冷蔵庫の奥で記憶から消された食べ物...
「あー、賞味期限切れてる」「冷蔵庫にあったかな?→同じ物買ってしまった」
皆さん、このような経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか。
もったいないと思っていながらも、「仕方ない」「次からは注意しよう」と廃棄してしまう事もありますよね。
私は、そんな無駄が積み重なった「食品ロス」をIoTの力で減らしたい。
食品ロス(フードロス)というのは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品の事を指します。
その量は国内年間570万トンにも達し、この量は世界中の飢餓に苦しむ人々への食料援助量の1.4倍に相当します。
引用:農林水産省及び環境省「令和元年度推計」
その内、家庭で未開封の食品を食べずに捨てる『直接廃棄』は年間107万トンに及びます。
私たちの直接廃棄が、企業を含めた国内の食品ロスの1/5をも占めているのです。
意外と多いと思いませんか。
食品ロスの悪影響を3つに紹介します。
1.廃棄される食品の価値
数百円で買った食品も、腐ってしまうと廃棄せざるを得ません。
1世帯の家庭から廃棄された食品の合計金額が平均1,422円/月と報告されています。(1)
1回の廃棄はお金にすると少額かもしれませんが、塵も積もれば山となります。
2.食品焼却処理時の税金
ごみ袋に捨てた食品は、そこで終わりではありません。収集したごみの焼却には税金が使われています。
食品ロスの廃棄コストは1人あたり約1,431円/年と言われています。(2)
3.運搬&焼却処理時の環境負荷
運搬・焼却時の環境負荷も無視できません。
運搬や焼却の際に二酸化炭素を排出します。また、焼却後の灰の埋め立ても環境負荷に繋がります。
(1)‥石村雄一(2019),「家庭系食品ロスの経済的費用の推計」,第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
(2)‥「食品ロスと経済・環境」,”https://www.mottainai-shokuhin-center.org/economy”
食品ロスは、私たちの家計にも、環境にも、悪影響を与えます。
「みんなで食品ロスを減らそう!!」
次に、今回の取り組みについて紹介します。
現在開発しているのは、冷蔵庫を外出中に確認できるサービス「冷蔵庫カメラ -Food Waste-」です。
冷蔵庫内にカメラを設置し定期的な撮影を行います。
撮影された冷蔵庫内の写真を、買い物中に専用アプリで確認することで、「買い忘れ・重複買い防止、食材使い切り」が可能になります。
カメラ貼付場所・方法によって、範囲調整可能
牛乳を奥に置くなどの工夫によって、綺麗に撮影
・支出削減 ‥ 食品ロスによる毎月3000円近くの損失を削減します。
・環境負荷低減 ‥ 生産と処理で生じる環境負荷を低減できます。
・QOL向上 ‥ 買い物メモ不要で時間節約 & 買い物中に献立を考える(例:特売品を見ながら料理を決める)体験
冷蔵庫に両面テープで設置(テストで2台設置)
両面テープでの後付けのカメラである為、冷蔵庫の買い替えは不要です。
(同機能を持った冷蔵庫は数十万と、家庭に大きな負担になりますよね)
私は、多くの人が「冷蔵庫カメラ -Food Waste-」を使うことによって直接廃棄ゼロが可能であると確信しています。
現在、カメラ・アプリともに試作品が制作完了しています。
特徴は、①160°広角レンズで広範囲撮影、②省電力設計で長期間稼働、③両面テープ固定・配線不要で今お使いの冷蔵庫に設置可能な点です。
※今後、変更する場合があります
私はプログラマーですので、アプリ開発は得意なのですが、カメラを含むIoT機器開発は初挑戦でした。
いくつも試作品を制作し、約一年間の試行錯誤の末に完成しました。
数々の試作品
今回のクラウドファンディングは、その試作品の販売(60個)とサービスの検証依頼になります。
当試作品は、代理販売やOEMではく、自社製造したものになります。
試作品であるため見た目など他製品に劣る部分もございますが、検証にご協力していただけると嬉しいです!
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※以下7点注意事項がございます。事前にご確認ください。
1.改善により仕様変更が起きる可能性があります。
2.プラスチック筐体は3Dプリンターで作成した物です。
凹凸など見た目の完成度は市販品に比べ低い物になってしまいますが、本体の機能は問題なく使用可能できます。
3Dプリンターの素材は、環境に優しい生分解性※かつバイオマスプラスチック(生物由来)であるPLAを使用しています。
※PLAは60℃以上の環境(コンポスト等)でないと分解されにくい為、自然投棄はおやめください。
出力中...
3.当クラウドファンディングは、販売後の製品価格を反映したものではございません。
検証段階でありロット数が少ない事により、原価がかなり高くなっています。
しかし、多くの人に使って頂きフィードバックを得たい為、低価格(原価率:60%超)で掲載しています。
4.正規料金の月額料金(クラウド利用料など)が発生します。
カメラ本体は低価格で掲載していますが、月額料金については正しいフィードバックを得る為に正規料金(月額350円)で運用します。
5.技適は取得済みとなります。
Wi-Fiを用いる製品である為、技適を取得した部品を利用しています。
6.すべての無線 LAN環境への接続は保証できません。
コンクリート、鉄筋、金属が使われている建造物内、障害物の近く、同じ周波数帯(2.4GHz帯)を利用する機器の近くでは、電波が届かなくなったり、電波が途切れたりすること※があります。
冷蔵庫内の無線LAN環境を事前に確認することをおすすめします。
※一時的な途切れの場合は、接続リトライ機能により撮影可能です。
7.フィードバックのご協力をお願いします。
多くの人に使ってもらえる製品にしていきたいと考えています。
その為には、皆さんの多面的な視点のフィードバックが重要になります。
私はこのサービスを通して、直接廃棄ゼロを目指しています。
多くの人にこのサービスを届けたいため、
ご支援もそうですが、SNS・ご親族ご友人などに広めていただければ、とても嬉しいです。
ぜひ皆さんの力を貸してください!
今回ご支援いただいた資金は、製品原価の一部に充てさせていただきたいと考えています。
製品原価の一部:9万円
手数料:1万円
1月 クラウドファンディング終了・冷蔵庫カメラ:生産開始・ステッカー:リターン配送
2月 当サービス:サイトページ公開
3月 アプリ公開 (AppleStore・GooglePlay)
4月 冷蔵庫カメラ:リターン配送
ここまで、お読みいただきありがとうございます。
Share Data合同会社のDAIKIと申します。
(Share Data合同会社は私の一人会社で、当製品が初プロダクトになります)
最後に「冷蔵庫カメラ -Food Waste-」開発のきっかけについてお話しします。
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私の祖父母は、市場から仕入れた野菜や果物などが並ぶ、地域の人が集まる小さい商店を営んでおりました。
お店には美味しそうな食品が並ぶ一方で、毎日、賞味/消費期限切れ・傷みにより商品として店頭に出せない食品が発生していました。
しかし、私にとってそれはとても嬉しい事でした。
なぜなら、それらが家庭の食卓に並ぶからです。
そのほとんどは美味しく食べる事ができます。
私にとって、賞味/消費期限切れ・傷んだ食品は『美味しく食べる事ができる』物でした。
その後、色んな人と交流する中で、
友人が「賞味期限切れたから」「新しいの買ったから」と食べ物をゴミ箱に捨てる場面を目の当たりにしました。
衝撃的でした....
美味しく食べられる食品が捨てられている........
理由を聞くと「賞味期限切れは怖い」「冷蔵庫の中身を覚えていない」「その時に食べたい物を買っている」と。
その理由を聞いて、「これはIoTで解決できるのではないか」と考えました。
私は仕事で工場のIoT(物をインターネットに繋ぐ)・システム開発を行っており、様々なデータの利活用について知見があります。
そこから「冷蔵庫カメラ×アプリ」というアイデアで開発を始めました。
「カメラ内蔵の冷蔵庫は販売されているが、長期間使う冷蔵庫をカメラの為に買い換える人は少ない。であれば、外付けカメラを開発しよう。冷蔵庫内で電源ケーブルを付けることができないから、電池式に......」
そして、いくつもの試作を得て今に至ります。
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今回のクラウドファンディングは、試作品検証になります。
多くの人に使っていただけるような製品を皆さんと一緒に作り込んでいきたいと思っています!
ご協力をお願いします。
Share Data合同会社は、「『データをシェア』 個人が社会をより良くする」を理念に、社会問題をIT技術を用いて解決を試みる企業です。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
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