はじめに

皆様、初めまして。

ウクライナ避難民支援プロジェクト「Dopomoga.jp(ドポモーガドットジェーピー)」の代表を務めております、牧野寛と申します。

私はもともとSAMIというIT会社をロシアのサンクトペテルブルクで経営しておりました。今回の世界情勢の変化を受け、ウクライナに対してできることを実行していくため、日本に拠点を移しました。そこで社員のメンバーと立ち上げたのが、ウクライナ避難民向けの就労と無償住居についての情報をウクライナ語で発信するプロジェクト「Dopomoga.jp」です。「Dopomoga」とは、ウクライナ語で「支援」を意味する言葉です。この言葉が少しでも多くのウクライナ人の目に留まり、日本での就労をサポートできる仕組みを確立していきたいと思っています。


「旧ソ連地域でのビジネス」と「日本への避難」を経験したSAMIだからこそできることを

SAMI Japanは、創業以来「日本 - ロシア・CISのテクノロジー産業に新しい事業機会を創出する」をミッションに、IT関連事業を行ってまいりました。弊社では旧ソ連地域のエンジニアを自社で抱え、ビジネスマッチングをサポートするWEBサービスの開発や、ソフトウェアの受託開発、海外エンジニアの採用支援を行っています。いつも一緒に仕事をしている社員や、海外のビジネスパートナーにもウクライナ人やロシア人がたくさんいますし、みんなで同じミッションを掲げ、IT分野の発展を目指してまいりました。そのため、SAMIでは旧ソ連地域でのビジネス実績が豊富にあることと、現地の文化や慣習に対して知見があることが強みだと考えております。

そして、私たち自身もこの度のウクライナ侵攻を受け、ロシアから日本に避難してきたという経緯があります。そのときにとても意識したのが、仕事と住居がある場所でなら生活するイメージが湧くということです。仕事や住居を探すのを日本に来てからするのではなく、日本に来る前にそういった情報にアクセスできるかどうかが、日本を避難先として検討するための材料となります。私たち自身が避難先を考えたときに社員全員の住む家があるか、仕事があるか、ということを真っ先に考えたのと同じように、避難に対する不安を抱えているウクライナ人に対しても、情報を得やすくするために、求人と無償提供の住居に関する情報をウクライナ語で発信するという支援策を思いつきました。


国外に避難するウクライナ人

ウクライナ国外に避難しているウクライナ人は660万人*に到達しており、周辺諸国も避難民の受け入れ口が飽和状態になりつつあるなか、年内には830万人**にまで到達すると見込まれています。日本でさらに多くのウクライナ避難民を受け入れることができるように、受け入れ態勢を整えていくことで、今もなお砲弾の恐怖に晒されている人を少しでも多く救えるのではないかと考えています。

*出典:https://reliefweb.int/report/poland/frontex-update-ukraine-57-million-ukrainian-have-fled-eu

**出典:https://www.ecb.europa.eu/pub/economic-bulletin/focus/2022/html/ecb.ebbox202204_03~c9ddc08308.en.html


私たちが解決したい課題

ウクライナには日本の文化が大好きなウクライナ人がたくさんいます。日本の漫画やアニメが好きな人、日本の伝統文化である花道や武道が好きな人がたくさんいます。しかしながら、それでも日本は避難先として候補に上がることは少ないです。理由は単純で、遠く離れた日本という土地で慣れない日本語を使って仕事や家を探して生活をするというイメージをもつことが難しいからです。

そんな中、日本に入国したウクライナ避難民が1200人を突破しています。

政府が当初発表した受け入れ避難民の想定は1000人で、もともと日本に家族や親戚、友人がいるので日本に避難してくるであろうと想定されたウクライナ人の数です。

今この想定人数を上回る数のウクライナ人が日本に既に避難民として入国しているということは、知人も友人もいない不安を抱えながら、当面の避難先として日本を選んでくれた人もいるということです。

日本では厚生労働省の働きかけにより、都道府県や地方自治体の労働局がウクライナ避難民の雇用機会を創出したり、住居を提供したりしようと取り組んでおり、ネット上でも積極的に情報発信がなされています。

しかしながら、情報源が日本語であるためにウクライナ人が自分で自由に支援に関する情報にアクセスできず、必要な支援が然るべき人に届きにくいことが課題となっています。


<まだウクライナ現地で避難を検討中の人に対する課題>

●ウクライナの近隣諸国では受け入れ態勢が限界に達しており、企業側も雇用機会を存分に提供できない。

●日本では避難民向けの求人が多く出ているにもかかわらず、日本語の情報が現地に届きにくく、日本が避難先として候補に入っていない。

<日本に入国している避難民に対する課題>

●情報発信源が日本語であるため、支援が必要なウクライナ避難民に情報が届いていない。

●日本語が話せないという理由で情報源に自らアクセスできず、全て役所主導での仕事探しとなり、自分の専門性や能力、趣向を活かした仕事を探すことができない。

こ大きく2つの課題を解決するために、Dopomoga.jpでは次の3つの支援策を展開してまいります。


Dopomoga.jpの3つの支援策

まずは、ウクライナ人にもっと日本という選択肢に気づいてもらい、日本に来るウクライナ避難民を今後2000人、3000人と増やすため下記の通り活動してまいります。


①企業の避難民向けの求人や自治体からの住居の提供に関する情報をウクライナ語とロシア語に翻訳してWEBサイトに掲載。

②WEBサイト上に避難民がウクライナ語やロシア語で相談できる窓口を構え、相談者の言語に合わせてスタッフが回答。求人内容に興味をもっているウクライナ人と企業様・団体様との橋渡し役となります。

(このプロジェクトサイトに誘導するWEB広告をウクライナ地域に向けて配信します。)


これにより、現地で避難を踏みとどまっている人に対して日本という選択肢が開かれることで救える命があると思いますし、既に避難してきた人も日本での支援情報に触れやすくなります。さらに、3つ目の支援策として、Dopomoga.jpを運営すること自体がウクライナ人の雇用機会となることを目指し、

③Dopomoga.jpでウクライナ人を1名採用し、ウクライナ語の通訳/翻訳業務を行っていただきます。

SAMI Japanが長くビジネスで培ってきた経験や仕組みを活用し、Dopomoga.jpをより持続性のあるプロジェクトにしていきます。

既にウクライナ避難民からは20件を超える問い合わせがあり、必要な団体様とお繋ぎさせていただいております。日本へのウクライナ避難民が1000人を突破し、今後さらに問い合わせが増えることが予想されます。そして、既に入国した方の中で大勢の人がまだ日本での仕事や住居を探している最中です。Dopomoga.jpは、よりスムーズに情報を提供したいと考えています。


187万円の資金の使い道

ウクライナ人からの問い合わせ件数や、求人の提供にご協力いただける企業様も増えつつあり、現存のメンバーだけでの対応が難しくなってきたことと、Dopomoga.jpの活動自体がウクライナ人の雇用機会となり、少しでもウクライナとの経済活動を実施していきたいという思いから、プロジェクトを大幅に拡大させます。

今回皆様にご支援いただく資金は

①人件費 ②広告費 ③キーホルダー製作費 に充てます。

(※リターンの送料含め、運営のGoodMorning様への手数料として9%(+税)を上乗せしています)


①人件費 

ウクライナ人通訳さんと日本人学生さんを新しいメンバーとしてお迎えします。

・ウクライナ人通訳/翻訳業務 人件費 110,000円/月 (ウクライナ通過のフリヴニャと円のレートによって若干の変動あり)

・日本人学生 人件費 40,000円/月


②広告費 

Dopomoga.jpはSNSでの情報発信も積極的に行っております。現在アクセスを良好に伸ばしているFacebookで、ウクライナ人をターゲティングして広告配信を計画しています。

 広告費 100,000円/月


Dopomoga.jpの運営費用は、①人件費+②広告費=250,000円/月となり、

今回の調達では6ヶ月分の1,500,000円(250,000円×6ヶ月)を目指しています。

こちらにクラウドファンディングで必要になる経費(下記③と④)を足して、資金調達を目指します。


③キーホルダー製作費 165,000円

支援いただいた方にお贈りするリターンのキーホルダーは、ウクライナ避難民の方が日本に来てから手作りしたものです。製作者の方に日本での生活資金としてお渡しします。


④その他

・リターン送料 16,170円 (クリックポスト98円×165人分)

・手数料9%(+税)  184,723円


合計 1,865,893円 (フリヴニャと円の為替レートにより若干の変動あり)


実施スケジュール

5月 Dopomoga.jp本格ローンチ 

    プレスリリース:https://kyodonewsprwire.jp/release/202205121097

    以降、ウクライナ避難民の就労支援を推進しております。

7月 クラウドファンディング開始

9月 クラウドファンディング終了

11月  リターン実施

以降も引き続き、ウクライナ語での情報発信を続けていきます。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


リターン

<支援者全員に対するリターン>

●ウクライナ人スタッフによるお礼のメッセージ画像

皆様からご支援いただいてから、スタッフが制作を始めます。実際にお送りする画像とはデザインが異なります。


●Dopomoga.jpのWEBサイト内にお名前または、企業名を掲載

支援していただいた方々のお名前や会社ロゴを、ウクライナ語に翻訳して日本語表記と併せてサイト上に掲載させていただきます。掲載したい名前(ハンドルネームなど可)を備考欄にお願いします。掲載したくない場合は、「掲載を希望しない」とご記入ください。


<1万円〜2万円の支援者様へのリターン>

●ウクライナカラーの手作りキーホルダー

【1万円支援】ハート型キーホルダー1個

【2万円支援】ハート型とお花型の合計2個


ウクライナから実際に避難されてきた方がひとつひとつ手作りしています。

どちらのデザインが届くかはお楽しみです。

リターンの実施に向けて大量に作っていただいております。


<20万〜30万円の支援者様へのリターン>

●島根県・出雲市や世界遺産の石見銀山などの現地お楽しみツアー

本来であれば、ウクライナ現地をご案内し、SAMI Japanがお世話になった企業様やCVの方をご紹介したところですが、当面は実行が難しいという判断になりましたので、日本国内の拠点周辺をご案内するツアーを提供します。

【20万円支援】出雲お楽しみツアー1泊2日(オフィス、日御碕灯台、出雲大社)


【30万円支援】出雲+石見銀山ツアー2泊3日(オフィス、日御碕灯台、出雲大社、世界遺産の石見銀山)



最後に

日本人にはあまり知られていませんが、ウクライナ人は日本を好きな人が多いです。日本文化に興味を持っている人が多く、日本語や花道茶道、武道を習っている人がたくさんいます。そういった人たちに、日本も避難先として候補に上げてもらえるように、日本での生活を営んでいけるイメージをもってもらいたいです。まずは、まだ現地で避難を検討中のウクライナ人に対して「日本にもウクライナ避難民を受け入れる体制があるよ」ということを伝えるために、そしてさらに、避難先として日本を選んでくれたウクライナ人に対しても「日本での仕事はたくさんあるよ」ということを伝えるために。私たちは、ウクライナ語で情報発信を続けます。

ご支援、ご協力、よろしくお願い申し上げます。


チーム・運営会社紹介

代表の牧野を筆頭に、キリル、ボリス、はかせ、イーラちゃんの5名で日本の出雲市に拠点を作り、活動中です。

また、前述の通りDopomoga.jpはSAMI Japanによって立ち上げられ、運営されています。SAMI Japanに関する概要も下記に記載しておりますので併せてお目通しください。

<SAMI Japanについて>

創業以来「日本 - ロシア・CISのテクノロジー産業に新しい事業機会を創出する」をミッションとして掲げ、両地域間で多数のIT関連事業を成功に導いてきました。この度の世界情勢の変化を受け、ウクライナ避難民を支援することを目的に、ウクライナ・旧ソ連地域で活躍していたエンジニアやデザイナーたちと共に島根県出雲市に拠点を移し、自社のWEBサービス開発、ソフトウェアの受託開発、新規事業開発に関わるコンサルティング事業を軸として推進しています。東日本大震災によって支援が必要となった日本に協力してくれたロシアの人たちのためにいつか恩返しがしたいという思いで、ロシア人の友人と共に起業。「SAMI(サーミ)」とはロシア語で「by ourselves(自ら)」の意味で、何事も自分ごととして自ら手を動かしていく、という思いが込められています。https://sami-japan.com

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