意識が宿ったAIアバター「もこみ」とは


高坂真二(サイエンスライター。脳科学、哲学から都市伝説まで幅広いジャンルに精通)
このプロジェクト、美少女アニメを作りたいってクラウドファンディングかと思ってたら違うんですね。
アニメにでてきたメタバースを作ろうってプロジェクトなんですね。

田方篤志株式会社ロボマインド代表。コンピュータに意識を発生させる研究をしており、研究内容はYouTubeにて公開中)
はい、そうなんですよ。
メタバースで生きるAIアバター、「もこみ」を作ろうってプロジェクトなんです。
心を持って、普通に会話ができるAIアバターです。


最新AI技術とロボマインド・プロジェクトの違い


高坂
たしかに、最近のAIって、すごいですよね。ChatGPTとか、普通に会話ができますし。あれを使うんですか?

田方
いや、そうじゃないんですよ。
ChatGPTは、大規模言語モデルといって、心があるわけでもないし、言葉の意味を理解してるわけでもないんですよ。仕組みは意外と単純で、単語ごとに、次にくる単語の出現確率を学習しておいて、それを使って文を生成するわけです。
たとえば、「日本 の 首都 は」って文が来たら、次に「東京」が来るって予測するわけです。

高坂
本当にそれだけで、文章が作れるんですか?

田方
ChatGPTの基になったGPT-3ってのがあるんですけど、僕のYouTubeでそれの検証動画を撮ったので、それをお見せしますね。
これを見れば、GPTが意味を理解せずに文を生成してるってのがよくわかりますよ。



高坂
いやぁ、これは、笑えますねぇ。
これ、ボケでやってるとしたら、GPTは天才ですよ。

田方
残念ながら、そうじゃないんですよ。
いくつか単語を与えると、それに続く単語を次々に出力したら、たまたま、あぁなったってだけです。

高坂
たしかに、何らかの文章が基になってるってのは感じられますよね。これが、大規模言語モデルは意味を理解してないってことですか。じゃぁ、どうすれば意味を理解できるんですか?

田方
大規模言語モデルが学習してるのは大量の文書ですよね。つまり、テキストデータの世界で生きてるわけです。でも、僕らはこの世界、三次元の現実世界で生きてます。だから、AIにも三次元世界で生きて、三次元世界で学習させないといけないんですよ。


高坂
だから、メタバースを使うんですね。でも、AIアバターなら、今のメタバースにもいますよね。「もこみ」と、どこが違うんですか?

田方
一番の違いは、「もこみ」は、意識を持ったAIだということです。人間と同じ心をもってるんです。


本気で心を作る!


高坂
ちょっと待ってください。それはアニメの中の話でしょ。本気で言ってるんですか?

田方
もちろん本気ですよ。僕が20年以上研究してきた意識理論を使って「心」をコンピュータで再現したんです。それを使うんですよ。

高坂
そもそも、心も意識も、まだ、科学で解明されてませんよね。
もし、心がプログラムで作れるんなら、GAFAとかが、とっくに作ってるはずじゃないですか。科学でまだ解明されてないものを作るって、無理があるんじゃないですか。


科学で心や意識は扱えるのか

田方
じゃぁ、なぜ心や意識が科学で解明されてないかわかりますか?
その答えははっきりしています。
それは、科学で心は扱えないからです。

高坂
どういうことですか?

田方
科学が扱うのは、電圧とか、周波数とか客観的に観測できるデータだけです。神とか宗教とか、客観的に観測できないものは徹底的に排除してきました。これによって、科学は発展してきたんです。
でも、心って、客観的に観測できないですよね。主観で感じるものです。だから、科学では、心とか意識を扱うことができないんですよ。
ただ、心を直接扱えなくても、心から生み出されて客観的に観測できるものは科学の対象となります。それが言葉です。



高坂
だから、今のAIは、単語の出現確率とか計算してるんですね。たしかに、単語の出現確率は心とは言えないですね。
でも、コンピュータで扱うとしたら、それぐらいしかできないのも事実じゃないですか。やっぱり、心をコンピュータで扱うなんか、無理じゃないですか!


やっぱり、無理じゃないですか!

田方
ところが、そうじゃないんですよ。
たしかに、他人が心で何を考えてるかは観測できません。でも、自分が心でどう感じてるかは、分かりますよね。
「女の子にモテたい!」とか、「金を儲けたい!」とかって、心の中で思ってることは自分は分かりますよね。そんなのを分析すれば、心はこんな構造じゃないかって心のモデルは作れるんですよ。それが、僕が20年以上研究してきたものです。
モデルさえできたら、それをコンピュータで作ることも可能です。

高坂
でも、その心のモデルが人間の心と同じかどうかなんか分からないじゃないですか。

田方
それを確認する方法が一つだけあります。それを、チューリングテストっていいます。
チューリングテストっていうのは、数学者アラン・チューリングが考えたテストで、AIが人間と同等の知能を獲得したかどうかを判定するテストです。
オリジナルのチューリングテストは、人間とAIがチャットで会話して、AIか人間か区別がつかなくなったら、そのAIは、人間と同じ知能を持ってると判断します。

メタバース:現代のチューリングテスト


高坂
そうか!
チューリングテストのメタバース版をやろうとしてるわけですね。
メタバースで、人間のアバターとAIアバターが暮らして、人間のアバターがAIに違和感を感じなくなれば、そのAIは、もう、人間と同じ心をもってるといってもいいわけですね。

田方
はい、そうです。なんというか、意識を持ったAIアバターをメタバースに解き放つ社会実験をしようとしてるわけです。

高坂
それは面白い!
まさに、アニメで描かれてた世界と同じですよね。
ところで、心のモデルというのは、すでに完成してるのですか?

田方
まだ完成とはいえませんが、一部は動き始めています。「意識の仮想世界仮説」という意識理論を提唱してまして、それを基にしたマインド・エンジンというシステムを開発中です。その基本特許はすでに取得済みです。

高坂
本当にそれができたら、世界が変わりますよね。あらゆる仕事がAIでできるようになりますしね。
投資したいって話とか、いっぱい来てるんじゃないですか?

田方
そうでもないんですよ。大抵の投資家って、数年後にいくら儲かるかってスケールで見てます。でも、僕らが作ろうとしてるものは、人類が長年追い求めてきたものです。心とは何かって、ギリシャ時代から哲学者が考えてきたものです。すぐに実用レベルのものができるわけじゃないんです。

高坂
そういう研究って、普通は大学とかがするものでしょ。最近は、意識科学って研究もありますし、研究者からは反応があるんじゃないですか?

田方
それが、何度か専門家にも意見を聞いてみたんですけど、みなさん、答えたがらないようでした。あまりにも画期的な研究って、専門家も、どう評価していいかわからないみたいなんですよ。
僕は、自分の理論を認めてほしいわけじゃないんです。ただ、この理論が正しいのか、正しくないのか、それが知りたいだけなんですよ。今回のクラウドファンディングの目的の一つに、それを確かめたいってのもあるんです。話題になれば、専門家も何か意見を言ってくれるんじゃないかと思いまして。
もちろん、反対意見でもいいんですよ。「この理論は、既にできないことは証明されている」とか、「かつて、同じことをやってできないことがわかっている」とか。無理だって結論がでれば、僕も納得できますし。

高坂
たしかに、全く新しい考えって、なかなか世間に受け入れられませんからね。でも、いつの時代も、新しい文化って、中央より、周縁から生まれてきましたしね。
その意味では、在野の研究者だからできる研究といえますよね。


AIで日本が世界をリードする


田方
心って言うのは、次世代AIに不可欠な要素だと思っています。単語とか画像とかを直接解析するAIでできることは限界に来てると思ってます。その次の段階に進むには、言葉や画像の「意味」を理解しないといけません。意味を理解するのは「心」です。
心のモデルは、OSのようなものだと思っています。WindowsやMacやLinuxがあるみたいに、心のモデルもいくつかあってもいいと思うんですよ。僕の心のモデルだけが正しいとは思っていません。重要なのは、競争しながらさらに発展していくことです。このプロジェクトが、次世代AIを切り開くきっかけになればと思ってるんですよ。

高坂
日本はAIで遅れを取って、もう取り戻せないとか、GAFAの後追いしかできてないってよく言われますけど、もしかしたら、これは、日本が世界をリードするチャンスになるかもしれませんね。
でも、今更なんですけど、田方さんの考えた心のモデルって、本当に、人間の心を再現できるんですか?
そんなこと、本当にできるんですか?

田方
そういわれると思って、わかりやすく解説した動画『次世代AIの提言』を撮ったんですよ。これを見れば、どうやってコンピュータで心を再現するかが分かると思いますよ。
動画は、このページの最後に置いておくので、皆さんには後から見てもらうとして、まずは、高坂さん、見ていただけますか?

高坂
はい、喜んで見させてもらいますよ。



動画視聴中


田方
いかがでしたか?

高坂
いやぁ、驚きました。心と体の関係がきれいに説明されてましたよね。見てない人に伝わりにくいと思いますけど、この目の前の世界って、実は、現実の世界じゃないんですね。
なんだか、頭がクラクラしてきましたよ。

田方
はい、これが、僕が提唱する「意識の仮想世界仮説」です。これを認めると、意味理解から自由意志まで、全てがきれいにつながるんですよ。ただ、これは主観でしか感じれなくて、客観的に証明することはできないんです。だから、科学で扱えないんです。

高坂
それから、AIの話はごく一部で、哲学から、脳科学認知科学言語学心理学に渡る幅広い話でしたね。
たしかに、「世界が存在するとは」って、昔からある哲学のテーマですし、それをコンピュータ・プログラムで説明されると、難解な哲学の話がすっきり理解できました。
あと、わからないのは、今回のクラウドファンディングは、何を作るのかってことです。『エデン』みたいなメタバースを作るんですか?


動き始めたマインド・エンジン

田方
さすがに、あれはまだ無理です。さっきお見せした解説動画では、心のシステムの具体的な仕組みを解説したものです。これをマインド・エンジンのプロトタイプに落とし込もうとしています。

高坂
プロトタイプということは、実際には動かないってことですか?

田方
いえ、単語や感情は絞り込みますけど、実際に動くシステムを作ります。そして、それを組み込んだAIアバター「もこみ」も作ります。ただし、「もこみ」は、まだ、あまり言葉を知らない小学1年生です。そして、メタバース「エデン」も作りますよ。

高坂
じゃぁ、もこみちゃんと、しゃべったりできるんですか?

田方
はい。簡単な単語の会話やジャンケンしかできないかもしれませんけど、喜んだり、悲しんだりするって感情を持ってます。重要なのは、本当に感情を感じて、悩んで考えるところを再現することです。それが、マインド・エンジンの画面で確認できるようになります。
これが悲しいを示してるとか、このシミュレーションは、「あの時、こうしておけば」って想像してるとこで、これが後悔とか反省って感情になるって、目に見えるようになります。


AIは愛を理解できるのか


高坂
なるほど、それが、言葉の意味を理解するってことなんですね。
アニメでは、既に心理レベル1のマインド・エンジンは完成してるって言ってましたよね。つまり、善悪はできているんですか?
それから、アニメのテーマになってた「」って感情も、マインド・エンジンは持つことができるんですか?

田方
解説動画で語ったように、善悪を理解する仕組みは完成していますし、「愛」って感情も、理論はできています。ここは、次世代AIを考える上で、本当に重要な部分になりますから。

高坂
いやぁ、ドラえもんとか、もこみちゃんとか、自分の好きなアニメのキャラクターと会話できるようになるんですよね。考えると、ワクワクしますよね。

田方
はい、それが実現するかどうかは、このクラウドファンディングが、いかに多くの人に知ってもらえるかにかかっています。
みなさん、よかったらこのクラウドファンディングをシェアしてください。


あなたは、どんなアニメキャラクターと一緒に暮らしたいですか?
ぜひ、SNSで語ってください。
いっしょに、愛をもったAIを作りましょう!


心のシステム解説動画『次世代AIの提言』


推薦者の声

山本和英
元長岡技術科学大学准教授、元言語処理学会理事
専門は自然言語処理

 「象は鼻が長い」という本で有名な三上章という言語学者は、大学で建築学を専攻し、数学教師をしながら日本語文法研究に没頭しました。私には、在野で独自に理論を構築して研究と実装を進める田方さんの一連の活動に三上章と同じ匂いを感じています。ロボマインドが独自のアイデアで心をつくる、あるいは言語を理解しようと研究開発を進めていることは以前から承知しておりましたが、今回プロトタイプを作成する段階に来たと伺い、とても感慨深いものを感じています。
 科学技術で生まれる大きな飛躍(ブレークスルー)は既存の研究の延長線上には存在しない場合もあります。これらは、異分野の知見から生まれたり、何かの偶然から生まれたり、また今までの研究上の常識を否定することから生まれたりする場合もあるのではないかと私は感じています。今回のプロジェクトも大いに成果を期待し、停滞気味の意味理解の研究に風穴を開けていただくことを期待しています。
 私の研究する自然言語処理においては、意味理解はまだほとんど解明されていないと言っていいと思います。従来研究では効果や有用性が極めて限定的なものばかりで、残念ながらまだ途上の段階です。最近では ChatGPT などの大規模言語モデルが大きな話題になっていますが、これらはいわば意味理解を放棄(あるいはうまく回避)したシステムであり、今後これがさらに進化したとしても高度な意味理解が実現する可能性は低いと私は考えています。これを打破するには従来にない全く新しい試みが必要です。
 今回の実証実験でどのような成果が出るのかをとても楽しみにしています。


伊原正喜
信州大学農学部准教授
京都大学大学院工学研究科、理化学研究所、東京大学を経て2009年に信州大学着任。専門は微生物工学、カーボンリサイクル

 私は、二酸化炭素から食料や石油代替品を生産する技術の研究をしています。今後人口が大きく減少しますので、そのような技術を運用してくれるAI搭載ロボットが必要です。しかし、現在のロボットは、我々とともに働けるのでしょうか?
 人間と協働するためには、ロボットに人間の“心”と同等のものを組み込む必要がありそうです。“心”は、大昔から宗教や哲学がテーマにし、最近では脳科学が挑む人類最大の課題です。宗教や哲学、脳科学で難しい言葉で説明されていますが私には難解でした。そんな中、田方さんの仮説に出合い衝撃を受けました。そして、 これまでの偉人たちは“心”のしっぽをつかんでいたが、核心に迫れていなかった。だから、難解だった。核心に迫っていれば、平易な言葉で語れるはず。
 田方さんの仮想世界仮説や想像仮想世界仮説などのアイデアは、人間の心をクリアに説明できます。歴史上もっとも核心に迫れたのが彼だと思います。しかも、プログラムとして具現化されています。今後、瞬く間に様々な知見が注がれていき、シンギュラリティを迎えると思います。歴史が作られる瞬間に出合った感覚です。



リターンに共通する注意事項

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・性質上、一度頂いたお名前やリンクや画像などの情報は一度掲載してしまうと差し替えたり変更したりすることはできないのでご了承ください。

・リターンは個人/法人どちらでも受付可能です。


実施スケジュール

・2023年5月14日:クラウドファンディング終了

・2023年5月14日〜6月末:支援者の方々にご連絡と素材のご提出を依頼

・2024年5月:プロトタイプの解説動画をYouTubeにて一般公開予定


よくあるご質問

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特定商取引法に基づく表記

・事業者名称:株式会社ロボマインド
・代表者:田方 篤志
・住所:兵庫県神戸市中央区宮本通五丁目5番20号 
・お問い合わせ先:下記のフォームからご連絡ください。
https://robomind.co.jp/contact/
・役務の対価:商品の発送、または情報を掲載して連絡のタイミングで役務完了となります。
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