はじめに

皆様こんにちは!エコボスコ合同会社代表の森下正志と申します。今回、10年後、20年後、さらに先の日本の事を考えてこのプロジェクトを立ち上げました。近年では世界中で経験したことのないような災害や環境の変化が日常的に起こっており、日本でも様々な災害が発生しています。この要因の一つに環境問題があると考え、少しでも未来に繋がる取り組みになればと思っております。

このプロジェクトで実現したいこと

 現在の日本の竹林のほとんどは、自生した竹林ではなく、人間の手によってつくられた竹林です。管理不足によって竹林が荒れて、雑草のごとく増殖してしまう現象は「竹害(ちくがい)」と呼ばれています。竹は、日本各地に広く分布し、ずっと昔から私たちの暮らしの中で、さまざまなものに利用されてきましたが、現代では生活様式の変化やプラスチックなどの代替製品、安価な輸入竹製品の増加、また生産者の高齢化などにより、高価な工芸品を除いては、日常で竹製品を見かけることが少なくなってしまいました。

 便利なものは便利ですし、竹を利用しなくなっていったことを非難するわけにはいきません。少しでも日本の竹の消費を増やそうと様々な取り組みが行われていますが、コスト等の問題で竹林問題を解決するほどの成果は得られていないのが現状です。

 実際に竹林整備事業に参入した企業様へヒアリングなども行った結果、撤退してしまった企業も多く、理由としてはやはり赤字事業であるからとの事でした。ではどこにコストがかかるのか。それは「搬出、輸送」であるという事がわかりました。さらに、竹を加工等して利用してもそのコストに見合う単価で販売できないとの事でした。

 ならばこのコストをカット出来れば事業として成り立つのではないかと、様々な文献、資料から導き出した答えは「竹を持ち出さず竹林の中で完結する」という方法でした。

 概要と致しましては、竹林の中に粉砕機を持ち込み、間伐した竹(5年を超えたもの)を竹林の中で粉砕して竹チップを敷き詰めていきます。そうして間引きしたことによる日射熱とチップの発酵熱で早出しのタケノコ(12月~2月頃)を栽培し、販売したお金で継続的に竹林整備を行います。また、毎年親竹を入れ替える為にタケノコを残し、5月頃にウラ止めという作業を行います。タケノコの習性として「地表面から 2,3 ㎝下まで伸びて春の訪れを待ち、積算温度が 1350℃に達すると地表面に芽を出す」 という事を利用し、早出しのタケノコを栽培し、付加価値が出来れば十分持続的な事業として成り立つと考えています。

プロジェクトをやろうと思った理由

 かつて竹は竹材としての収穫、利用、あるいはタケノコ採取といったように地域の人々によって利用されていました。しかし近年、その利用が減り、放置された竹林がその強い成長力で山林を覆いつくし、森林の減少を招いたり、農地に侵入したりという例が全国的に広がっています。

そうした問題の解決の一端を担うべく、竹林整備とタケノコの産地化を一体とした取り組みを行い、過疎地域の活用、活性化、新たな雇用や特産品としての収益、更には観光資源の財源となるように取り組んでいきたいと考えました。

また竹林整備は土砂崩れなどの防災対策としても有効な手段と考えられていることから、今後広い地域で同様の取り組みが行えるように展開していきたいと考えています。

これまでの活動

 これまで、タケノコの栽培とまでは言えませんが、竹林の間伐及び孟宗竹の粉砕、竹チップの発酵検証、タケノコの収穫、竹灯篭製作等の活動を行ってきました。

現在所有の粉砕機は大橋社製のGS132GHBといい、直径が13センチまでの木や竹を粉砕できます。竹の場合、中が空洞であるため投入時に13センチ程度の径であれば根元の太い部分まで、問題なく割りながら粉砕できることを実証しております。またこれ以上大きな粉砕機となると竹林への持ち込みや取り回しが難しくなることが予想され、こちらの粉砕機がベストであると思います。

動画はYouTube用に粉砕機を紹介したものなので、木の粉砕をしている様子です。出演は私本人です。


資金の使い道

竹林整備の収入源として、収穫したタケノコの売上です。

しかし、タケノコに付加価値が付いて収益が出るまでに4,5年はかかると予想しております。皆様にご支援頂いた資金はこの間の活動費(人件費含む)に充てさせて頂きたいと思っております。

さらに、竹林内に粉砕機を持ち込む必要がありますが、すでに整備された竹林以外では通る道すらありません。この道を作るためにバックホー(パワーショベル)の購入もしくはリースと、それを運搬するトラックの購入もしくはリースが必要となりますので、そちらの資金にも充てさせて頂きたいと思います。

内訳概要

活動費:180万円

重機等費用:200万円

グッズ製作費:60万円

CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:60万円


リターンについて

前述のとおり、付加価値のあるタケノコが収穫できるまでには数年がかかります。

ですので、今回のリターンはすぐに支援して頂いた皆様にお返しが出来るよう、弊社のオリジナルグッズ等を準備致します。まだデザイン等は決まっておりませんが、「竹林活用プロジェクト」オリジナルバージョンで普段使いも出来るようなデザインにしたいと思っております。(画像はイメージです)

実際の支援人数の見込みがついてから発注制作になりますので、詳細はお楽しみに!

その他需要があれば近隣地域の方のみになりますが、弊社の本業である庭の手入れなども行います。



実施スケジュール

2022/8月末  クラウドファンディング終了

2022/10月~  試験竹林にて小規模実証実験開始

2023/3月~   試験竹林にて収穫、検証

2023/10月~  中~大規模竹林を借上げ本格スタート


最後に

竹林を「地域おこし」のよりどころに

 以上のことから、竹林整備の重要性、タケノコ栽培の事業性が充分地域にとって貢献できる手段と考えられます。この事業を通じて地域のつながりや田舎地域への人の流入といった活性化も充分に可能性があり、竹林整備による防災にもつながれば、行政の防災費用削減にもつながります。

今後このタケノコが特産品として確立した後ではありますが、「タケノコ掘り体験」、「竹林オーナー制度」、「竹細工などによるイベント開催」など、様々な展開も考えられます。

近年、山仕事をする人はどんどん減っています。その中で放置された竹林が増え、災害の発生にもつながっています。単に竹林の伐採だけを行っては莫大な予算がかかり、持続性もありません。持続可能な事業として確立させるには「竹林を活用する」しか道はありません。しかし、それは一朝一夕で出来るものではなく、早くて3年、妥当なところでは5年はかかると推測しています。

5年かかるといってもそれは「手を付けた竹林」のみの話で、その栽培法がそれで確立されても、「手を付けてない竹林」はまだまだいくらでもあります。栽培方法が確立され、それが地域に根付き、実践する土地が増えて、地域全体に広がるまでは10年以上はかかります。

そこから逆算すれば明らかですが、この事業は「今」やらなければなりません。まずはその危機感と緊急性を地域の方々に理解して頂くのが先決です。これを「今」取り組まねば、必ず荒廃が進みます。

やるなら「今」やるしかない!!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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