はじめに

こんにちは、大阪市住吉区の「浅香地区まちづくり実行委員会」です。
私たちは、大阪市住吉区の南部に位置する浅香地区でまちづくりに取り組んできました。
このたびは、私たちの地域の象徴である浅香中央公園の「シーサー」を修繕するべく活動しています!

大阪市住吉区・浅香中央公園について

浅香中央公園は、1987年に閉鎖された大阪市営地下鉄の我孫子車庫の跡地に、住民によるまちづくりを受けて誕生した公園です。

我孫子車庫は、1960年に地域の反対を押し切って半ば強制的に建設されたもので、地域住民の生活環境に甚大な悪影響を与えていました。度重なる交渉の末、1976年に地下鉄車庫の撤去が決定され、1987年に車庫はついに閉鎖されました。

その後、住吉区東部6連合町会で「地下鉄車庫跡地利用街づくり推進協議会」を設置し、「にんげんの街・住民自治の街・水と緑の街・教育と文化の街」という理念のもと、跡地活用が協議されました。

その中で、浅香中央公園は、あらゆる差別を無くす、人権を尊重し合うまちづくりの象徴として誕生したのです。

開園後は、地域住民の交流の場として、春には周辺住民や福祉施設の利用者が花見を楽しみ、毎年秋に開催される「あさかでまつり」では、地域に隣接する大阪公立大学の学生、福祉施設の職員・利用者などの間で交流が図られています。

現在も開園当時の思いを受け継ぎ、垣根なく人と人の交流が生まれる重要な公園となっています。

浅香中央公園のシーサーについて

浅香中央公園が1998年にオープンするのにあたって、沖縄の彫刻家・金城実先生と、地域の住民・若者が協働して、全員の力で作り上げたのが、このシーサーです。

当時、参加者たちは素人の自分たちに作ることができるのかという不安もありました。
それでも、プロである金城先生と共同することになったのは、金城先生の強い信念があったためです。
金城先生は、公共空間に建つモニュメントについて、それが設置されるまで住民が知らないというのでは「芸術家の高慢であり、行政の一方的なおしきせ」に過ぎないと考えていたのです。だからこそ、共同作業することを強く望んだのです*。

市民と共に作業することについては困難もあったようですが、金城先生は「住民が参加し意見を述べ、時に議論を巻き起こすことで、作品を軸として文化、芸術が市民権を得る時が来た」ことを学んだと振り返っています*。
参加した住民たちにとっても、共同制作の楽しさ、人々との和、そして浅香の歴史と文化を自然と学ぶこともできました。

以上のような金城先生のリーダーシップ、そして参加者全員のまとまりと明るさで、自慢のできる雄大なものとなりました。「獅子が空を翔ぶ日に」というタイトルが付けられたこのシーサーには、地域にとっての守り神となるようにという思いが込められ、今日でも公園を訪れる人々を見守っています。

金城実先生について

金城実先生は、1939年生まれ、沖縄県浜比嘉島ご出身の彫刻家です。夜間中学校の講師のかたわら彫刻制作に従事し、1970年代後半から彫刻作品を携えて反戦反核の全国キャラバンを展開するなど精力的に活動されてきました。

金城先生は沖縄県と大阪市住吉区の2拠点居住をされていたご縁から、浅香中央公園が1998年にオープンするのにあたって、シーサーのみならず、多くのモニュメント制作に関わってくださいました。

金城先生と浅香のシーサー*

 

プロジェクトを立ち上げた背景:浅香地域300周年の節目にシーサーの修復を

シーサーを制作してから多くの時間を経過し、人々の願いが込められたシーサーは経年劣化が激しくなってきました。
特に表面には剥がれてしまった箇所が多く見られるようになっています。

このような痛ましい状況に心を痛め、浅香という地域ができてから300年を迎える2021年に修復することを考えていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、やむを得ず修復は延期することとなりました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況が収まりつつあることを受け、2022年こそ、金城先生をお招きして、シーサー修復を実現したいと思います。

修復すること自体はもちろん重要ですが、その過程が重要だと考えています。
そのために地域住民の皆さんをはじめとして、多くの方々に関心を持っていただく、ご協力を広く募ることで、再び共同制作する機会にしたいと考えています。
この修復を通じて、シーサーに込められた意味を確かめ、自慢のできる雄大なシーサーを復活させます!

これまでの活動

①2022年5月20〜22日にかけて、沖縄県を訪問し、金城先生に事前相談しました!
②2022年7月11日〜13日にかけて、沖縄県から金城先生に来阪していただき、修復に向けた視察を実施しました!

資金の使い道

みなさまからご支援いただいた資金は以下の通りに使わせていただきます。ご協力をどうぞよろしくお願いします。

・シーサー修復費用:足場組み立て費、材料費など
・返礼品制作費・送料
・クラウドファンディング手数料

実施スケジュール

2022年8月1日 クラウドファンディング開始
2022年8月31日 クラウドファンディング終了

2022年9月中 シーサー修復作業実施

2022年10月 完成お披露目・返礼品(リターン)の制作
2022年11月 返礼品(リターン)の発送

返礼品(リターン)のご紹介

【3,000円】オリジナルポストカードコース
修復したシーサーの姿を写したポストカードをお送りします!お礼の手紙もお送りします。

【5,000円】オリジナルタオルコース
浅香のシーサーのイラストが入ったオリジナルタオルをお送りします!お礼の手紙もお送りします。

【10,000円】オリジナルタオル&トートバッグコース
浅香のシーサーのイラストが入ったオリジナルタオルに加えて、
オリジナルトートバッグをセットにしたものをお送りします!お礼の手紙もお送りします。

【30,000円】オリジナルタオル&トートバッグ&Tシャツコース
浅香のシーサーのイラストが入ったオリジナルタオル、トートバッグに加えて、
オリジナルTシャツをセットにしたものをお送りします!お礼の手紙もお送りします。
このTシャツは、シーサー修復時にスタッフが着用するものと同じデザインとなります。

【50,000円】記念撮影📷  オリジナルタオル&トートバッグ&Tシャツコース
修復したシーサーと一緒に記念撮影させていただきます!もちろんプロのカメラマンが撮影します。
さらに、オリジナルタオル&トートバッグ&Tシャツの3点、お礼の手紙もお送りします。

※それぞれの詳細・イメージ画像は、「リターン」欄をご確認ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

地域の守り神として人々が結束して制作されたシーサー。

地域にとってはなくてはならない存在であり、未来の世代に残すべく、一致団結して修復に取り組みたいと考えています。

このプロジェクトを成功させる為に皆様のお力添えをどうかよろしくお願い致します。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、返礼品(リターン)をお届けします。

*引用文献:地下鉄車庫跡地利用街づくり推進協議会編(1998)『地下鉄我孫子車庫跡地街づくり10周年』

  • 2022/10/28 16:01

    「あさかで祭り」でのお披露目2022年10月9日、新たな姿に生まれ変わった私たちのシーサーを無事にお披露目することができました。当日は、修復に携わっていただいた金城先生にご同席いただき、ご支援・ご協力いただいた皆様と無事に完成した喜びを分かち合いました。お忙しいところにもかかわらず、多くの方に...

  • 2022/09/30 10:23

    多くの方のご支援・ご協力をいただいたシーサー修復CAMPFIREでは、延べ47名の方から638,000円のご支援をいただき、9月16日からの共同修復作業では、延べ100名を超える方からご協力をいただきました。ここまでのご支援・ご協力をいただき、本当にありがとうございました!いよいよお披露目!金...

  • 2022/09/21 16:08

    共同での修復作業は、9月16日から始まり、昨日までに大部分が完了しました!新たな素材を練り込む様子時には火の粉に耐えながら微調整共同で全体を塗り固める様子特に17日(土)〜19日(月・祝)の3連休の間には、子どもから高齢者までの地域住民、近隣小中学校の先生・児童生徒、人権啓発活動に関わる方々、...

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