こんにちは!大阪府松原市で「佑啓(ゆうけい)塾」という小さな塾を運営している、中野太一と申します。
今、僕たちは、子どもたちを中心とした「好奇心の芽を育む場所」を作ろうとしています。
ここに集まる子ども達に、さまざまなヒト・モノ・コトとの出会いをつくり、楽しく豊かな人生を歩んでもらいたい。そんな想いを込めて今回のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。
●子どもたちの好奇心の芽を育む場所というのはどんな場所なのか?
● 普通の塾とは何が違うのか?
● なぜ僕が「好奇心の芽を育む場所」を作りたいと思ったのか?
いろんな想いをまとめましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです。
はじめに
みなさんは「塾」と聞いてどんな風景が浮かびますか?生徒が机に座って先生の話を聞き、テスト対策や受験対策をする… そんな無機質な風景が浮かびあがるのではないでしょうか。
僕は子どもに教科書の知識だけでなく、たくさんの学ぶきっかけを与えたいと思っています。まずは興味の持てることで学ぶきっかけを掴み、学び方を学び、学校の勉強はそこからやればいい。学びを楽しむ姿勢を身につけ、自分で学びの糸口を見つけられるようになることが、人生100年時代を楽しく生きるには必要です。
こんな想いに共感してくれる仲間探しとして、このクラウドファンディングを立ち上げました。
舞台となる「佑啓塾」の紹介
佑啓塾は、2021年に開設した河内松原駅から徒歩3分の個別指導塾です。
小中学生をメインに教えるこの塾では、知識を楽しむことを重視しています。誤解しないでほしいのは、あれこれ工夫して教科書の内容を楽しく覚えようということではなく、教科書の範囲を超えて、新しい知識を身につけることを楽しむという点です。
僕の約10年にわたる塾講師としてのキャリアの中で、子どもの教育についてよく誤解されていると感じたことがあります。
このような思い込みから離れて、子どもにとって本当の幸せにつながる教育をしたいと思い、新しいスタイルの塾を作り始めました。
佑啓塾での学習スタイルは普通の塾とは異なります。
1. 1対1の「授業」の時間は学習内容を教えるのではなく、目標設定を一緒に行う
2. 学びを効率化するために、教育理論やICTを積極的に取り入れる
3. 学習範囲を越えて自由にやりたいことが試せる
この中で、3. 学習範囲を越えて自由にやりたいことが試せる 場所として誕生したのが佑啓塾の「部活動」制度です。
佑啓塾の部活動「UK club」とは
「UK club」とは佑啓塾が主催する部活動で、佑啓塾に通う生徒に様々なことを経験してもらいたいと思って始めたものです。今年4月から、この活動を塾に通う子どもたち以外にも体験してもらうために一般公開しました。
<部活動の例>
・プログラミング部 マイクラやスクラッチ、Arduino等を使って作品を作る
プログラミング部の紹介はこちら(活動報告に飛びます)
・アウトドア部 外に出てキャンプやモルックを全力で楽しむ
アウトドア部の紹介はこちら
・図書部 教室内の漫画、絵本、学術書などさまざまな本が読み放題+ビブリオバトルや本棚遠足で本に親しむ
・ボードゲーム部 厳選されたボードゲームで楽しく頭を動かす
ボードゲーム部の紹介はこちら
他にも「映像制作部」「手芸部」「DIY木工部」など、塾長や塾生が発案者となって活動しています。
塾の授業時間の前後、お休みの土日や学校帰りに立ち寄り、様々な楽しい体験を通じて「好奇心を育む」場所として使ってもらっています。
UK clubの特長
UK clubのコンセプトは「知識と遊びの実験室」です。
1. 好きなことを、好きなように
まず何よりも大事にしているのが子ども達の「やってみたい」という気持ちです。
マーベル映画が好きだからマイクラで再現してみたい、ボードゲームの必勝法を編み出してあの人に勝ちたい、自分が思う最高に可愛いスカートを作ってみたい…など、子ども達が好きなことをどんどん膨らませて新しいことに挑戦することを応援します。
2. コミュニケーションがある
活動に対するフィードバックや、作ったものを一緒に楽しんでくれる子どもや大人が居ることで、より豊かな体験が生まれます。また、もくもくと一人で趣味に打ち込むのが好きな人も居ますが、「とりあえずやってみたい」という初期の段階では人とのコミュニケーションがさらなるモチベーションにつながる場合があります。
3. 大人も楽しんでいる
隣で大人が勉強していたり、真剣に趣味やボードゲームに打ち込む姿を見て、自分もやってみたいと感じたり、学びは楽しいと気づいてもらいたいと考えています。子どもは大人の姿を見てふるまい方を学びます。 佑啓塾では大人の参加を重要視しており、子ども向けの部活動に大人が参加していたり、大人向けの部活に子どもが参加していることが多くあります。
大人向けの部活動としては、お酒やおつまみを片手にゲームを楽しむ「大人のボードゲーム部」、みんなで集まって趣味や仕事の学習に集中する「大人のもくもく部」などがあります。最近では大人向け部活にも子どもが参加することが多くなり、子どもがいろいろな大人と接点を持てるようになってきました。
なぜやるのか
僕たちが部活動をやる理由は、子ども達にきっかけを与えたいからです。
少し自分の話をすると、実は、僕はずっと塾講師を目指してきたわけではありませんでした。
もともとは建築に興味があり、京都大学を目指して勉強していましたが成績が思ったように伸びず、浪人中に進路を考えなおした結果、建築をより実践的に学べる近畿大学に進学しました。近畿大学は偏差値で言えばそれほど高くありませんが、僕は近畿大学の設備と制度を存分に活かし、英会話のトレーニングをしてフィンランドに留学し、木造建築を学び、たくさんの本と出会って本当に充実した学生生活を送ることができました。
塾講師を始めたのは、中学生のときにお世話になった塾でバイトとして働き始めたのがきっかけです。気づけば約10年が経ち、いつの間にか僕の思考は「どんな教育が子どもにとって幸せか?」という問いが占めるようになっていました。
その他にも、友人に誘われてプログラミングの仕事をしてみたり、趣味でギターを弾いたり、フィンランド好きが高じて北欧生地のお店で働いたり、ボードゲームを楽しんだり、キャンプに行ったり、ビブリオバトルや読書会など本のイベントに参加したり・・・思えば色々な経験をしてきました。
まさか自分が個人塾を経営するとは思わずに、趣味の延長で経験してきたことが、今こうして塾の運営に活きています。
何が子どもの人生に影響を与えるか、何が子どもにとって幸せなのかははっきりわかりません。だからこそ、様々な体験ときっかけを与えて、将来いつかどこかで「そういえば・・・」と思い出してもらえれば良いなと思っています。
ちなみに、「学校の勉強ができるようになる」という点でも、既に部活動は実績を上げつつあります。
中学1年生から1年半ほど通ってくれているIくんという男の子が居ます。彼は英語と国語が苦手で、はじめは学校のテストでも合計点が平均より少し下くらいでした。彼はマインクラフトが大好きで、塾の授業前後の空き時間でコツコツとオリジナルの世界を作っていました。すごい集中力だなと思って見守っていると、 気づいたときには、彼はマイクラで英語のコードを使い始めていました。でもそれは英語の意味を理解しているわけではなく、呪文のように覚えているだけでした。そうして応援していると、次はマイクラの操作動画を作りたいといって、動画の制作を始めました。動画編集ソフトをダウンロードし、音声や字幕といった素材も用意して、Youtubeにアップロードするようになりました。こうして夢中になることを続けているうちに、英語を「便利な道具」として少しずつ認識し始め、「英語なんてまったくわからないし興味もない」という状態から抜け出し、今では毎日英語の勉強を続けられるようになりました。
これからやりたいこと
僕たちはこの場所を、子ども達にとって「知識と遊びの実験室」としてさらに充実させたいと考えています。
部活動をオープンにして約5か月が経過し、少しずつ松原の子ども達が集まってきて楽しく過ごしてくれるようになりました。おかげ様でプログラミング部用のPCが足りなくなったり、30種類あったはずのボードゲームは何度も遊んでマンネリになったり、みなさんが本を持ってきてくださるおかげで本棚のスペースが足りなくなってきています(汗)
このプロジェクトでの支援金は、これらの不足している設備をそろえたり、子ども達が気軽にものづくりに挑戦できるような環境を作ったり(例えば3Dプリンター)、本のイベントを増やしたりといった新しい取り組みに使います。もし余力があれば、大人の学ぶ場所としての環境も拡充したいです。
〈支援目標金額 600,000円 の使い道〉
1. 部活動事業の半年分の運転資金 200,000円
2. 図書部 本の購入 100,000円
3. プログラミング部 PC購入 70,000円(中古デスクトップPC40,000円、モニター30,000円)
4. 図書部 追加本棚の材料費 20,000円(1台5,000円で4台分)
5. ボードゲーム部 ゲーム購入 60,000円(1か月に2つ購入するとして約1年分)
6. 3Dプリンター 50,000円
7. リターン準備資金 20,000円(ブックカバー生地の購入、しおり材料、郵送料など)
※手数料9%分 54,000円
〈プロジェクトのスケジュール〉
2022/9/1 支援受付開始
2022/9/25 支援受付終了
2022/10/31 支援金受け取り
2022/11/1~ リターン準備・順次発送
読者のみなさまにお願いしたいこと
このクラウドファンディングに共感してくださった方々に、ぜひお願いしたいことがあります。
まずはぜひ、塾に遊びに来てください。いつかやってみたい、勉強してみたいと思っていたことを持ってきてもらえれば、集中して取り組める環境を提供しますし、プログラミングや手芸であれば必要な機材がそろっています。思う存分楽しんでもらえたら、ぜひ友人やご家族の方にシェアしてもらえると嬉しいです。
もし興味があれば、部活動やイベントを開催してみませんか?僕たちが喜んでバックアップします。
そして応援してくださる方、遊びに来てくださる方々に、僕たちは全力で以下をご提供します。
・学びに集中できる快適な空間
・子どもと大人の楽しいコミュニティ
・本のある快適な空間と読書仲間
・教育や学習について考えを深めたり議論する機会
プロジェクトチームの紹介
この他にも、ボードゲーム部のサポート役を務めてくれる啓明塾の卒塾生や、友人のつながりやSNSなどで活動を知り、大人もくもく部・大人ボードゲーム部・アウトドア部に毎月のように来てくれる大人の方々など、たくさんの仲間が居ます。
リターン紹介
このクラウドファンディングに支援してくださる方へのリターンをご紹介します。
【3,000円】佑啓塾図書館オリジナルしおり + 御礼動画
部活動に来てくれる子ども達と一緒に作った、手作りのしおりです。どんなデザインになるかは届いてからのお楽しみ!
また、子ども達のしおり制作風景を動画にしてお届けします。
【3,000円】佑啓塾ボードゲーム会 特別招待チケット
佑啓塾が開催するボードゲーム大会にご招待いたします。チケット1枚で、以下のどちらかのボードゲーム会に1回ご参加いただけます。
①大人のボードゲーム大会(付き添い2名まで無料)
②えいごボードゲーム体験会(本人のみ)
お申し込み方法:プロジェクト終了後に日程候補をお送りしますので、ご都合の良い日時でお申し込みください(主に週末に開催する予定ですが、ご都合が合わない場合はご相談可能です)
【6,000円】佑啓塾手芸部オリジナルブックカバー
手芸部部長と運営メンバーで開発した手作りのブックカバーです。読書時間が楽しくなるよう、「おしゃれで便利」にこだわって制作しました。ふせんカードを貼り付けられるマジックテープと、Suicaなどのカードを入れて通勤通学に持ち歩けるミニポケット、UK clubのロゴ付きです。生地の柄は選べませんが、性別問わず使えるおしゃれな生地を選定しています。
数量限定のためお早目にお申し込みください。
【10,000円】お好きな教室10時間分貸出チケット
佑啓塾のお好きな教室を10時間分ご利用いただけるチケットです。プロジェクト終了後、メールにて利用日時の予約をお願いします。授業や部活動の都合により、ご希望の教室が使えない場合がございますのでご了承ください。どの部屋もエアコン、Wifi、電源タップ、テーブル、イスが完備されています。
A教室…大きなモニター2枚とiPad、PC等が設置されたITを使った活動に向くスペース
B教室…本棚に囲まれ、テーブルや椅子を自由に組んでいただけるなんでも使いやすいスペース
C教室…自習ブース10個が縦に並んだ日当たりの良い集中スペース
【10,000円】本の購入支援(5,000円分) + サポーター紹介ページ掲載
【20,000円】本の購入支援(10,000円分) + サポーター紹介ページ掲載
このリターンにてご支援いただいた分の半額を、必ず子ども達の本の購入用に使います。
図書カードを1人1枚配ってみんなで本屋に行き、好きな本を購入できる「本屋遠足」などの読書イベントにも使用します。読書の楽しみを知る人にぜひ選んでいただきたいリターンです。
また、佑啓塾のHPに本の購入サポーターとしてお名前を掲載させていただきます。
【10,000円】佑啓塾HP上にサポーター掲載 + UK club通信のお届け(個人)
【30,000円】佑啓塾HP上にサポーター掲載 + UK club通信のお届け (法人)
佑啓塾の活動に賛同し応援してくださるサポーターとして、ホームページにお名前を掲載させていただきます。プロジェクト終了後にフォームをお送りしますので、掲載したい情報をご入力ください。
また、部活動の様子や塾長が教育について考えたことを掲載したメールマガジン「UK club通信」を毎月1回お届けします。
なおバックナンバーはnoteにてお読みいただけます。
https://note.com/ukjuku_osaka
最後に
塾長:中野太一より
私はここに至るまでさまざまなことに興味を持ち、新しいことを始めては飽きたり挫折したり、やることをコロコロ変えてきました。その過程でたくさんの人にお世話になりました。本当にありがとうございます。その時々に目指していた形とは違うけど、自分が受けた恩を返す方法がこの佑啓塾という新しい教育の形なのかもしれないと思っています。「Connecting The Dots」でこれまでやってきたこと、教えてもらったこと、学んだこと、全部が繋がって無駄にならないのだなぁとヒシヒシと感じています。あるいは「恩を無駄にはできない、活かす方法があるはずだ」と、点と点を必死に繋いでここまできたのかもしれません。
高校生のアルバイトから始めて、自分の塾を持つに至るまでに考え続けたことは「子どもにとっての幸せ」でした。子どもが学ぶことを望み、知ることを喜び、好奇心を満たせる場所を、自分の手の届く範囲で実現したいと思っています。もしも少しでも共感していただけたら、ご支援よろしくお願いいたします。お金でなくとも、コメント、シェア、メッセージいただけると本当に励みになります。
広報:長谷川菜月より
最後までお読みいただきありがとうございます。高校の同期で同じ軽音部でもあった太一くん(塾長のことです)は、当時からこだわりが強く、芯がしっかりしている人でした。浪人や留学も含め、自分の塾を持つに至るまで一本道ではなかったことを知っている私だからこそ、太一くんが子どもの教育に向ける努力とセンスに絶大な信頼を置いていますし、この塾を応援したい、しなければならないと思いました。
私は父の転勤の都合で、松原で中学2年から大学3年までを過ごしました。転校生の私は人間関係をうまく構築できず・・・今振り返っても当時はとてもしんどい時期で、家族にもたくさん迷惑をかけてしまいました。塾にも通わず、友達も少なかったので、家と学校以外に行くところが無かった、他に居場所があればもう少し楽に過ごせていたのかもしれない。そんな気持ちもどこかに持ちながら、佑啓塾の活動を手伝っています。
今年4月に活動を初めてまだ5か月ですが、 友人や地域の方々が助けてくれたおかげで、累計約300人もの方々に利用していただきました。楽しそうに活動する子ども達や大人の姿を見ていると、私自身もわくわくしてもっと頑張ろうと思えます。これからも子ども達と太一くんが安心して楽しくのびのび挑戦できる場所を作りたいので、応援よろしくお願いします!
〈主催者情報〉
佑啓塾 大阪府松原市上田1-11-9 中西ビル3階
公式note https://note.com/ukjuku_osaka
公式Instagram https://www.instagram.com/uk.juku/
モルック会Twitter https://twitter.com/ukeijuku_Molkky
佑啓塾の授業風景はこの動画から覗けます↓↓
(Spetial Thanks!)
メインイラスト:ZAKKO @zakko_tw
メインイラスト構成:小倉
コメント
もっと見る