はじめに

はじめまして、「桜なべ 中江」の四代目、中江 白志と申します。
「桜なべ中江」は明治三十八年に、当時大いに賑わっていた「吉原遊廓」の門前に開業しました。
関東大震災で倒壊後に再建された店舗は平成22年に国の有形文化財に登録され、今年築100年目を迎えました。
「中江」の創業当時、「吉原遊郭」の周辺には20軒を超える「桜なべ屋」がありましたが、現在では「桜なべ 専門店」として現存するのは唯一「中江」だけとなっています。創業以来、関東大震災、東京大空襲、石油危機、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、そしてこの度のコロナ禍など、数多の危機を乗り越え、東京の郷土料理である「桜なべ」の味を守り繋いで参りました。
この度の通販の開始により、本来はお店でしか食べられなかった中江の馬刺しが、ご自宅で食べられるようになり、ぜひ日本全国の皆様に純国産桜肉の魅力を知って頂きたいと思い、クラウドファンディングを企画いたしました。


「桜なべ 中江」の「馬刺し」 “美味しい理由”


美味しい馬刺しの5条件

・純国産であること
「桜なべ 中江」の「桜肉(馬肉)」は、北海道で生まれ、九州・久留米の「このみ牧場」で中江専用に飼育された純国産馬の桜肉のみを使用しております。国産であることから、安心・安全の馬刺しであり、中江専用に肥育されているので、生産者の品質管理もしっかりしております。

・生育期間
通常の馬肉の生育期間は1〜2年でありますが、中江の純国産馬の生育期間は通常の3倍以上の5〜7年飼育で、穀物中心の飼料で育てられております。生きながらにして熟成させ(生体熟成)、身にたっぷりと栄養を蓄えた肥馬の桜肉は、脂の旨味をふんだんに感じることができ、通常の馬肉よりも深い旨みとほのかな甘味を感じることができます。また、通常の馬肉の色は鮮やかな桜色となっておりますが、中江の馬肉は真紅であり、馬刺しの色からも「違い」を感じ取っていただけます。

・職人の手切り

ミートスライサーで切られた肉は、機械の熱で味が劣化します。「桜なべ 中江」では、お店で職人が桜なべと馬刺しに使用する桜肉を専用包丁で一切れ一切れ手切りしております。そのため、熱による劣化が防げる上、 職人が肉の筋目を読みながら切っているので、舌触りがよく、肉の旨味を感じることができます。

馬の種類
中江の馬肉には、輸入の馬刺しの大半を占める、競争馬として育てられている「サラブレッド」ではなく、食用として中江専用に肥育された「ペルシュロン」という種類の馬を使用しております。サラブレッドでは、固くて食感も不良になってしまう馬刺しが多いですが、ペルシュロンは食用として肥育されているので、やわらかい食感で、肉の良質さを感じることが出来ます。

・冷凍方法
通常の馬肉は、冷凍で店舗まで運ばれ、店舗で解凍し切り分けたものを再度冷凍し店舗提供または郵送という「2フローズン」という方法をとります。この方法ですと解凍の際に2度も肉汁が流れて馬肉の貴重な旨味も流れ出してしまいます。中江の馬肉は冷凍ではなく「冷蔵(チルド)」の状態で仕入れ、お客様に送る時はマイナス30度の不凍液で急速冷凍する、「1フローズン」という方法をとっております。この方法により、馬肉の旨味である肉汁がほとんど流れ出ることがなく、肉の組織も崩れないので、美味しい状態でお召し上がり頂くことができます。


上記の「美味しい馬刺しの5条件」を満たしている中江の馬刺しは、「臭み」が全くない馬刺しとなるので、味を加えるための「甘ダレ醤油」や臭みを取るための「にんにく」は不要な馬刺しでございます。唯一無二の馬刺しをお楽しみください。


リターンのご紹介

全10種類の中江の「馬刺し」の通販商品をリターンでご用意させて頂きました。
「霜降り馬刺し」を3種類、「ロース馬刺し」を3種類、「霜降り&ロースの馬刺しセット」を3種類、そして希少部位と言われている「巻ロース」も入った、キャンプファイヤー限定の「中江馬刺し3種盛り」のセットがリターンとなっております。
この機会に、ご自宅でお好きなお酒の肴としても、またギフトとしても最適な、117年の歴史がある「桜なべ 中江」の馬刺しをお楽しみ頂ければと思います。


四代目中江の「馬肉王」への想い

四代目中江当主 中江白志は今年で数え60歳の厄年でございます。そして中江本店舗は築100年目を迎えます。そんな節目の2022年の元旦に、私は決意しました。

【馬肉王になる!】

このような決意をするのには深い理由があります。
「中江で食べたら他のお店で馬肉を食べられなくなりました」
「一定の期間を過ぎると禁断症状が出てきてまた食べたくなるのですが、なにか薬物でも入っているのでしょうか?」
などのお声を以前から頂戴していたので、うすうすとは気がついていたのですが、
最近お受けしたメディア取材の、各社のレポーターの方の反応が顕著だったのです。
どのレポーターも「馬肉は好きでよく食べている」と仰っる「自称馬肉ファン」の方ばかりだったのに、下記のような反応をされるのです。

例1:ニュース番組のグルメコーナーの取材に来られたレポーターの方
お召し上がり頂き、開口一番「これは本当に馬肉ですか?」と聞かれました。今まで食べていた馬肉とは味も食感も異なっていたようなのです。

例2:福岡放送局に4年いたので馬肉には慣れていると仰っていた元アナウンサーの方「これが馬肉だとすれば、今まで食べていたのは何だったの?」とつぶやき「これなら何もつけないでも食べられる」と、本当に醤油も何もつけずに召し上がりました。しかも2切れも。今まで食べていた馬肉は臭いがきつかったので、にんにくで臭いをごまかし、濃い味付けで味をごまかして食べていたようなのです。

例3:とある旅行番組の取材で来られたレポーターの方
ご試食時に、この料理はツアー参加者にも召し上がっていただくことをお伝えしたら、「これをツアー参加者も食べられるの?放送用に特別に用意した馬肉じゃないの?」と驚かれました。
撮影用に用意した肉だと勘違いするくらい今まで食べていた馬肉とは違っていたようなのですが、それ以上に、通常と撮影用と差別した食材を出すお店だと思われたことがショックでした。

どうやら、中江の馬肉は、一般の馬肉ファンの方にとっては、今までの馬肉の概念を覆すような、非常識なもののようです。でも、そうはありながらも、過去の馬肉に対する記憶や経験はリセットして、中江の馬肉を今後の基準に切り替えてくださいます。馬肉ファンはありがたいです。
であるならば、馬肉ファンの気持ちに応えられるよう、中江の馬肉の味が世界標準となるように努力するとともに、さらなる味の頂点に挑みたい。そのためには私が「馬肉王」になって、「馬肉」の伝道師にならないといけない。そう考えました。

この度のクラウドファンディングも、まずはお店に来ることが難しい皆様にも中江の「馬肉」がお召し上がり頂けるよう、EC(通信販売)でご注文いただくための、「馬肉王」への道の創業117年目のチャレンジでございます。

また、わたくし中江には、「桜なべ 中江の店主」「馬肉王」と並んで3つ目の役目として、「浅草吉原の文化伝道師」というものがあります。まず、吉原に唯一現存する料亭「金村」の経営です。「金村」はその閉業を知った四代目中江が、「吉原の文化と歴史の灯を消してしまうのは忍びない」という思いから「金村」の営業を引き継ぎ、落語会など各種イベントやお座敷遊びなどで今でも利用されております。
また、定期的に「吉原散策」を開催しお客様を募り、四代目みずから一緒に吉原を歩きながら各見所を解説、お客様に吉原の文化に触れていただき、初めて吉原に足を踏み入れた方に満足いただけるようなイベントを実施しております。毎回すぐに満員御礼でキャンセル待ちとなるイベントですが、吉原の文化を伝えていくことは、吉原に唯一残った桜なべ屋としての努めだと認識しております。


資金の使い道・スケジュール

・新しい中江ECサイトの制作費

・ギフトに使用できる商品パッケージのデザイン費および制作費

・中江Youtube動画制作費

・桜肉文化のプロモーション費用

・四代目の馬肉王のプロモーション費用

また、CAMPFIRE手数料にも使用させて頂きます。


最後に

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
「桜なべ 中江」は今後も吉原に唯一残る「桜なべ屋」として東京の郷土料理としての「桜なべ」の文化、歴史を守り、また吉原の文化継承の一端を担うべく精進してまりますので、何卒ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 桜なべ 中江
住所 :〒111-0021
      東京都台東区日本堤1丁目9−2
電話番号 :03-3872-5398
オープン :明治三十八年 (1905年)
ホームページ:https://www.sakuranabe.com/


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/07/03 09:48

    【残り7日】今回の中江のリターン発送が当初9月の予定でしたが、暑い中、中江にご来店頂かなくてもご自宅で中江の馬刺しが頂けるよう、ご購入商品の発送を7月中に変更致します。今年の夏は、ご自宅で涼しく、中江の馬刺しをお楽しみください。※ご購入者の方で9月発送の方がよろしい方は、メッセージを頂けますと...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください