はじめに / 私たちについて

初めまして。プロジェクトページを開いてくださって、ありがとうございます。

私たちは、ISL(International Service Learning)を学ぶ医大生グループです。


ISLとは、将来、医師として国際的に働くために必要なスキル・考え方を養うためのプログラムです。

今世界の国々で起きている差別や困難に対して、「助けたい」と言うのはとても簡単です。

でも、その「助け」は本当に「その人のため」になるのでしょうか。

日本で、不自由なく生活できている自分たちには想像もできないような苦悩の日々を送っている人々、もはや苦悩だとも感じていないくらいその日々を当たり前に送っている人たちにとって、何が「救い」になるのか。自分たちがやっていることがその人のためになっているかどうか。独りよがりではないのか。

「全世界の人に平等に豊かな暮らしを」

この考えは本当に正しいのか。「平等」と「公平」の違いとは。

ISLは、こういった世界の課題を解決するときにぶつかる「葛藤」を知り、逃げずにみんなで考えるプログラムになっています。

今回あなたに支援をお願いしたいプロジェクトは、そんなISLの一貫のプロジェクトです。


解決したい社会課題

「ケニアの子供たちに、正しい性教育を届けたい」

あなたは、「アフリカ」「ケニア」と聞くと、何を思い浮かべますか?

「サファリ」「動物」などの豊かな自然でしょうか。ビーズや美しい糸を用いた民芸品でしょうか。

そんなポジティブなイメージに先行するように、「とにかく貧しい」というようなネガティブなイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

実はケニアのような発展途上国に足りないのは、お金や医療、教育だけではありません。私たちが解決したいのは、「性教育の貧困」という問題です。

世界には、生理のことが原因でいじめられたり、妊娠によって学校を退学する子供たちがたくさんいます。

特に私たちISLがかかわっているケニアでは、「生理=穢れ」という迷信が根強く残っています。そのうえ、日本では当たり前に購入できる生理用ナプキンはケニアの貧困家庭にとって高級品なので、生理中の女の子が学校に行けば「汚い」とからかわれたり、いじめられたりしてしまう。最悪のケースでは、そのまま休学・退学してしまうことだってあります。


性教育の貧困が引き起こす問題はそれだけではありません。「若年妊娠」もまた、多くの子供たちを教育から遠ざける要因になっています。

「家族計画とは何か」「どうして避妊しなければならないのか」「妊娠したら自分の未来は、将来の夢はどうなるのか」

これらをまだ分からないような幼い子供たちが妊娠してしまう。わかっていても、避妊具を手に入れられず望まない妊娠をしてしまう。

結果、女の子たちは教育から遠ざかり、その子供たちにも正しい性教育を授けられないという、「負のループ」が生まれています。

Grapesyard Schoolの授業風景

「遠く離れた日本の医大生に、何ができる?」

この問題に対して、私たちに何ができるのか。

生理用品を寄付できるだけの経済力はもちろんありませんし、経済的支援ができる協力者へのコネクションだってありません。

そんな中私たちは、「Online Nairobi Class」を企画し、実施することにしました。

Online Nairobi Classでは、ケニアの中学校・Grapesyard Primary Schoolの子供たちに、Zoom(ビデオ会議ツール)を用いて性教育をはじめ、公衆衛生や感染症、人体についての授業を行っています。

Nairobi Online Classの様子

週に一度、25分間だけ。それも、参加できる子どもの人数は30人にも満たない、少人数クラスです。ケニアでのインターネット通信料は私たちには想像もできないくらい高価で、(お昼ご飯代どれくらいだっけ)

それでも、現地の先生方は子ども達に正しい性教育を授けてほしいという強い思いをもって、私たちと子供たちをつなげてくれています。私たちはその思いを裏切れません。

たった一人でも、正しい性知識を家に持って帰ってほしい。直接つながれる生徒は少数でも、その子たちが家に帰ってお母さんに、「今日、日本の大学生がこんなこと教えてくれたよ」と伝えてくれれば。

そのお母さんが、隣の家の旦那さんに。さらにその職場の同僚に。この活動を続けていけば、地域コミュニティ全体に正しい性知識が伝播する。私たちが目指す未来は、そこにあります。

「ケニアの未来へ、種まきを」

このプロジェクトで実現したいこと

今回あなたに助けていただきたいのは、私たちが「Nairobi Online Class」を実施している中学を訪問するための旅費です。

先ほどお話した通り、私たちが「Nairobi Online Class」で教えられる子供たちはごく少数です。限られた時間での少数向けの授業は集中力も続き教えやすいと感じることもありますが、

・ケニアと日本の間の通信のラグ

・子どもたちの反応が見づらい

・子ども達が発言しにくい

といった問題もあり、もどかしい思いをすることも少なくありません。

いつも画面を介して笑顔で「Thank You!」と言ってくれるあの子たちに、直接会って、お話して、一緒に遊んで、今まで一緒に勉強してきた性について、ゆっくりお話ししたい。彼らの生活環境を、この目で直接見てみたい。


私たちの訪問はケニアの未来のためだけでなく、私たち自身の「未来の医療者」としての成長にもつなげます。

世界には、私たちが「知らない」ことがまだまだあること。「知らない」ことをちゃんと「知る」こと。

ケニアで得られるそんな学びを、日本だけでなく、この世界に貢献できる医師になるために活かしたい。


しかし、大学生の私たちにとってケニアへの旅費はかなり高額です。クラウドファンディング以外にも様々な方法で支援をお願いしていますが、それでも足りないほど、私たちが合いたいケニアの子供たちははるか遠くにいるのです。


私たちに、子どもたちと会うための切符をくださいませんか。


資金の使い道

①交通費(新幹線、飛行機):238,766円/人× 8名

②宿泊費用:4000円/人・日×9日 ×8名

③ワクチン接種費用:111,150円/人× 8名

(内訳)

  A型肝炎 14,420円

  腸チフス 10,020円

  破傷風/ジフテリア/ポリオ 12,220円

  狂犬病  30,740円

  マラリア 17,000円

  髄膜炎菌 26,750円

  黄熱 19,700円

④現地移動費用(バス、電車等):168,800円

⑤医療キャンプ物資:100,000円

 

計 3,356,128円(仮)


実施スケジュール

[仮旅程]

2023年

3/7(火): 出発

3/8(水): ナイロビ到着

3/9(木): Grapesyard 小学校 訪問 日本文化についてのレクチャーなど

3/10(金): Korogocho地域の中学校訪問、性教育の授業・病院訪問 

3/11(土): Kibera地区の学校訪問 

3/12(日): Kibera地域の病院訪問 

3/13(月): モンバサ地区へ移動 

3/14(火): 孤児院訪問 

3/15(水):性教育の授業、病院訪問

3/16(木): ナイロビ市内の大学訪問 

3/17(金): ナイロビ出発 

3/18(土):帰国


リターン

1,000円:

お礼の手紙

5,000円:

お礼の手紙・プロカメラマンによる写真(現地で撮影)

10,000円:

お礼の手紙・プロカメラマンによる写真(現地で撮影)・活動報告用のWebサイトのURL共有

50,000円:

お礼の手紙・プロカメラマンによる写真(現地で撮影)・活動報告用のWebサイトのURL共有・

ケニアで撮影したツアービデオ

100,000円:

お礼の手紙・プロカメラマンによる写真(現地で撮影)・活動報告用のWebサイトのURL共有・

ケニアで撮影したツアービデオ・ホームページでのご芳名記載(任意)

200,000円:

お礼の手紙・プロカメラマンによる写真(現地で撮影)・活動報告用のWebサイトのURL共有・

ケニアで撮影したツアービデオ・ホームページでのご芳名記載(任意)・フォトブック 


※1 ツアービデオに関しては、Youtube の限定リンクをお送りいたします。

※2 芳名記載HPは現在作成中です。ご了承ください。


別サイトでのプロジェクト同時進行について

本プロジェクトでは、諸事情によりこちらGoodmorningでのクラウドファンディングとは別にReadyforでのクラウドファンディングを同時進行で行っています。

そちらのページを見つけていただいたご支援者様に置かれましては、こちらの説明不足にて混乱を招くことになり大変申し訳ありませんでした。

Goodmorningでの支援金とReadyforでの支援金の総額で一つのプロジェクト達成を目指しています。

ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。

なお、Readyforの支援募集期間は2022年12月29日午後11:00までとなっており、その後はこちらGoodmorningのみでの支援募集とさせていただきます。


最後に

ケニアの小さな村の、少しの子供たちに会うための、医大生8人だけの旅行です。

「そんなちょっとした訪問で何が変わるの?」そう思われる方も、もちろんいると思います。

しかし、今までのオンラインの授業で現地の子供たちの意識は明らかに変わっています。

「どうして小学生は妊娠しちゃいけないの?」「生理がなかったらどうなるの?いつか終わる?」

そんなフィードバックを、いつも返してくれるのです。

彼らの成長をこの目で見てみたい。


何も変えることができないかもしれない。

でも、何も変えられなかったとしても、

「何も変えられない」事実を知ることを私たちの「医療人」としての成長につなげ、将来世界の舞台で働ける医師としてさらにステップアップを続ける糧にします。


ケニアと、私たち医大生の成長のために、あなたの支援をお願いします。


このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください