのこを掘り、近所のご夫婦と一緒に釜に火をくべて炊いて、たけのこごはんをつくる。生ゴミはコンポストへ。1Fのコワーキングスペースでコーヒー飲みながら仕事したあとは、みどり荘の裏道にある果実の香りをかいで、猫とぬくぬく日向ぼっこしちゃう。


▶︎佐伯に住む人に…「なぜか寄りたくなる、いつもの場所」を

仕事帰りに、テイクアウトでクラフトコーラとワッフルを買って、猫とのんびりする。アンティークソファで本を読んで、元気がでてきたらカウンターでやり残した仕事をする。みどり荘の住人に会って、近況を話したり。お土産に野菜をもらったり、梅仕事一緒にしたり。


▶︎みどり荘の住人に…「疲れたー」って言える場所を
リビングに集まって、「疲れたーっ」て一日にあったことを話して、嫌なことは笑いに変えたり、楽しいこともゲラゲラしたり。ジビエパーティーやきっと誰かが弾けるギターなんかでわいわいしよう。誰かが落ち込んだ日に花火買ってこれる人は天才。料理もきっと得意苦手があって、あー美味しいね、あー失敗したね、とかでまた笑いあう。
2階の住人専用のカウンターでコーヒー飲みながら、仕事したり本を読んだり、ワイン片手にキッチンの吹き抜けから繋がる壁に映し出された映画とか観ちゃったりする。もちろん部屋で一人ゆっくりしたっていい。

・・・これらのイメージの先にあるものは、がんばることにも、休むことにも不器用な私みたいな人間が、「あ〜今の自分、けっこう好きだな」とふと小さく笑う。そんなシーンです。

パーソナルな、自分にとっての正解を、素直に表現できる。そんな場所を私は作りたい。

この構想は、私が、ここ大分・佐伯に移住してきて、そして「みどり荘」に出会ったからこそ生まれたものです。
佐伯は、<誰かの「やりたい」を応援する環境>と、<だらだらゆるゆる甘えさせてくれる空気>の両方がある、不思議な街なんです。なりたい自分に近づけるし、ダメな自分もちょっと許せる。そんな場所。

だから私は、佐伯にきて、自分を少し好きになれた。

そんな佐伯の魅力が濃厚に流れる場所を、「みどり荘」を舞台に作りたいと思うのです。


■偶然訪れた佐伯が、私を惹きつけた

2018年1月、私は友達に誘われて、リノベーションのお手伝いをしに、名前すらも知らなかった佐伯にたまたまきたんです。

でも、いい感じに佐伯は期待を裏切ってくれました。数時間の滞在で帰るつもりが、すんごい楽しくなっちゃって、宿泊しちゃいました。リノベ中の家の2階の窓から身を乗り出して川を眺めたら、1月だというのにからっとしたあったかい気候が気持ちよくて、ちょっとノスタルジックだったのを覚えています。


旧平岡屋の2Fからの景色 何かノスタルジックだった初めての佐伯は古民家のリノベーション
2018年1月 旧平岡屋にて


その後、福岡に帰った私に、佐伯の「まちづくり」的な活動の情報が、どんどん入ってきて。まちの将来の姿を実験してる市「船頭町市」やら、「大集合」、「サイキシミン」やらでアプローチがかかり、昼から飲める大衆居酒屋「二八」やら「coffee5」やらが、学校帰りのゲーセン的引力で私を呼び、気づいたら「佐伯市民の日常」を体験しに月に一回佐伯にきちゃっていました。

船頭町市の打ち上げ

移住前に参加したcofee5で行われた大集合









ニッパチとの初めての出会い


魔界との初めての遭遇
この日の船頭町市のドレスコードは「水玉」

■佐伯の表の魅力「自己実現を後押ししてくれる街」

私には、アイリッシュミュージックパーティを佐伯でも開催するという一つの夢がありました。その夢は、移住する前に、佐伯で叶えることができました!リノベーション公務員ユニットとして、界隈では知られているDOCREの一人…河野さんの当時リノベーション中の物件「平岡屋」の中庭で、「ビール飲みながらみんなで生の音楽聴いて踊ったら最高に気持ち良さそう」なんてことを相談したところ、「いいねやろう!」と言ってくれ、いつの間にか仲間を集めてとんとん拍子に実現させてくれたのです。移住後も河野さんは、緻密な計画性と強い決断力で、私が迷っている時にはしっくりくる選択を一緒にしてきてくれました。

移住前に開催できたアイリッシュミュージックパーティ

 「佐伯はプレーヤーが多い」と多くの人が言うし、私自身も本当にそう思います。何かしたくなるオープンな空気があって、「やりたい」を応援する人がたくさんいる。
次々にプロジェクトが立ち上がって、誰かの夢がさらっと叶えられていく。そんな「自己実現を後押ししてくれる」人と場所の環境が、佐伯の魅力の一つです。


■佐伯の裏の魅力「逃げさせてくれる場所がある」

佐伯のもう一つの魅力は、ダメな自分を受け止めて、甘えさせてくれる人たちがいることです。
移住前から、「家にいていいよ」って甘えさせてくれる人がいて、ゲラゲラ、だらだら笑っていて、完璧に“私らしい”怠惰な部分を露呈していたと思います。
移住後もそれは同じで、逃げさせてくれる場所が佐伯にはあるんです。

振り返ると「頑張ってね」「無理しなんなよ」って、私は、何度言ってもらってきたんだろう。
逃げる場所があるから、どん底まで落ちる前に、前に進むことができる。これって今の世の中で本当に必要なことだと思うんです。実際、私はこれまで何度も自分を追い込みすぎて折れてしまった経験があります。一時的なうつや、パニック障害も経験しました。周りにも「まさか、この人が?」と言うくらい、うつを患った経験がある人は多い。

休むことって、がんばることと同じくらい大事なことなのに、「さぼる」「甘える」「あそぶ」そんなワードと結びついて、罪悪感すら抱いてしまう。だからか、休み方がわからない。仕事をしていない時間も、頭にすべきことがまわり続けたり、遊んでいても不安に襲われる。
私たちは「休む」にもっと、まじめになっていいと思うんです。心が折れる前に。しあわせに生きるために。
佐伯は私に休み方を、教え続けてくれています。


佐伯の持つ二つの空気

▶︎ワクワクする夢を膨らませ、それを応援してくれる空気。<自己実現への後押し>
▶︎ゲラゲラ・ダラダラ笑う自分を引き出す、甘えさせてくれる空気。<自己承認を導くやさしさ>

かんたんに言うと、がんばるも、休むも、両方できるかんじ。

その両方に私は、すっかり夢中になったのです。
それは、「みどり荘」のテーマにつながっていきます。

「働く」と「暮らす」と「休む」を同時にためせる場所。がんばると、休むを、見つめる場所。

それができたら、きっとみんな、少し自分が好きになれる。がんばった日も、休んだ日も、そのままの自分でいていいんだって、思いながら眠れる。そんな場所。
だからこそ「コワーキング」×「シェアキッチン」×「シェアハウス」なんです。どれか一つでもちがう。
働きながら、休みながら、暮らしながら、人は生きているから。それらをゆるやかに行き来して、時にがんばり、時に休める場所を提供したい。


 まず「みどり荘」の立地が好きでした。佐伯市内のなかなかの中心部で、町の動きを目の前に感じることができます。でも、完全な中心部じゃない。メインストリートを一歩出て、佐伯市のシンボルである城山のふもとに向かって細道を入る。町と山の間のような場所。変わる場所(町)と、変わらない場所(山)の交わる場所。

 60年以上前、当時は産婦人科の病院としてこの建物は建てられました。その後、地元高校生や、青年部、看護師など、様々な人が住む寄宿舎として機能した。寄宿舎の後、ゲーム屋さんの倉庫になり、公文の教室としても使われていたけれど、使う人がいなくなってから20年弱空き家になっていました。

 古いけれど、どこかノスタルジックなたたずまい。小道を抜けると、左右には植物の緑と茶色。すれちがうのは、おばあちゃんとおじいちゃんと、猫。何かぶら下がっているなと見上げると、「まくわうり」と言う野菜で、見ていると「これ食べれるよ」とおばあちゃんが背伸びして採って、袋に入れて渡してくれる。

みどり荘の裏の坂を登る猫

■改めて、どんな空間になるの?

▶︎シェアキッチン〜誰もがふらっと立ち寄れる場〜
入ってすぐの場所には、シェアキッチン。飲食許可のキッチンとなるので、お店をやりたい人がテイクアウトショップをすることができます。趣味だった、料理・スィーツ作りを、ここで「商い」に変えるチャレンジができます。テイクアウトのワッフル屋さんや、クラフトコーラや季節のジュースを販売。

米粉ワッフル藍のクラフトコーラ

▶︎コワーキングスペース 〜働き、出会う場所〜
アンティークソファやみどり荘の柱から作った机などがある、ワークスペース。Wi-Fiも無料、飲食持ち込みもOK。誰かの本棚を覗く企画「シェアライブラリー」や、アーティストのギャラリーイベントも開催していき、出会いの場所として育んでいけたら。

▶︎シェア畑 〜自然と暮らしをつなげる場所〜
「みどり荘」の裏手には、小さな畑があります。山のふもと、みどりに囲まれたその畑で、日常使いできるレタスやルッコラなどの葉物や、ハーブ、お芋や大根なんかをつくる予定。料理の仕上げにバジルを取りに走る。そんな日常を。

▶︎シェアハウス 〜暮らすを共有する場所〜
一階の奥部分に、住人専用のリビングが。キッチンの天井は吹き抜けになっていて、2階のランドリースペースのカウンターと顔を合わせることができます。ランドリースペースはシアター利用も可能です。2階には6部屋、個人の寝室が。暮らしの道具は揃っているので、身ひとつで来て、佐伯暮らしをはじめられる。

こんな場所を、大好きな街・佐伯をみつめてきた「みどり荘」を舞台につくっていっています。



■80人以上のボランティアさんと空間を作ってきました

でも、やりたいと思うことと、実現することは別のこと。「みどり荘」プロジェクトでも、佐伯のみんなは、私を助けてくれまくっています。

プロジェクトを思いついて相談した時、アイディアをまるっと受け止めて肯定してくれた人たち。
実現に向けて動き始めた時は、共に企画を詰め、助言し、お金を借りる後押をしてくれた人たちがいた。
工事に入ってからは、古材を活用し空間を作ってくれた大工のMAENOMERI WORKSさんの強力な実行力に助けられ続けています。
そして、ボランティアとして、リノベーションを一緒にしてくれてき80人以上の人たち!!
「みどり荘」をジブンゴトにしてくれ、「みどり荘」が佐伯にあることがうれしいと言ってくれて、みんなで作ることができた。
産婦人科病院だった当時にこの場所で生まれた人と一緒にリノベーション作業をし、一服する。
時の流れと、みんなの想いを感じると、自分を奮い立たせることができるし、このプロジェクトはなんとか成功させたいと思うのです。


このプロジェクトは、「帰ってこれる場所」を増やしませんか?という提案でもあります。

あなたが、あなたとして、帰れる場所。

帰り方は様々。仕事をしにでもいいし、一服しにでもいいし、住みにでもいい。

がんばらせてくれるし、休ませてもくれる、佐伯という不思議な街に。

「自分によしっ」って言える。そんな場所を、ぜひ一緒に作ってくれませんか?

 

みどり荘オーナー 
暮れのあい 代表 平井佐季

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▼資金の使い道

・企画運営費
・リノベーション設備費
・CAMPFIREクラウドファンディング手数料


▼実施スケジュール

2022年11月〜 みどり荘完成に向けたリノベーション再スタート
2023年  1月  みんなで完成お祝いパーティ
        (リノベ第1期後のオープンから1年経ちますが、遅めのみどり荘感謝の日にしたいと思います!) 


▼最後に

 この「みどり荘」にいろんな人が人生のよりみちをして、ここに関わった方々がお互いの人生を豊かにし合える場所にしたいです!ぜひご支援よろしくお願いいたします!
これからの活動は、活動報告を通じてお知らせいたします。みどり荘がなんとなく気になる、あるいは興味をお持ちいただけた方は、こちらから詳細や私たちの日常をご覧ください。最後までお読みいただきありがとうございました!
Instagram  : @midoriso_  @sakiiiness


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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