1.つなひき無料学習塾(こども食堂)のお友達へ、世界で活躍できる英語教育を提供する。
2.地元の自治体に行政課題として取り上げてもらえるような活動にする。
3.与那原母子会のお母さま方に英語教師への道を提供する。

『つなひき無料学習塾及びこども食堂』代表の益丸 和果子、副代表の石川 淳と申します。

数あるページの中から、ご来訪いただき、ありがとうございます。

私たちは、6年前に沖縄県与那原町の子どもたちに無料の食事と学習サービスを提供しはじめました。

現在、約90人のお友達の登録があり、毎朝平均10人のお友達が利用しています。

2021年の延べ利用人数は、4,400人にものぼります。

学校がお休みの日もコロナ禍でも、日曜日を除く毎日開室し、80組以上の母子会家庭への食材の配布も行っております。

1.つなひき無料学習塾(こども食堂)のお友達へ、世界で活躍できる英語教育を提供する

昨年末、ECCジュニアの沖縄センター長と出会い、その際に伺ったECCジュニアの理念『次世代グローバルリーダーを育てる』に感銘を受けました。

また同時に、つなひき無料学習塾の子どもたちにもこの授業を届け、広い世界に羽ばたける大人になって欲しいと強く思うようになりました。

今年4月、この思いを形にするべく、益丸、石川が中心となって、「ECC与那原つなひき教室」を発足致しました。

現在、1人の児童が無料でこの授業に参加しています。

いつも楽しそうに授業を受けてくれるので、こちらも自然と笑顔になります。

「ECCジュニアのお勉強はどこが楽しい?」と聞いてみると、元気よく、「全部楽しい!!」と答えてくれました。

その姿を見て、開講して本当に良かったと心から感じています。

ひとりだけでなく、
もっと多くのお友達にも参加させたい!

現在は1人のみの児童がこの授業に参加していますが、もっと多くのお友達にも気軽に参加していただきたいと願っています。

しかし、ECCジュニアの小学1~3年生の基礎クラスは、入学金5,500円、教材費19,910円に加え、お月謝が6,600円かかります。それは、平均年収全国最下位の沖縄県では厳しい負担になります。

ECCジュニアのHPから抜粋。

そこで

今回はもっと多くのお友達にもこの授業を受けて欲しいという思いで、
皆様の力をお借りしたく、
CAMPFIREに掲載させていただきました。

感謝でなく、権利を

『私たちは望んで子どもの貧困の当事者になったわけではありません。

私たちにもみなさんと同じように親に愛され、日々の生活の知恵を得ながら、好きなことを望み、経験する権利はあるはずです。

足りなかった経験や愛情を自分のせいにする必要はありません。

ましてや、「感謝」する必要もありません。』

これは、加藤朝彦氏らによる著書『沖縄子どもの貧困白書』(かもがわ出版)の288Pに記されている文書の一部です。

これを発信した若い女性は幼少期を児童養護施設で暮らしていました。

彼女の言葉は私たちの胸に突き刺さりました。

大人である私たちには、子どもたちの将来のためにもっとできることがあるはずです。

2.地元の自治体に行政課題として取り上げてもらえるような活動にする。

例えば、同じ沖縄県那覇市のまなびクーポンや大阪府大阪市の塾代助成事業など、子どもの学びを行政課題として取り組んでいる自治体も増えてきています。

今後、この事業を町の取り組みとして継続してもらえるよう、働きかける予定です。

そして、いずれは全国にこのような動きが広まるきっかけになれば幸いです。

3.与那原町母子会のお母さま方に英語教師への道を提供する。

お母さんが先生になれる

ECCジュニアは、「お母さんが先生になれる」という大きな特徴があります。

子育てと仕事の両立に奮闘する母子家庭のお母さんたちと、ECCジュニアの先生はとても相性が良いです。

というのも、ECCジュニアの先生は、中学生程度の英語力さえあれば、幼児クラスと小学低学年クラスを受け持つことができるからです。

優れた英語力よりも、子どもの育児経験の方が重要視されます。なぜなら、標準化されたきめ細かい教師用テキストが与えられ、教師用タブレットを使って自動化された指導法がしっかりと取り入れられているからです。

お母さん自身のライフスタイルに合った時間割が作れる他、子どもの体調の急変にも柔軟に対応できます。

長期休暇に対しても他の先生やECCジュニアがバックアップしてくれるなどのメリットがあります。

ECCジュニアの先生になることは、シングルマザーにとって、非常に魅力的な職業の1つです。

現在、与那原町母子会会員の1人がECCジュニアの先生として働いています。

来年の6月までには教室をさらに拡大し、与那原母子会会員の中から若干名の先生を募る予定です。

もちろん、他の地域で教室を開講したいお母さんたちの支援も行っていきます。

背景

1.幼少期のうちから、高度な英語の環境に慣れ親しませることの重要さ

ECCジュニアを始める前、母子家庭で育つ小百合ちゃん(仮名)は、ディズニーの無料英語サンプルを聴いただけでネイティブ並みの発音をし、周囲の大人を驚かせました。

幼少期のうちから、高度な英語の環境に慣れ親しませることの重要性を痛感しました。

2.日本は、その教育上、”イングリッシュディバイド”が生まれやすい

イングリッシュディバイドというのは日本語に訳すると”英語格差”となります。

英語力の差により、さまざまな社会的不平等が生じると日本でも度々議論されています。

子どもたちと身近に接していて感じるのは、自分の意見を堂々と、理路整然と言える子どもが他国と比べ少ないということ、

ましてや、英語による表現となるととても心もとないと感じました。

日本は英会話と思考訓練を軽視した結果、今後、益々海外の子どもたちとの”イングリッシュディバイド”が広がるばかりではないかと危惧しています。

3.『次世代グローバルリーダーを育てる』という理念に感銘 

昨年末、私たちはECCジュニアの沖縄センター長と出会い、『次世代グローバルリーダーを育てる』という理念に感銘を受けました。

ECCという名前の由来は、高品質の教育(Education)を受けることで、全ての人々との意思疎通と相互理解(Communication)を深め、平和で豊かな社会共同体(Community)となるため、という意味が込められています。

ECCジュニアの設立は1962年のことですが、その頃から、「Community」という概念を取り入れていることに驚きました。今も変わることなく、60年前の建学の精神は、この時代に入り、益々輝きを増していると思えます。

つなひき無料学習塾の子どもたちにもこの精神が受け継がれ、世界で活躍できる大人になってもらいたいと強く願っています。

4.有料の英語のレッスンを受けられない子どもたちも多い 

一方で、小百合ちゃんのように家庭の経済的事情を抱え、有料の英語のレッスンを受けられない子どもたちも多いのが現状です。

令和3年度の内閣府の全国調査においても「ひとり親世帯」で育つ子どもは、「塾で勉強する」割合が「ふたり親世帯」と比べて低くなっていることが分かっています。

沖縄県における子どもの相対的貧困率は下表の通り、29.9%、実に3人に1人の子どもが貧困層にあたる現状です。

令和4年、内閣府のホームページから抜粋

5.新『こども基本法』

令和4年6月22日法律77号『こども基本法』により、子どもの権利を包括的に保証する基本法が制定されました。

これにより、どのような境遇にも関わらず、子どもは皆等しく教育を受けられることとなりました。

6.英語レッスンは褒められやすい

英語レッスンの内容はとても簡単で、”褒められる”頻度の高いレッスンです。

子ども1人1人の自己肯定感を育みやすい授業となります。

貧困家庭の子どもたちは、自己肯定感が低い傾向にあるため、当レッスンは、それを効率良く修復してくれると考えられます。

7.就労環境が劣悪な沖縄県のシングルマザー 

沖縄県のシングルマザーは重要な労働資源であるにも関わらず、下表の通り、就労環境が劣悪です。

当事業は、彼女らを個人事業主として適応させる良いきっかけにもなります。

令和4年、内閣府のホームページから抜粋

また、沖縄県の2021年度新型コロナウイルス感染症による「ひとり親世帯」への影響を全国と比較した調査表によりますと、

収入が減少した割合は、「全国のふたり親世帯」で32.1%、「全国のひとり親世帯」で34.4%とその差は比較的小さいです。

しかし、「沖縄県のふたり親世帯」は40.4%なのに対し、「沖縄県のひとり親世帯」は51.7%と、ひとり親世帯への影響が著しいことが分かります。

令和3年度沖縄県のホームページから抜粋

8.子どもたち自身の持つ負い目の軽減 

 子ども食堂とECCジュニアの看板を同時に掲げることで、地域のつなひき無料学習塾への理解も増し、つなひき無料学習塾に通う子どもたちへの誤った偏見、子どもたち自身が持つ負い目の軽減にも期待できます。

9.経営状況を改善 

ECCジュニアの運営が軌道に乗れば、補助金のみに頼ることなく、つなひき無料学習塾の経営状況を改善できる見込みがあります。

1.つなひき無料学習塾のお友達をECCジュニアへ入学させます。

入学の条件については、詳細を検討しているところです。

ただし、世の中の一般的な基準、学力テストや素行の良さでは選びません。

愛と忍耐をもって、子どもたちの未来を保護者の方と一緒に考え、選考していきます。

2.与那原母子会のお母様へ英語教師への道を提供します。

与那原母子会の保護者へECCジュニア教師資格試験合格コースを提供します。また、契約金の一部の負担も検討中です。

その他、教室の提供、実子の無料授業を提供します。

まずは、1年間の募集期間を設けました。

その間、与那原町長を始め、議員のみなさんに働きかけ、那覇市や大阪市のような制度をここ与那原町でも実現できるよう、知恵をいただき、運動へと繋げていきます。

この活動が全国に広まり、子どもたちの教育格差が少しでも埋まる社会に貢献していきたいと考えています。

2022年現在、日本の人口が減少し始め国の力が落ちる事が懸念される昨今、「地域社会を支える人づくりをしていく」のが、私たち大人たちの役目です。そのためにも「教育」の充実は欠かせません。

大人がこどもたちの多様な能力を引き出し、彼らには未来を切り拓いていってほしいと願っています。

現与那原町議会議員 相羽としえ

CAMPFIREの手数料、雑費を除いたすべてをお友達への授業料として使わせていただきます。


6月上旬  HP開設 https://tsunahiki-eccjr.com/

9月上旬 特待生募集を開始

9月下旬  ECCジュニア新お友達入学

11月上旬  リターン発送

お礼として、つなひき無料学習塾のオリジナルマスキングテープ(非売品)、付箋紙(非売品)、お礼状、子どもたちの授業の様子等を含んだお手紙をお送り致します。

マスキングテープ

イメージ図です。

現在、実行者の一人、石川南々帆が作成中です。

進捗状況は活動レポートにてお知らせいたします。

付箋紙

イメージ図です。

現在、実行者の一人、石川南々帆が作成中です。

進捗状況は活動レポートにてお知らせいたします。

マスキングテープや付箋紙にて登場するキャラクターたち

登場予定のキャラクターたちを紹介します。

【ゴリラごうう】

温厚な性格。蚊に吸われても放っておくくらい小さいことは気にしない。

お腹が空いていても困っている人がいれば自分の分まであげてしまう。

手が大きく、温かい。

足が短いので走ることが苦手。

【つなひき君?】

食べることが大好きな男の子。つなひき塾でゴリラごううたちと出会い、

そこで作られた伝説のおにぎりを食べて集中力を手に入れた。

まだ、名前がありません。

【ニワカどり】

ゴリラごううからきのこを横どりしたり、よくばりな性格だった。

毒きのこを食べてしまい倒れているところをゴリラごううに助けてもらい、その優しさに改心した。

口ぐせは「〜やでい!」

【カールまるてる】

ちょっとわがままでオシャレ好きな女の子。

自慢のカールの髪の毛は羽のように動かして飛ぶことができる。

好きな食べものはサンドイッチ。

ゴリラごううのおともだち。

【ぷくまる】

海におぼれているところをゴリラごううに助けられた。

きのこが大好きで、きのこにくわしいが忘れっぽいところもある。

ほおに食べものをつめることが得意。

沖縄県の貧困問題は果たして「沖縄だけ」の問題なのか?このまま貧困問題を放置するとどうなるのか? 

私たちが子ども食堂を立ち上げた6年前、全国の子どもたちの6人に1人は相対的貧困状態でした。

日本政府の努力もあり、現在は7人に1人と改善傾向にありますが、沖縄県の子どもたちは、未だ3人に1人が相対的貧困状態にあります。

沖縄県は終戦から日本復帰するまでの27年間、保育、教育、福祉が放置されてしまいました。

住民をも巻き込む苛烈な地上戦の結果、住民の4人に1人が犠牲となり、実に沖縄戦体験者の4割が今も尚、PTSDに苦しんでいます。

これが、子どもや孫に影響しないわけがありません。

その結果、沖縄県は子どもの相対的貧困率が全国1位という不名誉な現状が続いています。

貧困問題を放置するとどうなるのか、その答えは、今の沖縄県の現状にあると思います。

戦後、精神疾患や貧困問題を放置した歴史を鑑みると、子ども貧困の原因は、親の自覚だけにあるとはいい切れません。

そのため、沖縄県の現状に寄り添う支援を行うことは、日本の未来を占うことにも繋がると思っています。

決して、ひとりの子どもも取り残されない格差のない日本社会を作っていければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

プロジェクトチーム一同

参考文献

・『沖縄子どもの貧困白書』 加藤朝彦他(かもがわ出版)288P

・『ECCジュニア 英語・英会話コース』

https://www.eccjr.co.jp/course/eikaiwa/eigo_elem_lower.php

・沖縄県那覇市『まなびクーポン』

https://www.city.naha.okinawa.jp/child/osirase/manabiku-pon.html

・大阪府大阪市『塾代助成事業』

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000212697.html

・『子どもの貧困ハンドブック』松本伊知郎他(かもがわ出版)230P

・『沖縄戦と心の傷』蟻塚亮二(大槻書店)266P

・内閣府『子供の生活状況、「貧困の連鎖」リスクの発生状況』

https://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/chousa/r03/pdf/s2-2.pdf

・沖縄県『令和3年度沖縄子ども調査結果概要』

https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/kodomomirai/kodomotyosa/documents/2022_kodomoreportsammry.pdf

チームの紹介をいたします。


益丸和果子

沖縄県生まれ、与那原町在住、ペストリー 麦屋 和(なごみ)代表、

与那原町母子(父子)会代表、

つなひき無料学習塾代表

石川 淳

沖縄県生まれ、与那原町出身、在沖米軍情報管理部のITプロジェクトマネージャ

つなひき無料学習塾副代表

沖縄父の学校広報担当

トーストマスターズインターナショナル Oki Orators 会長

インマヌエル那覇キリスト教会会員

石川 南々帆

沖縄県生まれ、与那原町出身

多摩美術大学卒

大手ゲーム会社にてデザイン担当

つなひき無料学習塾に学生ボランティアとして高校生の頃から関わる。

今回のプロジェクト用イラスト、マスキングテープ、付箋紙作成担当。

相羽 としえ

愛知県生まれ、与那原町在住

東海ラジオアナウンサーを経てフリーアナウンサー、ライターに

スポーツニッポン、中日スポーツの記者を経て、2017年に与那原町に移住。

3年間の与那原町地域おこし協力隊を経て、2021年5月から与那原町議会議員。

文章校正担当。

つなひき無料学習塾の歩み

2016年1月 「子どもは地域の宝」という思いから、近隣住民、企業、キリスト教関連団体が協力して立ち上げる。毎週火曜日、木曜日に朝ごはんの提供と学習支援を朝6:30~8:00まで行う。

2016年7月 与那原町子育て支援課の支援を受ける。

2017年1月 平日毎日朝6:30~のサービスへと拡張する。

2018年1月 与那原町母子会と繋がる。

2021年12月 延べ4,400人/年の子どもたちへサービスを提供できる規模に成長を遂げる。

2022年4月 石川から益丸へ代表を変更する。

2022年4月 無料の子守りサービスを始める。

2022年8月 ボランティアスタッフが延べ15名に増える。

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