はじめまして

稲沢市無形文化財 日下部太鼓 保存会 の 冨田 と申します。

生まれも・育ちも愛知県稲沢市で明治時代から町内に伝わる 日下部太鼓 を小学三年生から続けています。その甲斐もあり、平成24年に稲沢市より無形文化財 保持者 に認定を受けました。

日下部太鼓って?

明治時代、日下部村内(現在:稲沢市日下部町)の若い有志(17~18歳の二人)が「自分たちの村の祭りでも太鼓や笛で祭りをしたい」と、海部郡七宝町(現在:あま市)の沖之島で教わったそうです。

有志の先輩たちは練習のために、一日の農作業を終えると くず米で作った団子を懐中に入れ、約10キロある沖之島まで歩いて行ったそうです。

練習を終えると「家が遠いから先に失礼する」といって辞去し、人に見られないように暗闇の木陰に隠れて他の人の練習の音を聞いて十分に自信をつけてから、はじめて帰路につきました。

そして、翌夜に師匠の前で、昨夜の復習をすれば完全に習得してるという状態が毎夜繰り返され、沖之島の人たちは、日下部の連中の習得の早さは凡人ではなく神業であると驚かれたそうです。

全体の曲を習得すると、日下部流の太鼓にしようと苦心に苦心をかさね改訂されたのが、現在の日下部太鼓です。

日下部太鼓の歴史

1976年

日下部町内から日下部太鼓の消滅が危惧され、有志によるメンバーが発起人となる。

1977年

稲沢市 指定無形文化財の第1号に認定

1989年

世界デザイン博覧会に出演

2005年

日本国際博覧会(愛・地球博) に出演

2013年

第62回 三重県 伊勢神宮の式年遷宮で奉納

2014年

愛知県民俗芸能大会(犬山大会)に出演

保存会存続の危機

 日本各地の民俗芸能は後継者不足・資金不足などにより存続が危機に瀕しているものが多くあります。

日下部太鼓保存会も16名(60歳以上:7名 40−20歳:9名)と高齢化と保存会員数の減少により、今後数年以内に有効な対策を講じなければ消滅は免れません。

 私が小学生の頃は夏休みになると子供会を通して参加者が募られ集中的に練習を行なっていましたが、今では塾等の習い事やテレビゲームといった娯楽の種類も多様化し子供たちが地域の民俗芸能に興味を持つこと自体がなくなっています。

 さらに、活動資金に関しては神事でのご祝儀が主な収入源となっています。

また、市からの助成金も重要な活動資金源ですが高額な太鼓の修理・購入ができないのが現状です。

慢性的な活動資金不足に直面していることで負の連鎖を止める事ができません。

支援の使い道

クラウドファンディングにて太鼓の革の張り替え費用を募らせて頂きます。

太鼓の革は何でできているかご存知ですか?太鼓の革は牛の皮が原材です。

そのため、張り替え費用も1枚(片面)だけでも最低でも10万円が必要になります。

現在、保有している9台のうち3台の太鼓の太鼓が長年の演奏により片面の革が薄くなり破れてしまっています。

そのため、10万円 / 台 × 3台 =30万円 - 10万円(市からの補助金) = 20万円 が最低必要額になります。

20万円に対しサイト側に支払う13%の手数料を合わせ、23万円の支援を募ります。

リターンについて

 一律ではありますが、張り替えの際に太鼓の内部(胴の部分)に支援を頂いた方のお名前を記入します。

名前は次に革を張り替えるまでの、おおよそ20年後までお名前を残すことができます。

(記名した写真を感謝のメールと共に写真で報告致します。)

目標額を上回る金額の支援いただけた場合は、他の太鼓の保守や広告活動 に活用をさせていただきます

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