はじめまして!高林寺副住職君島 真実(きみじま しんじつ)と申します。


栃木県那須塩原市・高林で長年愛されてきた駄菓子屋さんの『河内屋(かわちや)』を、みんながワクワクドキドキできる子供と大人のたまり場として復活させるため、仲間と一緒に活動しております。




|自己紹介

私は、千葉県船橋市出身の41歳。真実という名前は本名です(読みは「まこと」ですが)。
僧侶である祖父のアドバイスにより、父が般若心経の一説からいただいたそうです。
とはいえ、父は次男であったためお寺の後を継ぎませんでしたし、祖父もまた遠方に住んでおりましたので、私は一般的なサラリーマン家庭で育ちました。


たまに行く父の実家がお寺というだけで、「いつもと違う田舎の風景」という程度です。そうして、僧侶という存在を特に意識してきませんでしたが、それが変わったのは、これから社会に出ようとする大学生の時でした。
自分はどんな方法で生きていったらいいだろう?そもそも稼ぐこととはなんだろうと考えた時に、ふと、地域の人に愛されて過ごしている祖父のことを思い出し、「稼ぐというのは感謝されることだ」と思い至りました。
世の中の仕組みとして、お金を介して感謝が回っていくのが普通です。でも、私は、直接感謝が回る世界で生きていきたかった。そう考えてたどり着いたのが、僧侶という生き方でした。


その後、大学卒業と同時に、曹洞宗大本山永平寺(福井県)にて一年半修行。
2006年~2020年まで、東京都港区にある曹洞宗総合研究センターの研究員を務めまして、その間の2011年より、結婚を機に、栃木県那須塩原市高林にある多幸山高林寺に入っています。


高林寺(こうりんじ)


那須塩原市高林に住んで10年。
大学時代に青春の熱を注ぎ込んだ音楽も大切にしており、坊主バンドのドラマー朝野白粥としても活動中です。



私が住む「高林」という地域は、酪農が盛んで、夏は川で遊び、冬は雪が降る四季のはっきりとしたきれいなところです。
都会に比べたら同級生の数は少ないけれど、子供たちは皆元気。
ただやはり、年々、子供たちが自由に集まって楽しめる場所や、機会(お祭りなど)は減ってきています。
そういった、学校でもない家でもない第三の場所。それが必要だと私は考えています。



『河内屋』は、現在、140名の小学生が通ってる「高林小学校」の前にあります。
地域の方々がみんな入学し卒業していった学校ですので、その前にある『河内屋』という場所は、30代から60代の方まで、昭和生まれの世代に長く愛されてきた駄菓子屋です。
地域のみんなの思い出がたくさん詰まった場所なのです。

高林小学校


この立地と、みんなの思い出。
異なる世代が自然に集まることができる場所としてふさわしいと考えました。


現在、この『河内屋』プロジェクトには、地域の仲間がたくさん参加してくれています。
みんな他に本業を持っているため、夜に改装作業などしています。


リノベーション中



|このプロジェクトで実現したいこと

『河内屋』復活を通して実現したいことは、大きく分けて4つあります。

①子供たちのたまり場を作ること
②地域の人の活躍の場を作ること
③高林地域のファンを増やすこと
そして、懐かしくて新しい駄菓子屋を作ることです。


①子供たちにワクワクドキドキできるたまり場を!

・家とも学校とも違う、子供が中心の場所を作りたい(自分の意見を持つ)。
・自分で商品を選び、自分のお小遣いで買い物をする経験を子供たちにさせてあげたい(経済を学ぶ)。
・そこに行けばワクワクドキドキできる場所を子供たちに作ってあげたい(感情豊かに過ごす)。
・子供たちがたまれる場所を作ってあげたい(自治の本質を直感で理解する)。

改装中にみつけた出土品(?) の数々



②地域の人が活躍できる場所を!

・地域の人の特技や知識を子供たちに伝える機会を作り、地域の大人も活躍できる場所を作りたい(尊敬される大人と憧れる子供の関係の醸成)。
・高齢者や女性などにお店の運営に携わってもらうことで、今まで地域の中で活かしきれていなかった能力を発揮してもらいたい(感謝の直接的な好循環 )。
・地域のみんなで地域の子供たちを育てていく場所にしていきたい。
・お茶飲み話をしたり、サークル活動に利用したり、大人のたまり場にしていきたい(子供たちのすぐ横にある大人の世界)。



③高林を好きになってもらいたい!

・『河内屋』が復活することで、自分たち次第で高林でもワクワクドキドキできるという経験をしてほしい。
・高林には豊かな文化と歴史があることを知ってほしい。
・今まで高林に縁がなかった方にも、こんなに素敵な地域があることを伝えたい。


江戸から会津へ抜ける街道沿いの宿場町でもあった高林には、自然と人の切り拓いた道との調和があります。



④懐かしくて新しい駄菓子屋を作ります!

・当時使用されていた文具棚やソファー、机はできるだけ使用し、そのほかの設備も、ほかで廃業になった駄菓子屋さんから譲り受け、「昭和から平成にかけて見られた駄菓子屋」にできるだけ近い形で復活させたい。
・店内では懐かしの駄菓子や文房具を販売するほか、世界の様々なボードゲームやカードゲームで遊べる空間や、プロジェクターや音響機材などを用いて、小規模イベントを開催できるようにしたい。
・おしゃれな雑貨や文具、高原野菜や高林地区の特産品などこだわりの商品も販売し、大人が来ても楽しいお店にしたい。
・店内や店外に椅子をたくさん用意し、みんながたまれる場所を作りたい。

河内屋のおばちゃんがいつもニコニコ座ってた
椅子と机がいつもの場所に。



|私たちの地域のご紹介

改めて、『河内屋』がある高林をご紹介します。
写真の通り、栃木県那須塩原市の山間部にある自然豊かな地域です。



歴史は古く、江戸時代には会津中街道の宿場として近隣の地域とともに栄えました。

明治から昭和にかけては高林村の中心地としてにぎわいました。映画館や写真館、呉服屋さんなど多くのお店が軒を連ね、「高林銀座通り」と言われるほどでした。

『河内屋』はその中心地にある旅館でした。創業がいつかは不明ですが、昭和初期の商店街図にその名前を確認することができます。戦後まもなくまでは木造二階建ての立派な建物が建っていたそうです。



|プロジェクトを立ち上げた背景

その後、『河内屋』は昭和40年ごろより駄菓子屋として地域の子供たちの憩いの場となりました。



そして、店主の高齢化により2005年に閉店しました。

ちょうどそのころから、高林にも時代の影響がはっきりと見えるようになってきました。
移動手段の変化や少子化などの影響によって、5つあった小学校が2つになり、街道沿いの店舗も減少し高林銀座通りの面影はなくなってしまいました。

また、それまで行われていた獅子舞、盆踊り、どんど焼き、お月見、花市などのお祭りや年中行事がほぼすべて行われなくなりました。


私はそれだけの歴史と文化がなくなってしまうのはもったいないと強く感じています。
なぜなら、私の故郷の千葉県船橋市は、昭和50年代にできたいわゆる「新興住宅地」が中心で、私が生まれ育った地域も、私が生まれる数年前までは林や沼地だったような所でした。そこには地域の歴史もお祭りも年中行事も全くなく、子供心に「なんか寂しい」と感じていました。


大人になって改めて思うのは、地域の人々が集まって交流するのは、人間の本質だということです。
だからこそ、ここ高林の、地域にある歴史と文化を受け継いでいってほしいのです。



|これまでの活動

そこで、2018年8月に、多くの仲間と協力して夏祭りを復活させました。

高林寺を会場に開かれたこのお祭りは、お寺では60年ぶり、地域では30年ぶりに行われた夏祭りでした。


何もかも手探りの状態ではじめたお祭りでしたが、500人以上の来場者があり、 活気と笑顔に溢れていました。


翌年2019年も開催し、前年度よりも多くの人でにぎわい大好評で終わりました。


お祭りをしている中で一つの思いがわいてきました。

それは、お祭りの活気と笑顔を、非日常的な空間から日常の生活の場へと転換できないか」というものです。

そのような時、地域の複数の人から「昔あった『河内屋』という駄菓子屋を復活させてくれないか」と言われたのです。まさにこれだ!と思いました。



地域の人にとって、いいこともわるいことも学んだ場所。

いつもワクワクドキドキできた場所。

楽しい思い出がいっぱいの場所。

それが『河内屋』だったのです。それはまさに、お祭りの非日常感を持った日常空間。


これが出来れば、お祭りの時にあふれていた活気と笑顔を生むことができるのではないかと考えたのです。



|資金の使い道・実施スケジュール

皆さまからご支援いただいた資金は、クラウドファンディングの手数料を差し引いた後、河内屋の改装費用に使わせていただきます。
例えば以下のような事柄です。


1. 一番修繕が大変なのが屋根と外壁の塗装です。長い間使われていなかったので、屋根は全面がさび付き雨どいも穴が開いています。外壁もかなり汚れてきており、塗装が必要です。

2. シャッターの開閉がスムーズではなく改修が必要です。また、網戸がないため窓を開けると虫が入り放題です。換気対策のためにも網戸を取り付ける必要があります。

3. 大人も子供も大好きなアイスやジュースを入れる冷蔵庫が必要です。

4. 現代のたまり場として、Wi-Fiや映像機器が使える環境を整えます。


ゆくゆくはここに映像をうつして、
みんなで映画を見たり、YouTubeを見たり、ゲームしたりしたい...!



今後のスケジュールもご紹介させていただきます。




|リターンのご紹介

7種類ご用意させていただきました!


◎河内屋応援 2,000円

ご支援感謝のお手紙を書かせていただきます!


◎河内屋と一緒 3,000円

ご支援感謝のお手紙を書かせていただきます!
以前使われていた看板をデータ復元しオリジナルクリアファイルを作成しました。こちらをお礼の品とさせていただきます。いつでも持ち歩いてください。


◎地蔵に願いを 3,000円

ご支援感謝のお手紙を書かせていただきます!
河内屋の復活を機に、子供たちの安全と健やかな成長を祈念し、高林寺からお地蔵様を移転させていただきます。それにちなんだ御朱印を手渡しします!


◎写経体験 5,000円

古来から続く日本伝統のワークショップ「写経体験」(1回)を行なっていただけます。
加えて、ご支援感謝のお手紙と、河内屋の復活を機に、子供たちの安全と健やかな成長を祈念し、高林寺からお地蔵様を移転させていただくことにちなんだ御朱印を手渡しします!


◎店内にお名前掲示 10,000円

駄菓子売り場の壁面に、お名前を印字した木札を掲示させていただく予定です!
店舗が存続する限り、閉業まで掲示させていただきます。


◎シャッターに広告掲載(半年間) 25,000円

もともと、「河内屋プロジェクト」の収入源として、地域の企業様に対し、シャッターに広告を掲載して広告料を頂く予定でいました。
そちらの通常価格、半年 30,000円 (シャッター1/2枚=番号が割り振られているところのひと区画分 5,000円 / 月)のところ、クラウドファンディング限定の25,000円で広告掲載させていただきます!
※大変申し訳ございませんが、広告のペイント・除去費用は、ご支援者様負担となります。予めご了承ください。


◎河内屋の王様  100,000円

河内屋で王様体験をしていただきます!来る人来る人、みな王様としてご挨拶してくれます。



|最後に

夏祭りは1年365日のうち、たった一日しか行われません。

お祭りが終わってしまえば、またいつもの日常に戻ってしまうのです。

お祭りで生まれたつながり、情熱、ほんわかした気持ち、青春を日常でも継続できないものか。
じいちゃんもばあちゃんも、お嫁さんもお兄さんも赤ちゃんも、僕も君も。


そんな日常が『河内屋』で実現できたらと思っています。

ご支援よろしくお願いします!




<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/04/23 09:02

    当日の報告となり申し訳ありません。おかげさまで、本日河内屋は開店一周年を迎えます。そこで、河内屋店内に掲示してある紙にお祝いのメッセージを書いてくださった方にはちょっとしたお菓子をプレゼントします。また、14時ごろから河内屋の王様が来店します。当プロジェクトの王様プランにて支援をしてくださった...

  • 2023/02/28 20:01

    「◎店内にお名前掲示」プランにてご支援いただきました皆様。大変お待たせいたしました。皆様のお名前を記した木札を駄菓子売り場上に掲示いたしました。高林産直食堂のマスターさんがお忙しい中、仕事の合間や終わったあとに書いてくださいました。ありがとうございました。ぜひ皆様一度ご覧に起こしください。また...

  • 2022/11/18 23:13

    「地蔵に願いを」、「写経体験」プランにてご支援をいただきました皆様大変お待たせいたしました。本日、御朱印引換券と写経会参加券を郵送いたしました。先日メッセージでも送らせていただきましたがこちらでも説明をさせていただきます。◎地蔵に願いをプランの皆様引換券をご持参のうえ河内屋へお越しください。1...

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