私は交通事故で40年前に右足を失い、その後ずっと義足の生活をしております。
ですが幸いにして健常者の方と比較しても障害者であることに気づく方は多くはありません。

車の運転や公共交通機関の利用等日常生活においても大きなダメージはありません。が、スリッパには困ります。
義足でスリッパを履くと飛んで行ってしまうのです。スリッパは義足側の足が前へ振り出されたとき、子供のころ遊んだ靴飛ばしのように飛んで行ってしまう、義足の方は誰もが同様のはずです。

 旅館等に行ってもスリッパが履けず、館内を裸足で歩き回っていなければ なりません。結構恥ずかしいものです。そこで今回それを解決するに足る補助具を考案致しました。

だからこうしたい

義足の方のみならず、麻痺症状の方、ご高齢でスリッパやサンダルの保持が厳しい方に向け、どこにでも持ち運べて簡単に着脱可能なスリッパ・サンダル飛び防止補助具の提供により、自宅でも出掛け先でも問題を解決します。   

◇今までの自分
☆自宅でスリッパを履くにはスリッパを購入の度にかかとにゴムバンドを縫い付けて(※画像3)飛ばないように工夫していた→かなり面倒・・
☆旅館、クリニック、仕事で訪問する〇〇会館と言った施設等では裸足(靴下)で歩き回るしかなかった→ちょっと恥ずかしい・・☆これが困る・・その姿を見かけた周囲の方々は、「あっ、どうぞスリッパをご利用ください」と丁寧に気遣って下さるのですが、「いや、あの・・お気になさらずに・・」となる。履かないで裸足(靴下)でいることも恥ずかしいのですが、そのように気遣われて声を掛けられることもその方の好意を踏みにじるようで辛い、と感じます。


便利なのでおすすめしたい
同じ悩みを抱えている方々に広く知って頂き、役立てて頂きたい。

◇これからの自分
☆この補助具により、もうゴムを縫い付ける面倒な作業から解放される。

→例えばちょっと外にゴミ出しに・・でもいちいち靴を履くのは面倒だし・・こんな時でもサンダルに装着で脱ぎ履きも驚くほどスムーズです。


☆着脱式なので旅館等でも簡単装着→旅館のスリッパに簡単装着。館内を裸足で歩くことはもうありません。

専門の方の推薦もいただきました!

・義肢・装具士の中でも特にスポーツ義足の第一人者である臼井二美男氏からも応援のメッセージを頂いております。(東京パラリンピック2020 最終聖火ランナー)
 当プロジェクト参加に先駆けて、氏の主宰で行っている障害者のスポーツサークル仲間で義足を利用している20人の方にモニターとして今回の商品を試して頂きました。その結果・・

「みんな『いいね!』って言ってるよ。似たようなものもあるけれど、確かにクオリティー高いよね」とお褒めの言葉を頂きました。



試作段階でのモニター様のアンケート結果(アンケートはがき)

・東京都中野区70代女性
「スリッパ的なものは諦めていました。この商品を使ってみて、これからは片足だけスリッパを履かずに裸足でいる状態ではなく、必要な時に使ってみようと思います」

・東京都江戸川区40代男性
「色も豊富にあると良いです。装着感、ホールド感等どれもとても良い。濡れても大丈夫な商品も追加してほしい」

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

商品の利用方法はそれぞれの工夫の元ご利用いただけると思うので健常者の方でもお使い頂くことは十分に可能だと思います。
今回は主に身体に障害を持たれる方、 ご高齢等でスリッパやサンダルを上手に履けない方等を特に対象にした商品でありますので、あまり健常者の方向けではないと思われるかもしれません。

そのためお礼の手紙やサイトでの応援メッセージやご意見のご紹介のほかに モニターになって頂ける方を始め一部のコースではプロジェクトの成果品によるリターンをさせて頂きます。(現在パッケージが仮デザインのため、仮デザインのままお送りさせて頂く場合がございますが、商品の品質には変わりはございません。)

また、一部のコースでは私の好きな焼き物「大堀相馬焼」をお礼のお返しとしてお送りさせて頂きます。

成果品が不要の方にはお礼の手紙をお送りさせて頂きます。数に限りがございます。予めご了承ください。
                                                                                     

 ここまでお読み頂きありがとうございます。(長文にも拘らず・・)
今回の商品は品質にこだわり、老舗のサスペンダーメーカー【Taniwatari】 や特許取得経歴のあるクリップ(現在は特許期限終了)の使用承認を得るなど、様々な有志の方にご協力を頂いております。少しでも多くの方に「安く広く」をモットーに、ご使用いただくことが望ましいのですが、「超ヒット商品」と言うわけでもないのに安価で(もしかしたら足許見て高値で)低品質な模倣品が出回ることを防ぐために実用新案登録出願を優先しました。

◇まずは1,500円前後で販売

 「ところで、いったい幾らで販売するの?」気になるところですね。アンケートの中では(500円以上なら買わない)と言うご意見もありました。(1,000円までなら購入を検討する)と言うご意見も多数ありました。
 「安く広く」がモットーですが、「超ヒット商品」 ではないと思いますので、スタート時はどうしてもロッド(生産数)がまとまらないと想定しております。
 その結果当面の販売価格は概ね1,500円前後での価格設定を予定しております。
 でも一度利用して頂いた方には必ずリピーターになって頂けるという思いがございます。長く愛される商品になるはずです。

 商品を手にすると、「何だか自分でも作れそうだし、意外と単純な発想から生まれた商品」と感じられるかもしれません。
 お金や手間とは関係なく「何しろ作ることが好き」と言う方なら別ですが、そうでなければパーツを購入して時間をかけて作っても、「自分で作ったからとても節約できた」、と言えるほどの満足感は得られないのではないか、そんなふうに思います。1,000円出しても買ったほうが良いかも・・と思って頂ける商品だと自負致しております。

 接客のプロである高級旅館の女将さんも、多分「義足の人はスリッパを履けない」、なんて考えたことがないかも知れません。でもそれは単純に健常者であるが故に思いに辿り着かない、と言うだけの事です。
 もし、それを知って頂けたならこの先あちこちの旅館でこの商品を置いて頂けるかもしれません。

 世界中の方が利用できます。スリッパを履く文化が無くてもサンダルは履くでしょうから。
「スリッパ・サンダル問題」は義足の方ならだれもが共有していることです。

◇商品の将来性

 今後、今回考案した商品以上のものが出てくることはないと思っています。なぜならスリッパ、サンダルが飛ばないようにするには「かかとを固定」、これ以外に方法がないからです。多分・・(過去に「かかとを固定」以外のアイテムがいくつか発表されましたが、効果はいまひとつのようでした)もしこれ以外のスリッパ飛び防止として出てくるとすれば、それは義足そのものに細工をする以外にないと思われます。その場合スリッパを履くためだけには採用できないほど高価でしょう。 これが基本ベースで、あとは色や柄物、太さと言った部分的に手を加える以外にないでしょう。

◇類似の機能を持つアイテム
 クロックスに代表されるようにそれと同様の商品が数多くあり価格やデザインも豊富です。こちらもかかとを固定できる商品です。世界中の老若男女、使用する人を選ばない素晴らしい商品です。ただ、かかと部のベルトに伸縮性はあまりありません。履くときにはどうしてもかかとのベルトを引っ張る必要がありますが、そうしているうちにベルトのつなぎ目の所で切れてしまいます。(義足の方を想定して作っている商品ではないので仕方のないことです) 引っ張って履くぐらいじゃないとかかとを固定することができません。でもベルトの切れたものは私にはもう履物としては使用することができません。

かかとを調整できるサンダルがあります。夏になると出回ります。お洒落で義足にも有効です。ただ着脱はできないためそれはそのサンダル単品・専用です。屋外用、屋内用とそれぞれ購入したり持ち歩いたりはあまりしません。

今回考案した商品は着脱式です。ほとんどのスリッパやサンダルにワンタッチで付け替えが可能です。スリッパやサンダルを持ち歩かなくてもこの商品をポケットに入れておくだけでOKです。

※商品に関する特記事項
 今回提案するプロジェクトの商品は軽くて丈夫なポリカーボネイト製のクリップを使用しておりますが、挟めるものには当然許容範囲があり、それを超える厚手の物或いは薄手の物等を挟んだ場合は破損または挟めない可能性があることから、どんな生地の物でも必ず挟むことが可能と言う訳ではありません。

自己紹介・活動実績など

私は元々外食産業と注文住宅の営業や設計を行っておりました。
なので現在の私の会社の主流もリフォーム関係が主な仕事です。
自分自身が障害者でやや高齢化に近づき(?)その方たちに寄り添えるような、痒いところに手が届くようなご提案ができるリフォーム会社を目指しております。
歩んできたどの仕事を振り返ってもお客様の喜ぶお顔を見られることは嬉しいものです。
同じように今回のプロジェクトを通じてこの商品が少しでも誰かのお役に立てることを願っております。

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