■はじめに

はじめまして、株式会社ユーグレナです。このプロジェクトページをご覧いただきましてありがとうございます!私はユーグレナ社の共同創業者で、研究部門責任者(CTO)をしています鈴木健吾です。 
ユーグレナ社は、人と地球を健康にするために設立した会社です。2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用野外大量培養に成功して以来、日本のバイオテクノロジーの発展に貢献すべく、さまざまな研究開発を推進してきました。今回、地産地消の宇宙食である「宇宙食3.0」への挑戦として、宇宙のような特殊で閉鎖的な環境下でも発育・栽培できる可能性を秘めた食材を活用した即席カップ麺「2040年サステナブルラーメン」を開発しました。味や内容についてたくさんの方からご意見をいただきたいと考え、試作品を返礼品としたクラウドファンディングに挑戦いたします。どうぞよろしくお願いします! 


ユーグレナ社についてまとめた短い動画もありますので、お時間ある方は是非御覧ください



■SFがノンフィクションになる未来はもうすぐ!

月面に大きな基地を作り何千もの人が暮らし、一般人でも月に旅行にいけるようになる・・・ 。

そんなSF映画のような話が、そう遠くない未来に実現しようとしています。「人類が宇宙空間に長期滞在する」時代の実現に課題となるのが食料の自給です。現在のように、地上で調理した食料を宇宙空間に持っていくことを「宇宙食1.0」とした場合、地上から食材だけを持っていき宇宙空間で調理をするのが「宇宙食2.0」、そして宇宙空間で地産地消をする=宇宙で農作物を育て宇宙で消費することを「宇宙食3.0」という三段階に宇宙食の進化を定義しています。人類が宇宙空間に長期滞在するためには、地球とは全く異なる特殊で閉鎖的な環境下である宇宙においても食料を地産地消する「宇宙食3.0」の実現が不可欠です。 

映画や漫画の世界が現実になる日も近いかも(TomによるPixabayからの画像)




■ユーグレナ社と宇宙の関係

ユーグレナ社では、そんな"宇宙食3.0"の実現に貢献する素材の研究を進めており、そのひとつがワカメや昆布の仲間である微細藻類の石垣島ユーグレナです。石垣島ユーグレナは、ビタミンやミネラル、アミノ酸やDHAなど人間に必要とされる59種類の栄養素を含んでいるスーパーフード。宇宙航空研究開発機構(JAXA)らも参画する「SPACE FOODSPHERE」プログラムにも参画し、栄養価が高く他の植物や動物と比べて省スペースで生産性が高い特徴を生かした、循環型&超高効率な食料供給システムについて研究しています。人と地球の未来にどのように貢献できるのか、サステナブルな価値観に基づいて研究を進め、宇宙での長期滞在においてサステナブルかつ栄養バランスに優れた食事の提供を目指しています。  

※SPACE FOODSPHERE:地球と宇宙の共通課題である「食」の課題解決を目指す、多種多様な50以上の企業、大学、研究機関等が集う共創プログラム。(ウェブサイト: https://spacefoodsphere.jp/)

研究途上にある月面藻類プラントのイメージ



■なぜラーメン?

宇宙のような資源が限られている中で自給自足をしなくてはならない場合、栄養豊富な藻類というのはわかるけれど、「本当に美味しい食事ができるの?」という疑問が生まれているのではないでしょうか。食の本質は「美味しさ」です。どんなに環境負荷が低く栄養価が高い食品を作ったとしても、多くの人が「食べてみたい」、「美味しいからまた食べたい」と思ってもらえる食品こそ、真の「宇宙食」だと思っています。 
そこで、今回は「宇宙食3.0」の実現に向けて、2021年5月にプロジェクトを開始。共同発起人として宇宙キャスターとして活躍されている榎本麗美さんと共に、どうせならば次世代の子どもたちに向けて宇宙と地球の持続可能な未来について考えるベースにもなり、将来の食糧不足の課題が自分ごとになるようなモノを作ろうと会議を重ねました。宇宙のような特殊且つ閉鎖的な環境下でも発育・栽培できる可能性を秘めた食材を使い、それを宇宙へ、そして月に持っていき、誰もが美味しいと感じてもらえる未来食事を実現させるために。その食事のメニューは、日本のソウルフードであり、今や世界中にファンがいるラーメンではないか、ということで第一弾としてラーメンを作ることにしました 。

共同発起人 榎本麗美
宇宙キャスター®として「Crew Dragon宇宙へ」「小惑星探索機はやぶさ2地球へ」など多くの宇宙番組を企画し放送。またJAXAや民間企業主催イベント・番組出演の他、渋谷西武とのコラボイベント「Infinity Space」など、自ら宇宙イベントを企画・主催。”サステナブルな宇宙と地球の未来”を築きたいという想いで活動している。


今や世界中にお店が出店されている日本のソウルフード=ラーメン 



■一緒にラーメンを作ってくれるパートナー企業

美味しいラーメンを作るためには高い技術力が必要になります。今回はヤマダイ株式会社にご協力いただくことで「2040年サステナブルラーメン」の開発が実現しました。ヤマダイ社といえば、ニュータッチシリーズや凄麺、ヴィーガンラーメンなど50年以上に渡りラーメンを作り続けている老舗企業。高い技術力のみならず、品質が均一で安全な商品を作るために、独自の厳しい安全・品質検査体制を強化しており、絶対の安全と品質を追求しています。 

ご当地ラーメンの種類がもの凄い凄麺シリーズは、根強いファンが多い

環境に配慮した最新鋭の工場設備



■難航する新食材を使ったラーメン開発

どうせやるならば、と世界中からサステナブルな食材を集めて検討を開始。構想段階では、最近話題の昆虫食の代表格であるコウロギや蚕(カイコ)、牧草のみで育てることができるダチョウの卵、ナタデココなども候補に。「宇宙食3.0」の実現に可能性を秘めた食材でありつつ、ラーメンとしての美味しさを担保できる食材。そんな超難関な2つの課題をクリアできる食材を求めて、ヤマダイの開発チームだけではなく、さまざまな方のご意見をいただきながら、試作と試食を繰り返してきました。また、共同発起人である榎本麗美さんからも具材に関して、月という過酷な環境でも育てることができるのではないかとご提案いただき、実際に今回の麺と野菜に使用している2つの具材に採用させていただきました。
何度も試作と試食を繰り返す開発チーム



■1年半の歳月を費やしてたどり着いた4つの食材

そうしてテストを繰り返すこと数十回!宇宙のような特殊で閉鎖的な環境下でも発育・栽培できる可能性を秘めた4つの素材を活用した美味しいラーメンを作ることができました。この4種類の食材はまだまだ認知度が低く、ましてやラーメンにするなんておそらく世界初!?ですので、ここでご紹介させてください!


スープ:オーランチオキトリウム
・直径5-20μm程度と非常に小さな藻の一種で、宇宙空間における培養の研究も進められている 
・細胞重量の20%近くが魚の油に多く含まれるDHAで、必須脂肪酸を効率的に供給できる 
・味はしっかり目の魚介系風味



生姜ベースの調味油を後入れすることで、魚介風味のコクと旨みが引き立つ美味しさを実現



麺:カムット小麦
・約6000年前に栽培されていたデュラム小麦の先祖で現代の小麦の約2倍の大きさ 
・生命力が強く、化学肥料や農薬に頼らなくても高品質な生産が可能。現在はアメリカの降雨量の少ない大平原で栽培されている
・一般的な小麦に比べてビタミンやミネラル、タンパク質といった栄養価が高いと言われている


カムット小麦由来のコシに、工程の工夫によりモチモチとした食感に。 スープとよく絡むノンフライの中細麺です。



チャーシュー:NEXTユーグレナ焼肉EX
・代替肉の分野で事業活動を行う日本のスタートアップであるネクストミーツ社の代替肉 
・代替肉に宇宙でも培養可能な微細藻類ユーグレナを加え乾燥させた特別品 
・タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取可能 



牛肉の旨味・風味成分を解析し、その味を再現する技術を活用することにより、本物の肉と比べてそん色ない美味しさの完全植物性肉を実現 



野菜:ウチワサボテン
・南アメリカや地中海などで栽培されているノパルと呼ばれるウチワサボテンの茎を使用
・緑黄色野菜と果物の両方の栄養素が含んだスーパーフードとしても注目されている
・暑さや乾燥などの環境に対する耐性が注目され、砂漠化や土壌侵食の防止にも利用されている




スープに入れることで柔らかくなり、シャキシャキとした食感に変化。味は小松菜のようなほんのり甘い味わいでサボテン臭さはありません。




■堂々完成した自信作を、ぜひ味わってみてください!

スープ、麺、そして具材の全てにこだわりがぎっしり詰まった自信のラーメンが完成しました!月面基地に約1,000人が居住すると予想される2040年代に、宇宙のような特殊で閉鎖的な環境下でも発育・栽培できる可能性を秘めた食材のみを使ったこのラーメンを「2040年サステナブルラーメン」と名付けました。ベジタリアンやヴィーガンなど食の嗜好や価値観の異なる方にもお召し上がりいただけます。スープは鶏肉・豚肉のうま味・風味成分を解析し、その味を再現するテクノロジーを活用し、うま味たっぷりの醬油ベースのスープに仕上げています。。さらに、オーランチオキトリウム由来のDHAを豊富に含んだスープを楽しんでいただけるよう、できるだけ塩の使用量を抑えました。 
是非多くの方に味わっていただき、「宇宙食3.0」「の実現に向けた研究開発のためにみなさまのご意見をお願いします! 



■原材料名
めん(有機カムット小麦粉(国内製造)、植物性たん白、食塩、大豆植物繊維)、スープ(植物油脂、しょうゆ、糖類、食塩、香辛料、豆乳パウダー、調味エキス、難消化性デキストリン、オニオンパウダー、オーランチオキトリウムパウダー、キャベツエキス、たん白加水分解物、酵母エキス、香味油)、かやく(味付大豆加工品、ウチワサボテン)/加工 でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(グァーガム)、酸味料)

■栄養成分表示(推定値)
エネルギー:213kcal、たん白質:7.9g、脂質:4.5g、炭水化物:35.1g、食塩相当量:2.8g (めん・かやく:1.3g / スープ:1.5g)

■原材料に含まれるアレルギー物質(28品目中)
大豆・小麦・りんご・ごま

※開発中のため、最終的に変更になる場合がございます。




■応援メッセージのご紹介

クラウドファンディングを開始するにあたり、応援コメントをいただきました




■返礼品について

パッケージは開発途中のものです。

今回の「2040年サステナブルラーメン」は、ヤマダイ社のご協力のもと、即席カップ麺として支援者のみなさまのもとにお送りいたします。パッケージのフタ、さらには添付しているスープ袋、かやく袋、調味油袋の印刷インキにも植物由来の原料を採用。環境負荷の低減に配慮しました。

※賞味期限は到着後120~150日程度になる予定です


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



■資金の使い道

試作品の製造費、リターン品の発送費、及びクラウドファンディング手数料に当てさせていただきます。



■実施スケジュール

2023年4~5月:ヤマダイ社工場にて製品製造開始 
2023年5~6月:「2040年サステナブルラーメン」(返礼品)を順次発送 
2023年6~7月:アンケート回収・さらなる研究開発の実施
202X年X月:「宇宙食3.0」の実現に向けてさらなる可能性を秘めた食品を発売!? 
 
※開発/製造状況により返礼品の発送スケジュールが遅れる場合がございます。ご了承ください。 



■最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。私たちはこのプロジェクトを通じて、「宇宙食3.0」を実現させ、宇宙での長期滞在においてもサステナブルかつ栄養バランスに優れた食事の提供を目指しています。。本当に美味しい未来のラーメンの味を堪能していただき、「宇宙食3.0」の実現に向けたご意見やフィードバックをどうぞよろしくお願いいたします!

株式会社ユーグレナ 執行役員 CTO
鈴木健吾




株式会社ユーグレナについて
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年より行っている、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」の対象商品を、2019年4月より化粧品を含む全グループ商品に拡大。2012年12月東証マザーズに上場。2014年12月に東証一部市場変更。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し事業を展開。https://euglena.jp



このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください