熊本県の最東端、阿蘇高森のじり地区では
花の栽培が始まって60年。
しかし、
少子高齢化による栽培農家の減少で、
生花栽培の存続が危ぶまれています。
これは花農家に限ったことではありません。
農業を主産業とするこの地区では、
野菜農家、畜産農家も同じような問題を抱えています。

のじり地区を100年愛される地域にする!

それにさきがけて、
生産者と地域が一体となり、

規格外の花で新しい価値を生むために考案した
『阿蘇ドライフラワーをこの地区のブランドに』 

そして、地区の空きテナントを利用した、
『人と人が繋がる交流の場の設立』

このふたつを創りあげるために
どうかみなさまの力を貸してください。






NOKaTs(のおかつ)会長の白石と申します。


私たちが暮らしている阿蘇高森のじり地区は、
熊本県にある阿蘇山を囲む外輪山。

その山中には、
色鮮やかな観賞用生花を育てる農家が
14軒(地区人口約1000人)あります。



ですが、生花が生まれるこの地区からは
仕事を求め、住まいを求め、地区外へ出ていく人が増えています。



地区の平均年齢も上がり、地元で生花業を営む農家も高齢化。
畜産や野菜、米の生産農家も農業以外の産業や仕事をする者も同様です。
地区で一番元気な若者と言えば、40代が主流。

若いと言えるのか??

とは言え、まだまだ気持ちだけは20代!!


『もし自分たちが何か行動することによって

 明るい未来に繋がるのであれば、今やるべき!!』


そう考えた地区一番の若者集団は、
10年後・20年後、そのさらに先の未来に向けた活動をスタートします。



それが NOKaTs(のおかつ)


N…野尻

O…尾下

K…河原

A…アグリカルチャー

T…津留

S…サスティナビリティ

地区内にある4つの集落の名称、野尻・尾下・河原・津留の頭文字と
農業(Agriculture)、持続可能(Sustinability)の頭文字を組み合わせ、
NOKaTs(のおかつ)と銘打った集団は、
自分たちの地元である阿蘇高森町のじり地区の将来に危機感を感じ、
自分たちの手で活気あるのじり地区を創生するため結成されました。

~ 結 ~

人と人が手をとりあって、
未来にも繋がっていくようなロゴマーク。

「無限の可能性と、人とのつながりを
 しっかり結んでいけますように」

と願いが込められています。





熊本県阿蘇高森町にある『のじり地区』では、観賞用の生花の生産が盛んです。

生花の生産・出荷の際に、必ず発生してしまう『規格外の花』。
これは出荷することもできず、
農家が自前で消費したり、となり近所に配ったりもしますが、
生産が忙しく時間的余裕がない中では、消費が追い付かないため、
そのほとんどを処分するしか無い状況でした。

●規格外の花とは?
 ・生育不良
 ・長さが足りない
 ・曲がっている
 ・咲きすぎている
 ・数量が足りない
など。

規格外になる原因は様々ですが、
もともとは農家さんが全ての花に愛情をそそぐ中で出てきてしまうもの、
規格品も規格外品も想いは同じなんです。



この『規格外の花たち』を

生まれ変わらせて活用することができれば、

★花の廃棄が減り
★失われていた花から新しい価値を生み
★新しい産業(仕事)が生み出せ
★生産者の意欲が上がり
★人とのつながりが生まれる

のではないか?

自分たちに今からできることがある!

それが
少しでも地区の活性化につながる可能性があるのなら、

やるべきだ!


これがきっかけで、

2021年にドライフラワーの生産・販売にチャレンジし始めました。





いざドライフラワーの生産に踏み込んではみたものの、
もともとは生花の生産者。
作ったことのないドライフラワーをいちから作るため、
初めは失敗の連続。



花を乾燥させるドライ庫に入れるタイミングや乾燥させる時間、
ドライ庫でなく、シリカゲルを使っての乾燥方法、
ドライ庫内の温度調整や一度に入れる花の量、
色落ちしない保管方法は無いか?など、
毎回試行錯誤の繰り返しでした。



ドライフラワーに詳しい講師にも話を聞き、
全国のあらゆるドライフラワー店へも赴き、
生産工程、保管方法の研究を重ねました。

ドライフラワーが完成してはワークショップを開き、
利用者さんから直接ご要望や感想を聞かせて頂きながら
商品化に至るまでに約1年の期間を費やしました。







花農家が生み出す色鮮やかなリボーンフラワー。

ドライフラワーと聞いてパッと浮かぶのは、
淡いアースカラーの花たちではないでしょうか?

「阿蘇ドライフラワー」は、花農家と共につくるドライフラワーです。
摘み取ってから乾燥までの時間ロスが極端に少なくできることで、
ドライフラワーになっても、生花の色鮮やかさを残しています。



食品に関しても鮮度や産地による認知や、
ブランド化に成功しているモノもたくさんありますよね!
また食品ロスに対する活動も盛んです。
私たちも同じように、
資源をムダにしない、そこから新しい価値を創る活動を
広げていきたいと考えています。

阿蘇高森町の中でもさらに山間部に位置する『のじり地区』では、
冷涼な気候で育つ品種の花々を生産できるという利点があります。



デルフィニウムやトルコギキョウといった品種や、
阿蘇の山間部に咲く野草フキノトウ、ルリタマアザミ、菜の花、たんぽぽなど、
いままでドライフラワーには無かったような品種を生産しています。

私たちNOKaTsが生み出している阿蘇ドライフラワーは、

『摘み取ってからすぐに乾燥させる鮮度』

『阿蘇高森町の野草などオリジナルの資源』

を利用することで、
ほかに無いドライフラワーに挑戦しています。






2022年3月~5月まで開催されていた、『くまもと 花と緑の博覧会』にて、
NOKaTsのワークショップブースを初めて出展させて頂きました。

ひとつひとつ個性のある阿蘇ドライフラワーを実際に手に取り、
何度も他のものと見比べながら、楽しそうに好みの1本を選んで行かれるお客様や、
お子様連れ、カップル、ご友人同士でワークショップを体験された皆様の、
真剣な表情やワクワクしたお客様の笑顔は忘れられません。



その後、7月には熊本を飛び出し、福岡の大濠公園内の大濠テラスにて、
熊本への移住・定住に向けた、熊本の魅力を発信することを目的としたイベントで、
ワークショップとドライフラワー商品の販売をさせて頂きました。

こちらでもお子様から大人のお客様までたくさんの方に阿蘇ドライフラワーの魅力や
熊本、阿蘇の魅力を知っていただくことができました。


今後もワークショップの出店を控えています。
この地域に住んでいなくても、のじりやNOKaTsの事を
好きになって応援してくれるファンの方を増やし、
人と人とのつながりを大切に、
地域の活力につなげたいと思っています。





Eコマースでの販売や出展で
阿蘇ドライフラワーを知っていただく機会が増えてきました。

ですが、私たちの活動の主たる目的は、

『活き活きとした100年愛されるふるさとの創生』

そのための活動拠点を創るべく準備を進めています。



地元の空きテナントであるJA支所跡地。
JAといえど、かつては多くの地元の方が立ち寄り、
笑顔が集うあたたかな場所でした。
経営統合により閉店してしまいましたが、
もともとは地元の中心部。
ここにまた光を灯すべく、改修を行い、
阿蘇ドライフラワーの生産・販売を担う活動拠点を創りたい。
なおかつ
この地区を訪れる方も地元の方も
ふらっと立ち寄れるコミュニティスペースを創りたい。

そんな
「人と人とがつながれる場所」を
2023年4月に開設する予定です。

ここでは、これまでネット上で販売してきた
阿蘇ドライフラワーの生産工程や保管状況を実際に見て頂けたり、
直接手に取ってご覧いただいてお買い求め頂いたりできます。



その他、
ワークショップができるイベントスペース、
旅行者も地元の方も利用できる憩いの場、カフェの併設、
また、地区と地区外との情報交換を可能にできるような
相互情報発信の機能も盛り込んだプラットフォームへと
進化させる計画です。





・阿蘇ドライフラワーの生産から販売を一括できる拠点

・ワークショップや農業体験など体験型イベントスペース

・旅行者も地元の方も立ち寄れる憩いのカフェスペース

・移住定住の支援



などを予定しています。

すでにNOKaTsには
SDGs関連のご依頼や旅行業者様のツアーに、
体験会を組み込みたいとのご相談など、
数多くのお問合せも届き始めています。

将来的には地元農家の仕事・収入を生み出すことや、
この地区に移住したいと思ってもらえるほどの仕事・収入源の創出、
ワークスペースの提供や地域の情報交換が可能なプラットフォームを創り、
地域づくりの中心拠点として機能できる施設を作り上げたいと思っています。



私たちは、今自分たちにできる事から、
地域のための挑戦を始めました。
「阿蘇高森のじり地区」が100年愛される町にするのは、
私たちNOKaTsです!
私たちの挑戦に力を貸してください!





どうかみなさんのお力添えを!


地域交流プラットフォームの設置にあたり、

回収に必要な費用をご支援いただきたいと思っております。

現在、改修工事に400万円ほどの費用が必要な状況です。

可能なかぎりNOKaTsメンバーによるDIYを予定していますが、

それでも50万円ほどの圧縮が限界という状況。

これまでのドライフラワー販売売上の蓄積分を引いて、残り250万円ほどが足りません。

どうかみなさんのお力添えをお願いいたします。


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支所改修費用  400万円
売上金      96万円
DIY対応     50万円

差額     ▲254万円

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●NOKaTs 会長
 白石豊和 -生花農家-

私はこの地で生まれた、46歳の花農家です。
農業学校を卒業後、高冷地野菜や畜産を営んでいた両親とは別の
花の生産を始め、もう20数年が経ちます。
何もわからない私に、先輩の花農家さん達はいろいろと指導してくれました。
24歳の時に妻を迎え、3人の子育てをしながら、
試行錯誤の連続でしたが、のちに「花の周年栽培」を確立させ、
Shiraishi flower farmとしてスタッフと共にまだまだ成長中です。
いろんな活動や、子育ての中でいつも考えさせられるのは
この地域の未来の事です。
子どもたちに誇れるふる里を残し、安心して帰ってきてもらいたい!
住んでいるお年よりの方たちも安心して活き活きと過ごしてもらいたい!
そう切に思います。

私は自分の住む「のじり地区の未来」への想いや
これまでの感謝をなにかカタチにできないか?と考え、
このNOKaTsという団体を発案しました。
もちろん私一人で実行したのではなく、
同じ想いを描いてくれる仲間がいたからこそ、
この活動を決意できました。

会議はいつも白熱し、会議のたびにみんなの想いが強く、
より鮮明になっていくのを心から楽しんでいます。
私たちの目指すゴールはまだまだ先ですが、
踏み出した一歩をひとつひとつ実現し、
支援してくださる方も一緒に楽しんで頂ける活動を
NOKaTsで生み出していきます。




 首藤 規康 -阿蘇高森オーガニック・アグリセンター職員-

高齢化や若い方の転出によって、
農業や地域の伝統行事などを受け継ぐ後継者不足は大変深刻です。
生まれ育った大切なこの地域の未来のために、何か出来ることがあればと、
ここに住む仲間とともに立ち上がりました。
NOKaTsの活動を通して、
のじり地区の魅力を多くの方々に知っていただきたいです。





 田上純一 -花・野菜農家-

昼夜の寒暖差を利用した、この地区ならではのみずみずしい野菜や色鮮やかな花々。
生産者であるからこそ、この地区のすばらしさや自然の恵みに気づかされます。
リターンとしてご用意しています。
『田楽食事つき日帰り農業体験』は私の農園でご対応いたします。





 早野慎哉 -ゲストハウス経営-

阿蘇高森町で小さなゲストハウスを営んでいます。
一度、東京に出たことがあるのですが、
やっぱり阿蘇で生活したい!と想い、奥さんと一緒に帰ってきました。
知れば知るほど面白い、阿蘇高森のじり地区のディープな魅力を
たくさんの方に知って頂きたいです。




 田中千恵 -地域おこし協力隊-

愛媛出身・阿蘇の雄大な自然に魅かれ2021年7月に東京から高森町に移住。
地域おこし協力隊・農業サポーターとして活動するかたわら、
NOKaTsの一員として、規格外で廃棄される予定の花や
野の草花を使ったドライフラワーを用いた商品作りを担当。

“自然のエネルギー溢れる土地には、
地元を愛する活気に満ちた人々がたくさんいました!
過疎化が進んでいく自分たちの育った地域を盛り上げたい!と
熱い想いで一致団結しているNOKaTsのメンバーは、特にパワフル。
前向きな姿勢は、関わるだけで元気をもらえます。
豊かな自然のみならず魅力あふれる人々が集うこの土地を
一緒に盛り上げていきたいという思いが日に日に強くなり、
遂にNOKaTsの一員となりました。
一緒に野尻を盛り上げていきます!”




 瀬井雄三 -野菜農家-

この地区でミニトマトなどの農業を営んでいます。
私も一度地元を離れたのですが、
やはりこの地元で地域のためになる仕事をしながら生活したい!
という想いが捨てきれず、妻子とともに帰ってきました。
一度地区の外に出たからこそ解る、この地区の魅力。
ご支援いただいた方へ、農業体験(収穫体験)として、精一杯お返ししたい!
そして、この地区の魅力を少しでも感じて頂きたいと思っています。




 吉良山寿久 -和牛繁殖農家-

この地区で和牛繁殖業を営んでいます。
『阿蘇の赤牛』というと聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね!
この地区には20件ほどの和牛繁殖農家がありますが、後継者不足が現状です。
和牛を繁殖するという、少し特殊な農業ではありますが、
この地区ならではの広大な自然と、そこから生まれる資源。
この環境だからこそ世の中に発信できるものがあると思います。
今の環境を変えていくのは自分たちにしかできない!
NOKaTsの活動を通して、
のじり地区の魅力をたくさんの方に知っていただけると嬉しいです。




 吉良山和博 -測量設計会社勤務-

今はこの地区を離れて暮らしていますが、
生まれ育った地元で幼少期から一緒に過ごした同年代の仲間が立ち上がったこのNOKaTsで、
何か役に立ちたいという想いで、発足当初から一緒に活動しています。
地区外に住んでいようと、同じ想いで活動に共感・賛同してくれる仲間を
増やしていきたいです。




 白石恵美 -生花農家-

会長の白石豊和とともにShiraishi Flower Farmを営んでいます。
この地に嫁いで、人と人とのつながり、都会では経験できないような
大自然の可能性を感じています。
NOKaTsで行うワークショップや農業体験などで、
この『のじり地区』に対する想い、花や農業に対する想いを伝えていき、
地域内外、お年寄りから子どもたちまで、
みんながHAPPYになれるような未来を目指し、
子どもたちに誇りに思ってもらえる「ふる里づくり」を目指しています。
ご支援よろしくお願いします。




 吉良山こはる -和牛繁殖農家- 

 瀬井愛 -野菜農家- 

普段は家族で農業を営んでいます。
家庭を支え、子育て中でなかなか参加が難しいこともありますが
他のメンバーと想いは同じです。
チームが幅広い視点を持った活動ができるようサポートしています。
地域全員、地域外の方にもご賛同をたくさんいただきながら、
みんなでこのプロジェクトを創り上げていきたいと思っています。




 井芹太一 -高森町役場勤務-

阿蘇出身、高森町在住。
昨年のNOKaTs発足時から団体活動のサポートをしています。
現在では担当の課ではなくなりましたが、地元を元気にしたい想いは私も同じ!
ドライフラワー生産、阿蘇ドライフラワーのブランディング、農業体験会の実施など、
昨年もみんなでいろんなことにチャレンジしてきました。
この地区の魅力を多くの人に知ってもらいたい!
もっと元気な地区にしたい!
地域と自治体が一体となり、活動を地区を盛り上げていきます!




■NOKaTs 事務局

 白石孝二 -阿蘇高森町役場勤務-

のじり地区生まれで、現在も高森町在住。
自治体の観点からこの地区を盛り上げるNOKaTsの活動をサポートしています。
地元高森町を盛り上げるため、
バンド活動やギター教室講師などの音楽活動もしています。
この活動はだれか一人で成し得るものではありません。
地域住民のみなさま、自治体、地域外の皆様の共感や賛同など、
数多くの力が合わさって初めて実を結ぶと思います。
どうかご協力をお願いいたします。




<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。

目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/01/24 14:19

    ご支援いただきました皆様へ今月より、ご支援いただきました皆様へのお礼の品を続々と準備し、発送しております。今回準備したのは【ドライフラワー花束】阿蘇に咲く野草「ヒゴタイ」のじり産のデルフィニウム・トルコギキョウなど、ドライフラワーならではの季節を越えた花たちを揃えました。ひとつひとつお礼の心を...

  • 2023/01/20 13:03

    花で繋がる交流の場へのご支援ありがとうございました。いつも応援ありがとうございます。ご報告が遅くなりましたが、先日、先んじてリターン品のボトルフラワーをNOKaTsメンバーでひとつひとつ準備させていただき、発送させていただきました!ご支援を頂き、誠にありがとうございました。すでにご到着のご連絡...

  • 2022/11/20 11:36

    朝晩の冷え込みがぐっと強くなった阿蘇。野尻地区は熊本県でも最東端で標高800mのところにある高冷地。現在、ドライ庫ではフウセントウワタやルリタマアザミ、トルコギキョウなど様々な花が乾燥されています。

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