ご挨拶
はじめまして!一般社団法人 日本ローズウィンドウ協会、ローズウィンドウ作家の大倉と申します。このたび、山口県下関市で開催される「ローズウィンドウアーティスト展14の物語」を代表してご挨拶させていただくことになりました。つたない文章ではございますが、なにとぞ最後までお付き合いください。
癒しのアート「ローズウィンドウ」
ローズウィンドウは、薄く繊細な色紙を図形にあわせてカットし、色と色を重ね合わせることでステンドグラスのようなガラスの煌めきを再現したペーパーアートです。「紙でつくるステンドグラス」とも呼ばれ、ローズウィンドウを通して見える「色の光」には、怒りや不安をしずめ、精神を落ち着かせてくれる癒しの力があると言われています。実際に、たった1枚のローズウィンドウを窓辺に飾るだけで、部屋の雰囲気がガラリと変わるほど不思議な色の力を感じることがあります。
子どもたちの感性を豊かに育てる芸術作品「ローズウィンドウ」
「色の光」と「幾何学模様」のパワーに触れるローズウィンドウは、見ることで「癒され」、作ることで「創造力・表現力を鍛え、感性を豊かに」育てていきます。活動の中で1番その効果を高く感じたのは「小学6年生」の皆さんとのローズウィンドウ教室でした。
特に子どもは、大人のように凝り固まった常識や固定観念をまだ身につけていません。大人からすれば「理解できない考えかた」「なぜそんな事をするのか」そう感じる部分こそが子どもの感性であり、素晴らしい!羨ましい!とさえ感じる部分です。
(下関市内小学校/ローズウィンドウ特別授業)
教育の現場に「ローズウィンドウ」という新しい芸術の風を吹き込みたい
「感性」とは「他人に強制されたり押し付けられたりしたものではない、自分らしい感情」を指します。では、今を生きる子どもたちは、家庭で、学校で、どれだけ自分らしさを自由に表現できているでしょうか。
ローズウィンドウに夢中になっている子どもたちの姿を眺めながら、「子どもだってストレスは溜まってる、ならば教育という領域にもローズウィンドウの「癒し」を広げていきたい。」そう思いました。それだけではなく、ローズウィンドウを見たり触れることで得られる「創造性」や「表現力」を通して、相手に自分の想いや意見などを伝える訓練になると考えたからです。
簡単にできないからこそ素晴らしい体験として記憶にのこる
ローズウィンドウを完成させるまでに必要な要素は、「集中力」「忍耐力」「精神の安定」の3つです。
紙を折る、図案を写す、紙を切る、貼り合せる・・・薄い紙でつくるローズウィンドウの作業は1つ1つがとても繊細で、そう簡単にはいきません。「できないから後にする」「途中だけど上手くいかないから諦める」は簡単ですが、簡単にできないからこそ、最後までやりきったときの達成感や感動が、素晴らしい体験として記憶に残るのではないでしょうか。
(写す・切る・貼るの作業を行う子どもたち)
(最後は作品を自分で飾りつけて完成)
子どもたちの声
実際にローズウィンドウを体験した子どもたちの声を少しご紹介させていただきます。
・ローズウィンドウを教えてもらって、苦手な図工がちょっと好きになりました。
・ローズウィンドウが完成したとき、自分にこんな難しいものが出来たんだと驚きました。
・紙を貼るところで失敗してしまい残念だけど、負けないほどの楽しさがあったので良かったです。
・集中していると時間がすぐに過ぎたけど、とても楽しかったです。
・ひとつひとつが細かく丁寧な作業で大変でしたが、楽しかったです。
・休み時間などに、友達とみんなのローズウィンドウを見るのがとても楽しいです。
・失敗したけど綺麗なローズウィンドウができたから家族にも報告しました。
※子どもたちから届いたお礼の手紙より一部抜粋。
クラウドファンディングを行う理由
山口県下関市は本州最西端にあり、九州へわたる通過点として、海峡の街として栄えてきました。
展示会場となる下関市民会館は「文化芸術がすぐそばにある日常を絶やさぬように」という想いのもと、下関の文化芸術の中心地として1977年に開館した場所です。
(下関市側からみた関門海峡・関門橋)
(下関市民会館/市民会館HPより)
(展示会場内)
わたしが下関市を展示会開催地として立候補した大きな理由は「子どもたちが、芸術や文化に触れるきっかけ作りをしてあげたい」という想いからでした。
特に「芸術や文化に触れること」「日常に文化芸術が絶えないこと」は、感受性豊かなこの時期だからこそ「こころ」を育むために重要だと感じるのです。その1つの手段として、ローズウィンドウによる地域活動・教育活動をすすめ、アートの必要性や社会的理解・協力を得ていきたいと考えています。
そして、癒しを求める私たち大人も一緒に交流できる、地域~社会活動へとつなげていけたなら、人の意識までも明るく変わるのではないでしょうか。。今回のクラウドファンディングでは、そのための活動資金や材料費などの応援をして頂きたく参加させていただきました。どうか、みなさま温かいご支援を宜しくお願いいたします!!
「支援金のつかいみち」
小、中、高など、教育の場でローズウィンドウ教室を行う際の作家の作品材料費 作品製作用具、備品購入費。CAMPFIREの手数料。
(市内小学校での、作品展示風景)
過去に開催された展示会
・山口県立美術館創館40周年記念
「扇の国、日本」ローズウィンドウロビー展
最後に
子どものころは、日々の遊びの中で、夢中になって何かを描いたり作ったりする時間がありました。子どもはそれを誇らしげに大人に見せ、大人も喜んで受け取りました。ときにそれは、どんな高価なものよりも価値があり、人を喜ばせる贈り物になったはずです。
子どもたちは、何かを作ることで自分の世界を創造し、「自分」という存在を確認しています。もし言葉で表現することが苦手でも、他にも自分を表現できる方法がたくさんあることを、ローズウィンドウというアートを通して、子どもたちに伝えていきたいと思っています。
皆さまに贈る最後の作品「ディーパ~DEPAH」は、『灯明・とうみょう』という意味をもつローズウィンドウです。「自らが光となり、暗闇を照らす」、自分が光となれば、そこに影はできません。そして、内側から解き放たれる力強い光は、多くのひとを癒し、導くことができると信じています。14名のアーティスト一同、「ローズウィンドウ」を手に皆さまにお逢いできる日を楽しみにしております。最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!!
2022ローズウィンドウアーティスト展
「下関展示即売会14の物語」
●日時:2022年11月12日(土)~13日(日)
●会場:下関市民会館(展示室) 751-0025 山口県下関市竹崎町4-5-4
●「ワークショップ」ローズウィンドウ制作体験
11月12日(土)13(日)ともに ①10:00~ ②13:30~
●入場料/500円
●ワークショップ参加費/1,000円
※予約先:080-6270-3411(オオクラ)
入場料500円(高校生以上) 主催 一般社団法人日本ローズウィンドウ協会
参加アーティスト
大倉真由美
中山真季
西岡範子
小野康子
岸野紗也
榎本奈緒美
中本美保
目黒裕子
下山喜代美
山田静江
南直子
門脇真弓
渥美純子
森鏡美
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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