【追記 2023.1.12】

いよいよ最終日となりました!現時点で300万円を超えるご支援をいただだき、もう少しで400万円に到達しようとしています。皆様、本当にありがとうございます!プロジェクトへのご支援は本日23時59分までとなります。
最後までどうぞ応援よろしくお願い致します。

淺田 星太郎


【追記 2023.1.4】

明けましておめでとうございます。
現在までに、200万円を超えるご支援をいただだきました!本当にありがとうございます。目標金額の達成に向けて、引き続き応援よろしくお願いいたします!
締め切りまで残り10日となりまして、
開始当初から沢山のお声を頂いていたリターンの「お礼のメッセージ」を追加させていただきました。
また、人気リターンのイタリア産SAEKも残り僅かとなってきました。
引き続きご支援、シェアのご協力どうぞよろしくお願いいたします。

【はじめに】


はじめまして。日本酒を世界へ広めるべく活動している淺田 星太郎(あさだほしたろう)と申します。

三重県に生まれ、広島の大学に進学。私が学生時代を過ごした東広島の西条は酒処として知られており、毎年10月には2日間で約25万人もの人が訪れる「西条酒まつり」が開催されています。私が日本酒の魅力に出会うきっかけとなったのがこのイベントです。様々な種類の日本酒を飲み比べながら、そこで出会った日本酒ファンと乾杯し、とても楽しい時間を過ごしました。同時に、初対面の人とも自然と仲良くなっていく日本酒の可能を知りました。気がつけば、6年間の学生生活でどっぷりと日本酒にハマっていました。

就職活動に入り、動機不純だった私はことごとく面接に落ち、崖っぷちに立っていました。改めて、自分の本当に好きなことはなんだろう、やりたいことはなんだろう、と考えたときに、「日本酒という文化を広めたい」という気持ちが強くなり、酒蔵入社を目指しました。

全国各地の日本酒を飲み比べるうちに、北陸のどっしりとした味わいの日本酒が好きになり、奥能登の宗玄酒造にIターン入社を決意。じつは、父と初めてサシで飲んだ日本酒でもあり、今まで飲んだ日本酒の中で一番美味しかった記憶があります。


入社後は、250年続く歴史ある社内文化や仕事に接し、はたまた新卒採用も初めてだったので、誰にも相談できず戸惑いの多い毎日でした。それでも、自分だからこそできるチャレンジをし続け、酒造りだけでなく、奥能登の小さな酒屋さんから海外営業まで、幅広く経験させていただきました。

海外での営業で感じたのは、思っていた以上に日本酒が浸透していないということです。日本酒本来の良さを損ねてしまうような飲まれ方や、提案の余地があるペアリングなど、課題の多さに驚きました。そして、自社の日本酒を売り込むだけでは、日本酒の本当の良さを伝えきれず、多くの人に親しまれるのは難しいと感じました。


時は経ち、プライベートでは今年の冬に息子が生まれました。家族と過ごす時間を大切にしたい気持ちもありつつ、日本酒文化を海外で広めるさらなるチャレンジがしたいと一念発起。9年間の酒蔵経験を経て、現在はイタリアでSAKEの酒蔵を立ち上げるべく、現地イタリアで日々奔走しています。
(※ 海外で造る日本酒は「SAKE」と表記するルールとなっています)


今回、イタリアでの酒蔵の立ち上げにあたって皆さまのお力添えをいただきたく、クラウドファウンディングに挑戦します。以下に私の想いや取り組みを紹介させていただきますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。



【なぜ海外でSAKEの酒蔵を立ち上げるのか】

私が海外でSAKEの酒蔵を立ち上げる理由は、私の酒蔵が日本酒文化に直接触れられるプラットフォームとなることで、海外でも日本酒ファンが増え、さらには日本の文化を知ってもらえたり、訪れてもらえたりするきっかけを作りたいからです。そして、日本酒の消費量が増え、多様な日本酒が生まれることで、この先も日本酒文化が残っていく未来を造りたいからです。

海外、特にヨーロッパでの営業活動を通じて感じたのは、消費者は商品を選ぶ際にその歴史や背景、生産者とのコミュニケーションをとても重視しているということです。たとえば、ワイン好きで知られるイタリア人は、生産者と直接コミュニケーションを取ってお気に入りのワインを選ぶことが多いです。実際にワイナリーに足を運んで、ワインの作られ方やそのストーリーを見たり聞いたりしながら、納得してワインを購入します。評判の良いワイナリーの噂はすぐに広がり、競争も促進されます。私がSAKEの酒蔵を現地に立ち上げることで、日本酒のリアルな魅力と、美味しい飲み方を、消費者にしっかりと伝えられると考えています。

また、日本食ブームを背景に、海外への日本酒の輸出額は年々増加。12年連続前年を上回り、2021年は昨対比166%となっています(国税庁資料「最近の日本産酒類の輸出動向について」より)。アジア圏を中心に伸びていますが、ヨーロッパでも現地の人々に好まれるお酒の一つになってきており、私もこの状況をさらに好転させる一翼を担えればと思っています。そして、日本酒の需要が増えることで、価格もこれまでよりは手の届きやすいものになり、より多くの人に親しまれるようになっていくのではないかと思います。



【なぜイタリアなのか】

日本酒の主な原料は、米と水です。この2つによって日本酒の味わいは大きく左右されます。じつはイタリアには、種類豊富で美味しい米と水の両方がそろっています。現地調査をするうちに、ここでなら日本で醸す日本酒に引けを取らない、本当に美味しい日本酒を造れると思いました。

さらに、イタリアには各地域に根付く素材の味を活かした料理や、チーズやワインといった発酵文化があるなど、その豊かな食文化は世界的にも認められています。そういった豊富な食文化の土壌があるイタリアだからこそ、ここを起点に世界へ日本酒文化を発信していける可能性があると考えました。


【どんなSAKEを造りたいか】

イタリアでは日本酒は食中酒として飲まれることが多いですが、私はむしろ「食後酒」にこそ日本酒文化を広める可能性があると感じています。

その理由は、イタリアの食文化にあります。イタリアでは、朝食、昼食、アペリティフ、夕食と、一日4回の食事をとるのが一般的です。アペリティフとは、仕事終わりの夕方17時頃から21時頃に、ワインやカクテルを1、2杯飲みながらおつまみをつまみ、何気ない世間話を楽しむ時間のことを指します。日本にはない文化ですが、イタリア人はこのアペリティフをとても大切にしていて、この時間のために仕事をしてるといっても過言ではありません。そして、昼食後や夕食後のジェラートは欠かさず、食後には口直しとして「アマーロ」という薬草酒を飲みます。アマーロを飲んだ感想は、私の好きな日本酒「しぼりたて生原酒」にとても似ているということです。度数が高くて甘い生原酒は、ジェラートのバニラやチョコレート味とも相性抜群です。

これらの食文化を踏まえると、生原酒のような甘みが強くどっしりとした味わいの食後酒こそ、多くの人に受け入れられ、親しまれる可能性が高いと考えられます。

海外営業をする中で、じつはヨーロッパの人たちは品評会で認められるようなスッキリとした飲みやすい日本酒よりも、一癖も二癖もある日本酒を好んでいるということを知り、食後酒としてのSAKEに振り切って挑戦したいと思っています。



【手探りで進める現地での調査】

2022年6月、現地イタリアで米と水探しを開始しました。まず、米農家とのネットワークがなければ、いい米に出会うことはできません。そこで、米ソムリエの資格を取得しました。米ソムリエは、米が栽培された土地や歴史的背景、適した料理法等、イタリア中の米について熟知しています。渡航して間もない頃でまだまだイタリア語が分からず、翻訳アプリを使いながら必死に講義を聴き、なんとか合格しました。

米ソムリエになって分かったことは、イタリアはヨーロッパでの米の生産量が最も多く、ヨーロッパの食卓で食べられる米の多くは、イタリア産だということです。イタリアといえばピザやパスタのイメージですが、じつは米はリゾットとしてもよく食卓に上がり、馴染みの深い食べ物です。現在、米の種類は約100種類存在し、それぞれ味や色、形が異なります。

活動する中でご縁のあったイタリア人の米農家さんからお米をいただき、最初のSAKE醸造のためのお米を選定しました。


つぎに、水探しです。アルプス山脈に接する北イタリアは、美味しい水が豊富です。1ヶ月間ほど北イタリアの水源地に足を運んで調査し、毎日水ばかり飲んでいました。ヨーロッパといえば硬水のイメージが強いですが、トリノに近い西側に行くと軟水脈がいくつかあることが分かりました。

イタリアにはミネラルウォーターの数が110種類以上存在します。20種類ほど有名銘柄を飲み比べましたが、ミネラル含有物の割合で味が全く異なります。これもお米と同様で、その種類によってSAKEとして様々な個性が生まれるおもしろさがあると考えています。

何をするにも全てが手探りで、思うように進まないもどかしい日々を過ごすこともありました。水探しでは、カルシウムの多いアルプス山脈で日本酒造りに適した軟水を探すのは非常に大変でした。現地で知り合ったイタリア人たちにいくつもの美味しい水源を案内してもらうも、なかなか納得のいく水が見つからず、このまま見つからなかったら…と焦る気持ちもありましたが、絶対に味に妥協はしたくない、と諦めずに地道に進んできました。



【酒蔵立ち上げに向けた前進】


SAKEを醸す米と水は見つかりましたが、土地がなければ酒蔵は造れません。土地探しにイタリア各地を訪れる中で、酒蔵立ち上げの助けとなる人物と出会いました。

ヴェネチアに近い山の麓で「RISO SAKE(リゾ サケ)」という醸造所を構える、イタリア人醸造家のニコラ・コッペ氏です。発酵のプロフェッショナルで、イタリアのビール業界において彼の名前を知らない人はいません。ビール醸造だけでなく、ワイン、梅酒、あんず酒のような果実を使ったリキュール造りも得意としています。


今年の8月に彼の醸造所を訪れた際に、ビールやリキュールの仕込みを経験させてもらい、酒造りについて語り合ううちに意気投合。イタリアでの酒蔵立ち上げにかける想いを伝えたところ、まずは彼の醸造所の一角を借りてSAKEを醸造させてもらえることになりました。探し出した米と水を使って、イタリアでSAKEを造るための大きな前進です。

もちろん、実際に酒蔵を立ち上げてSAKE造りをスタートするに至るまでにはまだまだ課題も多く、試行錯誤の毎日です。手と足を動かし続け、出会った人たちとのご縁を大切にしながら一つ一つクリアしていきます。

【リターンのSAKEについて】

現在、醸造中のSAKEですが、原料は米、水、麹ともに全量イタリア産となります。

そして出来るだけ沢山の方に味わって欲しい想いと、輸出重量を減らすために330ml缶を採用しました。


【クラウドファンディングで実現したいこと】

現在、クラフトビール醸造所の一角を借り、SAKEを造り始めています。酒蔵立ち上げまでにはやることは山積みですが、一歩一歩着実に進んでいきたいと思います。ご支援いただいた資金は、酒蔵立ち上げにあたって必要な工場を借りたり、醸造機材を購入したり、SAKEの品質を向上させるため等に使わせていただきます。
・クラウドファンディング運営側への手数料が17%です。


【私の夢】

私が今回のプロジェクトで実現したいのは、イタリアでSAKEの酒蔵を立ち上げ、美味しい日本酒を造り、提供することです。そしてそれをきっかけに、現地の人たちと日本酒の接点が生まれて日本酒への興味が高まり、さらにはその人達が本場の日本酒を求め日本へ渡航することで、日本各地の酒蔵でのインバウンド体験につながるという仕組みを作りたいです。

将来的には、私の作ったSAKEがヨーロッパで広まり、10年以内に10蔵の酒蔵がヨーロッパに生まれるくらいの価値が高まる未来を目指しています。ヨーロッパ人が造りを担う酒蔵が増えることで、さらに日本酒文化が広がっていくと考えています。

「日本酒」は文字通り日本を代表する飲み物の一つ。息子を含めた将来を担う子どもたちのためにも、日本人として誇れるものを残し続けたいです。



【みなさまへのメッセージ】

今年は息子が生まれ、妻の後押しと多大なるサポートにより、二人を日本に残し、イタリアへ渡航することができました。本当に本当に感謝しています。

今回は自分にとっても、一生をかけた大きなチャレンジです。ぜひ、お返しを購入して背中を押していただいたり、日本酒仲間にこのプロジェクトのことをお伝えいただけると本当に嬉しいです。


また、今回の醸造期間中に遥々日本とフランスから能登杜氏が3人応援に来ていただきました。
沢山のアドバイスを頂き感謝しております。

  • 2023/01/13 20:58

    ご支援いただいた皆様へこの度はたくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。1月12日23時59分をもって、「イタリアSAKE酒蔵立ち上げに挑戦」のクラウドファンディングは終了いたしました。多大なるご支援、シェア、応援メッセージをいただき、心より感謝申し上げます。結果的には目標金額には届...

  • 2023/01/10 19:40

    クラファンも残り2日となりました。本日、19時の時点で40%を超えることができました。皆様のご支援、沢山のシェア、本当にありがとうございます。そして、イタリア酒造りの期間中に博多から手伝いに来てくれたLIBROM Craft Sake Breweryさんから応援のメッセージを頂きました。以下、...

  • 2023/01/07 15:26

    1月5日夕刊、1月6日朝刊の北國新聞にて、イタリアでの酒造りについて取り上げていただきました。残り5日。引き続き応援、クラファンのシェアをどうぞよろしくお願いいたします。淺田 星太郎

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください