江北図書館の建物を紹介します
理事長の岩根よりご挨拶させて頂きます
滋賀県最古の私設図書館

江北図書館は滋賀県長浜市木之本町にある私設の図書館です。

伊香郡余呉村(現長浜市余呉町)出身の弁護士・杉野文彌が設立した杉野文庫を前身に、明治40年(1907)、財団法人江北図書館として開館し、平成23年(2011)に公益財団法人になりました。

杉野文彌「未来を支える子どもたちと地域に暮らす全て人たちの文化向上のために」という創設者・杉野文彌の想いを守りながら、地域とともに歩んできました。

これまでの活動

大きな後ろ盾をもたない江北図書館は、建物にお金をかけることができず、既存の空いた建物を利用し、移転を繰り返してきました。

明治40年の開館時には、郡役所敷地内の旧税務署を、昭和12年(1937年)には木之本北国街道沿いにあった旧江北銀行を、そして、昭和50年(1975)には、木ノ本駅前の旧郡農会の建物を借用あるいは購入し、図書館として利用してきました。

現在の建物、すなわち、かつて郡農会だった建物は、昭和12年(1937年)に建てられた木造2階建て洋風建築です。地域の工務店による建造ですが、三角屋根にアーチ型の四連窓は、昭和の風情を残すレトロな建物として、親しまれています。

江北図書館が直面している課題

築85年が過ぎ、外壁や床等の劣化が著しく、耐震性の不安もあり一刻も早い修繕が必要な状況にあります。

修繕を行うべく、計画を立ててまいりましたが、収入源としていた駐車場収入が見込めなくなったことや、近年の低金利による基本財産運用益が減少したことなどにより、計画の見直しさえままならなくなり、非常に厳しい状況が続いております。

 このままでは、建物の危機が増すだけでなく、図書館の存続すら危ぶまれていました。

古いものを守りながら新しい図書館づくりがスタート

図書館を取り巻く環境が変化しつつある中、2021年6月の総会で新しい理事が着任し、先人の意思を引き継ぎながら、江北図書館を未来に残していこうと行動を始めました。

【基本方針の策定】

地域に貢献できる図書館を目指して(PDF)

【江北図書館の活用】

歴史資料を使った講演会の様子。

図書館の駐車場を活用しての、ひと箱古本市。

おはなし会の様子。

演奏会の様子

・歴史資料を使った講演会の実施。

・江北図書館の駐車場で「ひと箱古本市」を開催。

・地元図書クラブと協力して、図書館で定期的に演奏会やおはなし会の実施。

【利用しやすい環境整備】図書館の2階。清掃前はモノで溢れかえってました。

清掃後の図書館2階。

清掃の様子。

庭も少しづつ整備されてきました。

館内の清掃の様子。

・2階部分の清掃、活用。

・図書館周りの花壇整備、不要物の撤去。

未来を支える子どもたちと地域に暮らす全ての人たちの文化向上のために

この2年間で理事メンバーやサポートメンバーを中心に、できる限りの整備は進めてきました。しかしハード面の整備に対しては、多額の費用が掛かる為手が付けられないでいました。

このままの状況だと安全な図書運営ができない...。理事会で話し合った結果、江北図書館を存続させるべく、初の試みとしてクラウドファンディングでご支援をお願いすることを決心いたしました。 

資金用途

江北図書館のシンボルである建物の地盤沈下、風雪害にともなう全体の老朽化が激く、近い将来大規模な改修工事の必要があり、莫大な経費がかかります。

しかし、資金的なめどがつくまでの間、緊急で修繕しなければならない箇所の応急処置と、利用者に不便な汲み取り式のトイレしかない状況を改善するため、利用者の方に安心して過ごしていただける閲覧室を併設したトイレの新設を含め費用の一部をクラウドファンディングで募りたいと考えております。

「未来を支える子どもたちと地域に暮らす全ての人たちの文化向上のために」という創設者・杉野文彌の思いを未来に繋ぐために、昭和レトロな建物を修繕し、建物を活かした取り組みを進めていきます。

皆さまのお力添えを何卒よろしくお願いいたします。

現段階でのスケジュール

・2023年8月 設計、見積
・2023年9月 工事着工
・2023年12月 完成(予定)

第4回 野間出版文化賞特別賞を受賞しました

 第4回 野間出版文化賞 (2022年)

滋賀県では現存する最古の図書館で、個人が設立して100年以上にわたり地域住民が運営を続けてきた他に例を見ない私設図書館。公的な資金援助は受けられず、老朽化した施設の改修もままならなかったが、昨年、運営メンバーが一新し、『思いを次世代につなぎ、愛される図書館にしたい』と再生に向けた取り組みを活発に行っているという点が評価されました。

12月16日、東京で行われた受賞式典に理事、関係者で参加。会場には創設者、杉野文彌のお孫さんも駆けつけて下さいました。

>1月14日~2月27日開催。版文化賞特別賞受賞記念 展示『私たちのまちのたからもの・江北図書館』

過去の受賞履歴

・2012年「第1回 文化で滋賀を元気に!賞」受賞

・2013年「第35回 サントリー地域文化賞」受賞

・2013年「第44回 中日教育賞」受賞

・2015年「第5回 地域再生大賞優秀賞」受賞

・2022年「マイクロライブラリーアワード」受賞

理事メンバー

>江北図書館 理事の紹介

リターンについて

本プロジェクトは、税制上の優遇措置が受けられます。詳しくはリンク先の「税制上の優遇措置について」をご覧ください。

>税制上の優遇措置について 

『江北図書館-120年つづくちいさなふるい私設図書館-』

江北図書館の歴史をより知っていただくために、創刊した『江北図書館 120年つづくちいさなふるい私設図書館』を対象リターンをご支援いただいた皆様に提供させていただきます。 (全92ページ)

オリジナルトートバッグ

長浜市在住の絵本作家・山田美津子さんによるイラストです。

サイズ(たて25㎝、横33㎝、まち巾9㎝)

支援方法のご案内

クラウドファンディングで支援の際には、新規会員登録が必要です。

>新規会員登録の流れについて
>支援の流れについて

ご支援については、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振り込みがございます。支援方法がわからないという方は、下記までお気軽にご連絡下さい。上乗せ支援、100万円を超えるご支援も対応可能です。案内、対応させて頂きますのでメールまたはお電話でご連絡下さい。

※システム上支援金額とは別に支援金額1万円未満250円(税込)1万円以上2.5%(税込)のシステム利用料が発生します。

●電話番号:0749-82-4867

※開館時間に対応
火曜日から土曜日 10:00~16:00
第2・第4・第5日曜日 10:00~14:00
●問い合わせ用メールアドレス:kohokutoshokan@gmail.com

お祝いメッセージ

長浜市長 浅見 宣義さま

この度は、江北図書館様の野間出版文化賞受賞、誠におめでとうございます。江北図書館は、地元の弁護士・杉野文彌氏により設立された「杉野文庫」を前身としており、かつて法曹界に身を置いていたものとして、深い親しみを感じております。

明治39年(1906年)に設置された現在の図書館は、県内最古の図書館であり、明治期の旧伊香郡の繁栄を、現在に伝える貴重な建物でもあります。ここを拠点に、地域の力で長年運営をされていることが今回の受賞につながったと聞き及んでおります。市立図書館と公立図書館の立場は違えど、「地域の青少年に図書を通じて知見を受け継ぎたい」という思いは、長浜市も同様です。

今後も、江北図書館ならではの取り組みが継続されるよう、市としても応援してまいります。今後も、江北図書館様の益々のご発展と関係者の皆様のご活躍を心から祈念申しあげ、お祝いの言葉とさせていただきます。

応援コメント 

吉成 信夫さま みんなの森ぎふメディアコスモス 総合プロデューサー

古い昔の公共施設にはその地で暮らして来た人々の喜怒哀楽が染み込んでいます。私は20年ほど前、岩手で木造の廃校を再活用して新たな学びの場を創ったことがあります。この図書館は同じようなにおいを感じさせる温かく懐かしい空間でした。図書館はそこに生きるみんなのものです。自治体が運営する図書館だけが公共施設ではありません。

これまでの歴史の積み重ねの上に、新しい公共空間、子どもたちの未来を拓こうとされる皆様を応援したいと強く思います。

澤田 康彦さま 『暮しの手帖』前編集長/エッセイスト

探せばきっとどこかに少年の私がいる。本好き、へそまがりで、ちょっと暗く、けっこう憎たらしい男の子。そして未来の私もきっとときどき現れる。本好き、おせっかいで、かなりメンドクサいおじいさん。

江北図書館はまちがいなくそんなふうに“時をかける”場所だ。昨日の私から明日の私に。父から私、私から子どもへ———。連綿と豊かに続く永い時間の流れを止めることなく、この貴重な空間をつないでいこう。

礒井 純充さま まちライブラリー提唱者

江北図書館は、まちライブラリーの大先輩です。弁護士、杉野文彌氏が始めた個人文庫が発展し、今日の江北図書館になったということを聞き、震えるような感動を覚えました。たった一人の思いが、多くの人のよりどころとなり、支えとなり、今日の江北図書館を作り上げたのです。次の100年にむけて私たち一人ひとりが、何かできないか、このクラウドファンディングが大切な機会です。皆様の応援をお願いします!

山田 美津子さま 絵本作家・イラストレーター

図書館のある町 木之本

江北図書館は、北国街道木之本宿として栄えた人口約1万人の町にあります。木之本地蔵院を中心として、昔ながらの佇まいで醤油醸造元・造り酒屋・町家などがある古き良き町並み。春には祭り、夏には縁日、秋は紅葉、冬は雪が多い地域ですが、にぎやかで楽しい、人の顔が見える町です。因みに図書館はJR木ノ本駅から徒歩1分の場所にあります。

>図書館のある町 木之本

江北図書館 アクセス

●住所
〒529-0425 滋賀県長浜市木之本町木之本1362(JR木ノ本駅から徒歩1分)

●開館時間
火曜日から土曜日 10:00~16:00
第2・第4・第5日曜日 10:00~14:00

●休館日
毎週月曜日、第1・第3日曜日、祝日 

●電話番号:0749-82-4867

●問い合わせ用メールアドレス:kohokutoshokan@gmail.com

<領収書の発行について>

・寄付をされた方には、寄付金受領後、当法人より「寄付領収書」を発行いたします。
・領収書名義:CAMPFIREアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。
・領収書発送先:CAMPFIREアカウントにご登録の「発送先ご住所」にお送りします。

※領収書名、発送先の希望がございましたら備考欄にご記入下さい。

<注意事項>

・ご支援確定後のご返金やキャンセルはご対応いたしかねますので、何卒ご了承ください。

・ご支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

<リスク&チャレンジ>

必要金額と目標金額の差額は他の寄付金や自己負担などで補填し、江北図書館の運営・修繕の為に使用致します。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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