チャレンジの概要

~もっと手軽においしい有機大豆を届けたい~

はじめまして。私たちは、有機蒸し大豆をはじめ、様々な有機蒸し豆を作っている神戸の食品メーカー「だいずデイズ」と申します。2015年から有機の商品作りにチャレンジをはじめ、

 ・消費者の皆さんにもっと大豆を食べてほしい

 ・日本でもオーガニック(有機)を身近にしたい

という思いのもと、全国のこだわり小売店様へ大豆関連商品を供給しています。

しかし、国産のオーガニック原料を扱う私たちが直面している大きな課題は、日本ではオーガニック原料が高価なままであるということです。消費量が増えないと農家さんの生産意欲も上がりません。需要も供給も少ないままでは、適切な競争も生まれず、原料価格が下がらないばかりか、原料品質の向上も進みません。 

オーガニックの需要は日本でも少しずつ高まってきている一方で、有機農家さんがなかなか増えない、のが大きな問題です。その大きな原因の1つに、有機JAS認証がおりるまでの約3年間は耕作地で有機的管理をしっかりしていても、「転換期間中」有機という基準になり、販売先が見つからない恐れがあるということが挙げられます。

そこで私たちは、種を播く前から転換期間中の大豆を購入するお約束することで農家さんのリスクを大幅に抑え、新たに有機農業にチャレンジしようという農家さんを増やしたいと考えています。今よりもっと気軽に農家さんが有機にチャレンジできるようになると、有機農産物の総量も増え、消費者としてもきっと今より安価でよい有機農産物を購入できるようになるのです。

すべての農産物を、いち大豆食品メーカーであるだいずデイズが支援するのは難しいですが、まずは多くの生産者が輪作体系に組み込んでいる大豆からアクションを起こします。

そして、クラウドファンディングの返礼品には、その転換期間中有機大豆を使用した食べきりサイズの蒸し大豆をご用意しました。だいずデイズで販売している有機蒸し大豆の食べきりサイズ化はとてもご要望の多いお声でした。お料理で頑張らなくても、そのままポリポリと食べられる蒸し豆おやつとして、皆さんが毎日1袋「転換期間中有機大豆を使用した蒸し大豆」を食べてくださることは、新たに有機栽培にチャレンジする農家さんにとって何よりの応援になります。


日本のオーガニックの現状と課題

日本の耕地面積は4,372,000haで、そのうち有機圃場は14,136haと、全体の0.32%しかありません。

(農林水産省-「国内における有機JASほ場の面積(令和3年4月現在)より)

こと大豆だけに目を向けると日本で消費されている大豆は349万8千tですが、国産有機大豆は1305tしかなく、全体の0.04%にとどまっておりより悲惨です。(農林水産省「食料自給率の推移」「大豆をめぐる事情」「有機農産物の格付け実績」より(R2年6月時点情報)) 

世界に目を向けると、全世界の全耕地面積に対する有機取組面積の割合は1.4%(2017年)あると言われています。(農林水産省-「 有機農業をめぐる事情(令和元年8月)より)

もちろん国によってばらつきはあるものの、世界平均と比べるとギャップがあります。特に先進国の中だけでみても、日本はかなり遅れており日本はオーガニック発展途上国です。現在、農水省でもこのギャップを埋めるために、制度的な改革を進めているところです。

私たちにできることは何かないのでしょうか?


なぜ日本の有機栽培は増えないの?

日本で有機が増えない理由として挙げられることの1つは、新たに有機栽培にチャレンジする農家さんがなかなか増えていない、ということです。これは日本の有機JAS認証制度が諸外国と比べても非常に厳格で「有機栽培と謳えるまで数年かかってしまう」というルールが大きな壁となり、新規で有機栽培をやりたくても農作物の販売先を探すのが難しいためハードルが高いためと言われています。耕作地で適切な有機的管理を行っていても有機有機JAS認証がおりるまでの農産物は「転換期間中有機農産物」と呼ばれ、転換期間中有機農作物の栽培には、有機農作物と同じだけ手間がかかりますが、その販売先は有機農作物より狭く厳しいものとなります。

有機的管理を始めてみたが、丹精込めて栽培した野菜が無駄になってしまうのではないか、というリスクが、新たに有機栽培にチャレンジしてみたい農家さんにとって非常に大きなハードルとなっています。


だいずデイズは播種前契約で転換期間中大豆を契約購買しています

私たちは上記であげたような農家さんのリスクを少しでも解消できるように、播種前契約(種をまく前から購入をお約束すること)を基本としています。こうすることで、農家さんが有機栽培に飛び込むリスクを最小化でき、有機栽培に挑戦してくれる農家さんが少しでも増えてくれるのではないか、と考えています。

2022年度は、通常の有機JAS認証大豆の他に、23トンの転換期間中有機大豆を購入することができました。転換期間中の農地が増えることは、数年後の有機栽培の農地が増えることになります。つまり、今転換期間中農作物を作ることが、そのまま将来の有機JAS認証の農作物、ひいては有機大豆を増やすことにつながるのです。

↓転換期間中大豆を栽培いただいた農家さんの声

 

有機への参入の大きなハードルになっている「転換期間中農産物」を安定的に、適正価格で購入する先がもっと増えれば有機を作ってみても良いかな、と思う農家さんは絶対に増えるはずです。実際にここ数年は私たちにも、農家さんから同様の相談が多くありました。すべての農作物は難しくても、大豆だけでも、この問題の解決の糸口になりたい。なかなか買い手がつかなかった「転換期間中有機大豆」を適正価格で安定的に農家さんから買い取り、美味しくお手頃な価格で使える「蒸し大豆」にする。

美味しいから毎日使っても良いかなというお客様が増えれば、年間で契約できる農家さんをもっと増やせる。そうすれば、少しずつでも新たに有機にチャレンジしても良いかなと思ってもらえる農家さんを増やしていけるはずです。

「食べきりサイズの(転換期間中)有機蒸し大豆」

上記の転換期間中大豆をどのような形でお届けするのがベストなのか考えた結果、食べきりサイズの蒸し大豆を作ることにしました。

私たちは普段100g入りの有機蒸し大豆をお届けしておりますが、お客様からは量が多い、食べきりサイズの商品がほしい、というご要望も多くいただいておりました。食べきりサイズ40gであれば、お料理に使用するだけでなく、持ち運びができ食物繊維や大豆の栄養を手軽にチャージできるヘルシースナックとしても食べていただけます。

この商品1袋(40g×5)をあなたが食べていただけると、それによって約一辺69㎝角の畑が来年以降、新たに有機畑として広がることになります。あなたが転換期間中大豆を日常のおやつとして食べてくれることが、日本の有機農家さんへの何よりもの応援になるのです。


このプロジェクトで目指すこと

今回のプロジェクトが、転換期間中農作物の消費拡大の足がかりになるよう、私たちからの決意表明、そして問題提起となればと考えてります。

集まった費用は全額、来年度2023年に新たに転換期間中大豆(および有機大豆)を20t購入する資金に使わせていただきます

国産有機大豆1305tと比べると20tは2%程度ですが、逆に考えると2%も国産有機大豆を増やすことができるのです。塵も詰めれば山となる。

この取り組みが将来、日本の環境をより良くする、そう信じています。


目標金額200万円の設定根拠

転換期間中大豆を購入する際の追加費用として400万

(通常(慣行栽培)の大豆購入相場と比べ、転換期間中栽培に関わる費用として+200円/kg×20tで算出)

うち200万はだいずデイズが負担、残り200万を今回のクラウドファンディングで募集させていただきます。


リターン品の説明

今回のリターン品は、上記「転換期間中大豆」を使用した蒸し大豆を用意しました。

蒸し大豆、4つの利点

テレビや雑誌で特集になることも多く、注目を浴びる「蒸し大豆」。食事の内容を見直したい方に選ばれている理由は、大きく4つあります。

①蒸しているからおいしい・栄養たっぷり

決め手は調理法。「蒸しているから」大豆本来のおいしさと栄養素を逃しません。

②蒸し大豆は手軽・便利

蒸し大豆は面倒な水洗いもいりません。袋をあけて、料理の最後に加えるだけで簡単!

③食物繊維が摂れる

調理過程でおからを取り出さないから、大豆の食物繊維をまるごと全部食べられます。

④蒸し大豆はアレンジしやすい

色んな料理に使えるシンプルで素朴なおいしさ。料理のジャンルを選びません。

おすすめの食べ方

お子様のおやつに ②炊き立てごはんに混ぜて ③サラダにそのままトッピング ④味噌汁朝食に


リターン品

【01】転換期間中大豆を使用した 「続けるだいずデイズ習慣」6個(5袋×6個)セット 5,000円

【02】毎日食べて応援  転換期間中大豆を使用した「続けるだいずデイズ習慣」1箱(5袋×12個) お届け  8,800円

【03】【02】を3回お届け 60袋分を2ヵ月に1度お届け(5袋×12個×2か月ごとに1箱 計3箱) 25,000円


スケジュール

11月初旬より以下のリターン品を順次発送


募集方式について

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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最後に

有機農作物を、日本でもっと拡大していくためには様々な課題があります。

そもそも私たちは、有機農産物および加工品が一般製品と比べ、価格差が大きすぎる点が、日本で有機が広がりきらない最も大きな要因である、と考えています。

例えばアメリカで有機のお野菜や加工品を買おうとすると、通常品の1.5倍くらいの価格で選択できると言われていますが、日本だと、2倍、3倍の価格差があるものも多く、それでは気軽に有機を選べる、とは言えません。

もっとたくさん有機の商品が出回れば、そして売れるようになれば、相対的に平均価格は下げることができ、そして価格が下がっていけば、さらにたくさん有機の商品が売れるようになるはずです。

私たちは「有機という選択肢をだれでも、手軽に選べる」そんな未来にしたいのです。

今回のプロジェクトで、転換期間中有機の需要拡大、ついては有機農作物の拡大につながるよう、そんな未来もいいな、と共感してくださる方が少しでもいてくだされば、うれしいです。

あなたが転換期間中蒸し大豆を継続して食べてくれることが、日本の有機農家さんの何よりもの応援になります。

ご協力のほど、よろしくお願いします。

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