■奉祝 新作狂言「丹生大明神」制作協力への お願い 

丹生川上神社下社 宮司 皆見元久

ただ今 当社は 歴史に残る平成の修復工事を進めています 

平成21年 私が着任後 初めてのご例祭よりご浄財を集め修復活動が始まりました 

平成28年11月1日に 井上文太画伯の ご提案とご協力により 昨年10月8日の秋祭りに神事として階の一部の解体工事が始まりました  

 

「丹生の川上」は 『日本書記』に 神武天皇が天つ神より即位に関わる重要な教示を受け祭を行った地と記されます また神道祭祀においていくつもの発祥の地として日本の精神文化で大きな役割を担ってきました 

 

▼丹生川上神社下社由緒    丹生川上神社を称する三社(上社 中社 下社)はご祭神以外は同じ由緒ですが 孝明天皇のご沙汰により国家清平の祈願は 当時の丹生川上神社で行われ下社のみの由緒となります

 

日本最古の八百万の神の祭祀場所であり どの時代にも最高位の社格を有するが故に その所在地をめぐり 明治27年に上社説 大正4年には中社説が立てられ それらを含め三社となった不思議な神社です そんな不思議な歴史から下社にはお参りが少なく 修復時期を迎えた社の将来には不安がありました

 

▼丹生川のせせらぎ 

それが平成22年から下社の気の流れが変わり 日本の聖地「丹生の川上」に多くの方が訪れる様になり 修復の道が見え始めました 今も お参りの方の人生が好転する話や 神の徳を添う人の多さに驚かされています

 

▼拝殿と木造階の大屋根

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

政府は平成31年5月1日に御代替わりを決定し 新天皇さまが行う即位に関わる最重要祭祀「大嘗祭」があります その祭りも丹生の川上の歴史のひとつと言われます 
大きな時代の変わり目に下社はその役割を果たしてきました

新元号下に神社が装い新たにするタイミングもご神意と受止めます 

その丹生の神のご神威が最も光輝く吉日「本遷座祭」その翌日に行われる奉祝行事に 鎌倉の狂言作家・大江隆子さまのご提案で新作狂言「丹生大明神」の制作が進もうとしています

本当にありがたい事と感謝いたします 神さまのお住まいである神社境内は 人の心が重なる場所で その思いが多ければ多いほどに 丹生の神さまのご神威は増します 

 

▼6月1日例祭の様子。600人を超す多くの参詣者が訪れる

一連の奉祝行事は ただ今 有志の方々による実行委員会の下進んでいます 

実行委員会 最初の企画それは歴史に残る新作狂言「丹生大明神」の成功です その制作の為1人でも多くの方のお気持ちでクラウドファンディングへの ご協力 ご協賛を お願い申し上げます 

皆様の真心で 新しい時代に 新しい歴史 新しい丹生川上神社下社に華を添えて頂きたいと重ねてお願い申し上げます 

 

▼鳥居下祝詞 ・平成29年7月「丹生川上水まつり」にて

 

 
■新作狂言「丹生大明神」について

奉納新作狂言のプロジェクトはここからはじまりました

随筆執筆の取材をきっかけに丹生川上神社下社を訪れた作家の大江隆子さん。
「下社の階段を前に座ると色々な思いが皆消えていく様な気持ちになった。宮司様から階段を新しくする経緯、金剛組、天誅組、貴船神社と下社について等も伺った。そしてこれを伺っている間、階段から降りてくる狂言師が扮した丹生大明神が浮かんできて、不思議な気持ちになった。
鎌倉に戻り、狂言師の茂山千五郎先生に相談。ご協力頂けるお返事をすぐにいただき、皆見宮司に新しい階段を寿ぐ狂言を創作、奉納したいとお伝えした」

 

▼狂言奉納イメージ「丹生川上水まつりでの舞踊奉納のようす」

 

新しく修復された木造階を舞台に新作狂言が演じられます

 

<演者ご紹介>

茂山千五郎 さんプロフィール 

1972年生まれ 五世千作の長男 4歳の時に『以呂波』のシテにて初舞台。その後『三番三』『釣狐』『花子』『狸腹鼓』を披く。過去には『花形狂言会』『狂言小劇場』などを主催し、狂言のみならず能楽のファン開拓にも力を注ぐ。現在は『茂山狂言会』花形狂言会改め『HANAGATA』、弟茂との兄弟会『傅之会』、落語家桂よね吉との二人会『笑えない会』を主催し、幅広い年代層へ狂言の魅力を伝える。平成28年 十四世茂山千五郎を襲名

 

<執筆者ご紹介>大江隆子プロフィール 1955年生 鎌倉在住 作家 

東京藝術大学音楽学部別科 能楽囃子修了 観世元伯 曽和正博 茂山千五郎に師事 鎌倉ペンクラブ会員 狂言「くらま時雨」「大仏くらべ」「多武峰」「石上」能「大銀杏」能舞「呼子鳥」の台本を執筆 東大寺 談山神社 石上神宮で奉納 著書に東大寺大仏奉賛会発行 絵本「大仏くらべ」

 

■リターンについて

約120年ぶりに木造階の下から現れた石段 その中腹にある平場(拝礼所)に登段登拝できる権利
登拝日が記された記念「厳瓮(いつべ)」 朱色ストラップ(実物撮影)写真色目はイメージ
 厳瓮(いつべ)・・・日本書紀に記された 丹生川上祭祀に用いた最古の祭器(壷)

   

▼ 募集   90万円  1口 1万円 各30口 の三日間
日程 平成30年6月2日・3日・4日 各日午後3時より開催

6月1日 現階 最後の例祭後 6月2日より4日まで 各日限定30名

※ 各日とも午後3時を予定していますが 支援者には頂いた連絡先メールに詳細を実行委員会から通知させて頂きます メールアドレスの入力は間違いの無いようご注意下さい 
※ 今回 皆さまから御協力頂いた資金は、新作狂言「丹生大明神」制作費に充てさせていただきます。

 

■丹生川上神社下社について

丹生川上神社下社が鎮座する「丹生の川上」の地は 『日本書紀』の神武天皇紀に登場します
「天の平瓮」(皿)・「嚴瓮」(壺)・「天神地祇」(八百万の神)・「眞坂樹」(榊)・「鮎」(鮎という漢字は丹生川での占いに用いた魚 という意味から出来た国字 日本の占いの発祥の地)など 現代祭祀の起源が丹生の川上での祭祀になります

▼木造階のようす

 

 

▼神職に選ばれ一般参列者30名が行う例祭献饌風景 

▼神饌と厳瓮(後方の素焼きの壺)

 

▼例祭での 雨乞いの黒馬 祈晴の白馬 神馬献上の儀 

 

 ▼丹生川上神社下社は神馬発祥神社 神馬は白馬ではなく実は雨乞いの黒馬

 

 

■代表プロフィール

丹生川上神社下社奉祝実行委員会の瀬井裕子と申します

奈良県吉野郡下市町(旧丹生村)に鎮座する下社境内に吹く風が心地よく いつも聞こえる丹生川のせせらぎの音に魅力を感じ 神社職員として世話になっていました。今は退職しておりますが 来年5月に 階が建替えられ新築竣功する事を知り 有志で奉祝実行委員会を立ち上げました 

今回のプロジェクトは 協力者の皆様とともに新作狂言「丹生大明神」を制作するものです 皆見宮司に許可を頂き 協力者には 120年ぶりと推察される登拝所での参拝権利がリターンの目玉です(次はさらに120年後かもしれません) ぜひご協力をお願いします

 丹生川上神社下社 奉祝実行委員会

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