はじめに

みなさんこんにちは!私は本プロジェクトの責任者津村(愛称:つむさん)と申します!!
5年前までは公立中学校で学校教員として働き、現在は不動産関係の仕事の傍ら、子ども食堂(地域食堂)や卓球クラブの運営など地域の子育てサポーターとして日々活動しています(家に帰れば2児の父親です!)。


古民家清掃ボランティアの途中、夏休みの宿題に励む子どもたち!

 今回のプロジェクトは「学校に行きづらさを感じている児童生徒」に対し、地域社会として何かできることはないかと考えたことが発端です。また、自身も教員時代に体調を崩したことをきっかけに、子どもだけではなく、日々仕事や子育てに奮闘する大人に対しても「ほっ」と気が抜ける場所があったらいいな〜と考えるようになり、いつかはそんな場所を作りたいと長年考えていました。


 片付けお手伝い中〜!

 「子どもたちも少し気が抜ける、いつでも帰って来れる居場所をつくりたい」。この思いは次第に強くなり、居場所にふさわしい物件を探し続け、ようやく一件の古民家に出会うことができました。

河川敷沿いの大きな古民家


 家でもない、学校や職場でもない、第3の居場所(サードプレイス)として、いつでも・誰でも・気軽に帰って来れるように「みんなの実家プロジェクト」と名づけて、本プロジェクトを始動しました。


解決したい社会課題

 文部科学省の調査※によると全国の小中学生約20万人が不登校状態であるとされています。下図(文科省作成)では、学校種別の児童生徒1,000人あたりの不登校数をまとめています。小学生が1,000人あたり8人(約120人に1人 ≒ 約1学年に1人)、中学生が1,000人あたり40人(約25人に1人 ≒ 約1クラスに1人)の割合となっています。また、この人数は小学校・中学校ともに大きく上昇傾向であることも分かります。

(図引用元:文部科学省「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)

 私たちが暮らす鳥取県も例外ではなく、特に小学生においては1000人あたりの不登校児童数が多い方から全国上位4番目に位置するなど、地域社会で考えていかなければいけない喫緊の課題となっています。

1000人あたりの不登校児童数
(文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」より作成)

 不登校の原因はいじめ・友人関係・家庭環境・発達障害など、単一の要因だけでなく複数の要因が絡み合い、個別性・複雑性も高いことが挙げられます。私も今までに不登校生徒を対応してきたことから、学校現場や家庭の実情はよく理解しています。結論としては、どの学校・生徒・家庭も一生懸命対応しています。それでもこれだけ多くの不登校児童生徒がいる状態を鑑みると、もはや学校や家庭だけの課題ではなく、地域社会として対応しなければいけない課題だと認識せざるを得ないのです。

学校に行きづらくなったきっかけ(中学生)
(図引用元:文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 」)

 


また、このような課題は小中学生に限定された話ではありません。若者の自殺率・産後うつ率・産後自殺者数・中高年の引きこもり数・中高年男性の自殺率。これらの日本の数値が世界的に見ても高いことは有名です。小中学生のみならず、日本で生活し困難を抱える多くの方に対し、何かしらの対応しうる地域社会の施設・仕組みが不足してることは明らかなのです。



先進国の年齢階級別死亡者数及び死亡率(15-34歳) 
(図引用元:厚生労働省自殺対策白書)


 ※1 文部科学省『令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』


地域密着総合型サードプレイス「みんなの実家」

不登校傾向のある児童生徒は、不登校日数が増えるごとに復帰が困難になります。家庭⇄学校の2者の関係に、次第に距離が生まれ、心理的ハードルは想像以上の高さになっていきます。そこで私たちは家庭⇄学校の間に入る第3の居場所をつくりたいのです。「学校に行きづらさを感じている、だけど誰かとは繋がっていたい」そんな想いを何よりも大切にする場所を。
 誰でも・いつでも・気楽に立ち寄ることができるサードプレイスを「みんなの実家」と名づけ、「ただいま」と帰って来れる居場所づくりを進めます。

具体的な取り組み

日中は「フリースクール」と「地域食堂」を展開します。フリースクールは、古民家ならではの広くゆったりとした空間で、各々の過ごし方・やってみたいことを大切にし、支援をおこなっていきます。地域食堂とは、地域に住む子どもを含む全ての年代の人が、気軽に安価で使用でき、交流の場となる食堂を指します(いわゆる子ども食堂全世代版です)。子連れのお母さんもお父さんも周りの目を気にすることなく、ゆっくりとご飯を食べ、子どもを自由に遊ばせておける空間を用意します。

広い畳の部屋でのびのびと学んだり、ご飯を食べたり

 

夕方からは、本施設を運営していくための収入源となる「学習塾」事業を展開していきます。定期試験・受験対策といった一般的な学習塾内容に加え、自らの好奇心に応じた事象を徹底的に追求していく探究活動をおこなっていきます。また2ヶ月に1回程度は、各人の学びの成果を保護者や地域の方々にお披露目する発表会をおこなっていきたいと考えています。自分のためだけではなく、地域や社会に対し、自らの学びを活かしていくそんな体験を大切にしていきたいです。
進路相談・受験指導のプロ、塾部門の責任者ぶっさん

 その他にも、外国人支援団体や母親支援団体などとの交流イベントなども計画しています。寝相アートや子育て勉強会、読書会、高齢者向けのストレッチ教室なども、今後実施予定です。

実現性について

1回目のボランティア説明会では、十数名のボランティア協力の申し出を得ることができ、今後施設改修や施設運営において地域の皆様の協力を得ながら開設に向け進めていきます。既に改修工事も始まり、地域の中学生や大学生もボランティアに参加していただいています。第1回目のボランティア説明会の様子(学生から年配の方までたくさんの参加がありました!)

 

古い家具を解体する中学生〜大学生ボランティア(木材はDIYの材料に!)

 各部門においては、フリースクール事業は学校教員経験のある代表津村が担当し、地域食堂部門には既に2年間活動実績のある鳥取市内の団体がサポートしていきます。また、学習塾部門は長年個人で塾を経営してきたスタッフ(愛称:ぶっさん)が自身の学習塾を一新させ、みんなの実家内に新たな学習塾「鳥取いろは塾」を手がけ、専任で経営にあたります。また、広報活動や地域連携などは、多くのプロジェクトを手がけてきたアドバイザーがサポートしていきます。
代表のおもいに共感し、新たな決意で塾部門の経営にあたる


数々のプロジェクトを手掛けてきた、アドバイザースタッフ

 

収支面は学習塾部門のメイン収入とし、その他フリースクール・地域食堂で僅かながらの収入を生み、施設を維持していける見込みとなっています。

採択実績(補助金・助成金等)

本事業は公的機関、民間機関様より活動ビジョンが認められ、補助金ならびに助成金の採択を受けています。以下、採択実績を一部掲載いたします。
・鳥取市子どもの居場所づくり補助金
・NHKわかば基金
・養育サポート事業補助金

資金の使い道

建物並びに駐車場の支払い(約1800万)に加え、施設改修費・備品費が重なり、多額の初期費用がかかる見込みとなっております。特に現在の半導体不足等による物価高騰などもあり、改修費・備品購入費だけでも今後最低約400万円がかかる見込みであり、既に採択いただいた助成金・補助金等だけでは非常に厳しい状況です。ご支援いただいた資金は主に施設改修・備品費等に充当させていただき、まずは子どもたちの快適な学習環境の整備に取り掛かります。その他食堂用にキッチンの改修、フリースクールの整備等に使用させていただきます。地域の拠点、学習スペースとして最低限の施設準備として、今回不足分の約100万円をクラウドファンディングにて皆様からのご支援をお願いしたいと思っております。

【内訳】 ※目標の1,000,000円に達した場合 

空調購入費:約40万円
建物改修費:約40万円
備品購入/広報費:約10万円
手数料:約10万円 (9%+税)


古民家の雰囲気を活かした改修。客間が学習室に変身!(左:昼、右:夜)

実施スケジュール
8月上旬 施設受け渡し
8月中旬 施設清掃/改修①
8月下旬 広報(生徒募集)
9月上旬 塾部門開始
10月上旬 空調追加/改修②(←クラウドファンディング調達分)
10月中旬 フリースクール・地域食堂開始

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

オススメのリターン

「みんなのチケット」
全国のお母さん・お父さん、子育てを応援したいすべての方から鳥取市のご家庭へ、食事チケット(400円×10枚)のご支援になります。ご購入していただいたチケットは、当施設で大切に保管させていただき、家計が苦しいご家庭へのみなよし食堂(地域食堂)食事代に充てさせていただきます(購入者様には後日、感謝のメールをお送りさせていただきます)。


「みんなのチケット」でつながる優しい支援の輪を作りたい!



団体/施設について

団体名 みんなの実家(任意団体)
所在地 鳥取県鳥取市南吉方3丁目215
スタッフ 常勤2名、非常勤3名、ボランティア15名程度

公式Facebook: https://www.facebook.com/minnanojikka2022

公式Instagram: https://www.instagram.com/minna_no_jikka2022/

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